[2255]三橋貴明(みつはしたかあき)の自滅、崩壊の記事。 私は、大丈夫です(笑)

副島隆彦 投稿日:2018/01/09 07:10

副島隆彦です。  今日は、2018年1月9日です。

 北朝鮮のICBMの実験(大陸間弾道弾。去る11月29日に、1万キロ飛ぶことに成功して、アメリカの首都ワシントンを正確に照準にとらえた)の、次の実験のことを含めて、私の最新の 北朝鮮の核ミサイルを、世界(=国際社会)が、どのように取り除くか、の分析と予測(予言)の続きを、もうすぐ書きます。

 それと、私は、今もずっと、ユダヤ教(Judaism ジュダイズム。ユダヤ思想とも訳せる)と イスラーム教との、長い歴史での絡(から)まり合い、こんがらがりをずっと研究しています。

 最新の新聞記事で、以下に載せるとおり、経済評論家で右翼言論人の 三橋貴明(みつはしたかあき、48歳)が、若い奥さん(19歳)に傷害を加えて警察に逮捕された、という事件があった。今日は、このことについて書きます。

(転載貼り付け始め)

○「 経済評論家、妻の腕にかみつく…傷害容疑で逮捕 」

2018年01月07日 読売新聞

 妻の腕にかみつくなどしてけがを負わせたとして、警視庁高輪署が、作家で経済評論家の三橋貴明(本名・中村貴司)容疑者(48)(東京都港区港南)を傷害容疑で逮捕していたことが同署幹部への取材でわかった。 

 逮捕は6日で、7日に同容疑で送検された。同署幹部によると、三橋容疑者は5日夜、自宅で10歳代の妻の腕にかみついたり、顔を平手打ちしたりするなどして軽傷を負わせた疑い。容疑を否認している。三橋容疑者は多数の著書があり、2010年には参院選比例選に自民党から出馬し、落選した。

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦です。 私は、三橋貴明という人が書いた本たちのことを、10年前から知っている。 彼が、経済の本を、見よう見まねで、書き始めたとき(2007年)から知っていた。

 なぜなら、彼の初期の本の文の書き方は、私、副島隆彦の本から、たくさんのことを学び、私の金融本に書き方を、徹底的に真似することで、自分の経済評論の本を書くことを、身につけた人だ、と私は、当時、すぐに分った。

「こういう若手がこれからはどんどん現れるだろうなあ。なるほどなあ、私の本から、こんなに上手に盗用、剽窃するとは、器用なものだな 」と、当時(10年前)に、私は思った。 私の手元に、三橋が、私の本からどのように盗文したかを、私の本と見開きにして並べて、細かく赤いペン入れした彼の本を今も持っている。そのうち彼、本人に指摘しようと、私は、ずっと考えてきた。「こんなに私の本を、丁寧に、熱心に読んでいる、ということは、君は、私、副島隆彦の弟子なんだよ」と言ってやろうと思っていた。

 他の若手の保守評論家たちも同様だ。出版社の編集者たちは、書籍編集部は、東京の出版社では、全体では狭い業界だから、「 副島先生の本を、(この人も)よく読んでいますよ」、「(副島)先生の本を、書棚の奥に隠すのを私は見ましたから」と、よく話している。

 その後、三橋は、「韓国経済は崩壊する。中国も崩壊する」という内容の右翼本を、執念深く書き続けた。おそらく40冊ぐらい書いただろう。そして、自分が崩壊した。彼の脳がすり切れたのだ。この「脳がすり切れる」という言葉が重要であって、もの書き、言論人(小説家=作家 も) は、いつか、自分の脳がすり切れるのだ。

 それは、すべての種類のスポーツ選手が、自分の体を限界まで酷使して、筋肉や筋を痛めて、文字通り、「肉体をすり減らす」ことと似ている。 この世の、どんな業種も、職業病(しょくぎょうびょう)というのが有って、それで、やられる。自営業種であっても、上手に80歳まで働くと、「もうオレも終わりにする」と廃業する。だから、私、副島隆彦も自分の脳(=思考力)が、すり切れることは他人事(ひとごと)ではない。

