[2071]本当の愛とは何か

8067番浅川京華 投稿日:2016/12/24 04:02

最初に結論を言う。「本当の愛」とは「淡々たる隣人愛」である。激しい恋愛感情や、この人がいなければ生きていけない、という強い愛情は(例えば、親が子供の為に生きる、と思うとか、家族の為に生きる、というような家族愛なども)「本当の愛」ではない。それは、所詮「病気」である。副島先生が、4世紀末のエジプトのヒユパテイアという学者について「彼女は特定の男(人間)など愛さなかった。特定の男(あるいは女、あるいは人)を愛する事などくだらないことだ」と述べておられたが、これは真実だと、私は痛感出来る。私はこれまでの人生で2度、激しい恋愛感情を持ったが、いずれも惨憺たる終わり方をした。なぜそうなったか、という原因は、単に、それが同性愛だったから、ではなく、私が特別な愛情を求め過ぎた、本当の愛とは「特別な愛」のことだと間違えていたせいだった、と思う。激しい愛情は、所詮「依存」である。激しい程、依存度も高くなる。誰かの為に生きる、というのは、あまり良い事ではない、人は皆、自分自身の為に生きるのが本当だ。例えば、職場の誰かが死んでも、悲しみはしても、立ち上がれなくなるほどのシヨツクは受けない。そういう、執着のない、淡々たる隣人愛こそが、ノ―マルな、本当の愛だ。そして、人間同士の間にある愛情とは、全て隣人愛である。恋愛であれ親子愛であれ友人愛であれ敬愛であれ、全て隣人愛の一種、隣人愛の濃い薄い、浅い深い、であるに過ぎない。