ブレイク:働きながら本を読むコツ
伊藤睦月です。
副島系掲示板で、お正月らしい、投稿を見つけた。
(引用はじめ)
みなさんも、本ばかり読んでいないで、わたしのように世間に出て、年寄りの話とかを聞いてみてください。そして年寄りの知恵をもらい、互いの波動を交流させて、より良い人生を作っていきましょう。ネットなんか、誰も見てないから。
(引用終わり)
伊藤睦月です。結論から言うと、このご意見に賛成だ。ごもっとも。
ところで、私は、もうすぐ、66歳になる。「伊藤さん、あんた見かけは若い」と周りからおだてられてその気になってはいる。いるが、夜、風呂上りに鏡で映してみると、そこには、まごうかたなき「ご老人」がいる。明らかに、わけえもんに、話を聞いてもらう側だ。
そう考えたとき、はて、自分がわけえもんに何が話せるだろう。うーん。ない。しいて言えば、今、掲示板に投稿している歴史トレビアか、自分の闘病記くらいか。でも、こうやって文章で書いているから、まだましだが、こんな話を宴席で延々聞かされたら、たまったものではなかろう。下手すればハラスメントかも・・・
ところで、「本ばかり読んでないで」とあるが、今どきのわけえもんが本を読んでいるだろうか。私なんぞは、寺山修司の「書を捨てよ、街に出よ」を思い出してしまったが、50年以上も前の話だ。今どきの日本の就業者の82%がサラリーマンという時代。『なぜ、働いていると本が読めなくなるのか』(三宅香帆)が評判になる時代だ。
著者は、京都大学を卒業して、今はやりのIT企業に就職したが、思うように本が読めないことがわかって、1年で辞めて、ポスドク生活をしているそうだ。正直うらやましいと思った。自分には絶対あり得ない「もう一つの人生」だけど。
そこで、著者が同書で勧める、「読書法」を紹介する。昔、加藤周一、渡辺昇一ほかの各種読書法に、おおいに触発され、結局挫折した「老人」でも、さすがに感心した。いくつかは、既に実行中。うほほい。
項目だけ引用するから、興味ある方は、本を買って(本を買う、これが最も肝要。限界はあるけど)詳細、読んでみてください。
(1)自分と趣味の合う読書アカウントをSNSでフォローする。
(2)iPADを買う。
(3)帰宅途中のカフェ読書を習慣化する。
(4)書店に行く。
(5)今まで読まなかったジャンルに手を出す。
(6)無理をしない
以上です。今どきの「わけえもん」よ。もっと本を読め!(個人的には、佐藤優の読書法がお勧めだが、ちょっとハードル高いかも)
以上、伊藤睦月拝