[620]福島本部活動日誌です7

吉見おさむ 投稿日:2011/07/04 12:22

以下に、MLに投稿した内容を転載します。

(転載始め)

2011年6月29日の日誌です。

昨晩、音楽をかなりの音量でかけた車が、復興本部後ろの路肩にしばらく停まっていました。

朝起きて、プラスチックのゴミ出しに行きました。
「燃えるゴミの袋で燃えないゴミを出している家庭がある」
「プラスチックとペットボトルの分類が全くされていない」
「月一回のみ回収の缶類が一週間前からずっと置いてある」
など、結構いい加減なゴミ捨て場になっています。
避難者の一時帰宅などを考えると、これも止むを得ないのかもしれません。

ご飯を炊き、味噌汁を作りました。
Kさんが事務所に来ました。
冷蔵庫にあった納豆で朝食を食べました。

Kさんの車で大家さんの家に行きました。既にKさんのお父様がいました。

大家さんの家の犬二匹を、犬の運動も兼ねて、事務所まで連れて歩きました。
大人しい素敵な犬でした。

KさんとKさんのお父様は、事務所に一回戻ってお茶を飲んだ後、午後1時半に帰りました。

午後2時に都路行政局に水道の手続きに行きました。
担当した職員によると、学問道場は、塾かヤクザかと思っていたそうです。

Suさんが事務所に到着しました。
一緒に大家さんに犬を返しにいきました。

副島先生が、お手洗いへの案内の張り紙を作りました。妙に味があって良い感じです。

夕食は、余っていたご飯と味噌汁、麻婆豆腐でした。

夕食を食べていると、午後7時にSさんが事務所に来ました。
昨日の日誌の続きになりますが、現金を隠していた町長はさらにもう一つ金庫を持っており、そちらは見つかっていないそうです。
悪酔いするビールを、雰囲気のままに大量に飲むことになってしまいました。大失敗でした。

Sさんが帰った後、悪酔いした勢いのまま、冷凍庫を止めました。
後部の上にある冷凍庫のコンセントを外したら、止まりました。
・・・酔ったままではかなり危険な作業だったと、今はカッとなってやったことを反省しています。
ただ、暫く続いていた懸案が解決して、嬉しかったです。

酔った勢いのまま、かなり生意気な口を色々な人にきいていたような覚えがあります。
顔から火が出そうです。

さらに酔った勢いのまま、日本に留学中の中国人で、一番の友人を、福島復興活動本部に一回来るようにチャットで誘いました。
ほぼ二つ返事でOKでした。寧ろ、福島に行ってみたいと言っていました。とても堂々とした態度の取り方で、羨ましく思いました。
彼は7月9日か10日に来る予定です。

クワガタムシを見かけました。これで室内で見るのは6匹目です。

ガスが止まっているようです。明日対処します。

(転載終わり)

(転載始め)

2011年6月30日の日誌です。

朝、燃えるごみのゴミ出しをしました。
検問所は再び後ろに下がっていました。大分県警や神奈川県警など、地方ごとによって考え方が違うのかもしれません。
他の家庭のごみを見ていて、
「燃えるごみとプラスチックごみは、厳密に分別しなくていい」
「事務所でたまりやすい、缶・ペットボトルごみは、第一金曜日以外に出されたものも意外と収集されている」
のだとわかりました。個人的には役立つ知識です。使わずに済ませたいですが。

ご飯を炊いて、トマト、もやしとチンゲンサイを炒めたもの、揚げ出し豆腐、野菜ジュースで朝食にしました。

ガスについて電話しました。午後3時に交換に来ました。
学問道場について、何をやるのか尋ねられました。
明日、集金に来るといわれました。

外の草抜きをしました。燃えるごみ一袋ぶんになりました。

都路に人が戻ってきました。床屋が2軒あるのですが、どちらも店が開いていました。
その他にも人がいる民家が多くなりました。
ただし、子供の姿はありません。

昼の放送で、都路行政局は0.43μSvでした。以前より0.1μSvほど低くなっています。
今日再び都路行政局の建物に入ったのですが、ペットボトルの飲料水など、避難時のものと思われる物資が山積みになっていました。

夕食は余っている焼きそばにしました。遂に、焼きそばの余りを、二人前にまで漕ぎ付けました。
2週間の間に一人で11人前食べたことで、流石に飽きてしまいました。

5日ぶりのシャワーのために、みや古旅館に行きました。
帰り道の民家に4軒、灯がついていました。なぜだかわからないのですが、安心しました。

2階に掃除機を軽くかけました。

(転載終わり)

(転載始め)

