[1838]GPIF (昔、大損を出した 悪名高い 年福=ねんぷく=事業団を改組したもの )は、7.9兆円の運用損失を出したと発表。

副島隆彦 投稿日:2015/12/01 12:54

副島隆彦です。

私は、今、ロシアによるIS 爆撃、IS 撃滅(げきめつ) が、世界の中心の課題だと判断しているから、そのことを書こうと思って、あれこれ考えています。  結論は、 「ロシアから愛をこめて」でした。 これはイギリス映「画「 OO7(ダブルオウ・セブン) 」の第2作目(1963年作) です。

 私は、世界の政治問題の重要局面は、各国の国家情報部のなかにいる、二重スパイ(ダブル・エイジェント)たちの活動の結果なのだろう、と判断しています。  私の 「副島隆彦版 ロシアから愛をこめて」 を もうすぐお送りしますので、待っていてください。「それと 世界反共(はんきょう)主義とは何か」だ。

 その前に、今朝朝4時に、私は、以下の記事をネットで見つけてムカッとした。 それなのにそのあと配られてきた 日経新聞では、「2面の下の方」にぼっと置いてあって、しかも、朝のNHKでも放送しなかった。 なんなんだ、この卑怯者どもの態度は。 すべては、菅義偉(すがよしひで)官房長官の 報道管制で動いている。 

 自分たちの責任問題が出るものだから、「報道の諸君。ここは、穏便にやってくれたまえ」で、ろくすっぽ国民に どの局の新聞社も報道しない。4千万人の国民が毎月、掛け続けている 大切な年金の掛け金の運用による、大損害、大失敗の報告なのに。 

 7月から9月(第2四半期、年度)で、運用損=投資の失敗が、7.9兆円になったのだ。 だれも責任を取る者がいない。 ヒドい国のヒドい政府だな。 共産国家(きょうさんこっか)並みだな。

 皆は、このGPIFの 運用資産の総額が、141.1兆円あったのが135.1兆円に減った、さあ、このあとはどうなるのか、 という ことを、これらの数字(金額)をしっかり覚えることで、自分の金融の知識に 基準を作る、ということを覚えてください。

副島隆彦拝

(転載貼り付け始め)

**社
****編集長へ

****くんへも

副島隆彦から

 昨日、午後4時頃、  菅義偉 官房長官 が、GPIFの運用の 7.9兆円の運用損失 を 記者会見したようだ。 GPIFは、三石博之(みついしひろゆき) 審議役 という のが、記者会見している(以下の時事通信の記事)。

「10月以降は回復した」という点を強調している。 おそらく 日経新聞は、今朝の朝刊は、 この記事は、一面の下の方に小さく載せるだろう。

私は、次の株式の大きな下落 (1000円ぐらいの下げ) が年末に来ないと、とても次の本を書く気になりません。12月16日の米FOMC の結果のイエレンによる発表で、「政策金利を 0.25%上げる」の発表の前後に、アメリカの株価が暴落するこを待っています。

副島隆彦拝

◯「 GPIF、運用赤字7兆8899億円 7~9月期、足元は改善か 」

2015/11/30 日経新聞

 公的年金の積立金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が30日発表した2015年7~9月期の運用実績は、7兆8899億円の赤字だった。

 期間収益率はマイナス5.59%(4~6月期はプラス1.92%)となり、14年1~3月期以来、6四半期ぶりのマイナス運用となった。

 世界的な株安が進んだのに加え、円相場の上昇で海外資産の評価損が出た。10月以降は株式相場の持ち直しで運用収益は改善しているとみられる。

 GPIFは国民年金と厚生年金の積立金を国内外の株式や債券に分散投資している。運用資産額は9月末時点で135兆1087億円。自主運用を始めた01年度以降で最高だった6月末時点(141兆1209億円)から減少した。

 資産構成別の収益の内訳(市場運用分)は、国内株式が4兆3154億円、外国株式が3兆6552億円、外国債券が2408億円の赤字だった。一方、国内債券は3022億円の黒字だった。

