[3016]新型コロナ感染症の特徴

もう 投稿日:2021/02/26 18:15

医師で会員(1855)の「もう」です。下に記されているワクチンについての翻訳された論考は優れていると思います。ワクチンの分からない部分について具体的に述べられていて、リスクについても科学的に示され大変勉強になります。

私は臨床的立場から、新型コロナ感染症の患者さんについて、入院治療例を見てきた経験からお話します。多くの感染者は発症に至らず、或いは風邪のような軽い症状(発熱や咳など)で治ってしまう事が多いというのはご存じの通りと思います。若く、体力のある患者さんはCTで肺炎像を認めても自力で治癒します。しかし一部の患者さんに画像で特徴的な「広範な間質性肺炎像」を示す場合があって、これが広がり始めると酸素化が障害されて急速に病態が悪化します。これは一般の感冒では見られない症状です。また人工呼吸器などで状態が改善し、気管支など機能が改善しつつある時に気道分泌が非常に増える時期があります。これも特有な症状で対応を誤ると他の細菌性肺炎などを併発して再度悪化します。

ただ、これは医学的な新型コロナ感染症の特徴であって、「社会としての対応」を現在の様な「根絶を目指した2類感染症」とすべきか、季節性インフルと同様の5類として、「症状のある人だけを検査し、健康保険で一般の医院・病院で対応すれば良い」か、は別です。私は医療掲示板にも投稿したように昨年の流行初期から「これは人類が絶滅する様な感染症ではないので、医学的に季節性インフルと同様の対応で良いだろう」と主張してきました。

現在のワクチンを含む「狂騒曲」は「政治問題」であって、医者がどうこうではないと思います。新型コロナの専門家は世界中に一人もいないので「慎重に対応」で当初は正しいのですが、大体状況が解ってからは政治家が「明日から通常の感染症として扱え」と決めれば医師も即応じてインフルと同様の一般的感染予防(スタンダードプリコーション)で臨むことになると思います。要は日本だけそうしても「世界基準を守らない日本とは貿易をしない」とか「人の往来はしない」とか経済的・政治的疎外を意図的に受けるのが嫌なので世界経済フォーラムの連中に睨まれない程度にワクチンも遅めに準備し、ロックダウンもほどほどにし、とのらりくらりしているのだと私は理解してます。マスコミだけは全力で洗脳に励んでますが大半の国民はもう少し冷静(周囲でもワクチン本当は嫌だよねと言っている人多い)だと思います。医療掲示板のrakitarou経由でブログを覗いてくださると医学的な内容をもう少し詳しく解説しています。