下條達夫氏への質問(細かくて恐縮です)
伊藤睦月です。本日は、11月6日13:16です。
先ほど、下條さんの著書「物理学者が解き明かす邪馬台国の謎」を読了しました。本日起床時、通勤時間、昼休み、4時間ほどで一気読みしました。面白かった。所説への賛否は保留しますが、「真理の対応説」「真理の整合説」、「卑弥呼の本名は玉(依)姫」など素敵な考察が並んでいて、大変勉強になりました。そこで細かくて恐縮ですが、とりあえず、3点ご教示いただきたい。
質問1 卑弥呼のような高貴な女性がなぜ、倭国に渡来してきたのかその渡来目的は何か。岡田英弘説を勘案すると、いわば華僑の現地駐在員の宗教的支柱として、当初は派遣されたように思えますが、その後後世の仏教やキリスト教のように布教活動を行ったのか、またその痕跡があるのか、ご見解あれば、お聞かせいただきたい。
質問2岡田英弘博士は、古事記を平安時代初期につくられた偽書だと断じて、日本古代史を語る史料として採用していない(『日本史の誕生』)はずですが、下條さんは、古事記も採用しているように思えます。その理由は。(私の読み違えならすみません)
質問3 下條さんは、最近「重たい掲示板」でスピリチュアルについて、興味深い文章を投稿されていますが、その中でスピリチュアルを「信じる人」「信じない人」という言い方をされていますが、信じる信じないにかかわらず、スピリチュアル(霊魂=マインド)は「ある」ものではないか、どう思われますか。
以上、とりあえず3つ。先に「賛否保留中」としたのは、ご著書に引用されている、主要文献を現在入手中であり、それとの照合、検証が終わっていないからです。またそのときなにか出てくれば、ご指摘、質問させていただきます。大変ご多忙中と存じますので、何かの折に、コメントいただければ、うれしいです。
以上、伊藤睦月拝
追伸:下條さんのご著書は、論文の書き方としても大変参考になります。副島隆彦先生や小室直樹博士のスタイルは、なかなかまねできない、下手にまねすると学識不足がたちまち露呈して、大惨事になる。守谷健二氏も、下條本をモデルに自説を組み立てなおしたら、少しは迫力でるのに、と思います。
以上、伊藤睦月筆