 9月末時点の積立金全体の資産構成は、外債の比率が13.60%と6月末時点(13.08%)から上昇し、これまでの最高(14年12月末、13.14%)を更新した。

 GPIFが目安の中心値とする15%にやや近づいた。国内債は38.95%と6月末(37.95%)から上昇し、目安の中心値である35%を上回っている。一方、国内株式は21.35%(6月末23.39%)、外国株式は21.64%(同22.32%)と、いずれも前四半期から低下。それぞれ目安中心値の25%には達しなかった。

 7~9月期の収益率(市場運用分)は、リーマン・ショック後の2008年10~12月期(マイナス6.09%)以来の下落幅となった。もっとも10月以降は株式相場が持ち直し、GPIFの運用収益は改善しているとみられる。

 野村証券の西川昌宏チーフ財政アナリストは11月27日時点で、昨年度末と比べ約1.9兆円の運用黒字が出ていると試算。SMBC日興証券の末沢豪謙金融財政アナリストは四半期別にみると、4~6月期の落ち込みが足元までに一巡し、今のところ収益はほぼ均衡したとみている。

【GPIFの資産構成】
      9月末(6月末)
国内債券  38.95%(37.95%)
国内株式  21.35%(23.39%)
外国債券  13.60%(13.08%)
外国株式  21.64%(22.32%)
短期資産  4.46%(3.27%)

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◯ 「 公的年金の運用損失7.8兆円=過去最大、株式投資拡大が裏目―7~9月 」

2015年11月30日 時事通信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151130-00000088-jij-pol

 公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は30日、2015年7~9月期の運用損益が7兆8899億円の赤字に転落した と発表した。

赤字は6四半期ぶりで、四半期の赤字額としては過去最大となった。
8月以降、中国経済の減速懸念を背景に国内外の株価が急落したことで、保
有する株式の評価額が大きく下落した。

 昨年10月に公表した資産構成 の見直しにより、株式投資比率の目標を従来の約2倍の25%に引き上げたことも裏目に出た。6月末に比べ円高が進行したことで、外国株や外国債券 の円換算での赤字拡大につながった。運用実績を示す収益率はマイナス5.59%(4~6月期はプラス1.92%)に悪化した。

記者会見したGPIFの三石博之審議役は「10月以降の市場環境は回復してお
り、今年度の直近までの収益額はプラスに転じる基調だ」と強調し た。

◯ 「短期的な振れ幅大きいが長期的にはリスク小さい=GPIF運用で官房長官」

2015年11月30日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/2015/11/30/gpif-idjpkbn0tj0k120151130

  菅義偉官房長官は30日午後の会見で、年金積立金管理運用独立行政法人
(GPIF)の2015年7―9月の運用損益に関連し、短期的な振れ幅は 大き
いが、長期的な観点からすればリスクは小さいとの見解を示した。

 菅長官は、同日午後4時からGPIFが同期の運用成績について記者会見して
いると述べた上で、市場変動で短期的に損失が出ても、長期的な観点か らは、
安定した収益が出せる態勢になっているとの見方を示し長期的により安定的、効
率的な運用をすることが大切であると述べた。

 また、現行のポートフォリオはそうした観点から、専門家が決めたと述べ、適切なプロセスに基づいて現在の運用スタンスが決まったことを強調した。

◯ 「日本の年金基金 2015年第3四半期に640億ドルの損失」

2015年11月30日 SPUTNIK(スプートニク)

http://jp.sputniknews.com/japan/20151130/1250937.html

 世界最大規模の日本の年金基金「年金積立金管理運用独立行政法人」は2015年度第3四半期、640億ドルの損失を被った。

 通信社ブルームバーグによると、2015年8月および9月の世界的な株価急落などが原因だという。ブルームバーグは、「年金積立金管理運用独立行政法人」の収益率は約5.6パーセントマイナスとなり、2008年4月以降で最悪の数値だと指 摘している。

 日本株式と外国株式で主な損失が出て、外国債券はおよそマイナス20億ドル
だった。なお国内債券は約25億ドルの収益をもたらした。「年金積立金管理運用独立行政法人」は、約1兆1000億ドルの運用資産を持 つ、世界最大規模の年金基金。

ブルームバーグは、ノルウェーのソブリン・ウエルス・ファンドも2015年第
3四半期に、資産の4.9パーセント失ったと報じた。

<http://jp.sputniknews.com/japan/20151130/1250937.html#ixzz3szUYcggA>

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦拝