[2050]放射線医学の権威、長瀧重信(ながたきしげのぶ)氏が死去。深く追悼します。

副島隆彦 投稿日:2016/11/15 11:27

副島隆彦です。 今日は、2016年11月15日です。

さっきNHK のニューズで、長瀧重信(ながたきしげのぶ)氏が死んだ、と聞いた。84歳だった。
私は、遂にお会いすることはなかったが、日本の 戦後の 放射線医学の権威の死去に際し、彼が
本当の専門家として、日本国民に訴え続けたことを思って、深い哀惜の念を覚える。

民衆、国民の方が、あまりにバカが揃(そろ)っていた。

長瀧重信氏を追悼する。

(転載貼り付け始め)

●「長崎大名誉教授の長瀧重信さん死去 原発事故の被害調査」

2016年11月15日 朝日新聞

http://www.asahi.com/articles/ASJCG61Z0JCGULBJ013.html

旧ソ連のチェルノブイリ原発事故に伴う健康被害調査などに取り組んだ長崎大学名誉教授の長瀧重信(ながたき・しげのぶ)さんが12日、胸部動脈瘤(りゅう)破裂のため東京都内の病院で死去した。84歳だった。

通夜は16日午後6時、葬儀は17日午前10時から東京都港区南青山2の33の20の青山葬儀所で。喪主は妻幸(ゆき)さん。葬儀委員長は佐々木康人・元放射線医学総合研究所理事長。

東京大医学部卒。長崎大医学部長、放射線影響研究所理事長などを歴任した。長崎大時代に原爆被爆者の調査にあたり、その経験を踏まえてチェルノブイリ事故での支援活動や、茨城県東海村で起きたJCO臨界事故での周辺住民の健康管理にかかわった。

東京電力福島第一原発事故では、内閣府の有識者会議「低線量被ばくのリスク管理に関するワーキンググループ」の共同主査として報告書をとりまとめた。

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦です。 長瀧氏は、「福島の原発事故で、100ミリシーベルト以下なら、全く体に心配はいりません。みんな安心して下さい 」と 日本の放射線医学の、最高の学者として、日本国民を説得し続けた。

それなのに、国民の側が、知恵の足りない恐怖心に囚われて、長瀧氏を頂点とする日本の射線医学者たちの総体(ほとんど全員)の意見に、静かに耳を傾けなかった。本当に、今からでも、日本人は、深く反省すべきだ。

長瀧重信が、敗戦後の東大の放射線医学を作った人であり、広島、長崎の原爆の人体への被害の研究者として、草分けである。山下俊一(やましたしゅんいち、長崎大学)、佐々木康人(ささきやすひと、アイソトープ協会常務理事)、神谷研二(かみやけんじ、広島大学)、中側恵一(なかがわけいいち、東大)たちを育てた先生である。

長瀧重信は、確かにずっと体制側、権力側の人である。しかし、科学=近代学問(science サイエンス、スシャンス)としての放射線医学( もう一つが、原子力工学) が築いてきた学問上の諸事実を、突き詰めてきた人だ。
何十年も研究してきた専門家たちの意見を、国民が、しっかりと聞かないから、大きな混乱が起きたのだ。

体制側であれ、反体制(反権力)側であれ、 前提としての 学問上の諸事実(facts ファクツ)を確認することから始まって、思考を積み上げなければ、一体、何に依拠して、自分の思考を作るのか。

日本政府は、原発事故の直後に、正しく判断して、長崎大の山下俊一を、放射線医学の専門家の最高人材として、緊急出動した自衛隊のヘリコプターで長崎から福島に運んだ。そのあと山下俊一が、福島県立医大で陣頭指揮に当たった。 彼らの判断がすべて正しかった。

「放射能、コワイ、コワイ」で騒いだ愚か者たちは、福島の現地でも、山下俊一を、いたぶって虐(いじ)めた。「お前の孫を連れてきて、福島で暮らさせろ」 山下「はい、その通りにします。もう大丈夫です。子供たちも、みんな外で遊んでもいいです」と、山下は専門家として、説得を続けた。

「放射能、コワイ、コワイ」で、恐怖心に囚われて、何の学問的な基礎も、知識も、経験のない者たちが、専門家たちの言うことをきかず、逆に襲いかかった。ネット上には、今も、それらの証拠が、ずっと残っている。

