●●●●新聞の読後感想文

会員番号4655 佐藤裕一 投稿日:2010/10/04 18:00

 会員番号4655の佐藤裕一です。

 私は普段、新聞や日刊紙、週刊紙などを買いません。親が家でとっている新聞や雑誌はたまに読みます。

 中退する前の大学生時代には1人暮らしでしたので、ラテ欄のこともあり新聞をとりましたが、確か1年程度で止めてしまいました。

 その後にも新聞拡張団だか訪問販売員の勧誘が来て、契約がどうとか粗品の回収がどうとかで、あまり良い思い出はありません。それでもまぁ、企業の営業努力の一種であって、不愉快極まりないNHKの受信料半強制集金体制よりは余程マシでしょうが。今思い起こすだけでも忌々しい失敗をしたんですが、引越し大学一年生狙いの集金巡回員が来やがって、アパートの扉を開けたら、奥にテレビデオが置いてあるのを見られてしまったんです。あれは不覚でしたね。畜生。

 とにかく私は、コンビニや駅の売店に置かれている新聞を、わざわざ買いたいと感じたことがありませんでした。

 それがこのあいだ、多分ですが生まれて初めて、職場近くのコンビニで●●●●新聞を買いました。

 理由というか動機は、パソコンでやった占いで、私のその日のラッキーアイテムが、●●●●新聞と指定までされたものですから。常日頃なら「ふ~ん」で終わりなのですが、現在の個人的な閉塞状況、鬱屈した日常生活からむなしさが募り参っていたので、いつもと違うことをしなければという衝動に駆られたのです。

 ●●●●新聞の日付けは2010年9月29日(水)。本日はもう10月4日(月)です。それなりの読後感というか雑感をいろいろ書き込もうと考えていたのですが、あれこれ億劫にやっているうちに時期を逸してしまいました。そうなると一気に新鮮味を失いますね話題として、時事的な性質からして当然ですが。私も文章が冗長になるものだからグズグズと書き込みが遅れてしまい、他人のことが言えた立場ではありませんね、自戒すべきでしょう。

 なので今回は強い新聞批判は控え、自己検閲、自主規制を致します……そんなわけはありません。そういう殊勝さというか、日本的物分りの良さが日本を駄目にするのですから。新聞は批判精神がモットーのはずですから、当然ながら批判されてもいいわけです。

 それで●●●●新聞なのですが、まぁ伏字にするほどのことはないんですけど。大手紙で、経済関係の記事をメインにしているスタンスの新聞社の新聞です。

 昔の新聞紙面を今更読み返してもしようがないので思い返してみると、なんだかやたらとクラウド・コンピューティング事業を宣伝しているのが目につきました。その印象ばかりが強烈です。

 金と銀の価格が高騰している記事があったことも記憶していますが、地味な感じの話題で隅っこに追いやられていて、話題としては敬遠されている感じです。でもこっちの方が余程重要でしょうよと。第一面もレアアースの話で国家として輸入元を中国に頼らないようにすると。レアメタル確保とかもそうですが、大きくは実物資産、実物経済はもはや無視出来ない不可避の流れだなと実感しました。ペーパーマネーやら国債なんかは、所詮紙切れだから信用出来ない。同時に新聞も紙切れだから信用出来ない。……あまり上手くなかったですね。失礼。

 まぁこのように、私が買った日付けの●●●●新聞の記事は巷に聞く程の、謀略報道で紙面が穢れて埋め尽くされているというような悲惨な状態ではありませんでしたので、少々肩透かしでした。特捜検事逮捕による検察の組織防衛批判、追求も一面でやっていて、それなりに中身もありました。クラウド・コンピューティングのやかましい宣伝以外は、ごく普通。これだったらきっと他紙の方がひどいはず。

 政治や国際情勢については、あれが主筆の●●新聞とか、私が大学時代にとってた●●新聞とか(ここにはもっと良心的な報道を期待してたのに、残念)、あれがオーナーの●●新聞とか、カタカナなのか漢字でも略すのか略さないのかハッキリしない感じの●●新聞とか、全国紙なのか地方紙なのか中途半端な●●新聞よりも、比較的マシな報道をしているんじゃないかと思った次第です。

 それにしても伏字にしてみて改めて実感したが、もはや右も左も保守も革新もないな新聞は。●●●●新聞は経済主眼だからおのずと特徴あるけど、その他はたいした特徴もなければ特長はもっとないから、ちゃんと区別する意味もない。各社横並びで一斉に無駄な世論調査を連発するし、都合が悪くなったらピタリと止める。新聞なんて全部一緒だから、十把一絡げで結束ヒモでまとめて問題なし。

 まぁ謀略にも他紙と歩調合せたり役割分担したりで、緩急つけなきゃですからね。経済系の新聞ですけど、もうネット見れば済むわけで。私は地球環境が~というのが嫌いなので、地球環境のために森林を伐採して新聞作るの止めたら? という強烈な皮肉はあまり言いたくありませんが、今の体たらくでは言われても仕方がないでしょう。山田宏哉さんの見解に概ね賛成致します。