 私は、三橋貴明の脳が崩壊したのは、何よりも、自分が書き続けた、「中国、韓国崩壊論」が、崩壊したからだ、と判断する。そうではないのか、と、今からでも、本人に聞いてみたいと思う。自分の脳が、恐慌状態になって、追い詰められて、切迫して、「日本は、このままでは、(もっともっと強大になる)中国の属国民にさせられてしまう・・・」と、悲鳴をあげる、反共右翼(はんきょううよく)特有のヒステリー症状を起こす。

  三橋が、ついに48歳で、発狂したのはこの症状だ。このあと他の若手の右翼言論人たちにも同じような症状が続くだろう。私、副島隆彦は、冷酷にそのように予測する。

 この三橋に起きた、自分の書いてきた本の、大破産の現実の前に、自分の脳が荒廃する、という症状は、病理学(パソロジー)では、パーセキューション・マニアック persecution maniac 被害妄想(ひがいもうそう )という精神病(=頭の病気)である。この被害妄想 を拗(こじ)らせて、一番、自分の近くにいる家族を痛めつけてしまう。そして、ついに哀れな状態に到達した。三橋のこの頭の病気はもう治らないだろう。

 私は、昨年、2つの出版社に、「三橋君と何とか対談をしてみたい。中国や韓国の将来について。それから、日本経済のこれからについて、激突対談本が出来ませんか」と、お願いしていたのだが、もう遅かった。彼の方が先に勝手に崩壊して自滅した。

 この他の、反共右翼の若手の言論人たちとも、私は、対等の立場でこれから対談、激論したいと思っている。そういう機会がいくらでも欲しい。私はどんな人との対論もいやがらない。すすんで応じる。

 三橋貴明の自滅、崩壊の 2つ目の理由とされるのは、最新の彼の『財務省が日本を滅ぼす』(小学館、2017年10月刊)という本だ。 この本でも、安倍晋三政権の経済政策(エコノミック・ポリシー)への厳しい批判を続けている。以下に載せる新聞記事の通りだ。
 
「財務省が、プライマリーバランス(副島隆彦割り込み、注記。 基礎的出費と 税収 だけでも均衡させたい。双方45兆円ぐらい。 )の目標にしがみつくから、だから、財政出動(積極財政)が出来ない。だから、日本はデフレのままなのだ。だから、悪いのは財務省だ」で、安倍総理と三橋たち反共右翼たちの意見(考え)は、合っている、ピタリと一致している。 彼らは、自己の信念としても、ずっと、自分たちの反共イデオロギーに忠実に、ずっと政治活動家だ。 とても、一国を代表するに相応(ふさわ)しい人間とは思えない。

 安倍晋三は、自分の言うことを聞かない財務省と、ずっと闘っているのだ、とするのが、安倍晋三の自己弁護であり自己信念であり(その軽いオツムで)だ。そしてこの安部の自分勝手な確信は、そのまま、同時に安部を熱烈に応援しているネトウヨや反共右翼たちの考えだ。この考えは、安倍晋三自身が持っている考えなのだ。このことは明らかであり、あからさまと言えるほど、はっきりしている。 

 安倍晋三と三橋貴明 およびその周辺の、右翼言論人たちは、この「財務省、憎し。財務省が、国賊だ 」で、ずっと、自分たちの言論を作ってきている。それと、朝日新聞が、反日分子、売国奴だ 論だ。

  それに対して、私、副島隆彦は、「そうではない」と はっきりと、反撃する。財務省が、財政出動( 国家の 真水(まみず)である重要な財政資金を、景気対策として、各種の公共事業に投入すること)が、どうしても、できないのは、それは、アメリカ政府に、密かに、強制的に貢がされているからだ。

 アメリカに奪われている 日本の資金は、 日本財務省が管轄するだけで、これまでの累積で、1200兆円である。この40年間に渡って、毎年、30兆円 。掛ける 40年 で、 = 1200兆円だ。これらは、財務省の子分の、「7つの政府系金融機関」が、密かに、米国債や、カリフォルニア州債や、NY市債などを、もの凄い量(金額)で、買わされ続けたからだ。

 私、副島隆彦は、このことを、自分の金融本で、もう20年間、ずっと書き続けている。「それは、本当か」と今頃になって、その ボケた頭で、私に問いかける人は、自分が持っている私の金融本を読み返してみなさい。

