[2251]今年もよろしく。 私は、ユダヤ教とイスラム教のことを、ずっと今も調べています。

副島隆彦 投稿日:2018/01/01 10:51

副島隆彦です。 今日は、2018年1月1日です。

 あけましておめでとうございます。 今年もよろしく。

 私は、昨晩は、NHK紅白歌合戦を、ちらちら見ながら。 ユダヤ教 ( Judaism =ユダヤ思想 とも訳せる) と イスラム教の 歴史をずっと今も調べていて、このふたつの 大宗教の絡(から)まり方、こんがらがり方(かた)に、驚きながら。

 こんなにユダヤ教ととイスラム教の大知識人、思想家たちが、絡まり合っていたら、どうしても複雑な話になる。これに 例の 「ユダヤ教が、ユダヤ民族およびその神 ヤハウエ、Yahweh = Jehovah と共に 創作、発明 された 3200年前=紀元前1200年 から」という問題なので、これを大きく解明するのは、大変だ。  でも、私、副島隆彦は それを今、やっている。

 紅白歌合戦は、日本民族の祭典だ。敗戦後の焼け野が原から復活した日本が、国営放送局NHKを中心に、国民が纏(まと)まって、この番組を支えてきた。 もう65回になるとう。 あの 黒柳徹子(くろやなぎてつこ)の チビで小太りの、大(だい)婆さんは、もう出すな。 見苦しい。第1回目からずっとNHKのアナウンサーで、現場にいた、のだと自分で話していた。

 私は、今年65歳になるから、おそらく物心(ものごごろ、=記憶力 )がついた5歳からずっともう60回、紅白を見ていることになる。 これが、日本人だ。日本人の団結だ、と思いながら。 

 私の友人のインテリは、小さいときから、紅白が大嫌いで、家族が見ているのを、自分の部屋で、耳を塞(ふさ)いで、外国語の勉強をしていた、という。私は、そういうことは無くて、この民族(=国民)と 同化しているから、なんともない。

 今年の紅白で、私の判定では、一番、輝いていたのは、渡辺直美(わたなべなおみ)というデブの芸人、歌手と、同じく お笑いのような、ブルゾンちえみ とか言う、押しの強い個性派の芸人だった。デブの渡辺直美が、レイディー・ガガ  Lady Gaga の、Poker Face 「ポーカー・フェイス」の局を歌った。

  アメリカの庶民の若い女たちも、こういう不細工の、実感の籠(こ)もった、自分たちと同じ、寸胴(ずんどう)の芸人に強い親近感を持つのだ。

 今、アメリカで一番、輝いている女は、 日本の渡辺直美と同じような、 「 ドスコイ 女相撲(おんなずもう)」の ホワイトハウスの 報道部長の、サラ・ハッカビー・サンダースだ。 この 「ドスコイ 女相撲」という コトバは、私が、近刊の『世界権力者 人物図鑑 2018』で、彼女に与えた冠(かんむり)だ。

  サラ・サンダーズは、腐れ切った、偽善リベラルの、ホワイトハウス(米大統領官邸)に“常駐”の、恐ろしい、名うての手練手管の、経年記者どもからの、質問攻撃を、がっつんがっつん、もの見事に撃退している。

・サラ・サンダース Sarah Huckabee Sanders

「(トランプ)大統領は、そんなつもりで言っていません」 「あら、そうかしら」と、サラ・サンダーズが、このド迫力で、切り返したら、あ意地悪の極みの、老練の記者たち揚げ足を取れなくて勝てない。自分の方が凹(へこ)まされてしまう。

 まさしく、「ドスコイ 女相撲」だ。 幕府(徳川氏)に禁止されるまで、本当に、女歌舞伎、女相撲が全国で、興行されていたのだ。 今も、全国の浜辺の漁村では、今でも、女相撲の格好をした威勢のいい婆さんたちが、「 どすこい、どすこい 」と、並んで、相撲甚句(すもうじんく)を唄う。 さすがに、これは、NHKの 新日本風土記(しんにほんふどき)でもやらない。 やれよ。  

 おい、日本相撲協会( まだ、ここはいい。本当の業界人たちだから) と、 横綱審議会(よこずなしんぎかい) 。お前たち、自民党べったりの、奇っ怪な出世人間たちが、どうして、相撲取りたちの生き方の中にまで、善悪、正義を持ち込むのだ。 

