[115]検察庁の中の 検察審査会 に 面会を求めた人々の記録を載せます。
副島隆彦です。 小沢一郎を 強制起訴(きょうせいきそ)することを決定した、と、メディアが一斉に報道し、日本政治(当然、国会が中心)も、そのことをまるで当然のこととして 動いている。
菅直人首相の民主党執行部も、自民党も、小沢一郎と彼を強く支持する 私たち国民勢力のことを、全く無視して、自分たちが、日本国の政治の中心であり、アメリカと連携しながら、上手に国家の運営をやっている、と虚勢を張っている。この化けの皮は、必ず剥(は)がれる。
「小沢一郎を強制起訴した」とされる、検察審査会 なる 組織の 奇妙さは、この法律が、アメリカの主導で、2009年に そそくさと、法律改正が行われ、「裁判員制度の導入」という、これもまた、裏のある怖ろしい、裁判制度の改悪と軌を一にして、実行された。そのうち載せるが、当時の 法務大臣だった 保岡興治(やすおかおきはる)自民党衆議院議員でさえ、「おかしな法改正であった」と、最近、発言している。
以下に載せるのは、 この検察審査会なる 奇妙な国家機関が、検察庁が、この2月に決定した 小沢一郎への不起訴 と、さらに 再度、不起訴にしたのに、無理やり、おかしな行動に出て、正体不明の人間たち の異議申し立てで、杜撰(ずさん)を通り越す、異常な事務手続きを経て、「強制基礎」なる決定を行った。 これには、最高裁判所と法務省が内部で決断を下(くだ)し、人事面からも動いていることが分かってきた。
おそるべき 制度腐敗を起こしている 法務・司法官僚たちの中の、アメリカ帰りで、完全にアメリカに脳を侵されている者たちの、超エリートたちの うごめきが見られる。 彼ら 売国奴たちの人生の 姿が、じょじょに焙(あぶり)だされ、全体像が見えてきて、彼らの人間としてのあさましい本性(ほんしょう)が暴かれ、その末路がだんだん見えてきた。 彼ら 対米従属官僚として育てられた者たちの大きな連携の様子 と構造 までが、露(あら)わになりつつある。
このアメリカに巡礼(ピルグリメッジ)して飼育されてきた 1.各省のトップ官僚たちと連合する、 2.経団連(けいだんれん という大企業のトップ連合)の中の同じくアメリカに飼育されて育てられた大企業サラリーマン幹部たち(「財界人」、「実業家」などと呼べるような連中ではない。官僚の片割れの民僚=みんりょう=である)と、さらに、前述した二種類と 同じくアメリカの手先の片割れである、 3.大新聞・大テレビ局連合(NHKを入れて11社)と さらに、4.自民党と菅直人派民主党 が野合して、小沢一郎は犯罪容疑者だ、という、恐るべき真実捏造(ねつぞう)の、虚偽報道と虚偽政治をやっている。
この者たちは、すこしは恥を知る、ということを知ったら(自覚したら)どうか。 自分たちが満天下で公然と行っている、その謀略政治 が、このまま 国民政治として、ずっと続けられると思っているのか。いくら次の米大統領になると、同じくイカサマ政治で決まっている ヒラリー・クリントンとの連携が出来ているから、大丈夫だ、と自分たちでは思い込んでいても、それでも、世界政治の大きな流れの中で、彼らは、天罰を受ける。もう大きな真実は露見している。覆(おお)い隠(かく)すことはできない。
以下に載せるのは、この 法務省=最高裁判所=検察庁の中の東大法学部を出た、アメリカの手先どもが操(あやつ)る 制度である 検察審査会 という インチキ国家組織に、正面から 面会を求めて 乗り込んでいった 伊東章(いとうあきら)氏ら、国民有志の人々自身による 正確な記録である。 この内容から、私たちが学ぶ、知る、ことはたくさんある。今は、これだけを以下に載せます。
副島隆彦拝
(転載貼り付け始め)
阿修羅(あしゅら)掲示板 の 中から
2010年10月25日(月) 午前10時、検察審査会の決定に疑問を持つ20名は 「東京検察審査会」の長瀬(ながせ) 事務局長と手嶋(てしま)総務課長と面会する。主なやり取りを以下に引用する。
「1.伊東(いとう)代表が新たな質問書(添付資料参照)を提出。11月15日までに前回のように電話ではなく文書による回答するよう何度も念を押して要請。
手嶋総務課長の回答:それはわかりません
2.今回フリージャーナリスト林克明氏が取材のために参加されましたが、取材写真を取ろうとしたところ事務局側は強行に拒否。
「写真撮影禁止」を繰り返すのみで写真撮影禁止の根拠は一切明かさず。
3.我々の質問:東京第一審査会事務局長と東京第五審査会事務局長にお会いしたいが会えるか?