 新聞業界は宅配制度と、頑強に残り続ける定期購読者層に守られて、謀略報道として占める役割も低下し、テレビほどの影響力は及ぼせなくなってしまいました。需要逓減に歯止めがきくとは思えませんが、需要ある限りでやったらいい。ネットで、活字離れじゃなくてただの新聞離れだよと指摘されています。手厳しいがこれも事実でしょう。

 若者の活字離れなんて表現は、さすがに馬鹿にしすぎです。直接ペンを握って書くという機会が若い人ほど減っているのは間違いないでしょうが、単にキーボードで打つようになったということであり、閲覧する方は目で見て読むことに何ら変わりありません。現代日本で新聞の原稿を手書きで執筆している記者は何人いることやら。

 字が読めなければまともにインターネット閲覧など出来ないですし、情報の交換だってそうです。最低限の日本語が出来なければどうしようもないのは、ネットでも現実でもさほど差はないでしょう。漢字については変換機能に頼ってしまうため、直接書けなくなってきているという悪影響があるのは確かでしょう。それから意思疎通能力の低下についてもネットの害がありますが、これは新聞とは関係ありません。

 新聞も紙じゃない何かの材質で、未来新聞っぽい斬新な何かを作るとかすれば起死回生があるかもですが、そりゃもう新聞じゃありませんね。あとは映画のハリポタみたいな、写真が動いて立体になる新聞とか?

 個々の職業と仕事の話じゃなしに、本当に1つの業界そのものが存在意義が低下していき、徐々に衰退し、いずれ消滅していくということはあるものです。ラジオと同じ道のりで、これからもどんどん飽きられて無力化していくでしょう。ラジオと同じようには経営出来ないでしょうけれども、地方紙なら特色を出せるので生き残りがあるのかな。

 さて、新聞が無力化していくということは、同時に無害化していくのも世の常で、役目が終わっていくとすれば、謀略の元締めや広告主達から宣伝効果無しで、無用の道具として使えないとなって相手にされなくなるのに連れて、やっと本来の社会の木鐸という、真実の報道と真の警鐘を鳴らすという仕事が出来るようになるんじゃないでしょうか。

 翻って似たような性質の通信社大手はどうでしょうか。経営実態は知りませんが、●●通信と●●通信は情報提供元の方ですから、本当に有益な情報を供給し続けて、需要側を満足させなければ今後は生き残れないでしょう。

 全国紙と経営が繋がっているテレビ業界の方は、終焉はまだ先の話ですね。映像の力がある。新聞を切り捨てても進めるし、新聞の方がテレビより先に誕生したから格上だったりするという、実勢に合わない関係の状態も解消したらいいでしょう。

 ●●テレビ、テレビ●●、●●●、●●テレビ、テレビ●●。伏字にしてみたらニューズ報道の質については、どれも全部似たようなもので新聞と同じです。テレビ局を区別する必要がありません。取り立てて素晴らしいところなんてないんですもの、仕方ない。どんぐりの背比べです。私は民放各社の放送免許を停止しろとか剥奪しろとは言いませんが、

 以前も述べた私見ですが、民放は捏造曲解ニューズ報道と不公平言論番組をスッパリ捨て去ればグンと良くなるでしょう。お笑い馬鹿番組と、日本の文化であるアニメ番組、後はドラマや映画放送、美しい景色紹介というような映像作品で、提供元の映像産業の分野と協力して、視聴率とコマーシャルとってやっていけばいいと思うのです。

 朝っぱらから醜悪なワイドショーとか、結論が決まっているやらせ討論番組などうんざりで、どんどん国民から嫌われていっているのです。不偏不党で真実の報道なんてどうせ期待出来ないんだから、この際言論と報道をさっさと諦めてしまって、ネット言論・ネット報道と棲み分ければいいです。ネタが無いからといって、とりあえず政治家を批判攻撃しておけばいいというのは最低の姿勢です。別のことをやればいいのですテレビは。

 まぁそんなこんなでテレビの有害な謀略放送は当分続くことでしょう、スポンサーで根元から牛耳っている●●支配も健在なことですし。

 しっかしNHKだけでも一足先に解散させるか完全私営化させるか出来んものかね。教育の方は面白かったりするんだけど。総合が何ともねェ。●●支配を受けていないからって、さしてたいした報道してないよあんたら。民放と違って真面目だという、つまり大真面目であのザマだ。半公務員どころかその実まんま公務員の木っ端役人だから、真の体制権力者の権威と命令に刃向かえるわけがない、だから危険な真実など報道出来るわけもないという道理。即ち税金で運営するほどのもんじゃない代物。たまに質の良い特集番組を組んだりするぐらいじゃ、さっぱりもとがとれてないよ。すぐさま徴収やめろ。

 それにしても寂寥感漂うのは新聞です。国民文化としても段々捨て去られて、顧みられなくなる。そのうち過去の遺物になってしまう。新聞記者や編集者、経営幹部達は、支配者から見放されて解放されラジオと同じような立場になった時に、せめて真実の一切合財暴露で有終の美を飾ればいいと思いますよ。それが私の●●●●新聞、読後感想でした。