 横綱審議会や高野連(こうやれん)に入るような審議委員たち、というのは、本当に、文部行政(もんぶぎょうせい)のヨゴレ人間たちだ。相撲(すもう)というのは、「撲(なぐ)り相(あ)う」と書いて、本当に殴(なぐ)り合(あ)うのだ。どうして、お前たち、バカ官僚化した、見苦しい、「民族精神の、 国技の、伝統の」と偉そうなことを言うのか。

 相撲取り(スモウ・レスラー)たちの自治にまかせて勝手にやらせろ。政府、国家、役人が口出しするな。警察が入ることでも無い。 私は、不愉快だ。

 日本に、この間、サラ・サンダーズが、トランプに随行で来ていたときに、あの歳で、ミニスカートを穿(は)いて、象のような足を丸出しにしていたに、私は驚いた。こういう元気な女たちの時代が来たのだ。サラ・サンダースの父親のハッカビー州知事は、次の大統領選挙に出てもおかしくないぐらいの有能な政治家だ。

 紅白で、欅坂(けやきざか)46 という 若い女の子たちの集団歌謡をやっていて、これが、今の小キレイな、田舎の不良女子中高生たちの代表なのだと、分った。

 演出家たちが、不良少年、少女(学校や教師たち=動物園の飼育係 = の命令を拒否する )の反抗心の、 暗ーい感じを、徹底的に意図的に作っているのが分って、大変、良かった。 

 これで、AKB48? の 同じくチビの女たち(何を、その容姿で女優、歌手 を気取っているんだ) が、吹き飛んだ。乃木坂なんとか、というのは、その中間でどうも旗色が悪い。 一品(いっぴん)で、歌( 歌唱力でその場を支配する力)や美貌で勝負する芸(能)人と、チビのそこらの女たちをマスゲームで並べて。

 それで、日本の国民歌謡を、若い世代向けに作る、というのも、もう終わりにするべきだ。 秋元康(あきもとやすし)ら、自民党演劇団も後退、交替させるべきだ。

 Xジャパンの ヨシキ という、もう長いこと、自民党、右翼、暴力団がらみの芸人(もう若くないなー)、ライジング、とかバーニングとかだろう、このヨシキ(ピアノがうまいんだ) が、「本当の安倍首相が(自分の応援に)来てくれるのか、と思った」と発言したのが光っていた。 NHKが、組織の全力を挙げて、自民党からの圧力と、忖度(そんたく)の強要に抵抗していることを、今年の紅白は、「基本コンセプトとして」、よく表していた。

 平尾昌晃(ひらおまさあき)が79歳で死んでいた。 彼のことを、まるで演歌とポップスの作曲家のように扱っていたが、私は、(実は、私よりも10歳上の人たちの世界だが)、 “日劇(有楽町にあった)  ロカビリー・ショー ” と “ 和製のエルビス・プレスリー” が、平尾昌晃の、大ヒットの、日本の芸能史での役割だった。 それを記憶している人たちは、まだ、老齢でたくさんいるだろうに・・・。

 紅白歌合戦の話なんか、ずっとやっていたら切りが無いので、やめる。私は、風俗史や芸能史のことも書かせたら、いくらでも書けるんだぞ。

 私は、「今日のぼやき」で、正編、続編で、最新で、2回載せた、「トランプが、エルサレムをイスラエル国の首都と承認」問題の 徹底解説の文のあとも、ずっと、気になって。

 ユダヤ人=ユダヤ教 の歴史と、 それと強い 関係で、やはり、「骨肉の争い」としか言い様がない(人種は、全く同じ Semite セマイト、セム族だ) アラブ人=イスラム教( Islam イスラーム)の、長い、長い歴史のことを、今も調べている。

 私が、気になっていた、2005年に、私が弟子たち6人 と出した、記念となる、「第1回のSNSI論文集」としての、 『金儲けの精神を ユダヤ思想に学ぶ 』( 祥伝社、2005年2月刊)を、ずっと読み直していた。

実にいい本だ。今からでも復刊、再刊したい、優れた内容だ。 

この本は、 英文名は、 “ The Spirit of Jewish Capitalism “ 「ザ・スピリット・ オブ・ジューイッシュ・キャピタリズム」 そのまま、直訳すれば、 = 「ユダヤ資本主義の精神」である。 出版のときに、この版元(はんもと。出版社のこと)の会長が、「直截(ちょくせつ)、ユダヤ資本主義の精神 の方がいいのではないか」と、助言されたが、私の判断で、「いや。金儲けの精神・・・」とします、と決めた。出してからもう13年になる。 