東京第一審査会事務局長の長瀬氏が名乗り出たが名刺はくれず。東京第五審査会事務局長は伝田(でんだ)という人だが「席を外している」ために今回も面会できず。
4.我々の質問:長瀬さんは一番奥の席に座っている。東京第一審査会事務局長とともに東京検察審査会全体を統括している事務局長ではないのですか?
長瀬事務局長しぶしぶ認める。「全体の事務局長ですが第五検察審査会に命令する立場ではない」と我々が聞いていない事をなぜか強調した。
5.我々の質問:長瀬さんと手嶋さんは検察からの出向ですか?
長瀬事務局長の答え:自分も手嶋健総務課長も裁判所出身で検察からの出向ではない
7.我々の質問:検察審査会事務局の職員は検察からの出向ですか?
長瀬事務局長の答え:検察審査会の職員は全員裁判所の職員で検察からの出向者ではない
8.我々の質問:ここの大部屋には3つの机をT字に並べたグループがいくつか配置されていますがこれは第1から第六までの検察審査会だと思われま す。第五検察審会事務局の場所はどこですか?
長瀬事務局長の答え:お答えできません
9.我々の質問:小沢氏起訴相当の第二回目議決をした11人の審査員の平均年齢が最初30.9歳、二回目33.91歳、三回目34.55歳と三回 も訂正されました。計算間違いをした事務局員はだれですか?
長瀬事務務局長の答え:お答えできません
10.我々の質問:20歳以上の日本人の平均年齢は54歳位です。平均年齢34.55歳のグループが出る確率は0.012くらいで現実には不可能 です。検察審査会はわざと若い人を選んだんではないのですか?
長瀬事務局長の答え:お答えできません
11.我々の質問:審査補助員の吉田弁護士が選任されたのが9月7日と言われていますが、正確な日にちはいつだったのですか?
手嶋総務課長の答え:個別審査の案件ですのでお答え出来ません。
12.我々の質問:小沢氏起訴相当の第二回目議決は9月14日になされたと言われていますが本当ですか?
手嶋総務課長の答え:そうです
13.我々の質問:小沢氏起訴相当の第二回目議決が9月14日になされたが公表されたのが10月4日です。なぜ20日間も議決が伏せられていたのですか?
長瀬事務局長の答え:お答えできません
このような長瀬事務局長と手嶋総務課長の「国民を完全にバカにした対応」に参加者全員怒り心頭でした。」 (記事から)
このやり取りに怒りの収まらない参加者の一人が居残り長瀬事務局長と手嶋総務課長に約1時間半嫌がられつつ質問をしたという記事も阿修羅に載っている。いまこの阿修羅の話題は小沢一郎のことで持ちきりなのである。居残りの参加者は自らを市民Tと名乗っている。
2010年10月26日 の 阿修羅掲示板の 記事から
「一市民T「”1回目の審査員選出は事務局が選択的に選んだ。2回目は選出を行わなかった”と確信している。」(ブログに書いたストーリーを説明した)
長瀬「それは貴方の見方だ。法に従って処理している。私達はやましいことは一切していない。」
一市民T「多くの国民は、法に違反したことをやったのではないかと思っている。」
長瀬「(報告した内容は)事実です。やましいことはしていない。」
一市民T「事実などと言えないはず。あなたは審査員選出の現場を見たのか。議事しているところを見たのか。違反していないのなら、第5審査会事務局担当者が、どのようにして審査員を選んだのか、そしてどのような議事をして議決に至ったのかを証拠を提示しながら明らかにすべきだ。国民に説明する責任がある。」
長瀬「選出には立会人が立ち会っている。」
一市民T「第5審査会事務局長と担当者と補助審査員が結託したら、選出しないで済ませることが容易にできる。これなら、議決は簡単に創作できる。」
長瀬「……」(無言)
一市民T「読売新聞記事によると、”9月7日に吉田審査補助員が就任。14日議決した”とある。この間、平日は4日しかない。10月までに議決すると言っていたのに、どうして短期間に一気に決めることになったのか?
集中的に何度も11人の審査員を集めるのは難しいのでは?
この4日で、膨大な検察捜査資料の説明を、素人の審査員に理解させ、議論をさせ、結論をまとめあげられるとは到底考えられない。」
長瀬 「審査会は、読売記事の内容を公表していない。」(疑問には答えない)
一市民T「”審査会関係者の話では”となっている。読売が嘘の記事を書いたのか。」
長瀬「読売に確かめてほしい。」
一市民T「”審査補助員が決まらないので、議決が10月に延びる”と報道していた。審査補助員を決めるのにそんなに長い時間がかかるのか?」
長瀬「審査会では、そのようなことを公表していない。」
一市民T「多くのメディアがそのような報道を流している。これも嘘というのか。」
長瀬「……」(無言)
一市民T「5~7月は審査会を開かなかったのでしょ?」
手嶋「そんなことはできません。他案件の審査もあるので。」
一市民T「申し立て書を持ってきても、第5検察審査会は小沢案件で一杯など、適当な理由をつけて、他の審査会に回すこともできますね。どこの審査会でも受付けられるということを確認しました。」
手嶋「……」(無言)
一市民T「1回目6回のくじ、2回目5回のくじで11人を選び、平均34.55歳を選び出す確率はきわめて低い。2度目の選出でも、 34.55歳と小数点2桁まで同じ値になった。このように数字が全く同じになる確率は天文学的に小さい。発生することはありえないということだ。」
長瀬「実際にそうなった。私達はやましいことはしていない。」
一市民T「貴方は報告だけで確認しているので、報告をもって事実とは言えないはずだ。担当者は審査員データを創作することぐらいいとも簡単だ。担当者が使った資料を提示して説明しなければ納得できない。」
長瀬「私達はやましいことはしていない」(これの一点張り)
一市民T「事務局の説明では、”平均年令計算を選出時期別に、別の担当が行った。一人の担当者は就任年令で、もう一人の担当者は議決年令で計算した”と言っているが、その通りか。」
手嶋「その通り。」
一市民T「すると、6人全員が5月1日~9月14日までの間に全て誕生日を迎えたとしても、最大で0.54歳(6÷11)しか上がらないはず。それにしては、年齢差0.64(=34.55-33.91)は大きすぎて辻褄が合わない。」
手嶋「いや、外の理由も……」(しどろもどろだ)
一市民T「年令だけでも、公表できないのか?」
長瀬「できない。」
一市民T「会議議事録は見せられないのか?」
手嶋「会議議事録はない。議事録を作らなければいけないという法律上の規約がない。」
一市民T「議事録がないと、次の会議が進められないのでは。職務上とるのが当たり前だ。」
手嶋「……」(無言)
一市民T「審査員には日当を払っているはず。支払の帳簿を見せてほしい。名前を隠してもらってもいい。」
長瀬「見せられない。」
一市民T「第5審査会事務局局員が不正を行ったため、検察審査会全体への不信が大きくなっている。不正を行ったものを自首させるべき。放置しておくと、貴方だって、監督責任等を問われますよ」
長瀬「……」(無言)
一市民T「少数の事務局員と補助審査員の画策で、大々的な操作で不起訴になった案件を強制起訴にしてしまったと見ている。これは重大問題だ。事実が明らかになるまで、何度も追及する。」
<検察審査会を訪問して感じたこと>
大部屋に、第1から第6検察審査会事務局の6つのブロックが並んでいた。
どこのブロックが、問題の第5検察審査会かあきらかにしなかった。また、伝田(?)第5検察審査会事務局長は、2.5時間の間、席に戻らなかった。
カウンター越しに事務局局員が全て見える前での、長時間の対話だった。
一市民Tは声が大きいので、局員全員に全ての会話が耳に入る状況だ。仕事どころではないだろう。誰かが、「うるさくて仕事ができない」「不正とは何事か」などと怒り出しても良さそうだが、咳としてその声もない。
一番不思議だったのは、”局員が大きな不正をしている”とこちらが断定しているのに、対応した責任者が怒らないことだ。 小沢事務所の方、民主党議員の皆様も、直接事務局に出かけ、事実確認と抗議をしてほしいと思う。
( 転載貼り付け終わり)
副島隆彦拝