[2285]今こそ姥捨山の復活を13

8067浅川京華 投稿日:2018/03/13 02:18

男優の故Y志が、最後に入所していた老人ホ―ムで働いている友人がいる、という看護師が同僚におり、へ―、あの人(Y氏)どんなだったの?と聞いたら「自分のモノ見せたり、エロじじいだったって」と聞き、やっぱりな―、と思った。Y氏が一人娘に絶縁されている事は有名だった。この娘さんを非難する人もいたようだが(娘さんは、老人ホームにY氏を訪ねる事も、最後までしなかったらしい。余談だが、嫌いな親を捨て切る事が出来ている人は、私の知る限り、全員女だ。男は親を嫌いつつ、完全に捨て切る事は出来ない)、私は勿論、娘さんと面識は無いが、その気持ちは、よく分かるような気がする。
Y氏の女性関係の派手ぶりは有名だった。しかしそれだけで、娘が大人になっても徹底して嫌う筈が無い。確かY氏が離婚した後、某女性誌に、娘さんのインタビュー記事が出ていた。それを読んで感じたが、多分Y氏は、ただ女性関係が乱脈なだけでなく、それを「俺の生き方は正しい!それを認めろ」と、妻と娘に、確信犯で押し付ける人物だったのだろうと思う。「ある時、私の事を、あの子はおかしい、病院に診せたい、と話しているのを聞き、もう許せない、と思った(多分Y氏は、自分を決して認めない娘の事を、おかしい、病院に診せたい、と言ったのだろう)」という旨の話が、先のインタビュー中にあった。それが絶縁の決定打だったのだろう、当たり前だ、と私は思う。ハタから見れば、おかしいのは明らかにY氏だが(そういう生き方をしたいなら、結婚なんぞするな、と、普通思うよな。私はズ―ツと、こういう男をマザコンと言うんだよと、この『重たい掲示板』で言わせて頂いてるんだが、この話は本題と関係無いので、これ以上しない)、Y氏は最後まで「娘に捨てられたのは自業自得」とは、自覚しなかっただろう。「娘に会いたい」「何でここまで(ひどい事を)されなくちゃならないんだ」と言っていた、という話を、周刊誌で読んだ事がある。うっとうしい親父がやっと死んで、娘さんはほっとしたろう。私はそれを、悪い事だとは思わない。
「今時の若い奴はダメだ―」とよく言うが、しかし、それと同じくらい「今時の年寄りはダメだ―」である(いつの時代もそうだろうと思う)。まともな人間は、子供の頃からまともだ。おかしい奴は、子供の頃からおかしい。「ダメな若い奴」が年取って「ダメな老人(ボケ老人)」になってるだけなんじゃないか、そういうケ―スが殆どだろうと、私は思っている(ボケて人が変わってしまった、という人もいるかもしれないが、私はそういう実例は、見たことが無い。年取ったからボケた、と言われてるだけで、いや、あの人はもともとああだ、というのが真実だろう、と思う)。
以前、知人が、自分の嫌いな人の事を「あの人は反省していない」と言うのを聞いて「普通の人間はみんな、反省なんてしないよ。本当に反省出来る人は、相当立派な人よ。それは普通の人じゃない、非凡な人だよ」と言った事がある。