[424]危ない、危ない、ばかり言って何もしない、その怠惰な精神を、私は、批判します。

副島隆彦 投稿日:2011/04/11 07:20

菅間しょうこ さまへ

副島隆彦から

下↓ の「409」番の 投稿文に対して

 あなたが、重たい掲示板に、数回、原発の凶悪事故のことで、恐怖心に駆られている投稿をしている

ことを読みました。 誰に、答えを求めているのですか。誰も答えてはくれないのです。誰もあなたの質問に、不安に、答えてくれる義務を負っている人は、学問道場にはいないのです。 自分で、奮闘して答えを求めなさい。その努力を、全身でやりなさい。

私、副島隆彦 と弟子たち は、福島第一原発の 巨大凶事に全身を打ち込んで、まじめに取り組んでいる。他にこれだけのことを、個人の意思と決断だけでやれる人間たちが、この国にいるのか。傍観者の、臆病者たちが、偉そうなことを言うな。

自分自身の 怠惰な精神と、 いつもいつも傍観者に徹して、臆病者である自分の本性(ほんせい)に気づかない。 本当に、恐(おそ)れて、恐(こわ)いのは、それは、自分の命と自分の健康だけが大事だからなのだ。

 福島の現地で現に生きている人たち(住民、津波被災者、原発避難者)の 苦しみに、自分を同化することをしない。福島の現地の人たちを中心にして、原発の放射能の問題を考えない。 この厚かましい、自分の自己保身と、自分のエゴ第一主義者たちめ。 本当の偽善者(ぎぜんしゃ、hypocrite ヒポクリット)たちだ。

 自分では何もしないくせに、これだけの凶悪事で、政府批判、東電批判だけをしていれば、それで、自分が正しい人である、と思い込める、その 愚劣な精神を、多くの人間に見て、私は、特に東京の人間たちの悪意と、底意地(そこいじ)悪さを強く感じて、深く幻滅している。人間と言う生き物の浅ましさを見て、がっかりした。 日頃、偉そうなことを言っている人間ほど、こういう時は、自分のことばかりで、おろおろして醜態を晒(さら)していた。 

私は、フリードリヒ・ニーチェの思想が大好きだが、彼が味わった、深い憂愁が分かる。この世の表面の虚飾に中で、怠惰なそして偽善的に振る舞う人間たちへの深い絶望を、私も同じように感じだ。

 私は、あなたに代表される、いつまでも 危ない、危ない、ばかり言って、その不安ばかりを言って、それを、学問道場にぶつけてくる、その態度を、批判します。

「教えてください、教えてください」だけでは、だめなのです。自分が、周りを励ますような、優(すぐ)れた知恵(ちえ)を書く 人間にならなければいけないのです。 私が言っていることが、分かりますか? こういう異常な事態では、誰も、答えなどくれないのです。 人間たちの悪意が蔓延(はびこ)る、この薄汚い現実のこの世に中には、すぐ手に入る答えなどない。 それなのに、誰かに何かを質問すれば、すぐに答えてくれる、という厚かましい精神だけが、蔓延(まんえん)して蔓延(はびこ)る。

 人(ひと)にばかり、求めるな。自分が、いったい他の人々に、何を与えることができるかを、真剣に考えなさい。 そして、同じく、権威、体制、権力者にも頼るな、すがりつくな。何があろうと、自分の力を信じて、自分で生きてゆける限り生きるのだ、という信念を養ってください。

 専門家も、政府も、ぐらぐらして動揺しているから、はっきりした、判断をしない、決断をしない。出来ない。原子力(核)物理学 の専門家たちで責任者たちも、誰も、責任を持って、自分の身体を張って、命を懸けて、自分の専門知識で、「ここまでは安全です。ですから、大丈夫です」と、はっきりと言わない。それで、下っ端の職員たちに、調査数字と、統計数値 の発表だけをさせる。ウソをつく資料は、今のこの時期はは出てこない。 今度の原発事故の原因を作ったGE(ジーイー)というアメリカの巨大電気会社の責任を覆(おお)い隠そうとする画策だけが動いている。 東電の幹部たちは、自分たちだけが袋叩きにされることを、覚悟している。