 アメリカに、日本国の国富(こくふ)を、1200兆円も強制的に貢がされているから、だから、日本に景気回復がないのだ。だから、日本財務省からの、安倍晋三首相への反論(反撃)は、「首相。そんなに言うなら、アメリカから資金を取り返して下さいよ。米国債を売ることを許可して下さい」である。

 この 大きな真実を、日本の御用(ごよう)経済学者も、経済評論家も、官庁エコノミストも、財政学者も、誰ひとり言わない。それで、三橋のような、大きな真実を知らない、で、謎が解けない、若手の低知能のヒョーロンカが、気が狂うのだ。

 ただし、財務省がする財政政策(フィスカル・ポリシー)の不全、機能麻痺状態と違って。
 今の日銀を握っている、黒田東彦(くろだはるひこ)日銀総裁(以前は、財務省のNo2の財務官という職)は、金融政策(マネタリー・ポリシー)で、まだまだ、お札と国債引き受けのジャブジャブ・マネー( QE キュー・イー。クオンティテイテイヴ・イージング・マネー 量的緩和)をやるぞ、で、「(酒ーけは 飲め飲め、飲ーむならば・・・やーると思えば)どこまで(も)やるぞー、の黒田節(くろだぶし)」状態だ。 

 それでも、黒田が日銀総裁の任期を延長して、そのときには、周囲にバレないようにこっそりと、政策を逆転させてコソコソ、引き締め(ジャブジャブの停止)を密かに始めるだろう。 

 アメリカに奪われている日本の財政資金(国のお金)の合計1200兆円 (10年前には、これは800兆円ぐらいだった)日本の財政資金(ざいせいしきん)の、ことは、日本財務省から、獅子身中(しししんちゅう)の虫として放逐(ほうちく)され、今も、財務官僚たちから、蛇蝎(だかつ)のごとく嫌われている、高橋洋一(たかはしよういち。私、副島隆彦と同年齢 )が、公然と、ベラベラと、自分の本にずっと書いている。『今すぐ使える650兆円の国家資金がある』(講談社刊)などだ。

この巨額の、属国・日本から 帝国、アメリカさま への貢ぎガネ(だから、これを朝貢国からも朝貢=ちょうこう=)と言う。 この一番、大きな裏ガネに 較べたら、一年間に(毎年)、6500億円ぐらい、在日米軍(陸海空の他に海兵隊=マリーン・コー=の 4軍)に払っている 思いやり予算=在日米軍駐留経費の負担などは、目くらましのような少額だ。

 今、北朝鮮の核ミサイル対策で、すでに、3基のSAHHD 「サード」高高度迎撃ミサイルが、すでに、「米軍が勝手にやっている」ということで、東北と、長野と、中国地方の山にすでに据え付けられている。三沢、横田、岩国の米空軍基地を防衛するためだ。 

 このサードとか、イージス・アショア(地上型イージス)などは、一基2千億円ぐらいのものだから、本当に、安いものなのだ。 先の米国債買いの1200兆円に較べれば。 こういう重要なことが日本国民には、何も知らさないことになっている。韓国では、騒ぎになっているだけ、まだ、ましなのだ。韓国は、敗戦国でない(連合国側の戦勝国と自称している)ので、駐韓米軍が遠慮する。 日本は、このように韓国よりも、哀れな国だ。皆さん、分ります? 

 ただし高橋洋一は、自分が、アメリカの手先であって、アメリカ(当時の、バーナンキFRB議長)によって、丹念に洗脳され、飼育された人間なのだと、ということに、今も自覚がない。 いや、生来、もっと悪質な人間なのだろう。 自分が東大の理学部、数学科を出ているものだから、「東大の法学部を出た 財務官僚たちは、数学、経済学が出来ない、馬鹿ばっかり。バカ、バカ、バーカたちだ」と、 本当に、高橋洋一は、この「 法学部出の、バカ、バカ、バーカ」を日頃、連発している。この、高橋の決まり文句(自分の古巣への呪詛=じゅそ=の言葉)を目の前で聞いた人は多い。 

