[935]産業の寿命

加地 龍太 投稿日:2012/04/07 17:44

「副島隆彦の学問道場」学生会員 会員番号7416番
加地 龍太(かじ りょうた)です。
以下「~だ。~である。」調にて、産業の寿命について思考したことを記載します。

ピーター・F・ドラッカーがその著作である「マネジメント」や「プロフェッショナルの条件」などの中で主張している通り、1つの産業が爆発的に隆盛するのは約30年間が限度だ。
物事がずっと同じように続いてゆくと必ず陳腐になる。
それゆえ、事業をずっと続けてゆくには少しずつ新しいものを取り入れていくのが秘訣だ。これを蔑ろにすると歯車が狂うのである。

現在の日本の官僚機構の連中が「伝統主義=前例踏襲主義」を妄信している現状を見れば、それは明らかである。(小室直樹先生 著作「これでも国家と呼べるのか」「日本国民に告ぐ」 参照)

1つの産業が隆盛するのは約30年が限度だ、ということは現在の日本の斜陽産業を見ても明らかだと思われる。
自動車産業、電子機器メーカー産業、金融産業、輸出産業などが経営難に陥っているではないか。

だが、今までのものを急激に新しいものに変えるのは良くない。
周囲の人間たちがついてこないからである。周囲の人間たちがついてこないなら、時期を待つべきである。
この世に生存している大多数の人間と自分の考えが合致するまで準備しつつ雌伏して「待つ」能力と、雄飛の時を見極める眼力を備えていなければならない。このことは、徳川家康の人生から学べる。

スティーブ・ジョブズの言う通り、「人間は生まれたときから自分が何になるべきかを知っている」のだと私は信じている。
私はそれを実証するために、自分の心の思うがままに生きてゆく。
その過程で死ぬならば、それが天命だと割り切って死ぬべきだと考えている。

何かご意見がありましたら私のアドレスにメールを送って下さい。
宜しくお願いします。

加地 龍太 拝