 この本は、 『マックス・ヴェーバーの犯罪』(羽入辰郎 著、 ミネルヴァ書房、 2002年刊) に触発されて、私たちが纏(まと)まって書いた論文集だ。20世紀初頭まで生きた、ドイツの大(だい)学者のマックス・ヴェーバーの名前も知らないような、ほとんどの今の日本人に、なんと言って説明したらいいか、困る。

 それでも、私、副島隆彦の本を、インテリの読書人として読んできた人なら、知っている。生来(せいらい。生まれついて)のインテリで無い人は、知らない。ここの区別は大事だ。ここで人間は、いくら 「私は副島隆彦の本を(楽しんで)読んでいる」と言っても、明確に差別(さべつ)される。

 このドイツの大(だい)学者のマックス・ヴェーバー(歴史派経済学 と社会学) を、「ヴェーバーは、重大な学問犯罪を犯している」と、証拠の文献資料をたくさん上げながら、激しく糾弾した、自分自身も日本のマックス・ヴェーバー研究学者で有りながら、こういう 恐るべき本を書いた、羽入辰郎(はにゅう たつろう)という 学者は、 大変な人なのだ。今も青森の田舎大学で、教授をしていると思う。私とほとんど同年の学者だ。 

 この『マックス・ヴェーバーの犯罪』(2003年に、PHPの山本七平賞を貰ったので、騒ぎになった)という、稀代の名著を、その後の、日本の学問、知識社会は、煙たがり、無視して、葬り去った。

 私は、今からでも、青森まで、ここに書いた弟子たちを誘って、羽入氏に、尊敬の気持ちと大きな真実を追究する日本知識人としての共感、連帯の気持ちを込めて、会いに行きたい。羽入氏の奥さんも、彼の同志として重要なのだ。 私は、あの頃、羽入氏とメールのやり取りをしたのだが、その後の、自分の人生の忙しさで、互いに忘れてしまった。

 私は、弟子たちとの、この 『 金儲けの精神を ユダヤ思想(Judaism 、ジュダイズム、=ユダヤ教とも訳せる))に学ぶ 』の中身を、今からでも、学問道場の会員に、読んで貰いたい。でも、 この本も読め、あの本も読め、ばっかりでは、みんなが大変だ。このことも分る。 

 私たちは、みんな、自分の人生(=生活)に追われていて、そんな、本なんか悠長に読んでいる暇は無いよ、ということだ。私は、このことを、腹の底から分っている人間だ。だから、皆さんに、無理強(むりじ)いはしない。だから、そのうち、この本の中身を、少しずつ、会員に読めるように、ネット上の文として載せます。

 私は、ユダヤ教の成立の歴史を調べていて、「今から3200年前に、エジプト人であるモーセたちが、強烈な自立心を起こして、ユダヤ教、ユダヤの神を発明、創作した」のだ。

 私が、ここの「今日のぼやき」の 「2009番」と、「2011番」に書いたことの、続きとして、 

(すでに、「旧約聖書」の中味、全体像を説明する。これで「旧約聖書」という本に大きくは、一体、何が書いてあるのか、が、副島隆彦の解説で分る、私は、だいたい書き上げている。それに比して「 聖書の後半」である、「新約聖書」というのは、「イエス・キスという、神がかった、強烈な人類救済を唱えた、アホな男の、36歳の生涯の物語」である。この理解で十分だ )  

、紀元後の(=西暦) 220年からの、ユダヤ人僧侶 rabbi ラビ たちによる、口伝(くでん)トーラー( Torah 、モーセ5書)である ミシュナー( これが、後に、タルムード 解釈書 、ユダヤ人たちの生活規範 になる)
からあとの。  

あーあ、むずかしいかなー。 私のこの書き方は。 
  西暦830年に、バグダッド(アッバース朝イスラム帝国の首都)に出来た「知恵の館」(バイト・アルヒクマ)での、ギリシア思想=アリストテレスの思想=を、アラビア語に移し替える仕事。そして、それが、のちにどんどん、スペイン(当時は、アンダルスと呼ばれた)の “翻訳王国” コルドバ(後ウマイヤ朝)で、ヘブライ語、ラテン語に、11世紀(1200年代)に翻訳し、ドカーンと、ヨーロッパ(西洋)の知識人階級に大きく、広まっていった。

 この辺(あた)りのことを、私、副島隆彦は、ずっと、調べているのです。
そして、ついに、私は、大きな大発見をした。大きく、大きく、ユダヤ思想、ユダヤ民族とは何か、が、分った。解明された。 きっと私は、このことを一冊の本にするだろう。

 バグダッドの「知恵の館」 サーディア・ベン・ヨゼフ“ ガオンの中のガオン” (バビロニア・タルムードの学院長)が、926年に、スペインのコルドバに行き、大変な学問伝授を、それ以降の西洋白人にもたらした。

 それから、アヴィセンナから、アヴェロエスへ、そして、マイモニデスへ。 十字軍戦争の時だ。 これらのことを、今から、私、副島隆彦が、日本人に、大きな大きな全体像で、ガッツーンと、徹底的に分かり易(やす)く、説明するでしょう。

 でも、「パレスチナ(=イスラエル)と、パキスタンの区別もつかない」、あなた(貴女)に、分るかなー?  「イラク(バグダッド、バビロン)とイランはちがうんだー」と分ったあなた(貴女)に、重要なヒントをあげます。 大平原であるイラク(今は、ほとんど砂漠)に 「ドドドの 馬の大群で」、ドドドと、西の方へ、大草原から、歴史上、何十度も、攻め下ってきたのが、イラン(=ペルシャ族)。 この「ドドド 」と 、それから、「ドカーン」の「大爆発」の 歴史観(大きな れしき の 見方)で、どうですか。

 ユダヤ人は、ユダヤ教という強烈な思想(だからジュダイズム、 Judaism )で、大離散(だいりさん。世界中に散らばった)以後は、大国=強国=帝国の 首都で、強い国王や、皇帝に、べったり、くっついて、金儲けと、利殖、と税金取り立て(だから、ひどく嫌われた)で、有能な高官と成り、 財政家=財務大臣とか、宮廷銀行家、となって、強国の王や、皇帝たちにとってどうしても居て貰わないと困る存在になったのだ。

 これが、中世からの西洋の各(かく)王国でも、宮廷ユダヤ人( court Jews コート・ジュー、金融家、両替商)となっていった。だから、ユダヤ人=ユダヤ教=ユダヤ思想は、 国家の寄生虫(きせいちゅう。パラサイト)となって、無くてはならないものとして、ずっと。ずっと存在した。

 この冷酷さが、本当に、ユダヤ人=ユダヤ教(思想)を分る、ということだ。 他の大(だい)宗教が、キリスト教も、仏教も、イスラム教も、ほとんどは貧乏人の大衆である、民衆=人類を救済(きゅうさい。サルベーション)することを目標にして(でも、出来はしない)、ドカーンと、世界中に広まった (でも、出来はしない)。

 それなのに、それに較(くら)べて、ユダヤ教は、冷酷な、非情な 国家経営、国家管理の思想として、「無くてはならないもの」として、人類史の中に、べったりと、しつこくしがみついて、強国(帝国)にとって無くてはならない、寄生虫(パラサイト)として、強烈に存在し続けた。そして、今に至っている。

 ユダヤ人の財務大臣(財政家) 「王さま、王さま。どうぞ、戦争をしてください。憎い敵を打ち負かしてください。そのための、資金は、私が都合をつけましょう」 国王 「 おお、何という、忠義者よ。お前こそは、私が、最も頼りにする者ぞ。他の奴らは、当てに出来ない」 宮廷ユダヤ人「王さま。そのかわりに、私めに、新しい税金を取り立てる権限をください。それだけで、十分でございます」と。
これが、真実の人類(人間)の歴史だよ。大きな、大きな人類史の真実だ。

 人類(人間)は、企業、組織、団体、そして国家の経営 で、どうしても、残酷に、冷酷に非情にならないと、やってゆけない。「病弱な貧乏人どもは、福祉と医療で、カネをくれ、カネをくれ、でうるさい」「その代わり、ちょっと元気な貧乏人ども=労働者=大企業サラリーマンどもからは、税金を、搾(しぼ)り取ってやる」となる。

 私が最近、知ったことだが、さる大企業の幹部社員(50歳前)の、冬のボーナス 
が、250万円 出たそうだ。そしたら、税金の天引き( 源泉徴収=げんせんちょうしゅう=)が 100万円で、手取りは、150万円ぐらいだった、そうだ。給料からだけでなく、ボーナスからも、4割も税金で、持って行く。それは、あんまりだろう。

さすがに、会社の為に死ぬほど働くことで、自分の人生を燃焼させている、この大企業エリートサラリーマンでも、体の深いところからの怒りが、フツフツと沸き起こっただろう。 

 副島隆彦に依(よ)れば、だから、重税サラリーマンが、全国から、財務省=国税庁の前に結集して、抗議して、暴れ出して、石を投げればいいのだ。 サラリーマンたちが、「これじゃ、あんまりだろ」と、激しく抗議すれば、権力、体制側も、ビビって、うしろに退くのだ。こういうことが、今の日本人は、分らない。 江戸時代の、全国各地での、一揆(いっき)の伝統を忘れてしまっている。

一昨日に、あのイランのテヘラン他で、若者たちが、石を投げ始めたように。
・・・でも、日本では、まだ、「まだ、な」 無理だ。 そのうち、な、みんな。やろうぜ。

 国民は、重税国家の現状に対しても、国(くに)もいろいろと、福祉とかカネがかかるからー と、バカの一つ覚えで、「大人になって」 、「仕方が無いなー。どうしようも無いよー。俺たちは、バカだからー 経営は出来ないし。お上(かみ)には逆らえないよー」で。これで、またしても、弱者(じゃくしゃ)ほど、国家、役所、福祉に頼って、集(たか)って、「カネくれー、福祉くれー」と、メーメー羊のように「エサくれ、エサくれ」で騒ぐのだ。

 宮廷ユダヤ人たち こそは、今の、財務官僚=国税庁=税務署 (その一番下の、下級の税務署員たちの中に、本当に、かつてのエタ(穢多)非人階級の人間たちを、国税庁は、本当に、たくさん採用している。これが、「御用だ、御用だ」の、岡っ引きどもだ。私は、自分が、国税庁と闘ったときに、私が、対決した、下級の税務署員たちが、本当に、エタ非人(=部民という)の出の者たちだと、証拠付きで知った。  

 銭形平次(ぜにがたへいじ)も、半七捕物帳(はんしちとりものちょう)も、彼ら、岡っ引きは、
非人階級の人間たちで、 当時の、江戸庶民から、ひどく、嫌われ憎まれて、そして恐れられたのだ。
なぜなら、 町人(=商人)たちは、岡っ引き(同心という、下層の足軽階級の武士 のさらに、その配下))たちから、「20両よこしな」 と、脅され、強請(ゆす)られ、カネをせびられたかからだ。
銭形平次たちが、正義の味方の 訳はないのだ。 犯罪取り締まりとやっている者たちの方が、真の悪党で、犯罪者たちなのだ。 この、歴史の真実を知ることが、真に、お頭のいい人間の道だ。

 なぜなら、私は、税務署長(わざと、今も、全国でほとんどが高卒)と税務署員たちたちの家まで、「話がしたい」と出かけたからだ。向こうから見たら、暴力団が攻めてきた、と思ったようだ。このとき、国税庁全体が、震え上がった。本当だ。自分たちは、金持ち(資産家)、経営者の自宅まで押しかけて、「社長。いい家具ですね。高かったでしょう 」とやるくせに。 自分たちの家に来られると、金玉が縮(ちち)み上がるのだ。 

こういう真実も、そのうち、私は、もっともっと書く。書いて、すべてを明らかにする。 これが、副島隆彦だ。 権力者ども、私の死ぬまでの、激しい戦い方を、甘く見るな。ここの会員たちも、私、副島隆彦の生き方を甘く見ないように。 

それで、です。 
 私は、「今日のぼやき」の 「2009番」で、「 今のパレスチナ人=ペリシテ人(旧約聖書)=パリサイ人(新訳聖書)、ファラシー だ」。3200年前から、ずっとここ=パレスチナに居たのだ 今も居る。

 だから、今もユダヤ人と、同居、共存、混住している、と 暴き立てた、 イスラエル国の国立大学である、テルアビブ大学の現職の歴史学の教授 シュロモー・サンド 教授の 衝撃的な新聞記事 を、 私は、探し出そうとして調べた。そうしたら、この人はこのことを書いた本を出していた。2008年刊のようだ。 日本語訳も、2010年に出ていた。


(アマゾンから、 転載貼り付け始め)

「 ユダヤ人の起源  歴史はどのように創作されたのか」

シュロモー ・ サンド 著   出版社: 武田ランダムハウスジャパン (2010/3/26)

( 副島隆彦割り込み、注記。この本は、最近、筑摩書房 から文庫で出ている。

(副島隆彦注記。 どうして、この本「ユダヤ人の起源」 の 副題を 「歴史はどのように創作されたのか」とするのか。 ここが、日本の出版社の、編集者たちが、アタマが悪い、か、臆病者の事なかれ主義者であるか、だ。

 この本の英語の原題(げんだい)は、 はっきりと、「ユダヤ人(ユダヤ民族)は、インヴェンション invention 発明、創作、作りだし された」と書いてある。

 どうして、それを、「歴史はどのように創作されたのか」とするのか。「ユダヤ民族が自分たち歴史をあれこれ、創作した」ということではない。そうではなくて、 ユダヤ人(ユダヤ民族)そのものを、彼ら自身が、全くないところから、発明(インヴェンション)、創作した」ということなのだ。

“ The Invention of the Jewish People “ (英語) ペーパーバック ? 2010/6/14  発売
Shlomo Sand (著),? Yael Lotan (翻訳)

The Most Controversial and Interesting Part Gets The Least Page-Time.
投稿者Matthew W. Quinn2017年12月31日 – (Amazon.com)

I bought it because I was interested in the most controversial parts of his thesis–that modern Jews are largely descended from converts and the Jews of the Bible remained in the Middle East and eventually became the modern Palestinians–but the majority of the book is focused on the transformation of the Jewish people from a primarily religious group to an ethnic one.

The most interesting parts were the couple of chapters dedicated to Jewish proselytism and whether or not there was a mass expulsion of Jews from Judea. The parts of the book about Jewish ethno-nationalism in the 19th Century were far less interesting.

 副島隆彦注記。こういう本である。 以下に載せるのは、この本へのアマゾンの書評の数本である。これらを読むと、シュローム・サンド Shlomo Sand 教授 の考えがよく分る。
もう、これ以上長く、私が、書くと、アタマ(頭、おつむ =思考力) が生来、弱い人は、ついて来れなくなって、放り出すから、あと少し我慢して、以下の優れた書き手たち(本読みさん)の 書評を読みなさい。

副島隆彦記

(転載貼り付け始め)

○「 シオニズムとは何かを理解できる書でした 」
投稿者 河童の川流れ ベスト500レビュアー 2012年6月6日 形式: 単行本

 著者のシュロモー・サンド氏が、イスラエル人で、テルアビブ大学のイスラエルの歴史学者だから驚いた。 本書は内容が難しく、歴史や宗教の知識の乏しい私には、読み進むのに苦労した。が、このような本を出版する氏の勇気に敬意を表し、労作であり良書であると高く評価する。

 第一次世界大戦が終結し、パレスチナはイギリス軍が占領した。19世紀終りから世界中に離散したユダヤ人たち(シオニスト)のパレスチナでの土地購入によりユダヤ人の入植が始まり、シオニズムの台頭をイギリスも容認したことから現代までの紛争が続くことになった。

 著者は、モーセの『出エジプト記』から始まり、イスラエル建国までの膨大な資料(学者の論文や古代遺跡などから証明されたことなど)を引用しながら、シオニストたちが標榜している歴史や民族の純血性などにたいして多くの科学的な証拠を提示しながら反証をしている。
 
第二次世界大戦前から始まったヒットラーによるナチスのユダヤ人の迫害が吹き荒れるようになり、パレスチナへのユダヤ人入植者が急増した。

 戦後、ホロコーストの悲劇などから世界の同情がユダヤ人に追い風となり、ますますパレスナへのユダヤ人の入植が加速され、1948年には独立してイスラエルが建国が強行された。1949年には国際連盟に加盟して承認され、ますますイスラエルでシオニストたちのアラブ人への迫害が加速したことから、アラブ人の反シオニスト運動は激しくなり現代まで紛争が続いている。

 シオニストたちの哲学が形而上に於いても形而下に於いても正当なものとして世界が認めるならば、アメリカの先住民族であった人たちが、たった400年ほど前に失ったアメリカを返してほしいという論理も成り立つのではないかと夢想した。

 2000年という気の遠くなるような年月を経ているというのに、パレスナの地がユダヤ民族の故郷なのだと、神話(聖典)を唯一の論拠として、他民族の住みついた地を侵食するという不条理は、私の理解の範疇を超えていると思いながら読み進んだ。

○「 創られたユダヤ人 」
投稿者  MIYO   2014年11月25日  形式: 単行本
  ユダヤ人とはディアスポラの後、欧州や中東各地を彷徨いイスラエルの建国をもって帰還したというのが定説ですが、本書はそれをひっくり返す本です。

 実は現在のユダヤ人とは古代イスラエルの地にいたユダヤ人とは血縁的にはなんのつながりもなくハザール人などの民族がユダヤ教に改宗しそれをもってユダヤ人となったというのが本書の主張。

 そして、イスラエルという国を創立するためにこれらのかぎかっこつきの「ユダヤ人」たちを真のユダヤ人となすためにさまざまな神話がつくられていくことになった(例えば彷徨えるユダヤ人というイメージも創作で、実際は定住していたことなど)。

シオニズムを根底から揺るがしかねない主張で、よくこんな本がイスラエルで出版できたなと正直、感心した。

○ 「 真実のユダヤ人、真実のユダヤ民族とは 」
投稿者 閑居人 殿堂入りベスト1000レビュアー   2011年12月18日
形式: 単行本|Amazonで購入
  この書物は、「シオニズムとイスラエル国家成立」、「アメリカに於けるイスラエル・ロビー」の活動など、現代の中東情勢と古代からのユダヤ史の論点が理解されていないと、読者には分かりにくいものであるかも知れない。

例えば、「1世紀のユダヤの反乱の後、ローマ帝国による『ディアスポラ』(ユダヤ人追放と民族離散)は、本当に史実か」 「北アフリカからヨーロッパでのユダヤ教布教と進出の実態。実在したポエニ人のユダヤ国家はなぜタブー視されるか」
「『バビロン補囚』 後もバビロニアを拠点に存在し続けたユダヤ人居住区が、7世紀のイスラムの発展とともにどのように拡大していったか 」 

「アラブからコーカサスに至るユダヤ教の布教はいかにおこなわれたか」「ビザンチン帝国の盛衰と関わったユダヤ教に改宗した遊牧民族国家『ハザール』の民は、アウシュビッツの犠牲者の大半を占めた東欧ユダヤ人(アシュケナージ系ユダヤ人)の祖先か」 「東欧ユダヤ人のイディッシュ語の成立過程」・・・

 少なくともこうした問題意識を持ってユダヤ問題に関心を持ってこなかった読者には、著者の主張のどこがセンセーショナルなのか分かりにくい。著者は、アーサー・ケストラーが「ユダヤ人とはだれか」で展開した「タブー化された、東欧ユダヤ人のハザール民族起源説」の妥当性を認め、同時に「ディアスポラ」はユダヤ教の宗教的伝説から発生したもので、史実ではない、という立場に立つ。

 こうした歴史認識は、「定説」もしくは「多数派説」であるシーセル・ロスの「ユダヤ人の歴史」や山本七平が理解していたユダヤ史と大きく異なるものである。だが、巷間ささやかれていた「東欧ユダヤ人ハザール起源説」が、見ようによって中央及び東欧ヨーロッパ世界におけるユダヤ人の人口数や自然な成り立ちを説明するように見えるのも事実なのだ。
英仏等西欧にいた100万人に対して、ドイツ以東には900万人近いユダヤ人が住んでいた。

 ただ、この認識は同時に「シオニズム」や「イスラエル」の近隣諸民族との抗争の妥当性を懐疑的なものにしてしまう。現在、「イスラエル」という国家とそれを支える「イスラエル・ロビー」は、東欧系ユダヤ人で90%占められている。「ハザール起源説」に立つならば、本来「ディアスポラの民」でない中世にユダヤ教に改宗したボルガ川河畔の遊牧民の子孫が、なぜ、かくもパレスティナに拘り続けなければならないの か、という別な問題を提起してしまうのだ。

これまで「アシュケナージ系ユダヤ人」はドイツ経由で東欧スラブ世界でシュテートル飛ばれる町( 「屋根の上のバイオリン弾き」に見られるようなユダヤ村落) や都市に、ゲットーを作って住み着いたとされてきた。

中世に於ける「十字軍」がきっかけになり、ポーランド王国がユダヤ人厚遇政策をとったため、大量のユダヤ人が移住したと言われてきた。これが「定説」である。

しかし、著者は、それを否定する。「歴史学上の事実としてそのように大量のユダヤ人がライン川を越えて移住した証拠は存在しない」と 。むしろ、ライン川のさらに東側のドン、ボルガ流域から 西の方に流浪してきてきた数百万人の、ユダヤ教に改宗した遊牧民の子孫が、スラブ系の諸民族の間で独自のユダヤ世界を営み、常に地域の支配民族の側について金融業を営んだことが微妙な民族的対立関係を生んでいったと言う。

 また、彼らが用いた「イディッシュ語」は、80%の語彙をドイツ語から借りているようにドイツ文化と関係が深いラビ(ユダヤ教僧侶)によって作られている。だが、生活の基幹語はスラブ系であり、その出自を示唆するように「祈る」という言葉はトルコ語起源である。そのように著者は主張する。著者は、「ユダヤ人」「ユダヤ民族」の定義について、再検討を迫る。この書物は国際政治の実際に影響を与えかねない、その意味では極めて論争的な書物である。

○ 「ユダヤ人の歴史」が「創られる」過程を丹念に追った傑作
投稿者 カロン VINEメンバー   2010年9月7日  形式: 単行本
本書は、「ユダヤ人」「ユダヤ民族」にまつわる「真実」とされている事柄について、根本的な疑問を提起した本だ。

曰く、ダビデ王やソロモン王に関する聖書の記述は、真実なのか。彼らは、「実在」したか。曰く、ユダヤ人がかつての住処であった「イスラエルの地」を追われ、2000年もの間世界中を放浪したという「神話」はどこまで本当か。
曰く、どうして、今のイスラエル歴史学は、イエメン、カスピ海沿岸に、かつてユダヤ教を国教とする王国が存在していた事実を無視したがるのか。

そして、民族としての「ユダヤ人」「ユダヤ民族」なるものは、本当に存在するのか。著者は、最後の質問に対し、「NO」と答える。そして、「ユダヤ人」は、近代に入ってから作られた「神話」であると喝破する。

本書は、約460ページと分量が多く、訳文も直訳調ですし、世界史の基礎知識があることを前提にしているため、決して読みやすくない。にもかかわらず、「ユダヤ人の歴史」という「真実」が創られていった過程を巡る本書の記述は、最後まで読まずにいられないと思わせる迫力に満ちています。最近読んだ歴史の本の中では、一番の傑作だ。

○「 私には難しかった。」
投稿者100名山VINEメンバー 2010年7月17日 形式: 単行本|Amazonで購入
466頁に2ヶ月が過ぎてしまいました。冒頭の50頁は著者の自伝であり、さっと読めた。

これは通勤電車1週間だと思ったら、「ネイションをつくりあげる」で知らない人物名のオンパレードで閉口。「神話=史」では思わず銀座の聖書図書館に出かけ、「追放の発明」では世界史年表・地図を脇に置かなくてはならない。「沈黙の地 失われた時を求めて」では、自分の地中海周辺諸国の歴史の無知に嘆き、「区別」でイスラエルの現行法を自分が全く知らないことに気が付きました。

 聖書を通読し、北アフリカから東欧の歴史を知る人には読みやすいのでしょうか。ただ、章により訳者が変わるようでリズムが整えにくかった。また、誰が誰に向かって考えを述べているのかが時々分からなくなり、混乱した。

メジャーな映画や書籍や最近では演劇でさえ、ユダヤ民族の悲劇を声高に謳うが、「ユダヤ」て、なーにと思い始め、幾つかの本を読み、本書をドンピシャと思い購入しました。

 友人は私より先に読み始めていましたが、今も悪戦苦闘しています。初版から2ヶ月で2刷発行される書籍に、書評が私で二人目というのは、読みにくさに原因があるのではないか。本書の内容は人類全てに通じる普遍的命題とも言えるでしょう。

だが、結局のところ誰がユダヤと名指し、何故ユダヤを自認するのでしょうか。シンジケートと言う言葉を当てはめたくなります。読みづらかったけれど放棄できない内容でした。

○「 著者、出版社の勇気に敬意 」
投稿者31456   2010年5月16日  形式: 単行本
 どの国家も民族も、近代に形成された神話だが、それぞれ神話の作り方、作られ方はちがう。ユダヤ民族やイスラエルも近代の神話だという事実を、イスラエル在住のユダヤ人がヘブライ語によって書いたこと。そして、イスラエルで出版され、反論も多かったものの、ベストセラーになったこと。そのことの意味が大きい。

 聖書の時代から中世、近代において、ヨーロッパやその他地域との関係の中で、ユダヤ教をどう考えそれがどう変化してきたのか。そして、近代のユダヤ人が近代の産物である国家や民族をどのように考えたのか。また、シオニズムがどのように変質し、成長し、「真実」を作り上げていったのか。

 歴史がこの本の内容だが、その歴史の後にある現在に対して、著者は結論や主張、提案を提出せず、ただ、問いかけをして締めくくっている。

 現在イスラエルが行っているアパルトヘイト政策が正しいとは、たぶん多くのイスラエル人でさえ、思っていない。だけれども、元難民の子孫にとってはイスラエルだけが祖国である。

 著者は、そのような解決が困難な政治的問題のなかで、イスラエルはこれからどこへ行くのだろうか? という問いかけをしている。それはイスラエルに正気に戻れといっているようだ。この本が出版されたことが、パレスチナ地域の将来に向けて重要な一歩になることを願う。

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦 拝