[344]3.11大災害 石巻市

篠原良一 投稿日:2011/03/31 20:56

新潟県トキの住む島から№6291の篠原です。
3月25日から30日まで宮城県石巻市へ公務で救助活動に携わりました。最初出向が決まったとき、正直言って少し不安でした。国は災害発生当初、情報を隠しているのか、国は本当に現状が分からないのか、本当の情報を知りたくても、TV、ネットの情報しかない状況で何が真実なのか、全く分からない状態で私の気持ちも動揺していたとき、副島先生の福島原発付近への乗り込みで情報を得たことで心が安心しました。全く不安なく出向することが出来ましたことに、感謝しています。(プロとしてのプライドもありますが、学問道場の会員としてのプライドもありました)
石巻市は、現在新聞報道によると、死者数2300名、行方不明者2600名です。その中には子どもたちも多勢います。新聞、TVで見たり聞いたりするよりも、現状は最悪の状態です。これが日本か?と思うくらいの悲惨な状況です。遺体が毎日発見され、また私が戻ったころから大型ポンプで水没した地区の排水が始まり、排水後の状況はどうなるか想像がつきます。辛うじて生きのびた市民は、うつむき、下向きに歩いています、胸を張って正面を見て歩いている方は皆無です。この冷酷な現実を目のあたりにして、自分が何も出来ないことに、やるせなさを今も感じております。4月には公務ではなく、私的に福島、宮城県方面へ行くことを計画し、自分が何が出来るか、現実をもっと鮮明に見て来たいと思います。

追伸 3月27日の副島先生の東商ホールでの講演は石巻市へ出向中で欠席しましたが、成甲書房さんのご好意で欠席者にDVDを郵送していただくことになり感謝しています。