[584]放射線量の単純に8760倍は、愚の骨頂である。

桑原 投稿日:2011/06/19 14:31

桑原と申します。

6月5日に福島の復興活動本部の事務所開きに行きましたが
1週間前の5月29日とは、明らかに放射線量の変化がありました。

走行ルートは同じく、高速道路で向かったのですが
まず驚いたのが、郡山市に入った途端に放射線量が、0.5マイクロシーベルト/h台という数値に跳ね上がったことです。
先週走った時には、そのような数値は確認されなかった(もっと低い数値)からです。
今日は、福島復興活動本部に向かうにつれて、放射線量が多くなるかも知れない
と、覚悟して向かったところ、船引三春インターを降りる頃には、0.3マイクロシーベルト/h台に下がったではありませんか!
まあ、放射線量が上がるよりは、下がるほうがいいわな、と、勝手に納得しながら車を走らせました。
先回と違うのは、雨が降っていた(5月29日)か、晴れている(6月5日)の違い位でしょうか。
しばらく走ると、もっと驚いたことに、0.1マイクロシーベルト/hや、0.15マイクロシーベルト/h
という、すごく低い放射線量の数値が確認される場所が存在したのには、思わず目が点になりました。
4月の26日に、いわき市に向かった時も、同じように放射線量が低い場所が存在していたので
線量計が壊れた訳ではなく、明らかに放射線量が低くなっているのだな、ということを認識しました。
その後、5月29日の最大数値を観測した場所(0.87マイクロシーベルト/h)では、
何と、0.3~0.35マイクロシーベルト/hと、先週に比べて半分以下だったのには、驚愕でした。

都路地区に着く頃は、0.5マイクロシーベルト/h台だったことから推測するに、放射能(放射線)は「移動(変化)する」という事実です。
勝手な推測ですが、東京電力福島第一原発から放出された放射能(放射線)が、福島方面に流れ込んだものが
風向きや地形の関係(車両の移動による拡散もか)などにより、「アメーバのように変化する」のだ
というのが、今回の放射線量の観測の成果です。

東京電力福島第一原発の爆発から、まだ約3ヶ月しか経っていないにも関わらず
「事故後1年の積算線量推定値」の放射線量が、単純にマイクロシーベルト/hの8760倍という計算値であれば
それは、明らかに「愚の骨頂である」。