これらの間違った意見表明をした人たちは、今からでもいいから、自分の間違いを認めて、反省と謝罪の文を書くべきだ。 自分の名前と職業も書かないで、匿名で書き散らす者たちの、自分自身の その臆病者の生き方を、反省しなさい。 これが、民衆、国民の側の 総敗北(そうはいぼく)をもたらした。

「甲状腺癌で、10万人の福島県人が死ぬ」と、書き続けた者たちを、私たちは、処罰しなければいけない。 誰一人、作業員ひとり、幼児ひとり、福島原発の事故で死んだ者はいない。発病した者もいない。 私、副島隆彦と、このことでケンカしたい人は、今からでもいいから、私に メールなり、電話なり下さい。お相手します。

私たち学問道場は、原発事故のあと、ただちに動いて、福島の現地に向かった。事故を起こした第一原発の正面玄関で、放射線量を量ったりした。そして、原発から20キロの田村市都路(みやこじ)に現地活動本部を置いて、現地の様子をずっと記録した。これらのことは、ここの 「今日のぼやき」の6年前から 文章と 画像にすべて残っている。

国民生活にとって重大なことが起きたら、そのことが気がかりなら、その真偽を確かめるために、優れた人間なら、まず、現地、現場に行かなければいけない。絶対に行かなければいけない。として自分の目と体で現地の真実を、自分で確認しなければいけない。

恐ろしいもの、怖(こわ)いものには、立ち向かってゆかなけばならない。逃げてはいけないのだ。 逃げて、脅(おび)えと恐怖心に駆られて、自分の臆病者(おくびょうもの)と怠惰(たいだ)を、恥じないで、居丈高に、
「放射能、コワイ、コワイ」の絶叫をやった。 その次は、「政府は、国民に真実を隠している」の大合唱だ。

あのとき、おのれの臆病と恐怖心を棚に上げて、集団ヒステリーの渦の中に嵌(は)まった者たちは、深く反省せよ。

私たち学問道場は、事故現場の事実を確認するために、自分の命を賭けて、現地に行った。
東京まで高濃度の放射性物質が広がってくるのなら、それを阻止する工事の手伝いにゆく、と、私、副島隆彦は決めたからだ。 私は、何も危険は無い、安全と分かった、3回目には、若い人たちを引き連れていったので、中には、ぶるぶる震えていた者もいた。そうしたら、「副島は、若者たちを殺そうとしている。死にたければ、自分だけ死ね」と悪口を書いた者たちがいた。

「キャーキャー、コワイコワイ。放射能は目に見えないからコワイ」と言い続けた、愚か者たちは、社会的な弱者である。 特に生来、頭の悪い女たちと、女の腐ったような奴らに多かった。 自分の知能の低さが、「放射能、コワイ、コワイ、キャーキャー」になって顕(あら)われた。

民衆、国民の側が、専門家のコトバを聞かず、何の知識も無く、キャーキャー、コワイ コワイで騒ぐことで、民衆の側が敗北したのだ。 人々を現地に近寄らせなくして、福島の人たちを孤立させることで、(ただし、福島の親分衆には、ひとり数億円ずつ出した。国民に課した復興税を東電経由で出した )、廃棄物処理のために、異常な高額の資金は掛かる、ということで、また、GEとかアレヴァ社に、多額の不必要なカネを払い続ける仕組みを作った。 ワルいやつらの考えることだ。

民衆の側が、恐怖心で脅(おび)えたら、その根本のところで、闘いにならない。最後は、「カネをくれー」、「哀れな私たちを大事にしてくれー 」の 物取り運動になる。この社会的な弱者の運動は、絶対に駄目なのだ。 愚かな弱者たちのひがみ根性と、ねたみ、恨み根性(これがニーチェが言ったルサンチマン、resentment リゼントメント)を組織する者たちの運動は、絶対的に悪(あく)なのである。 社会的弱者の、一番、よくない面が出る。

ドナルド・トランプが、今度の大統領選挙で、一番、厳しかった、10月10日に、自分を裏切って、自分に対する包囲網の謀略に加わった、ポール・ライアン下院議長(46歳の若造)に向かって、
“ You are weak , and inefficient . “ 「ユー・アー・ウイーク・アンド・インイフィーシエント」 「お前は弱い。そして、能力が無い 。私が、本当の戦いというものを、そして、勝ち方を教えてやる」と 言い放った。