 高橋洋一が、東大で学んだ数学というのは、統計学という数学で、本物の数学者たちからは、「ああ、高橋さんは、統計学だからね」と バカにされているのだ。 統計学( Statistics , スタティスティックス)というのは、とんでもないインチキ数学だ。 数学の世界の 邪道で下等 なのだ。 統計学というのは、官僚や御用(ごよう)学者たちが、自分たちに都合のいいように、数式や公式をを弄(いじ)くって、ウソの結論を出すための「高等数学」だ。 統計学が、インチキ数学であることを、大学で、まじめに数学を勉強した人たちは皆、知っている。このことで、私、副島隆彦は、今から、高橋洋一を細かく、叩くだろう。

 高橋洋一も、安倍晋三のお気に入りのひとりだ。ということは、麻生太郎副総理・財務大臣が率い財務省とは、憎しみの関係だが、それでも、安部晋三は、自分の政治活動家(ポリティカル・アクティヴィスト )としての信念で、財務省と激しく敵対し続けるのだ。

 「財務省よ、お前たち官僚が、国賊だ」と安部たちは、自分の政権担当者としての最高責任を回避して、「人の所為(せい)」にすることで、憂さを晴らして、こういう三橋貴明や高橋洋一のような、手軽な、ペラペラ言論人を、呼び寄せては、ご飯を食べて、「総理は悪くありません」と、宥(なだ)めてもらって、自分の脳のキズを修復する。その見返りに、内閣官房機密費(領収書が要らない)から、それなりの金額を渡す。

 それでも、なぜ、今頃になって、突然、三橋が、「(私は、財務省を批判しているので) もうすぐ、国税(庁。財務省のビルの5階に在る)にやられるー」と、喚(わめ)きだして発狂したのか、である。

 去る12月12日に、藤井聡(ふじいさとし)が取り持って安部首相と夕食を食べて、そのときに、当然、安部から、「私も君の考えに同感です( 悪いのは、財務省だ)」と言っただろうに、その直後、翌日から、狂躁(きょうそう)状態になって、以下の産経新聞の記事にあるとおり、「「私にスキャンダルが出るか、痴漢冤罪で捕まる…」とブログに書いたのか、だ。 ここには、これから判明する、もっと奥の深い、政治の闇の部分がある。三橋は、何をそれほどに脅されたのか?  

 今からもう9年前だ。高橋洋一が、財務省の裏切り者、内部告発者として、財務省の激しい怒りを買って、東京の豊島区の豊島園(としまえん)の、大衆温泉から出てくるときに、脱衣箱の中に置かれていた、ブルガリの時計と財布を、そのまま持って、温泉から出たら、読売新聞の記者と警察がいて、逮捕された。 新聞に載ったのは、2009年3月24日のことだ(その後、不起訴処分)。 この時は、まだ麻生政権で、麻生太郎は、財務省の強力な味方だ、今も。 そして、このあと、8月30日に、鳩山由起夫、小沢一郎の民主党が選挙で大勝して、政権を作る。

 この2009年の、 高橋洋一を、策略で、嵌(は)めた事件は、警察トップにまで影響力を持つ、財務省の命令であることが明らかだ。 私は、この日の朝、港区のホテルで、原稿書きの泊まり込み(カンヅメという)をしていて、編集長がやってきて、朝食を食べながら、「高橋洋一が、やられたね」と話した。 ほとんど誰も居ない、朝のホテルのレストランで、私の、向こう側に、大柄の男がひとり、私に背中を向けるように座っていた。 「ほら、(編集長よ)、こういう風に、私のところにも、こういうのを
送ってくるんだよ。もう少し、遠くに座れよ 」と、言った。 私は、この男に聞こえるに言ったのだ。

 これが、私、副島隆彦も、何かあったときは、警察に監視されていることの証拠のひとつだ。携帯電話の 中に、GPSの特殊なチップが入っていて、GPSで、私がどこに居るかが、分るらしい。 これが、今も監視社会の現状だ。 最近は、 「顔認証(かおにんしょう)」というセンサーの技術が進んで、通りを歩いている人間の 識別(アイデンティフィケイション)の出来るようだ。

