[526]福島旅行報告3: 世界のガラス館は、なから良かったぃなー。

川端優美子 投稿日:2011/05/12 21:13

群馬のゆみこ(川端優美子)です。5月3~5日に大川晴美さんと福島に行ってきました。[516][518]に続いて、5月4日(中日)の午前中に行った「世界のガラス館」のことを書きます。
世界のガラス館(入館無料) 公式ウェブサイト:http://www.world-glassware.com/

「世界のガラス館」に行くことになったきっかけは、学問道場会員のあやめさんがわたしにメールをくださり「世界のガラス館」へ来ませんかと誘ってくださったからです。あやめさんは日本でボヘミアガラスを一番良く知っている人で([493]あやめさんの投稿参照)、そのお友達の学問道場会員ブンタの母さんも東京から来て、一緒に館内を案内してもらいました。

5月4日、大川さんと朝9時前に旅館を出て、磐梯熱海駅から猪苗代駅までJRで20分、まず駅に隣接する猪苗代観光協会へ行く。バスの時刻表などをもらい、その日の午後の予定、浪江町から裏磐梯(うらばんだい)に避難している知人を訪ねる計画を立てる。観光協会の人たちは暇(ひま)なのか、うるさいくらいに相手をしてくれる。あとから入ってきたバッグパッカーのわけえし(若い衆)が観光協会の人に蚊の鳴くような声で話しかける。建築学科の学生で、ペンションを研究対象にしており、猪苗代や裏磐梯のペンションを訪ねたいとのこと。観光協会のおじさんが言う。「ペンションもねぇ、けっこう大変で、やってみたけど経営難でねぇ・・・夜逃げしたりね・・・。それに今回の原発事故でしょう・・・。」

あやめさんとご主人(欧州出身の白人)が車で迎えに来てくださり、わ~、きゃ~、と挨拶して盛り上がり(わたしら初対面です)、ご主人に「まあ、話は車に乗ってから」と促(うなが)される。車の中であやめさんから、わたしと大川さんにそれぞれボヘミアガラスのビーズでできたロング・ネックレスをプレゼントされる。ご主人がデザインしたものの中から、あやめさんがわたしたちそれぞれのイメージで選んでくれたそうだ。早速装着。似合う。ところどころに平たい天然石が入っている・・・と思ったら、これもボヘミアガラスなんだって。こういう珍しいものを開発していかないと競争に勝てないんだって。たしか、ご主人のアイデアだと言っていた気がします。切磋琢磨(せっさたくま)だいな。ブンタの母さんとはガラス館で落ち合う予定。あやめさんが「ブンタの母さんが、今日は副女(そえじょ)が四人も集まるのよぉ、って言ってた」って。車窓から会津磐梯山(あいづばんだいさん)を眺めながら、あやめさんの「副島先生の本との出会い」や「ブンタの母さんとの出会い」の話を聞く。磐梯山はまだ雪が残っている。平野ににょきっと突き出た山だ。高さはどれくらいかと聞くと、ご主人が1800mだと教えてくれた。さすが、男衆(おとこし)。群馬の赤城とおなしくれぇの高さなんに、なんか小せぇ感じだぃな。赤城は裾野(すその)がなげぇから、でかく見えるんだぃな。「裾野は長し 赤城山」上毛カルタの「す」。

世界のガラス館に到着。スイスとかドイツなんかの家みちょーな建物で、駐車場はけっこう車がへぇってらぁね。それでも例年のこの時期よかずっと少なげだということで、あやめさんが「いつもは観光バスがずらっと停まっているのだけど、今年は一台もいないでしょう」と言っていた。ブンタの母さんとご主人、ブンちゃん、ブンタの母さんに預けてあったあやめさんちの子二人が登場。わたしは「わあ、ブンちゃん!」と、「久しぶりぃ」的な感じで頭をなでる。わたしたち、初対面です。ブンちゃんもあやめさんちの子もすげーかわいんさ。わたし子供そんなに得意じゃないんだけどな。やっぱり副島先生つながりだから、なんか一体感があらぃね。

