[445]The Cause and the Effect of Fukushima Nuclear Accident known from Theoretical Physical Analysis

六城雅敦 投稿日:2011/04/14 21:00

4/8 東京帝国ホテルにて行われた西村肇(にしむらはじめ)東大名誉教授による福島第一原発事故の放射能物質の放出量の推定結果の解説です。
西村教授は古くは水俣病、四日市ぜんそく、排ガス公害などの影響測定の専門化で、汚染の分布や影響範囲の測定の第一人者の方です。

大学教授らしく、主観を排除し推測し立証できたことのみを丁寧に解説されています。

事故を過大に評価したり、矮小化(わいしょうか)するのではなく、一日あたりの放出量のみに注目されて、事故の規模を明確に推測しているのです。

学者なので事故の規模と原因がわかれば、次の対策はまた次の専門家、政府へ引き継ぐべきというお考えのように思えました。私は理系畑でしたので、西村教授の態度は当然と捉えていますが、取材記者たちは政府や東電関係者、GEへの批判がでないことに不満をお持ちのようでした。そのような企業や政府を批判する発言、やりとりは会見では一切ございません。

あくまでも放射能物質の放出量と飯館村(いいだてむら)に及んだ高濃度汚染を、長年研究されてきた数式モデルで解説されたものです。
私は西村教授の態度には学者の矜持(きょうじ)を感じます。

学者に意見を求めてはいけないのです。学者のアウトプットを我々が判断して各々で行動すればよいと思います。

私は「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」で知られるようになった武田邦彦氏(たけだくにひこ:中部大学教授)の最近のテレビなどでの発言を不快に感じています。学者でありながら傍観者的な立場で危機を煽る発言を行い、聴衆の注目を集めているように思うのです。

反論のしようがない事、一般大衆が納得する事をわざわざ声高に言い続ける人物に対し、自分の頭に警報が鳴り響きます、この人物はヤバイと。
聴衆の思考を止めて、刷り込みをするマインドコントロールの手法だからです。(誰もが納得する話に続けて、自分の意見を押し通す方法)

http://www.ustream.tv/recorded/13874304

既成を打ち破って西村東大名誉教授が世界にUstreamで発信しています。世界の皆様、これが福島原発の現実です。福島の原発事故はチェルノブイリ級の事故ではないこと、それを第三者である西村肇東大名誉教授が最初に理論的に発表したこと、このことが重要なのです。(副島隆彦)

http://www.ustream.tv/recorded/13875308

4/8東京帝国ホテルで行われた西村肇(にしむらはじめ)東大名誉教授の福島第一原発の放出量の試算結果の報告の英語による報告です。It is the first report of the calculation result of the burst size of the Fukushima nuclear power station by the professor emeritus at Hajime Nishimura Tokyo University speaking on April 8 in Tokyo Imperial Hotel.(六城雅敦)