 だから、高橋洋一が、権力者に「目障(めざわ)りだ」で、痛めつけられたのと、今回、三橋貴明が、やられたのは、共通性がある。 だから、副島隆彦の読者の人たちが、直感的に、「副島隆彦は大丈夫か」と、反応を示したのだ。 

 ちなみに、この2009年の2月14日に、中川昭一(なかがわしょういち)財務大臣が、ローマのG7のあとの記者会見で、酩酊(めいてい)事件を引き起こされて、失脚した(そして、不可解な死去)。読売新聞の越前谷智子(えじぜんやともこ)、お前たちがやったのだ。
愛国者・中川昭一は、「アメリカに預けている 1兆ドル(100兆円)の 外貨準備高(フォーリン・リザーブ)のうちの、1000億ドル(10兆円)をIFMに、渡して、東欧諸国の金融危機の救済資金に、回したい」と、G7で、表明したからだ。

 小沢一郎へに激しい、秘書逮捕などの、検察庁からの 攻撃が起きていたのも、この2009年の3月3日だ。

 植草一秀氏への、痴漢えん罪攻撃の、2回目が、起きたのは、それよりも早い、2006年の9月13日だ。

 安倍晋三の周辺というのは、恐ろしい悪魔が棲(す)み着いている世界だ。だから、近寄るだけでも危険なのだ。このことを知らないで、気軽に「総理との夕食」などにのこのこと出掛けてゆくと、どんな、ひどい目に遭うか、この軽率な男は、分らなかったのか。もっと何か、が隠されている。

(転載貼り付け始め)

 「三橋貴明容疑者「近い将来、私にスキャンダルが出るか、痴漢冤罪で捕まるか…」 事件の3週間前、自身のブログで「予言」?」

2018年1月7日 産経新聞
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180107-00000521-san-soci

 10代の妻に対する傷害容疑で警視庁に逮捕された経済評論家の三橋貴明(本名・中村貴司)容疑者(48)。三橋容疑者は事件を起こす約3週間前の昨年12月13日の自身のブログで「安倍晋三内閣総理大臣との会食」と題して「近い将来、わたくしに何らかの『スキャンダル』が出るか、痴漢冤罪で捕まるか、弊社(三橋容疑者が社長を務める経世論研究所のことか)に国税が来るのは避けられないでしょう」と書いていた。

 三橋容疑者は安倍晋三首相と会食した事実をブログで公開。その席で自著の「『財務省が日本を滅ぼす』を進呈」したことを明かした。その上で(1)この席をオープンで、と決めたのは官邸であること(2)何をやるにしても、PB(プライマリーバランス)の黒字化目標が壁になり、何もできないという現実を総理は認識していること(3)だからといって「総理は分かっている。大丈夫だ」などと思ってはいけないこと、を「和やかに」議論したとしている。

 三橋容疑者は現在の日本を財政拡大に転換させるのは自分が総理の座にいても無理だと記し、財務省のプロパガンダが奏功し、「政治家」「世論」「空気」が緊縮歓迎になっていると主張。

 年収850万円超の会社員への増税、たばこ税、出国税…と増税が次々に決まっていることに関し、「高齢化により社会保障支出が増加する以上、この『増税路線』は既定路線となる。その理由は『PB黒字化目標』のためである」と主張。一例として農産物の輸出補助金をアメリカのように付けなければならないという点で安倍首相と意見が一致したが、「PB黒字化目標があるからできない」と記した。

 その上で「痴漢冤罪を防ぐため、電車移動もしないため、やはり『国税』による攻撃が最も可能性が高いと思います」とし、まるで財務省の「陰謀」に巻き込まれるかのような表現で自身の将来を「予言」した。

 最後は「中国の属国民として生きるという悪夢の未来を避けるため、現代を生きる日本国民として責任を果たすため」ブログのこの項を締めくくった。

 三橋容疑者が経営する会社に東京国税局の税務調査が入ったか否かは、国税の「二重、三重の守秘義務」が壁になり、確認できないが、逮捕容疑が脱税でも痴漢冤罪でもなく、DV(ドメスティック・バイオレンス)だったとは、意外なところに陥穽が口を開けて待っていたようだ。

