[1256]田中貴金属 心斎橋店で初めて金を買いました

田中進二郎 投稿日:2013/04/21 05:54

田中貴金属 大阪心斎橋店で金(gold)を初めて買いました。
  田中進二郎
4月1日、11日、18日の三回の副島先生の「重たい掲示板」の文章を読み、考え行動したことなどを書かせていただきます。

先月18日に始まった、キプロス預金封鎖について自分なりに調べたり、考えたり妄想したりしておりましたが、4月1日の(1240)の先生の文章には心底びっくりしました。
間近で火山が噴火したような衝撃を受けました。
「リーマンショック」を予言して的中された2008年来の予言が出た!

5年の月日が走馬灯のように頭をよぎりました。
私は先月の講演会で副島先生が「金は1グラム4700円ぐらいにまで落ちる局面がくるだろう。そのときが買いだ。」というお話を聞いていました。
けれども、『キプロス預金封鎖』が起こって、実需(タンジブル・アセット)への視線が強まり、金(きん)相場は5300円台をつけていました。そんな簡単に買い相場は来ないのかな。このままどんどん金(きん)は上がっていって、庶民には手の届かないものになるのかなあと思っていました。
(私は今まで金を買ったこともなく、金の先物市場の取引額が現物の売買よりも20倍も大きいものだということすら知りませんでした。まして、金相場すら、ニューヨークの金融勢力にいいように操作されているということも。ただ、金のディーラーのジム・シンクレア氏が大まかに書いているのは知っていましたが。やはりちょっとでも買わないと関心はわかないものですね。)

4月17日、朝目を覚まして「重掲」を読むと、匿名の方から「金価格下落」の通報が。
この瞬間、電気が走りました。今日動かなければ「ダメだ。」自分の資産を守るには、自分で動かなければならない、と。なんのために『個人備蓄の時代』を読んだんだ、お前は。
自分に言い聞かせた。「戦おう。」

実は私の父は、滅法(めっぽう)数字に強く、実業とは別に、株の売り買いを7・8年前からやっております。血液型B型の人間にはこういうタイプが多いらしいのですが、普通の人間では数字については勝てないのです。
自分の貯金とは別にそのころから父に預けてあるお金、それをなんとかしてこのタイミングで金(ゴールド)に振り向けさせねば。しかし、頑固な親父(爺さん)がそうそう簡単にうなずくかどうか。
親父に一本電話を入れて、「投資について話があるんや。金が暴落したみたいなんや。今から行くから聞いてくれ。」と言った。
実家に行くと、親父は朝日新聞の「金価格急落」の記事を開いていた。
そこには、『米国債の価格が上がって、アメリカの金融投資家が金(きん)から
米国債に向かっている動きである』ということがまことしやかに書かれていた。

今までの自分であれば、「こんなものは全部嘘っぱちだ!」と言って、親父の反発を食い
せっかくの提案もフイになることが多かった。でもこの日は違った。
「そうだよねえ、でも米国債が上がったのは、日銀新総裁の黒田が100兆円規模の国債を買うという宣言をしたからだろ。実質的にそれは米国債を買います、ということだろう。アメリカ人はそれでもいいけどさ、日本人は別に考えなきゃならんだろ。(それにはやっぱり金(きん)だろ)」
というようなことを言った。すると親父が
「だけどな、金先物市場の動きを見ないとなんともいえない。俺はそんなことを見ている時間の余裕はないし、金というと1グラム3000円台のころの印象が強いから、今の相場が安いとは思えない。でもやっぱり安いんだろう。よしわかった。お前に任せるから、○万円まではお前に任す。」
「ああそう。でもこれは一日を争う勝負だよ。ぐずぐずしてるとまた5000円台にもどっちゃうよ。もう今週はどんどん上がってきてるし。」
「お前の口座に今から○万円振り込む。お前は自分で調べてお前の裁量で買え。」
ということで私は次の日、(4月18日木曜)に大阪は心斎橋の田中貴金属に行きました。

買う前に「重掲」を見ると、田中貴金属銀座本店では、月曜日には三時間待ちの行列になった、ということが書かれていましたから、覚悟はしていました。が、一時間から一時間半待ちであるということを店員に伝えられました。店員の話によると、週明け月曜・火曜は売りと買いが交錯して混雑したが、今日(木曜)は買いが多いということでした。

この日は1グラム4530円(小売価格)の相場でした。1万5000円に消費税の手数料が取られました。
握ってみると密度が大きいなと思いましたが、「えっ。たったこれだけ?」とも思いました。
1キログラムを買えたらどれだけ素晴らしいだろう。

予算を分割して19日(金)にももう一度買うことにしました。ところが、この日私は寝坊をしてしまい、心斎橋まで行ってたら、仕事に遅れてしまう。
そこで、この日は田中貴金属ではなくて、金売買を始めたという、近くの「メガネの○○」(有名店)に電話をかけて金を買うことはできるのか、を問うたところ「はい、やっております」という返事だったので、早速行ってみました。

「メガネの○○」のそのお店は私しか客がおらず、当然待ち時間もなく金を買うことができました。
金売買を始めたのが最近だそうで、まだこの店で金売買をやっていることを知っているお客も少ない、ということだった。
「どうして、お知りになられたのですか?」
と店員が興味深深にきいてきたので、この町の駅前に古くからある和風料理屋のママから教えてもらったのだと答えると、店員はああ、とうなずきながら
「実は、ウチは金売買で儲けることを目的にして始めたのではありません。ウチの社長が、これからは金(きん)を持っておかないといけない、と強く社員に言っておりまして、社員向けに金を推奨していたんですよ。それが長じて、店頭販売することになったというわけなんです。私も20グラムばかり買いましたけどね、正直申し上げて、それより給料を上げてくださいよー、と言いたい気持ちですけどね。」
と言って笑った。
「ですから、金の小売価格が田中貴金属さんと同じだけではなく、手数料も田中貴金属さんが値上げされる前の金額(5000円)でやっております。(500グラムまでの手数料)」

同じ量の金を買って、一万円も手数料が違う。まあこれがブランドの差というものなのか、と私は思った。しかし店員はさらに言った。

「いや、これだけの量を一回にお求めになるお客様は、私は初めてでして、いささか緊張しております。」
私は「おい。」といいたくなった。こっちも初めてなんだから、そういう不安になること言わないでくれよな。
結局、この日は一グラム4697円の相場で買い物をした。仕事も遅れないで済んだ。

その日仕事帰りに、駅前の和風料理店に行って、ママと話をした。ママは
「そりゃあ、田中貴金属はせこいわあ。金売買の量が増えたから手数料値上げしたんや。それに決まってるわ。私も今日は仕事が入っていかれへんかったから、次の月曜に買いに行くわ。」
と言った。(大阪のあきんどらしい会話がしばし交わされた。)
二日間自分で動いてみて、新知識を得た気持ちである。
おもうに実需(タンジブル・アセット)の世界というのは、人を虚飾を排したすがたに変えるのではなかろうか。
最後になりましたが、副島学問道場のかたがたの情報提供ありがとうございます。
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田中 進二郎拝