 あなたは、なぜ、学問道場の会員になったのか。
私、副島隆彦の言うこと(書くこと)が、そんなに、不安で、安心できないのか。

このあと、何を、信じて生きて行く気か。私が弟子たちと、体を張って、命がけてやっていることを、甘く見ているのか。

貴女(あなた)が投稿して、不安がっている、この4月8日の 一号機の 放射線量の 一時的な 大きな数値は、この日に炉内に、窒素(ちっそ)を入れて不燃化したために、中の放射線が、埃(ほこり)が舞い散るように、上がったからです。

 数日したら、また、全体のお放射線量はどんどん落ちてゆきます。あのグラフの通り、他のグラフたちも同様に、どんどん急激に、減っているでしょう。そのグラフの発表もすぐに行われるでしょう。3月17日からは、大量の放射能の大気中への放散、拡散は止まったのです。 このことを、あなたも知っているはずだ。放射線の染料は、各地で、さらに、ものすごく減っているのです。

 3月11日に、事故を起こして、次々と、水素爆発した、3月12日(1号機)、14日(3号機)、15日(2号機、4号機)、16日(再び、4号機)が、終わったあとは、線量は、どんどん減って、危険は、遠のいた。17日、18日からは、福島県全体にまき散らされた、放射能の濃度は、ものすごく減った。関東平野(東京)のたかが数倍の程度まで減りました。 平均して、2マイクロシーバルト毎時ぐらいにまで、落ちている。これぐらいは、子供たちであっても、健康に害は出ない。 

 この超微量(ちっぽけ)な放射能は、新陳代謝で、人間の体外にどんどん出てゆきます。みんな、日本人は、元気に生きて行けます。私たちは、3月17日までは、大きな危機があったが、それは、終息したのです。 福島県の人間たちは助かったのです。 高濃度の放射線物質の拡散など、も無い。一か月前の3月17日からは、原子炉建屋の水素爆発は、もうないのですから、だから、大丈夫なのです。

 私が 、自分の体で、このことを、3月19日に弟子の石井君と決死の覚悟で、現地に行って原発の近くで、線量を測定して、そして「もう大丈夫だ」と証明 したのです。それでもまだ、私たちの、この努力を、認めず、信じないのですか。

 私の、この文章も入れて、このあと、あなたが考えていることを書きなさい。 あるいは、もう、私から習うことがない、というのでしたら、学問道場を去りなさい。

危ない、危ない、ばかりで、自分では何もしないで、自分の命ばかりが惜しくて、不安がっているその、常に懐疑的で、批判的で、自分では理知的(りちてき)だと思い込み、科学的 (かがくてき。ところが、この科学=サイエンス、science スシャンス、スシエンザ そのものが、今や、巨大な不正直であり、不正と、権威化 宗教化していること を誰も 叩=たた=かない。現代科学なる宗教 の奴隷になっている ) だと考えている自分が正しい、とあなたは思いこむ。

 その怠惰(たいだ)な精神を、私は、強く批判します。それらが、今や、滅び去るべき愚劣なる人間たちの正体だ。 あなたと同じような人が、他にもそういう会員が、数名いて、私は、不愉快です。

このあと、貴女(あなた)は、ここの重たい掲示板に、自分の書きたいことを、書いて、ただし、私、副島隆彦のこの文章も 細かく数行ずつ引用して、「副島先生は、こう書いていますが、私は、そうは思いません。なぜならば、」と、どんどん書いて、それで、おしまいにしなさい。 

 私は、どんな人にも、誰であっても、このように 平等に 対等に話します。私は、何があっても、どんな巨大な不正からも、巨大な権力悪からも、自分に襲いかかる弾圧の恐怖からも、仕組まれた大きな害意からも、大災害からも 巨大人災からも 逃げないのです。大きな真実を見抜き、暴き立て、戦い続けます。死ぬことを恐れずに、真正面から突っ込んでゆきます。 

それが、副島隆彦の生き方だ。

副島隆彦拝