弱い人間が指導者になってはいけない。弱者は、後(うし)ろに引っ込んでいなければいけない。そういう臆病者の、知能の足りない、ひがみ根性の人間たちが、人類のあらゆる営みの中で、しゃしゃり出てきて、大切な国民運動を内部から、腐(くさ)らせる。

私は、福島原発事故について、「これは、日本の民衆、国民の側の敗北である。真実を皆で追求しようとせず、愚かな恐怖感に囚われて、騒いだ時に、大きな敗北が起きたのだ」と書いた。

私と私たち学問道場の弟子たちが13人で、書いて出した『放射能のタブー』( 2011年11月刊、KKベストセラーズ )を今からでも読んで下さい。

長瀧重信 と 山下俊一の 悪口を、バカのくせに書き続けた者たちは、ひとり、ひとり、原発事故から6年後の今、出頭して、名乗り出て、反省の文を書きなさい。愚か者の、知能の足りない者たちの、知能弱者たちが、大手を振って、いつまでも、「自分たちが正しい。絶対に正しい」などと言えないことを、私、副島隆彦が、徹底的に、お灸(きゅう)を据えてあげます。

以下は、「長瀧重信」で、ネットで検索したら出てきた文章たちの一部だ。ここに載せて、纏(まと)めて、折檻(せっかん)、成敗(せいばい)してくれる。

副島隆彦 記

(転載貼り付け始め)

#山下俊一・長瀧重信・高村昇の責任を追及せよ hashtag on Twitter
twitter.com/…/山下俊一・長瀧重信・高村昇の責任を追… – キャッシュ
福島原発の被害が顕著 甲状腺癌の増加が顕著で被害が拡大中。国と東電は因果関係 がはっきりしているので、治療・入院・通院費用と見舞金を支給すべきだ。 #この状況で 再稼働ができるのか? #山下俊一・長瀧重信・高村昇の責任を追及せよ …

放射能からの避難区域は年間20ミリシーベルト: もと地質技術者のつぶやき
geocivil.asablo.jp/blog/2011/12/16/6245644 – キャッシュ
2011年12月15日に内閣府の有識者会議「低線量被曝のリスク管理に関する ワーキンググループ」(共同主査:長瀧重信・長崎大学名誉教授,前川和彦・東京大学 名誉教授)が報告書をまとめました.その中で,避難区域の設定基準,年間20 …

– 本当は恐ろしい、私の住む世界
hyoutan0311.blog.fc2.com/?tag=永瀧重信 – キャッシュ
「それって、何でそうなるの?」に対する答えを探し始めると、出てくる出てくる、私の知ら ない魑魅魍魎たち・・・

「病は気から」と放射能
福島県立医大副学長・山下俊一先生以下、安全デマ組の話の中にしばしば登場するのが、

「放射能を気に病むことの方がよほど体に悪い」 というもの。山下先生は「放射能は笑っている人のところには来ない。クヨクヨしている人のところにだけやって来ます。」

といった趣旨の発言をしており、以来、これを揶揄するようなパフォーマンスが反原発サイドでは大人気(?)。

私自身、山下センセーやその師匠の長瀧重信センセーあたりが、本当のところ、純粋に学問的にそう信じていることを表明しているだけなのか、やはり原発推進・容認ありきでそう言っているだけなのか、実のところ、まだよくわからないでいる。

副島隆彦さんは、一貫して長崎大一派の安全デマ組を信じて、さっさと福島の復興を進めないと取り返しがつかなくなると主張。何しろ副島さんですから、例によってキワモノ扱いであまり話題になることもないよう ですが、話題になるかどうかはマスゴミが重用するかどうかで決まるだけなので、主張の価値とは関係ない。

私の周囲でも、放射線に恐れおののいている人たちは、間違いなく既に強いストレスにさらされており、どう考えても精神衛生上好ましい状態ではない。もし長く続けば、おそらくその影響で健康を害するだろう。

しかし、何で怖いのかと一歩踏み込むと、要するに「何だか分からないから怖い」「政府に騙されているようで 怖い」「子供やその次の世代にまで悪影響が及びそうで怖い」といった系列になるのだが、ここにあげた三つの
例は、本質的にはどれも同じ次元の恐怖で、いずれの不安に対する答えもただ一つ。