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦です。 今日のところは、もう、これぐらいにしましょう。三橋貴明程度の、頭の軽い 若手評論家(48歳)が、38歳の時の2007年から、10年書き始めて、そして、ついに自己崩壊=自滅した、というだけのことだ。

 ただ、私、副島隆彦が、この三橋自滅 のことで、不愉快に思うのは、「副島さんは、大丈夫か。(三橋貴明と)同じようなことにならないのか」 と、私の読者の人たちが、心配してくれた、というか、そういう反応を示した(であろう)ことだ。 

 私は、大丈夫だ。もう30年も、もの書き、言論人をやってきて、ちっとも恵まれない(それでも商業出版の枠の中で本だけはしぶとく書き続けた)まま、ここまで来た。私は、我慢に我慢の忍耐力がある。「人生、我慢だ」で、厳しい状況にずっと堪(た)えることを知っている。だから、私は大丈夫です。ご心配なく。

 最後に、一貫したリベラル派で、反安部の言論を作り続けている リテラ誌 の この三橋事件への、よく纏(まと)まった記事を載せます。

(転載貼り付け始め)

「安倍首相と会食したネトウヨ経済評論家・三橋貴明が10代妻へのDVで逮捕!
会食が税金による接待だったことも発覚」

2018年1月7日 リテラ
http://lite-ra.com/2018/01/post-3724.html

 どうして安倍首相の周りには、こういう事件ばかりが頻発するのか。山口敬之氏の準強姦事件が海外メディアで改めて大きく取り上げられているさなか、今度は、安倍首相が昨年末、会食したばかりのネトウヨ経済評論家・三橋貴明が妻へのDVで逮捕された。三橋は5日、自宅で10代の妻を転倒させて腕にかみついたり、顔を平手で殴り、妻が110番通報。傷害容疑で高輪署に逮捕されたのだという。

 三橋は取り調べに容疑を否認しているというが、DVで警察沙汰になったのはこれがはじめてではなく過去に二度、警告を受けていたという情報もある。

 周知のように、三橋は経済評論家という肩書きをもっているが、2ちゃんねらー出身で、経済的側面から韓国を攻撃するヘイト本を多数出版。ネトウヨ読者から熱狂的な支持を得てきた。

 政治的にも、財務省批判はともかく、夫婦別姓反対や排外主義、原発推進など、極右丸出しで、安倍首相についても、第一次政権から第二次政権発足当初まで、熱狂的に支持。安倍批判のマスコミを「人権侵害」と攻撃するなど、応援団的役割を果たし、2010年、三橋が参院選に自民党から出馬した際には安倍首相が応援演説を行っている。

 もっとも、この三橋氏、当初はあれだけ安倍首相とアベノミクスを支持していたのに、昨年くらいから、なぜか安倍批判に転じ、「安倍政権の経済政策はすべて間違っている」などと攻撃するようになっていた。

 そこで、昨年末の12月12日、懐柔のために、会食に同席した西田昌司参院議員、藤井聡内閣官房参与が仲裁に入る形で、安倍首相と会食の席がもたれたということらしい。

 ちなみに、三橋はこの安倍首相との会食について自身のオフィシャルブログやメルマガ『三橋貴明の「新」経世済民新聞』で報告。「そんなことで懐柔されない」と大見得を切りつつ増税政策への批判めいた文章を書いていたが、そのトーンは以前とは比べものにならないくらい弱くなっていた。しかも、〈何で税金で1回ご飯を食べさせてもらったくらいで〉と、会食が税金による接待であったことを認める始末だった。

 今回の逮捕はそんな矢先のことだった。ちなみに、三橋はやはりブログで、自分がいかに財務省批判をしているかを自慢げに語り、〈近い将来、わたくしに何らかの「スキャンダル」が出るか、痴漢冤罪で捕まるか、弊社に国税が来るのは避けられないでしょう。〉などと警戒心をあらわにしていた。にもかかわらず、そのすぐ後に10代の妻にDVをはたらいたのだ。

 これは、このネトウヨ論客が女性に対していかに抑圧的であるか、という証明だろう。そして、こんな人間に税金を使って懐柔のために接待をしていた安倍首相。まったくグロテスクというしかない。

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦拝