[2105]私は、今、ニーチェについての本を書いている。
副島隆彦です。 今日は、2017年3月7日です。
私は、うんうん苦しみながら、「ニーチェについての本」を書いている。書きながら、ひどく苦しんでいる。 フリードリヒ・ニーチェという、私が、少年時代から読んでいる、ドイツの大思想家(普通、哲学者=フィロソファー=)と呼ばれる。
フリードリヒ・ニーチェ(1844~1900)
私、副島隆彦は、Philosophyを「哲学」などと訳(わけ)の分からないコトバに訳した、井上哲次朗、富井政章 たちが大嫌いだ。science サイエンス、スシャンスを X科学 としたのもきらいだ。近代学問だ )の ことをずっと、苦しみながら書いていた。
どうやったら、本当のニーチェの思想の理解 に、私たち日本人は、行き着くことが出来るか。日本人にはニーチェは、未(いま)だに分からないのだ。
ニーチェは、今でも、隠然としているが、カール・マルクスと同格の大思想家である。
服飾ブランドの エルメス や ココ・シャネルよりも 100倍はすごい、人類の巨大ブランドなのだ。なぜなのか? 分かりますか。
ニーチェの本の日本語への翻訳に自分の人生の50年を費やしたドイツ語学者(ドイツ文学者を名乗る)たちが、戦後だけで数百人はいる。きっとドイツ語の壁で、ヒドく苦労しただろう。
彼らは、日本の勉強秀才である。ドイツ語、あるいはフランス語の本をずっと読み込むことに、自分の人生を入れあげたのだから。だが誰(だれ)一人、ニーチェを、大きく分かった人はいない。
ニーチェ研究者としてドイツ文学者を始めた、西尾幹二(にしおかんじ)は、他の翻訳学者たちに較べたら、格段に優れた、ニーチェの翻訳をしている。 その西尾でも、「私には、ニーチェは分からない」と言ったそうだ。 それに、私、副島隆彦は、今、挑戦している。
このことの苦しみが、分かるほど頭のいい日本人はいない。みんな、自分の目先の生活の苦労と、あるいは、ネットで遊んでいるだけだ。
頭が悪いくせに、「自分は、頭がいいんだ」と、勝手に思い込んでいるバカが、多すぎる。 頭がいい、ということは、死ぬほど苦しんで、苦しんで、考えて、そして、発狂するほどになることだ。この苦しみが分かる人間から上を、超人(ちょうじん。ウーバーメンシュ)という。英語で言えば、スーパーマンだ。
バカのくせに、「自分は頭がいい。そして、いい人だ」と思い込んでいるバカが、あまりに多い。 すべて、ローマ教会キリスト教 が、「虐(しいた)げられた、弱者たちほど神(ゴットGot 、Goot )は愛されます」という、巨大な、偽善の思想を作って、人類(人間)に押しつけ、だまし、洗脳したからだ。 さらに今のローマ教会キリスト教は、イエズス会に乗っ取られている。
イエズス会(Jesuit ジェズイット、Society of Jesus , ソサイエティ・オブ・ジーザス)こそは、人類の諸悪の根源だ。 ナザレのイエス( Jesus ジーザス )という、ただの男、ただの人間(家族がいた)を、Christ (キリスト、救済者 Messiah メシア、メサイア)ということにして、神棚に飾って、神殿に入れて、「この人を拝め、拝め」と強制した。それが、ローマ教会キリスト教だ。
イエスは、ただの男で、ただの人間だ。 12人のアホな弟子たち(アポストル)を従えて「私は、ユダヤの王(INRI)だ」と、言って回って、「今こそ、ローマ人からの独立を、民族の解放を」と扇動していた人だ。イエスの弟子でかつ奥様だったのが、マグダラのマリア Magdalene Maria 、マリア・マッダレーナ だ。
世界中で、「マリア様、マリア様。どうか、この哀(あわ)れで、惨(みじ)めな、私を助けてください。助けてください」 と、拝んでいる、多くの人間たち、とくに女たちは、イエスの奥さまだった、マグダラのマリアを拝んでいるのだ。母親の「聖母マリア」なんかではない。断じて、ない! 私、副島隆彦は、そのように断言する。そのように、自分の本にずっと書いてきた。
最近、はっと気づいて、調べているが、江戸の吉原(よしわら)の女郎、遊女(公的職業の売春婦)たちは、京都の島原(しまばら)にちなんで、自分たちのことを、隠語で、島原(しまばら)と呼んだ。島原の乱(1638年)から採ったコトバだ。
どうも彼女たち、えた非人に落とされた、女たちは、隠れキリシタンだったようだ。その流れが、郭(くるわ)の中で、連綿と300年続いたのだ。吉原の隅(すみ)にあった(今もある)、鳳(おおとり)神社(今も残っている。祠=ほこら=)は、キリシタンの祭壇だ。「私たち、あわれな女を、どうか、マリア様、助けて下さい。助けて下さい」と、必死で、彼女たちは祈ったのだ。
日本人が、どうして、あれほど、必死に、神社仏閣で(今は、ただの習俗だ)祈ったのか。それは、「マリアさま。助けて下さい、助けて下さい」と、泣きながら、本気で願ったからだ。
それが、救済(サルべーション)のための宗教のすごさだ。だから、ドカーンと、世界中に広まったのだ。 それを、ローマ教会キリスト教の、クソ坊主(僧侶)どもが、食い物にした。許せん。日本の仏教の各宗派の坊主どもも全く同じだ。
中国発祥とされる、道教(タオイズム)、神道(シントウイズム)も、本当は、紀元2世紀(西暦184年、太平道、五斗米道=ごとべいどう=) に、パレスチナから到達した、キリスト教の 変態(へんたい。メタモルフォースズ)だ。
副島隆彦は、断言する。 ローマ教会キリスト教よ、お前たちが、人類(人間)を、奴隷にしたのだ。「悪(あく)」と、「罪(つみ)」を作ったのも、創作したのも、お前たちだ。ペテロとパウロだ。とくにパウロだ。この男が、最悪である。
そのように、ニーチェが、1870年代に、大きく見破って、書いたのだ。それがヨーロッパ中に広がった。だから、ニーチェは偉大なのだ。
イエスは、ただの男であり、ただの人間であり、家族がいた。自分のことを、「神の子」だ、などと言っていない。イエスは、ただ、「Lord (主よ)、Lord (主よ)、私のご主人さまよ。私はどうしたらいいのですか」と、天(てん、heaven ヘブン)向かって、嘆きのコトバを言っている。この天(heaven )は、ギリシア語では、ゼウス(デウス、Zeus 、Deus)だ。
戦国時代( 1549年から1643年までに来た連中)の日本に、日本を布教=洗脳=乗っ取り=支配しに来た、ローマ教会キリスト教とりわけ(ほとんどは)イエズス会の会士(神父、パードレ=ファーザー)たちは、 このゼウスばかりを言っている。英語、ドイツ語のゴッド、ゴットと、全く言っていない。
みんな、時間とカネがあったら、マーチン・スコセッシ監督の最新作の映画「Silence沈黙」を見に行きなさい。まだ全国の主要な映画館でやっているだろう。
映画「Silence沈黙」から
この映画は、スコセッシが、ローマ法王とイエズス会の厳しい監視下に置かれながら、ようやくのことで、作って、公開された映画だ。日本では、このことにピンと来て、気づいている人間は、私だけだろう。
今のローマ法王の馬鹿野郎(フランシスコ)が、日本に来る、その露(つゆ)払い、前(まえ)宣伝で、公開された。安倍晋三が、森友学園事件で、ひっくり返ったら、それもうまくゆくかな。
私は、この馬鹿野郎の、人類の偽善者(ぎぜんしゃ、ヒポクリット)の頭目の男が来たら、世界基準での行動として、石を投げに行こうかを、思っている、と書いたら、思想警察(ソート・ポリス)が、私、副島隆彦をマークするから、石は投げない。しかし、激しく抗議する。
このスコセッシの「沈黙」の中にも出てくる、隠れキリシタンたちが、拝んでいるゼウスさま、は、オリンポス12神(本当は、天)の筆頭の大神(天、そのもの)だ。私、副島隆彦は、「神」というコトバが、嫌いだ。 「神(シン)」とは、中国語で、占い師、まじない師のことだ。
ニーチェと、ミケランジェロと モーツアルト、(ドストエフスキーも入れていいがちょっと問題あり)の3人で、私、副島隆彦が、世界基準(world values 、ワールド・ヴァリューズ)で拝む、たった3人の、人類の偉大なる人だ。だから、今も巨大な世界最大級の ブランドで、この3人は、有り続けているではないか。
この3人だけは、ローマ教会キリスト教が、どんなに、悪であり、諸悪の根源であるかを、知った。そして生涯を掛けて闘った。だから、私、副島隆彦はこの3人を拝む。
そして、ローマ教会キリスト教=イエズス会 が、今の、中東世界の人殺し集団である、IS ( ISIS, サラフィーヤ。サラフィスト。熱狂的な集団生活主義者 )を作ったのだ。
ムーニー Moonies がキリスト教世界のばい菌(凶悪なウイルス)であるのに対して、その イスラム教世界向けが、IS(サラフィーヤ。1773年のサウジのワッハーブ派、ワッハービヤ も始めから、破壊的で暴力的で、アラブ民衆にひどく嫌われた)だ。
イスラム教とは、どういう宗教なのか、私、副島隆彦は、まだ、分からないので、今は、まだ語らない。そのうち解明する。私が生きているうちに、日本人として、分かりやすく解明する。
このイスラム教徒たち(世界中で18億人いる。キリスト教は、多くても5億人だ。ほとんどの西欧白人は、イヤになってキリスト教を棄てている) の中に潜り込ませて、そして、イスラム教を内部から破壊しようとしている。
それを阻止しようとして、ロシア(プーチン)と、中国(習近平)と、アメリカの賢明な人たち(代表、ドナルド・トランプ)が、団結して、ISと、戦っているのだ。 私は、本気で、この3人の露、中、米の3巨頭会談が開かれることを望んでいる。
そうなると、第2次ヤルタ会談(チャーチル、ローズベルト、スターリンの会談の再来)だ。新たな世界体制が出来る。本当に黒海沿岸のヤルタで開いたらいい。
これは、まだ、裏(うら)情報だが、4月に、習近平が、ワシントンを訪問することが決まった。トランプとホワイトハウスで会談するだろう。プーチンとは、どうなるか、だ。
新しい3巨頭会談が、出来ると、一体、世界は、何と戦う、何を敵とするのか、だ。人類の大きな敵は何か? 本当に、おまえが、頭がいいと思ったら、このことを、真剣に考えろ。
IS(アイエス、イスラム国)を作ることに資金を出したのは、始めのうちは、イスラエルとサウジ王国(サウド家のアラビア。ワッハーブ派と一体化している)だった。しかし、自分たちに咬(か)みつきに来た。困った。そしてヒラリー(ただし、この女は、ただのお飾り)たち、アメリカの Moonies ムーニー(ズ)、統一教会 たちだ。
その日本の、片割れ、子分どもが、安倍晋三たちだ。だから、この勢力を、人類(人間)は、打ち倒さなければいけないのだ。
私、副島隆彦が、書いた、 1.「隠された歴史 そもそも仏教(ぶっきょう)とはなにものか?」(PHP、2012年8月)と、2.「隠されたヨーロッパの血の秘密 ルネサンス(思想運動)と ミケランジェロの真実」(KKKベストセラーズ、2012年11月)の2冊。
この2冊は、私にとって、きわめて重要な本です。 私が、ガリガリと何を、必死になって、泥だらけになって、穴を掘り進んで、一人で、巨大な穴を開けてきたか。人類の巨大な謎に迫るために、真実の灯(ひ)を、灯(とも)しながら、洞窟をひとりで進んだかが、分かりたい人は、絶対に、この2冊を読んで下さい。
日本人が拝む 観世音菩薩(かんぜおんぼさつ。観音さま。世界基準では、アバロキャティシュバラーという。すべての宗教辞典にそう書かれている。ゾロアスター=ツアラトストラ=教 の天帝であるアフラ・マズダの長女だ。アヴェスター聖典 )は、紀元100年からあとは、まさしくマグダラのマリアさま だ。 この観世音菩薩を、日本人は長く拝んでいる。
この観音さまのことを書いているのが、法華経(ほけきょう)すなわち、南無妙法蓮華経(なむみょうほうれんげきょう)なのだ。妙「法」蓮「華」(みょうほうれんげ)の「法と華」だけに縮めて短く、法華経(ほけきょう)と言う。 この経典で、拝まれている中心の神(女神。めがみ)が、観世音菩薩だ。
だから、観世音菩薩を、世界基準では、どこの仏教国でも、「オン・マニパドメ・フーム」 Onmanipadomehoom 、On Mani-padome Hoom と 唱えるのだ。 これが、日本語では、「なむ、みょうほーれんげ、きょー」なのだ。
私、副島隆彦が、この大きな秘密を、日本人として、初めて暴き立て。発見したとは言わない。日本の天台(てんだい)法華(ほけ)経、 や、日蓮宗(にちれんしゅう)の系統の奥の院の学者たちが、秘密にして言わない。
妙法蓮華(みょうほうれんげ)とは、マニパドメ manipadome と言って、
「この妙法、あるいは正法という ダルマ、真理を体現する蓮華(はすのはな)」が、人の形を取って、観世音菩薩(かんぜおんばさつ)、観音さまなのだ。 だから、法華経は観音さまのことを書いている本だ。 だから、「オン(帰依します)マニパドメ(観音さま-)フーム(有り難い教えの経典)」のことだ。
チラと、突拍子もないことを書くが、このマニパドメは、映画「スター・ウオーズ」の中に、出てくる、惑星ナブー
のアミダラ女王の 警護隊の女が、パドメで、アミダラとパドメは、さっと入れ替わる。 分かるか? 私、副島隆彦が何を書いているか。
岩波書店の岩波文庫の「法華経(ほっけきょう)」(全4冊)という中国語の原文と日本語訳では、たしか、「巧妙な教えの蓮の花(赤い花と、白い花がある)」と訳していた。
私、副島隆彦は、この「オン・マニパドメ・フーム」の読経(どきょう)、声明(しょうみょう)、お題目(だいもく)を、インドでも、ネパールでも、ベトナムで、モンゴルでも、中国のシーアン(西安)でも、新疆ウイグル(ウルムチ)でも、タイでも、マレーシアでも、自分で現地に行って確認してきた。それぞれの現地の仏教寺院で、密やかに、その声明を聞いた。 だから証明済みだ。
この「オンマニパドメフーム」は、日本では「なむー、みょーほーれんげーきょー」なのだ。分かった? この巨大な真実は、私、副島隆彦しか、皆さんに、教えないからな。このことで、大きなショックを受けるだけの能力のある人間だけ、ショックを受けよ。
あとのアホたちは、鼻を垂らしたまま、「私は、でも、しっかり者で、しっかり生きているのよ」と生きていろ。
ついでに。浄土宗(じょうどしゅう、浄土門。中国で3世紀からある)の系統の、阿弥陀如来(あみだにょらい。アミターバー Amitahba .ブッダの女弟子の中に実際にいた )も、「大乗仏教という紀元1世紀の、北パキスタン=ガンダーラ地方=で、キリスト教(アリウス派。アタナシウス派=三位一体説という巨大な虚構を作った=では、断じてない)が、変態(メタモルフォーシス)して、仏教に変形したのだ。
だから、観音さまと、阿弥陀さま(「なむ(帰依しますー信じますー)、あみだ、ぶつ」「なんまんだー」)は、女神(めがみ、ゴッデス godess )さまの兄弟神で、姉妹神だ。これが中国経由で、日本にやってきた。
これ以外に、弥勒菩薩(みろくぼさつ。マイトレーヤ。この仏陀の女弟子も実在した)が、いる。この弥勒菩薩、という女神は、来迎神(らいごうしん)で、天から、下界(げかい)の人間どもを一斉に救済するために、降りてくる。ヴァーグナーの オペラ(楽劇。ムジーク・ドラマ)の大作「ニーベルングの指輪」の中の、天から、雲に乗って、軍団を率いて降りてくる、ブリューンヒルデの救済神と 全く同じだ。
比叡山延暦寺(ひえいざん・えんりゃくじ)の天台法華宗(最澄、さいちょう。804年、中国留学) と同格の、高野山の真言(しんごん)密教(みっきょう。僧侶たちだけの秘密の修行。ローマ教会と同じ)の、空海(くうかい。804年に、最澄と同じ船で中国行き)もだが、「弥勒下生(みろくげしょう)」と言って、「弥勒菩薩が迎えに来たので、それに乗って天に行きます」という 経典(大論文)を、このふたりは、たくさん書いたのだ。それだけのことだ。 何が、こいつらが、そんなに偉いのか。すべて、ローマ教会キリスト教の 変種だ。
空海、最澄が学んで持ってきた、チベット仏教(密教がほとんど。坊主たちだけの、秘密の護摩=麻薬パーティ)は、7世紀からしかない。 チベット仏教(ラマ教。モンゴルにも広がった)は、まさしくローマ教会の亜流だ。
考えてみなさい。どうして、お釈迦さま(ゴータマ・ブッダ)以外に、この2人の女がいて、この女たちの方を、どうかすると、お釈迦さまよりも、お釈迦様そっちのけで、日本では、拝むのか。よーく、考えろ。
本当に、みんな、よーく、考えてみなさい。こういうことを。あ、確かに、ヘンだな。観音さまとお釈迦様と、阿弥陀さまは、全部、混ざっちゃったのかな。ヘンだなー、と 本当に、生来、優れた頭をしている人間なら(学歴なんかどうでもいい)、気づくはずだ。 そろそろ 気づけ!
副島隆彦の真実暴(あば)き教の信者になってもいい、と言うほどの人たちなら、そろそろ、ハッと気づきなさい。 そして、上記の私の本を読みなさい。この2冊は、副島隆彦が死んでから、経典(キャノン、canon)になる本だ。そして、それに続く3冊目の 「ニーチェとは、本当は、何者だっかのか」の本を、今、ひどく苦しみながら、私は書いている。
それなのに、金融本も書いているから、世界の金融と経済の動きを調べている。トランプが何をする気かを、本当に真剣に考えている。 国務省(CIA含む)や米司法省や、米メディア(大テレビ、大新聞)たちの中に、トグロを巻いて、巨大な勢力になっている、ムーニー Moonie たちを、たたき殺したい、と思って、スティーブ・バノンを総大将(現地派遣司令官) にして、トランプが、バノンに全幅の信頼を置いて、「ネオコン内潜り込みムーニー」を掃討する、激しい闘いをしている最中だ。
この人類の最悪の、害毒の大蛇どもは、なかなかのことでは、始末できない。 背後に、ローマ教会キリスト教 という 巨大な悪魔がいるからだ。私、副島隆彦は、もう、怒ったついでに、いままで、我慢して言わなかったことを、ガリガリ、すけずけと、言ってやる。 私が、ニーチェの日本での再来だからだ。
“狂犬(マッド・ドッグ)”と呼ばれる ジェームズ・マチス国防長官(米海軍とはちょと違う海兵隊の大将=4つ星=あがり)たちでも、この「第2次ネオコン内ムーニー」どもの 悪魔性に勝てなくて、脅(おび)えて、闘えない。
だから、“死神 Death “ バノン Steve Bannon が、髪を振り乱して、 トグロを巻いて襲いかかってくる八岐大蛇(やまたのおろち)めがけて、その鎌首(かまくび)を跳ね切るべく、草薙の剣(くさなぎのつるぎ)を振るって、必死の闘いをやっている。これが今のアメリカだ。 バノン、がんばれ。
(深刻に話し込むトランプと、スティーブ・バノン首席戦略官兼上級顧問。NSC、外交軍事の権限もバノンが握った。さらに、「経済ナショナリズム」で、金融・経済にも口を出す。従来のよごれ、ダニ、吸血虫の官僚たちの権力を叩き潰す)
アメリカの国民大衆は、お笑いテレビ番組の「サタディナイトライブ」に、死神の姿で、トランプ(アレック・ボールドウィン演じる。彼は有名な名優だ。それなのにこんなのに出ている)の横に、バノンが立って、とトランプに助言している、これを見て、笑い転げている。それが今のアメリカだ。優れたテレビ脚本家(プレイライツ)たちは、政治の裏側の動きまで、描けるスバ抜けた頭をしていないと、アメリカでは通用しない。
(サタディナイトライブ から)
こういう重要な、知識、情報を、どうして、日本国民に誰も伝えないのだ。 バカの一つ覚えで、「トランプさんて、大丈夫(な人)なの」と、言い合っている。この東アジア土人どもは。何(なん)も分からないのだ。誰からも教えてもらえないのだ。上(支配階級)から下まで、バカが揃(そろ)っている。
ただの男だったイエスを、神棚に入れて、神聖だとして、ひたすら、拝め、拝めと拝む対象にしたのは、何度でも書くが、ローマ教会(カトリック)キリスト教である。人類の諸悪の根源である。そして、 その中枢を握っているイエズス会が、今の 欧米白人キリスト教世界に潜り込ませるために作ったのが、ISである。
日本では、「キリストの幕屋(まくや)」といううす穢(きたな)いユダヤ教の集団が、同じく、日本の神道(しんとう)系の団体に潜り込んだ。「新しい歴史教科書を作る会」の中にも、この20年間ヒドく潜り込んだ。 だから西尾幹二は、会長をやめた。小林よしのりも会の幹部をやめた。
そのように、小林よしのりが、私に、18年ぐらい前に、「諸君!」(文藝春秋)という言論雑誌( あまりにもヒドい内容だったので、トヨタ社長、経団連の会長もした奥田ひろし氏ら、財界人が怒って、廃刊にさせた)で、対談したときに、私に、はっきりと、小林よしのりが言った。
イエズズ会=統一教会=世界反共(はんきょう)同盟 というのは、おそろしい連中なのだ。
どこにもで潜り込んでくる。この500年間、これをやっている。
今朝、私が、カッとなったのは、以下の内容を、メールを、私に送ってくれ人がいたからだ。
ここに、中田考(なかたこう)という男が出てくる。以前は、同志社大学の教授もしていた男だ。イスラム教徒 だと、名乗っている。極めて危険ない男だ。こいつが、私のことに言及していた。
(転載貼り付け始め)
中田考 @HASSANKONAKATA ・ 2月27日
https://twitter.com/HASSANKONAKATA
https://twitter.com/HASSANKONAKATA/status/836159329149448192
以下副島先生のブログ http://ln.is/www.snsi.jp/bbs/page/d7gw1
… より転載→ 森友学園の問題で、安倍政権はすぐにでも倒れる、ことがはっきりした。
投稿者:副島隆彦
投稿日:2017-02-27 18:37:08
(承前(しょうぜん)) 世界のジャーナリストは、安倍晋三が、いくら、猫なで声で、アメリカのトランプ大統領に、近づいて、ワイロの裏カネと、日本からの「アメリカのインフラを作ってあげますので」の上納金でも、トランプが、だまされないことを知っている。(続く)
(承前)トランプは、「安倍は、ムーニーだろ。ヒラリー・クリントンの忠実な子分だった」と知っている。そのことを、欧米のジャーナリストたちも、はっきりと知っている。日本国内を、安倍たちの勢力が、押え付けることが出来ても、世界を押え付けて、騙くらかすことは出来ない。(続く)
(承前)ところが、安倍たち(ごろつき政治家)を、政権から一掃して、「野に放つ」と、これはあこれで、大変、陰険な集団だから、何をするか分からない。その危険な暴力団、極右翼の体質、そして、狂信的な宗教団体の構成員としての、凶暴さが、目立ってくるだろう。(続く)
(承前)今度の、東京の都議会(とぎかい)選挙(7月2日)で、大きく増える予定の、小池百合子の勢力も、まさしく、この人たちだ。(副島先生のブログからの転載終わり)
最近(といってもこの十年ほど)の副島先生は希望と事実の区別がつかなくなっており分析の目が曇っているので、安部政権が直ぐに倒れるとの予想には私は与しないが、問題の大きな構図の把握は正しいと思う。いずれにせよ愚物の安部は使い捨ての露払いで、真に恐ろしいのは次に出てくる者なのは確かだ。
(転載貼り付けおわり)
副島隆彦です。 私は、この中田考(なかたこう) イスラム教名、ハッサンが、
私のことを、「 最近(といってもこの十年ほど)の副島先生は希望と事実の区別がつかなくなっており分析の目が曇っている・・・・問題の大きな構図の把握は正しいと思う」と、書いている。
中田考 に 私から、言って置きます。 私は、お前のような、イスラム教徒を名乗りながら(本当の裏の所属を証拠付きで、まだ突き止めていないが)、ISの日本における活動家として、公然と動いている、この危険な男とは、絶対に、私は、無関係である。私への言及や、評論も禁止する。こういう 極度に危険な人間と、わずかでも関わりを持つこと、それ自体が危険だ。
ハッサン中田考は、5年ぐらい前に、騒がれて、日本の公安警察に、取り調べを受けた。ひとりの北海道大学の学生を、イスラム過激派の宗教に入信、折伏(しゃくぶく)して、ISの活動家として、実際にイラクかヨルダンに送ろうとした。その勧誘、仲介をして、現地のISと連絡を取ったのが、この中田考だ。
中田考は、10年前に、私に、分厚い本を数冊、送ってきた。「イスラム教学者から見たユダヤ教」のような、わけのわからない奇妙な、本だった。この男の、狂った精神は、その背景に何があるのか。こいつ自身が、潜り込み人間だ。どこからどこへの?
この男は真に危険である。4年ぐらい前に、私たちの会員の講演会のあと、真面目な学生のようなメッセンジャーを私に送ってきて、「中田先生と話をして下さい」と言った。私は断った。私は、こういう中田考のような人間には、絶対に近寄らない。
こういう、ネチャーエフのような、宗教勧誘をして、真面目なしかし知恵の足りない人間たちの人生を、狂わせる、人間のばい菌が、この世には本当にいる。 みんな、気をつけて下さい。
世の中には、近寄ってはいけない、付き合ってはいけない、人間というのが、本当にいる。恐ろしい人間たちだ。ニコニコと、いい人である振りをして、近寄って来るから、本当に気をつけなければいけない。本人は、本当に、自分のことを善人(ぜんにん)だと、信じ込んでいるのだ。
どっぷりとおかしな宗教に、どっぷりと漬(つ)かって、浸(ひた)っているくせに、まるで、爽(さわ)やかな人間である、と軽やかに装って、近づいてくる。
たとえば、安倍昭恵(あべあきえ)がそうだ。 安倍晋三首相の夫人である昭恵は、ウズ(アメノウヅメから採ったそうだ)という居酒屋を、東京の内神田で、経営していて、そこで、自分の仲間たちと楽しく過ごしてるようだ。
そういうばい菌(悪性のウイルス)の巣に、近寄っていって、自分が、どっぷりとヘンな宗教に取り込まれてゆくのだ、ということに、自覚がない。新聞記者やテレビ局の職員(エリート一族の、裏口入社の者たち)が、そうやって、たらし込まれてゆく。
安倍昭恵は、私にも、5年前に近寄って来た。さる研究会の講演で、私が話したあと、彼女は、寄ってきて、「副島先生。きっと、うちの主人のことを、きらいでしょう。でも、私を、福島の原発の事故のそばまで、連れて行って下さい」
と、 私に言った。2011年の3.11の大津波のあとの福島原発の事故のあと、6月ぐらいのことだ。私、副島隆彦は、弟子たちと学問道場の会員の有志たちで、現地活動本部を作っていた。原発から22キロの地点の、田村市都路(みやこじ)という村(町か)だ。
そこで、なんだ、だーれも死なないよ。こんな微量の放射能では。かえって健康にいい。さあ、福島の人は家に帰って、復興するぞ、という運動をやっていた。
「私は、主人(の安倍晋三)とはちがって、原発は危険だ派です」と、あちこちで書いて、昭恵は、活動家のようでもある。なんなのだ、この夫婦は。すれちがいの仮面夫婦であることは、自分でも平気であちこちでしゃべっている。
そして、雑誌記者たちからは、「昭恵夫人が、どうも危ない。あそこから安倍政権は崩れるだろう」と4年前から言われていた。
安倍昭恵は、私に、「主人も、副島先生の本を読んでいます。とくに、あの 『世界権力者図鑑』を、ずっと読んでいました」と、言った。 安倍晋三は、ちょっと難しい漢字が読めない(難読症。なんどくしょう、ディスレクシア dyslexia )である、だからいわゆる「学校の勉強が出来ない金持ちの子」の典型である。
と、まさに、その『権力者人物図鑑』のブッシュ・アホ息子のページに、私は書いたのだ。その本だ。この本も、シリーズで4冊あるが、今読んでも、いい本だ。
私は、安倍昭恵に、即座に言った。 「 あなたのご主人の、秘書をふたり連れて、大きな黒い車で、行けばいいでしょう。現地は、誰でもどこでも入れますよ (貴女だっら、原発の施設の中にも入れるのではないですか)」と言った。これでおしまいだ。
もし、私が、あのとき、「いいですよ。お連れしますよ。あちこち福島の現地を案内しますよ」と、ホイホイと安請け合いしていたら、今頃、どうなっていたか。あの、にっこり微笑む、誰にでも優しい、みたいな、態度で、その本性(ほんしょう)は、「鬼龍院華子(きりゅういんはなこ)の生涯」の、「なめたら、いかんぜよ」の 大暴力団の、大(おお)姉御(あねご)である真の姿を、誰も気づかない。 私は、一瞬で分かったから、即座に断った。
そうしないと、自分にばい菌が移るのだ。 前述した中田考と同じだ。私に頭の中で、アラームが鳴り出す。その人と、たった一日、仲良く時間を過ごしただけでも、恐ろしい伝染病に罹(かか)る。これは本当のことだ。
60歳を越すまで生きてきて、本当に、この世の中は、恐ろしい。ばい菌だらけ、騙(だま)し、詐欺(さぎ)だらけだ、と思う。気をつけないといけない。
だから、この間(あいだ)の、2月10,11日の、安倍晋三のトランプとの、ゴルフ会談(馬鹿にされているのだ。よし、オレのゴルフに付き合え。この誰よりも、一番先に尻尾を振ってきた属国のポチ公 )のときも、昭恵夫人は同行したが、メラニアは、昭恵と行動を共にしなかった。「異例のことだ」という新聞記事が、日本でも載った。そのうち載せる。
安倍昭恵は、アメリカの政府の中でも、要注意人物となっている。まあ、私、副島隆彦が、電通(でんつう)が作成している ブラック・リスト(本当に表紙は黒色だそうだ)で、日本のテレビ、新聞で使うことが好ましくない人物リストの1ページ目に入っていることと、同じだろろが。
だから、集合写真で、夫たちとみんで並んでの写真はあるが、メラニア夫人との施設や、小学校への同行の写真はない。それは、ミシェル・オバマから、前大統領夫人から、次期夫人への申し伝え事項、として、 「日本の安倍昭恵夫人には、会ってはいけない。ムーニーだから、自分が汚れるので」と、なっているのだ。
アメリカのワシントンの官僚やロビイストや、テレビ、新聞記者たちの中にも、ものすごい数で、このムーニーMoonies が、山ほどいる。日本にも山ほどいる。見るからに柄の悪い、がちゃ目の人間のほとんどは、これに属する。まさしくトグロを巻いているマムシの群れだ。こいつらは、人類に、大戦争(ラージ・ウォー larage war 第三次世界大戦)を起こさせたくて、起こさせたくて、仕方がないのだ。生来、そういう連中だ。
ヨーロッパのNATO(ネイトー、ヨーロッパ軍)の将軍たちや事務局に中にも、たくさんいる(WACL, ワックルという)。そしてロシアと戦争を始めたがっている。バルト3国が、次の戦場になる、と決めているようだ。
それを、トランプたちが、まず首都のワシントンで、自分たちの足下で戦って、退治、始末してやる、と目下、激しい闘いをしているのだ。その抗争のようすは、一般人である、堅気(かたぎ)の衆(しゅう)である私たちには、見えない、だけのことだ。
私が、こういう、ぞっとすることを書くと、本当か、どこから、そんな話を聞いてきたのだ、と言うことになる。自分に、アメリカ人の友達で、政治のことに関心がある人がいたら、その人に聞いてご覧なさい。本当に、その人が大人(おとな)だったら、知っているよ。
どうして、日本は、こんなに、70年間も、アメリカの檻(おり)に入れられて、大きな外側世界の誰でも知っている知識を知らないのか。 本当に、私は、もう、いやになる。
ミシェルも、その前の、ローラ・ブッシュ(このローラは、賢夫人。学校の図書館司書をしていた。母親のバーバラ・ブッシュが選んだ。バーバラも賢夫人。息子のジョージは、アホ 。だがワル。安倍晋三と同じ)から、「昭恵と会ってはいけない」と、2007年に、申し送りされている。
人と会っただけでも、いけないのか、それはあんまりだ、と思うのは、それは、自分が、あまりにも庶民(しょみん)だからだ。ある程度の立場が出来ると、ある人と会うだけで、その人のばい菌が移る。騙される。あとあとひどい目に遭う。
弱者と、暴力団と、宗教団体の勧誘は、「自分を大事にして親切にしてくれた人に、あとで、どうしても、迷惑をかける。必ずべったりと近づいて、迷惑をかける」という構造をしている。 私は、今日は、本当に、いやーな、ことを書くようだが、これが、私自身が、いくつも痛い目に遭って来て、分かった、この世の真実だ。
最後に、お口直(くちなお)しに、と言っては何だが、私が、昨日ネットで見つけた、私への言及のブログの文を載せる。私は、こういう、私と距離を取りながらも、遠くから、冷ややかに、私の文章、本を、読んでくれている、「この人は、本当の読書人だ。頭がいいんだろうなあ」と思う人がいる。
そういう人たちが、全国にいてくれる。心づよい味方だ。 ああ、これだけ書いて、今日は、ようやく、清清(せいせい)した。 午前3時から書き始めて、もう、9時半だ。
私の同志は、皆さんだ、ここに集まってきてくれている。ばい菌の敵たちも、いるが(笑)。
(転載貼り付け始め)
「 トランプ大統領だが、20年前から副島隆彦が、その登場について延々と予言していたことについて 」
2017年1月21日
「 新・リストラなう日記 たぬきち最後の日々 」 というブログから
http://tanu-ki.hatenablog.com/entry/2017/01/21/090907
トランプ大統領が就任したらしいが、いまだにトランプが当選したことを"アクシデント"や"愚かなこと"と認識してる人がいるのかね。
目の前で起きていることを、事実そのままに認識するのが辛い、という生理がヒトにはある。ヒトはいろんな性向・傾向(バイアス)を持ち、それに適合しない事実(刺激)は認識したくない(反応)、という心理サイクルが起きることがある。きわめて単純な生理・心理反応にすぎないんだが、それが「民主主義」とか「人道」「倫理」といった政治的なバイアスをまとうと、ことがこじれる。
2011年の震災と原子力発電所の事故以来、どんな素人も政治性にさらされ、旗幟(きし)を鮮明にするよう迫られ、ストレスを受け続けている、という気がする。
* * *
それはさておき、トランプだ。トランプが大統領になったのは、アメリカの一般民衆の底流、通奏低音、物言わぬ大衆、積年の憾みからして当然だ、と、なんと20年近く前に断言していた本があった。 副島隆彦の『ハリウッド映画で読む世界覇権国アメリカ(下)』である。
元の本は、1998年とか2000年に出ている(文庫は上下巻だが、底本は正編と続編、それを文庫化の際、再構成しているようだ)。だからおおかた20年前に、と言っても間違いじゃない。
僕も底本が出た時に好きで読んでいたのだが、最近図書館で軽い気分転換のつもりで読んだら、"トランプ"という文字こそ出ないが、冒頭からどう考えてもトランプのことばかり書いていると気づいて驚愕したしだい。
(引用)
クリント・イーストウッドは、「リバータリアニズム」Libertarianismというアメリカの民衆型の保守派政治思想を体現する人物である。リバータリアニズムとは、「社会福祉を推進し、貧しい人びとに味方し、人権を守る」と主張しているリベラル派の人間たちの巨大なる偽善と闘うために出現した、庶民的な保守思想である。
現代においては、左翼リベラルたちは、キレイごとだけをいう偽善の集団に転落してしまっている。現代の思想弾圧は、人権とヒューマニズムを旗印にしてリベラル派が行うのである。(p.16)
( 引用 おわり)
トランプが、リバータリアンかどうかはよくわからんけど、この引用で重要なのは後段(こうだん)だ。つまり、「リベラルの偽善に対して怒りが積もっている」ということ。
(引用)
私 は、このようなヒューイ・ロングが大好きである。彼に体現される政治行動を「ポピュリズム」populismという。そのまま訳せば「人民主義」である。ポピュラーという言葉のイズム形であるから、一般大衆に大変人気のある庶民的な政治ということである。
このポピュリズムが荒れ狂うときに、アメリカの支配階級であるエスタブリッシュメントの人々は、憂鬱になり不安な気持ちに襲われる。なぜなら、ポピュリズムは政治家や官僚や財界人たちに対して激しい不信感を抱いて沸き起こる、民衆の怒りの感情そのものを意味するからである。(p.102)
(引用おわり)
なんだ、トランプ登場ってそういうことだったんじゃん、と明快にわかる一段落。20年近く前にこれを読んでいたのに、今回トランプの当選に当惑してしまった自分がなさけなくなる。
* * *
去年の大統領選で目立ったのは、ヒラリー支持派が「私たちはトランプ支持者よりも頭が良い」と思っていたことが印象的だった。ダダ漏れだったよね、この感じ。つまりあの人たちは、「私はお前のようにバカではない」と思っていたのだ。そんなこと思う人はまぎれもない「バカ」だよね。
現今の「左翼リベラル」の苦境も、ここに原因があると思う。リベラルは理想主義であり、自分らは保守派や民族派よりも合理的で進歩的で頭が良い、と思っている。その鼻持ちなら無さに、政治的でありたくない一般民衆が嫌悪感を抱き始めた。というのが日本の2016だったんじゃないかと思う。
副島は本書でヒューイ・ロングの他にポピュリストとしてロス・ペロー、パット・ブキャナンを挙げている。他にロン・ポールもいた(インターFMの陰謀論好きドイツ系米人DJデイヴ・フロムが2012に支持していた)。ポールはリバータリアン党からの大統領候補だ。こういう人達はこれまで第三極から立候補していたので民主党対共和党の争いに割り込めなかったが、トランプは共和党から出たためについに大統領の座を射止めた、ということだろう。
* * *
副島は、こんな風に政治的予測がよく当たる。経済的予測も、金地金の高騰などを見事に当てている。
それだけではない、吉本隆明(よしもとりゅうめい)が死んだ時は、「自分以上に吉本を理解している人間はいない」などと、堂々公言し、自分の思想遍歴を隠さない、男らしさがある。
(引用)
私は学生時代から二十年間ずっと吉本思想に入れ上げた。しかし、この四、五年前から、彼の思想に興醒めするようになった。果たして、思想が変わらずに一貫しているということは、そんなにも意義深いことであろうか。
私自身は、昔も今も、自分は時代に合わせて変わっていく存在でしかないと考えてきた。むしろ、時代の感覚のもっとも研ぎ澄まされた部分で誰よりも潔く変化し、思考転換を図っていこうと思っている。その際に大切なことは、自分の考えや思想的な態度がどのように変化していったかを、克明に正確に記録していくことである。
私にとって思想とは、どこかから新しい知識を仕入れてきて、偉そうに人々に上手に売りさばくことではない。思想とは、自分の思考がどのように変わっていったかを、まず自分自身に対して偽らず正直に記録していくことである。思想とは、これ以上のものではない。私は、この結論に四十歳頃に到達した。 (p.79-80)
(引用おわり)
この"偉そうに人々に上手に売りさばく"という一文で、浅田彰や中沢新一、当時はまだ論壇に居なかった内田樹(うちだたつる)に至るまで、日本の思想家(輸入業者)をなで切りにしている辺り、すごいよね。
* * *
僕も副島には、心服したり、反発したり、やっぱり帰依したり、離反したりしてきた。今やっぱり、「この人は面白いし、熱い。この人の本は読むべきだ」と思っている。 拙著でも、二箇所ほど副島について触れている。もしよければ、書店で手に取ってみてください。
(転載貼り付けおわり)
副島隆彦 拝