[3311]迫りくるディストピア

鈴木雄司 投稿日:2021/12/21 20:56

はじめて投稿する鈴木雄司と申します。
副島先生に本は数年前から愛読しています。歴史や政治には疎いので、内容を理解するのに苦労することもあります。投稿に的外れな内容が多少あっても大目にみていただければ幸いです。

◆日経クロステック
「飲み込むチップで医療費のムダを削減」、Proteus Digital Health社CTOが講演
https://xtech.nikkei.com/dm/article/EVENT/20140221/335521/
ヘルスケアの分野では患者が正しく薬を飲まないことで医療費が増えてしまうという課題がある。例えば、結核の場合、正しく薬を飲んでいれば短期間で治るものの、途中で薬を飲まなくなり、薬剤耐性が付いてしまうと、完全に治すまでには長い時間を必要とする。また心臓病の患者の約1/2は、退院後の薬の飲み忘れによって再入院をしてしまう。こうした問題を解決するのが「飲み込むチップ」というわけだ。

◆知財ポータルサイト IP Force
https://ipforce.jp/patent-jp-B9-6152322
特許6152322ICチップ供給装置及び錠剤製造装置
【発明の名称】ICチップ供給装置及び錠剤製造装置
【特許番号】6152322

◆日本経済新聞 薬にセンサー「デジタル薬」 大塚製薬が実用化
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO24620400U7A211C1XY0000/
大塚製薬は医薬品と医療機器を一体化した「デジタル薬」を世界で初めて実用化した。11月に米食品医薬品局(FDA)から製造販売承認を取得、2018年春にも米国で発売する。精神病薬エビリファイの錠剤に極小センサーを内蔵、患者が薬を飲むと信号を発して通知する。薬をきちんと飲んでいるかどうかわかれば、適切な治療や医療費抑制につながる。

◆デジタルメディスン、ついにFDAが承認
https://xtech.nikkei.com/dm/atcl/news/16/111409844/

◆センサで服薬状況を追跡する初の「デジタル錠剤」、米国で承認
https://japan.cnet.com/article/35110420/

私の無知ゆえか、薬にICチップを入れて患者の服用状況を追跡する薬が既に開発されていて驚きました。体内にチップを埋め込んで監視する話しは知っていましたが信憑性がはっきりしないのでなんとも言えないのが感想でした。しかし、特許取得・FDA承認済みで日本経済新聞のような大手メディアでしれっと報道されているではありませんか。

Proteus Digital Health社CTOは大義名分として、患者が正しく薬を飲まないことや薬の飲み忘れによる医療費の無駄を主張しています。しかし、患者が自分の意思で飲まないのは自己責任であり、飲み忘れは薬の余り具合でもわかることです。錠剤にチップを入れて専用のソフトウェアで患者を管理するには相当なコストがかかるはずです。チップを入れるほうがコストが安く無駄が無くなるとは思えません。

技術を使って高度に監視・管理するのは諸刃の剣です。スノーデンではありませんがプライバシーのない世界には住みたくありません。