[2254]今こそ姥捨山の復活を11

8067浅川京華 投稿日:2018/01/08 19:49

(途中で間違えて送信になってしまいました。失礼しました。続き)民だが(インテリエリ―トでも無い、身分の高い家に生まれたわけでもない)、しょ民的な人間ではない(しょ民的な人間なら、学問道場の会員になっていないだろう)。私は『掃き溜めに鶴』に、生まれついているんだな―と、半世紀近く生きて来て、別にうぬぼれでなく、思う。三島由紀夫の『美徳のよろめき』という不倫小説がある。この中に、こんな文がある「男が憧れるのは、裏長屋の美女よりも、それほど美しくなくても、優雅な女の方であるから」これでいけば、私は『裏長屋の美女』タイプだよな―である。
世の中には、重要な事が2つある。「人間的な事」と「ただの事実」だ。「ただの事実」でしかないものを、インテリ階層の人間は、ゴタイソ―なものと錯覚しがちだ。私はそんな、下らない上昇志向には呑まれない。ある時期迄凄かった人が、ヘンな上昇志向から、道を誤った例は、歴史上多い。以前、定例会で副島先生が「私は皆さんを読書人階級と名付けた」「読書人階級は知識人ではない」という意味の事を仰っておられたが、2251では『マツクス・ウエーバーも知らないような人間は、インテリ読書人ではない』みたいな事を書いておられる。『読書人階級とは知識人(インテリ)とは違う』と仰っておられたのが『読書人階級にも、インテリ読書人と、そうでないのとがいる』って、おかしいでしょう。

本題。「この生ゴミ、いつまで生きてんだ」という老人が多い中『天使のように可愛いおばあちゃん』『品のある、美しい老婦人』というのは、現実に存在する(男の場合も同様)。こういう人は、老人施設でも、職員に人気がある。以前、非常に遠慮がちな女性がいて(今から10年以上前の話で、当時で90歳を過ぎた,大正生まれの人だった)、育ちの良い人なんだろうなと思い「学校どちらですか?」と聞いたら「東京女子大」との答えだった。人間の、生まれ持っての品性やら、人間性というのは、死ぬまで変わらないんだな、と思ったのを覚えている。