[533] Re:[530]「半減期」について

六城雅敦 投稿日:2011/05/17 13:50

赤馬様

慌てて書いたので言葉足らずでありました。
なんせこの掲示板はあとからは修正できませんので。

指数関数のイメージを捉えやすく、発言したつもりでいました。
実際に書き込むときに頭の中で描いていたのはべき関数です。
ビジネスの世界ではロングテールの法則(20:80)の法則というやつです。http://ja.wikipedia.org/wiki/冪乗則

普通に指数関数では
半減期が30年であるので、経過時間をX、その時の線量をYとすると
Y=(1/2)^(X/30)
対数をとって
LogY=-(X/30)Log2

では数値が半減ではなく、Y=3/4になる時間Xは
X=30(Log3-2Log2)/(-Log2)
X=12.4年
最初に半分の半分(75%)に要する時間は15年ではなく12.4年です。
同様に計算して半減期の半分の半分(62.5%)になる時間は20年です。直線で低減する場合との差は3年です。

あくまでも時間の経過30年毎に半分(50%)、半分(25%)、半分(12.5%)・・・となると赤馬さんの考えでおかしくないと思います。

ここからは言い訳です。
半減期が30年ですが、この半減期が短いものはどんどん<えぐれた>グラフになります。http://ja.wikipedia.org/wiki/指数分布
(半減期が短い→λが大きくなる)

実際、非破壊検査の現場でコバルト60やイリジウム192といった<人工的な>放射能物質では理論値よりももう少し大きな割合で減少しているという話を聞いたことがあります。
もし実際には30年で1/3になってしまったら、12年ではなく8年程度で25%が消えることになります。
理論と現場感覚の違いですね。