2011年7月1日の日誌です。

ペットボトルのごみを3袋、缶のごみを4袋、ごみ捨てに行きました。
事務所開きの時以来一ヶ月間置いておくしかなかったものなので、捨てられてほっとしました。

朝食をとりました。ご飯、納豆、ネギ、漬物でいただきました。

今朝は検問所の方に直進する車がとても多かったです。
立派な車が一台、乗用車が2台で、あとはバンとワゴン車でした。
その後2時間経ったのですが、やたら警察の車両と護送車が多いです。
10時半に古道公民館に置いてあったバスが検問所に向かったので、一時帰宅のバスなのだと思います。

気になったので、11時半に古道体育館に行ってみました。大熊町へのバスが8台並んでいました。
体育館内では、ずっとマイクで説明がされていました。
東京電力の作業着を着た人が5人、県や市の職員と思われる人が10人、館外にいました。
中にも入ってみたかったのですが、声をかけられたので断念して、地元の者だと言って帰りました。

電気料金を支払いにいきました。郵便局が500メートル先にあって本当によかったです。

郵便局に行く途中で、大熊町へのバスとすれ違いました。
運転手も含めて、乗っている人は細菌防護服(http://item.rakuten.co.jp/shoei-masuku/10000275/)に見えるものを着ていました。
果たしてあれで放射性物質に効果があるのでしょうか。
帰宅者を「もう家には帰れないぞ」と覚悟させるために着せる、仰々しいコスプレに見えました。

ガスの集金が来ました。

冷蔵庫の左側半分が止まっていました。コンセントを入れなおしたら、なぜか直りました。
おそらくコンセントの接触不良だと思います。

2時に昼食をとりました。
焼きそばの残り、茄子と油揚げを炒めたもの、を頂きました。
不味かったです。どうして私はこんなに料理が下手なんでしょうか。
眠くなって一時間弱の仮眠を机の上で取りました。

午後5時半、観光バスで288号線を大熊町の人たちが帰っていきました。
午後6時には福島県庁行きのバスが2台通りました。

午後8時に、全く掃除をしていないことに気付き、あわてて、冷蔵庫裏、冷蔵庫裏の上、大広間の半分、奥の部屋に掃除機をかけました。
掃除機自体に大量の虫の遺体、埃、小石が溜まっていました。

(転載終わり)

(転載始め)

2011年7月2日の日誌です。

朝8時に起きたら、福島交通の観光用バスが、おそらく古道体育館に行きました。
12時にいってみると、今日も大熊町への一時帰宅がされていました。
古道小学校と都路行政局は車で一杯でした。

朝食は昨日の夕食の残りを食べました。

布団を2個干しました。フェンスまで持っていくのが大変でした。

駐車場の草取りをしました。時間をかけたのに、ごみ袋の半分にもなりませんでした。
アスファルトの隙間から生えているので、手強かったです。もう一度やり直します。

洗濯のついでに、もってきたバリカンで頭を丸坊主にしました。
その後にホースで水浴びをして、体を石鹸で洗ってみました。
室内は35℃なのに、体が冷え切りました。
明日は会員のNさんが来るので髭をそりたかったのですが、断念しました。

布団を干す際に邪魔になっていた、小さな崖側の雑草を、邪魔にならない程度に刈り取りました。
雑草というよりは、木に近いようなしっかりした根のものが大きかったです。
汗だくになって、水浴びをした意味がなくなってしまいました。
ただ、体は温かくなりました。正直、体を温めるのが目的だったはずなのに、どうしてこうなった、という感じです・・・。
詳しい方ならば「草刈り機を使ってしまえば何の手間も無いのに」と言われるのでしょうが、鍬一つでやるのは結構大変でした。

裏の出口から割りと近いところに、見た目は地味ですが、ゴム手袋を貫通する棘が危険で、且つ、水道管などが入り組んでいて、除去できていない草があります。
できるだけ除去しましたが、一部残ってしまっています。

夕食「も」、昨日の夕食の残りを食べました。

以前に冷蔵庫の接触の不具合があるかもしれないと書きました。
ですが、二日ほど観察した感じでは、冷やし過ぎを防止するために自動停止する機能が、左側に働いているのかもしれません。
少し様子を見てみます。

(転載終わり)

ここに書くのが適切なのかわかりませんが・・・、7月3日に福島事務所までお越し頂いた皆様方、有難うございました。本当は皆様それぞれにメールを差し上げるのが筋かとは思いましたが、連絡先がわかりませんでしたので、こちらで失礼します。

いわき市からお越しになられたN様、お茶がぬるかったと思います。どうかご寛恕下さい・・・。若輩者の私にお付き合いいただきまして有難うございました。

I様達4名様、防護服やガイガーカウンターくらいしかお見せできませんでしたが、ご満足頂けましたでしょうか。「応援してます」という言葉を下さいまして、本当に嬉しかったです。

「会員ではないけれど・・・」と仰っておられたY様ご夫妻、頂いたラスクは先生がとても喜んでいました。「頑張れ」などと軽々しく私が申し上げられる状況ではないと思いますので、どうかせめて、ご自愛ください。