「その通りかもしれないし、そうでもないかもしれない。」 ということに尽きる。つまり、何が何だかわけもわからず、マスゴミや噂として垂れ流される情報に振り回されているだけの人も、それ相応の学力を持って自ら真実にたどり着こうと努力した人も、皮肉なことに、「究極的にはまだよく分からない」という放射線の正体不明ぶりに行きあたって、とりあえず立ち止まらざるを得ないのである。

西洋医学一辺倒の医学教育を受けた医師が大半の世の中で、しかも保険診療は制度上診断名とそれに対応した。 対症療法をセットにして、報酬を認める仕組みになっているため、患者は自分が言い渡された診断名が、実は学問的に普遍的なものではないことの方が多いことや、見掛け上の症状・症候の名称を診断名の代わりに暫定的に用いられているにすぎないことを、ほとんどの場合理解していない。

だから、「病は気から」的なことを言う医者を、真実を言う医者ではなく、いい加減な医者と評価してしまうのも、日常茶飯である。でも、実際には、人間のように高い精神性を持った生き物では特に、心のありよう、心の持ちようと身体的な健全さは、まさに不可分の関係にあり、長期にわたって解決の見込みのない問題についてひたすらに思い悩み続けるような心構えは、交感神経の緊張を通して、極めて深刻な健康上の問題を引き起こし得るというのが真相。

したがって、放射能ノイローゼは、山下センセーのおっしゃる通り、間違いなく、危険で、病魔を呼び込みやすい状態なのである。

じゃあ、安全デマを信じればいいのか?
そこが難しいのだ。私が、この段階でも「安全デマ」と表現しているのにも、もちろん意味がある。

鬱々と思い悩むことが、たとえば癌のような深刻な病気を引き起こすという視点は、まったくもって科学的に正しいとみてよかろう。しかし、同じ尺度でものを見るなら、「大丈夫かどうかわからないもの」を前にしたときの、科学的に正しい態度とは何かを考えると、「念のため、避けておく」もしくは「最悪の見通しに基づいて判断する」ということになる。

これは近代社会における合意事項であり、それに従わない者は野蛮で、啓かれていない愚か者だと、今日まで諸外国はみなしてきたのである。3.11以前の日本国もそうだった。

低線量の放射線が及ぼす影響は、現時点で未確認の部分が多く、公然と大規模に人体実験を実施できない以上、統計学的な有意差を根拠にしようとする限り、「安全性」も「危険性」も立証が難しいのである。山下センセーは最近、その「自然科学史に例を見ない大規模な研究」がまさにこれから福島で始まろうとしていると発言し、被曝中の県民のひんしゅくを買ったわけだが、確かに壮大な実証実験が進捗中であることは間違いない。

だとすれば、このおそろしい実験が一定の結論を叩きだすまでの間は、「放射線は低線量でも危ないかもしれないから、避ける方向で過ごそう。」

「内部被曝に至っては、ことによるとものすごく危ない可能性もあるので、
しっかり回避する方向で過ごそう。」というのが、どう考えても科学的である。

上記の実験が始まったばかりの現在、見てきたかのように「安全だ」「危険だ」と言う人がたくさんいる現状において、受け手が取るべき行動は、どっちの主張を前提にした場合に、よりリスクやダメージが大きいかを考えて、自らの身の振りを決するのが妥当だということが見えてくる。

比較的被ばくの程度が軽微である人たちは、「危険だ説」を採用しても、それほど失うものが無い場合は、念のため、不確実性に対する科学的な大原則にのっとり、安全の側に立つのがいい。ヤバそうなものは、極力口に入れないなどの対策を取るべしということ。

一方、福島や周辺地域のいわゆる高濃度汚染地域に生活の拠点がある人の場合、「危険だ説」を全面的に採用しようとすると、ローンが残ってる家を退去しなければならないとか、転職に難色を示すダンナと子供を案ずる奥さんが対立して離婚問題に発展するとか、多感な時期の子供にとって転校自体が著しいストレスになり得るとか、親子が別居しなければならないだとか、実にさまざまな負担が待ち受けていて、失うものが極めて大きく多岐にわたるのである。

そういう場合、「危険だ説」に従って失うものと、「安全だ説」に従った際に背負うリスクが、かなり均衡してくる可能性がある。本当に、原発がもたらした現状は、福島の人たちにとって残酷で無慈悲なものである。

何事もなかったような顔をして日々を送る福島県民をつかまえて、バカ呼ばわりする言説まで散見されるが、何も考えずに大事な問題も人任せにして過ごすような姿をバカとみなすなら、バカの出現率は福島も東京も差が無い。これは断言できる。事故前から「バカだから」今ものんきに過ごせる人もいない訳では無かろうが、今現在福島で表面上平穏に暮らしている人が「バカだ」というのは、そう言っている側が「バカ」なだけである。世の中そんなに単純じゃない。

安全デマで背負うリスクと、失わずに済む物の大きさが、汚染のひどい地域では往々にして拮抗しているかもしれないという視点が、ほとんど見受けられないことを、私は嘆かわしく思う。

「病は気から」 どちらの言い分を採用したほうが、自分としては生きやすいか(何も考えず安易に人任せにするという意味 ではない。あくまで、自らの責任において生きるという前提)、失うものの大きさはどの程度か、そこを自分
自身で問いただして、答えを出した以上は、クヨクヨせずに建設的に考えるのが、誰にとっても正しい選択。

目下のところ、安全デマと原発推進・容認が一体になっているので、よけい見え辛いのだが、本来は、低線量放射線のリスクと、発電方式として今後も原発を採用する社会がいいのかどうかとは、別々に考えなければならない。

私自身は、「危険だ説」を採用しても、今のところ面倒で煩わしいとか、食費に始まり割高な買い物を強いられるとか、子供の保育園や幼稚園の園庭が汚染されてないかや給食をどうするのかを悩むくらいの負担で、
まあどうにか暮らせている。現状ではローンの残った家を追われる状況にもないので、福島の人よりのんきである。だから、安全の側に立つ余裕があり、「安全デマ」を退けても暮らしてゆける。ただそれだけである。

私がそうだと言うだけで、それ以上でもそれ以下でもない。人それぞれ、抱えている事情がバラエティに富む以上、それぞれの事情に応じて、それぞれが立場を決めるしかない。

そして、人が決めた立場を、他人が横からどうのこうの言ったりするのは、まさに筋違いで愚かな行為。だから、「危険だ説」を採った人は、「安全デマ」を取った人のことを論じる必要はないし、逆も真なり。

「危険だ説」を信奉し放射線の恐怖を訴える人のことを、安全デマを根拠に嗤うなどもってのほかである。

こんな形でそうなってしまったのは本当に不本意極まりないが、もしこの状況の中からでも日本民族が生き延びて行けた暁には、原発爆発事件を境に日本人は文化的にも、歴史ある欧州にも匹敵する「厚み」と「奥行き」を
手に入れることになるだろうというくらい、いま、一人ひとりが深い思索を巡らせる必要に迫られているのである。

暑中お見舞い申し上げます。 | 栃木県宇都宮市の人間ドック・乳がん治療 …
ucc.or.jp > … > お知らせ・トピックス > たまに更新長生きコラムブログ – キャッシュ

長崎大学の長瀧重信、弟子の山下俊一さんがどういうことをしてきたのかもよく書いて あります。 いま、トリチウム汚染水を海に放出する話が話題になっていますが、実は、 線量計でβ線を計測することはできません。したがって、福島などに設置してある線量計 はγ …
http://www.facebook.com/kitagawa…/976316625795276

長滝重信:元放影研理事長、山下俊一が追い出された後この人が意思決定する国の 委員会の面倒を見ている。 山下俊一:ミスター100mSv。 田中俊一:おなじみ、2人の 俊一のもう片割れ、除染マニア。 この人たちを信じるのか??? 広島でアメリカのいい なり …

原発抜きで日本経済は成り立たない、危険であるという前提で、ウソを …
blog.goo.ne.jp/shinjo…/6bea0ea5c244e4f54cac6abbcf699496 – キャッシュ

放射線影響調査研究所の長瀧重信・元理事長の話も紹介していた。 31日の読売朝刊 一面トップに「1~4号機「廃炉」、福島第一、東電会長が陳謝」と「冷却に数年」{原子力 安全委員会}という文字が躍っていた。震災の翌日、東電がプラント …

甲状腺がんは多発だ!安倍首相は緊急に対策をとれ!福島県民は …
ameblo.jp/monmidki/entry-11555050400.html – キャッシュ
国際機関が確認したという科学的とする見方を背景に永瀧重信氏は、甲状腺がんは 原発事故の影響ではないし心配する必要はないと断言する。福島での住民の被ばく量 はチェルノブイリ原発事故での被ばく量よりはるかに低いというが、福島 …

さくらんぼ*ブログ
甲状腺がんは多発だ!安倍首相は緊急に対策をとれ!福島県民は愚か者か?