子ども達をご主人達に預けて、わたしたち副女(そえじょ)はあやめさんの案内でガラス館を見て回る。そもそもこの世界のガラス館は、地元の山持ちの一家(いっけ)が、もう日本の木材は高くて売れないので「どぉすべぇ」と親族会議を開いて決まった事業。どうせやるなら、と世界中からお金に糸目を付けずに良い物をたくさん買い集めて来て展示している。う~ん、お道楽っぽいねぇ。でもこういうのがいんだぃね。
天井からたくさん下がっている様々なシャンデリアが素晴らしい。「あの大きなボヘミアガラス(ベネチアだったっけかな?)のシャンデリアは、あの大きさの曲げたガラス管を作れる職人がもういなくて、いくらお金を積んでも、もう手に入らない」とか。まぁっさか、でっけぇシャンデリアだぃな。色もピンクや黄緑色で、お花が咲いてる植物みとーで、かわいんさ。他にもグラスやアクセサリー、鏡、花瓶など、1階と2階を詳しく案内してもらいました。ボヘミアガラスはどっしりした感じなんだって。ふんふん。

では、お買い物タイム!「じゃあ、11時45分に集合ね」で、解散。やっぱ、買い物は興奮すらぃのう!まず、餞別(せんべつ)をくれた両親にロックグラスを探すけど、迷って決められないから、先に自分のネックレスを買う。あやめさんが解説してくれた「丸いガラス玉を熱いうちに一度水につけて、ひび割れさせて、もう一度表面を熱してなめらかにしたガラス玉」(凝ってらぃなー)をつないだボヘミアガラスのネックレスと、それとおそろいのイヤリング。ガラス玉の中のひび割れがキラキラして、なからいい。値段も手頃だったんさのぅ。セットで5,000円しねかったで。
あやめさんのヨーロッパ人の旦那さんにロックグラスを一緒に選んでもらった。最初に旦那さんから「まずはぁ、自分がいいと思うものがいいです」と釘を刺される(これ、外人さんが必ず言うよね。これがワールド・ヴァリューズかね。最後はおめぇが決めろやぁ、っていうさ)。ボヘミアガラスのカットしてあるロックグラスをふたっつ買った。「これは手作りだからいいものです」と旦那さん。「あっちのは鋳型(いがた)で抜いてるから安いね」だって。それ、わたしが最初にちょっといいなと思ったやつだ。いい方を買えてよかった。親にくれるんだもんな。

最後にチーレンのチョコレートを買った。あやめさんによると、ゴディバなんかでも保存料が入っているけど、これは保存料なしなので、毎週水曜日にスイスから空輸してるんだと!帰ってから食べたら、まぁず、うんまかった。

ガラス館の隣の地ビール館に全員で移動して、お昼を食べる。この旅はお金を遣うのが目的だから、高いものを注文。地元の牛、会津牛っていうんかね、やわらかくて味があって、おいしかった。副女(そえじょ)たちは黒ビールを飲みながら副島先生の話に花を咲かせる。あやめさんは、副島先生の本を読み始めてから、この世の本当のことを知ってびっくりして、逐一(ちくいち)ご主人に話すのだけど、ヨーロッパ人のご主人は「そんなの当たり前」って感じだったんだって!ワールド・ヴァリューズ!わたしは、あやめさんに是非その具体的な話をたくさん、この掲示板に書いて欲しい。お願いします。とても興味がある。

そいでさ、ブンタの父さんがいい提案をしてくれたんさね。副島先生の話はもっとたくさんの人が知ったらいいと思うけど、難しすぎて入れない。本を読むのも大変。だから池上彰(いけがみあきら)が副島先生の言ってることを解説してくれたらいい、と。題して『サル(バカ)でも分かる 副島隆彦』!いい考えだよね。池上彰って、どうしたらそいうことしてくれるの。やっぱりお金かねぇ。誰か、池上彰を振り向かせるほどのお金を積んでくれる人はいませんか。
まあ、しかし、本を読むというのは、大変なことなんだぃね。余裕がねぇとできねぇやな。みんなこんなに奴隷労働させられてたら、うちけぇって、テレビ見て、ネット見て、寝るだけだぃな。

最後に、わたしは「副女(そえじょ)の旦那さん」という種類の人々がいることを知りました。ご苦労様でございます。 以上、報告でした。

タイトル解説:「世界のガラス館は、なから良かったぃなー。」=「世界のガラス館は非常に良かったです。」