[1183]豪州情報
私も豪州の市民に1996年よりなっておりますが、国民年金の点で?と思い書き込みました。無条件で国から年金が下りるということはありません。(それはNZです。)豪州はちゃんとMeans testがあり、収入のある程度ある人はもらえないと同じであります。私のまわりではゆえにもらっていないかもらえない人がほとんどです。政府からもらえる年金じゃ、たとえもらえても食べていけるような額でもなく、Super Annuationのように給料の中から個人で掛けていく年金が主流です。豪州政府は国の借金が増えることに大変注意を払うのでいずれ涙銭の様な国民年金ももらえる年齢を70歳からにするなどやるでしょう。医療もそうです。高いですよ。先日町医者、GPに行き見てもらいましたが、75ドル請求されて国民皆保険のMedicareから返金してもらえたのはたったの35ドル60セントでしたので40ドル、半分以上自己負担でした。国民皆保険で規定された額内で見てくれるドクターなど皆無に等しくなってきています。まずいないと思ってよいです。又Medicareは課税対象年収に対してMedicare Levyと言って1.5%税金がかかってきますが、年収が10万ドル以上になると、民間の健康保険にも加入していないとMedicare税に1%上乗せされて2.5%になってしまいます。例えば、私のように現独身者で年収10万ドルとしてMedicare税と民間医療保険代で年間$4000は払う感じになります。シドニーでは年収10万ドルといいますが高額所得ではまったくありません。私より若い友人たちは年収7,8万ドル稼ぐ人たちだらけですがそれでも贅沢などできません。物価、家賃とも大変高いのです。数字だけ見て楽園と思ったら大間違い。
以前現地の新聞でこのまま行くとMedicareも5年で破綻であろうと言う記事を読みました。どこも苦しいのは同じでたとえ今は良い条件であっても変わってしまうので自己責任で生きていくしかないのは高齢化が進む先進国共通のIssueになっていくのでしょう。豪州がアジア重視にせざるを得ないのは地理的面もあるでしょう。経済上背に腹は変えられないだけのことです。豪州人の心の中はやはり女王様の国に向いているのです。心のそこではアジア人(特に代表格の中国人)を自分たちより低いものだと思っています。たとえばChatswoodというエリアがシドニーにありますが、中国系移民が大変多いので”Chatswong”と豪州人があだ名をつけております。先日空港に向かうときも白人のタクシー運転手が、中国系のほかのタクシー運転手がもたもたしていたのにたいして、C`mon, You, Bananaと言うのを聞いて耳を疑いました。私の友人の白人豪州人のホワイトカラー職の義兄ですら、中国人の経営する按摩さんにいくとき、さ~て、又あの”Ching Chong”のところに行ってマッサージしてもらうかななどと言うのだそうです。チンチョンとは中国人をひどく馬鹿にした呼び名です。もっとひどいのはGookやChinkですが、、、。残念ながら中国人を嫌がる、心の奥では馬鹿にしているのは豪州でも例外ではありません。
個人のレベルでは日本人のほうが差別しないのではないですか?
余談が多かったのですが、海外が良いことばかりではない例としてあげさせていただきました。現実を見つめて日本の良いところを伸ばしたいですね。