2013-06-18 13:22:15
テーマ:怒れ、ニッポン!大震災
1 12人もの甲状腺がんは原発事故の影響はないと、なぜウソをつく
「甲状腺がん診断確定12人に 放射線の影響否定 県民健康管理調査検討委で座長」、福島民報新聞記事の見出し(2013年6月)だ。甲状腺がんが2月には3名だったものが9名も増えて4倍の12名となり、疑いが15名と増加し疑いも含めて27名となった。

だが、原発事故の影響ではないのだという。元放射線影響研究所理事長の肩書で長瀧重信長崎大名誉教授の談話が載っている。長瀧氏は事故後政府の原子力災害専門家グループや、低線量被ばくに関するワーキンググループ等の重責を務め、重要な局面で専門家として政府の政策にお墨付きを与える。

「福島での住民の被ばく量はチェルノブイリ原発事故での被ばく量よりはるかに低く、健康に影響を及ぼすレベルではないことが国連科学委員会などの国際機関でも確認されている」がひとつ。次に、「新たに分かった福島での甲状腺がんは、科学的に見て原発事故の影響によるものではないと考えられる」。第3は「今回の結果について心配する必要はないということを県民に十分に説明しなければならない」である。

国際機関が確認したという科学的とする見方を背景に永瀧重信氏は、甲状腺がんは原発事故の影響ではないし心配する必要はないと断言する。福島での住民の被ばく量はチェルノブイリ原発事故での被ばく量よりはるかに低いというが、福島県の汚染状況はチェルノブイリと比べても決して低くはない。人口密度が高いだけ汚染地にたくさんの人が住んでいて危険度は高い。

座長の山下俊一氏が任を解かれ長崎大に戻っても師匠が登場しコメントした。県民健康管理調査検討委員会の体質はやはり変わらなかった。新たに座長に就いた星氏は述べた。チェルノブイリ原発事故に起因するとみられるがんが見つかったのは4~5年後以降だから、「現時点で、放射線の影響とは思えない」と。

また、調査主体である福島医大の鈴木真一教授は「検査機器が高性能になり、検査対象も広いためではないか」とし、因果関係の知見を得るには、「時間をかけて調査を継続し、結果を積み重ねていくことが大事」と語った。

2 甲状腺がんは「多発」だ
こうした報道について、東洋経済記者岡田広行(おかだひろゆき)氏は「がんの発見率は85~100倍、なのに原発事故と無関係」と疑義を呈している。100万人に一人か二人という鈴木真一教授の説明からすると、85~100倍とかなり大きい数字である。2次検査の対象者のまだ3割にも満たない検診の結果なのだから、実際は患者数はもっと多いと考えられる。

木野龍逸氏はブログで、がんと確定した人数は2011年度7人、2012年度5人を100万人あたりに直すとそれぞれ171人、28人となるとする。木野氏は2月の段階の3名のがん患者で「多発と言わざるをえない」と指摘する。「科学的に説明しないまま、放射線の影響を否定するだけでなく、多発かどうかの科学的、学術的検証をしない検討委員会の姿勢に疑問を感じざるを得ない」と言う。

3 長瀧氏らへの反論
(1)津田敏秀(つだとしひで)教授は、環境省が青森県、山梨県、長崎県の子供を対象に行った甲状腺超音波検診の結果と福島県の結果が「同様」だったことを原発事故との関連を否定する材料にする解釈があるが、「原発事故や放射線被ばくと甲状腺がんの発生」の因果関係は検証できないうえに、4500人という数では甲状腺がんをも検証するには少なすぎると述べる。

(2) 岡田氏は、「放射線被ばくによる甲状腺がんの過剰な発現は考えにくい」とする国連科学委員会の見解が前提とする甲状腺被ばく量は、データの寄せ集めに基づく推計値に過ぎないとその見方を否定する。国会事故調報告書はその発言を裏付ける重要な事実を明らかにした。

ヨウ素131の実効半減期は乳幼児・小児では5~7日程度であるから、早期に測定を行わないと初期の被ばく実態を明らかにできない。

チェルノブイリ原発事故の経験から、放射性ヨウ素の内部被ばくに関する、初期の緊急的な被ばく評価が重要であることは明らかなはずだった。しかし福島原発事故においては初期被ばく評価が不十分であった。原災本部が安全委員会の依頼を受けて、3月26日から30日にかけて、いわき市、川俣町、飯舘村で1080人の子供を対象に実施したが、簡易なモニタリングで、精度が低いものであったと安全委員会自身も認めている。

「本人家族及び地域社会に多大な不安を与えるおそれがある」等の理由で原災本部は調査の拡大を望まず、それ以上の小児の甲状腺被ばく量の検査は行わなかった。また、福島県は当時単独に住民の甲状腺被ばくの検査を行っていた研究者に対して、内部被ばく検査の中止を要請している。

このように原災本部も県も内部被ばく検査を実施していないために、「住民の放射性ヨウ素による初期の内部被ばくの実態が明らかになっていない」。初期の被ばく量が不明であることは評価の上で弱点になっている。

意図的に調査しなかったのではと疑うのは間違いだろうか。ないからこそ、国連科学委員会などがしゃしゃり出てきて、福島での住民の被ばく量はチェルノブイリ原発事故での被ばく量よりはるかに低く、健康に影響を及ぼすレベルではないなどと科学的事実に基づかない推測を出すのだ。

(3)津田敏秀教授はまた、「多発と因果関係―原発事故と甲状腺がん発生の事例を用いて」(『科学』2013年5月)という論考を発表している。有病割合と発生率という医師国家試験に出題されたことのある基本的な式で3例の発症を78・7倍と算出している。その他の式によっても多発という結論を出し、「現段階では多発と考えて次の段階の立案をすべき」と提案する。鈴木真一教授らが原発事故との関連を否定することに科学的根拠は見当たらないと言う。

3 安倍政府と官僚は緊急に対策をとれ
津田教授は、「原発との関連を言葉上否定しても、小児甲状腺がんの多発は残り、いずれにしても拡大調査や対策は必要になる」とする。「日本では、相当の根拠があっても対策がとられず、因果関係の有無が議論されて対策が先延ばしにされる」との津田教授の言葉は過去の公害において政府と官僚が因果関係を認めず犠牲を放置して来た実例を思い起こさせる。

「因果関係がない場合にも安全性の証明や根拠が求められるのに、それは行われない例が目立つ」として対策をとることを強く求めている。

検討委員会、政府と環境省、政府寄りの専門家長瀧重信(ながたきしげのぶ)氏らは、甲状腺がんが多発していることを認めない。また、原発事故との因果関係も認めない。長瀧重信氏の言説のとおり原発事故の影響ではないから心配する必要はないとそれこそ科学的な根拠もないことを県民によく説明することが大事だと政府・官僚は先延ばしにする。

2次検査対象のわずか3割の検診で甲状腺がんが「多発」している事実に、政府・官僚・県知事ら首長は目をつむるのか。これから爆発的に増える事態になっても、長瀧重信氏のように国際機関だの科学的だのを隠れ蓑に虚偽を言い続けるに違いない。

政府・官僚は専門家の言説に隠れて、実は政治的、経済的判断で行った自らの責任を免れようとする。国際機関や科学は実態を伴わない言葉だけの言い訳に過ぎない無責任な言説なのだ。

原子力や放射線防護学の専門家が、原発推進側に立って、放射線が人体には良い、放射線の影響は少ない、閾値はあるとする研究を電力会社提供の潤沢な資金で日本が世界に先駆けて行ってきた事は島薗進氏の著書『つくられた放射線「安全論」』に詳しい。

4 福島県民は愚か者でいいのか
東電原発事故によって、政府や官僚、医学、科学等の学問、そして国際機関という権威は一挙に地に落ちた。本来なら総退場すべき人々が事故前と同じ位置に座って、例えばこの甲状腺がんの多発を認めないという悪質な役割をいまだに果たしている。福島県民はがまんを強いられ犠牲となっている。それでも黙っているほど、長いものに巻かれろ式の、あきらめが早い、愚か者なのだろうか。

(以下、略)

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦 記