「小沢・菅抜き」連立…「鳩菅」合意で幻に(読売新聞記事)
終わりのほうの一文に要注目。
「鳩山氏も余計なことをしてくれた。小沢氏を堂々と切ることができるチャンスだったのに」
●「小沢・菅抜き」連立…「鳩菅」合意で幻に
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110603-OYT1T00101.htm
「17年国会議員をやっているが、こんなどんでん返しは初めてだ。問題は何も解決されていない。早晩行き詰まるだろう」
前原誠司前外相は2日夜、東京都内のホテルで開いたグループの会合でこう嘆いた。グループでは、不信任案採決での大量造反は避けられないと見て、可決、否決にかかわらず、小沢を除名処分にして、菅にも退陣を求めるべきだという意見が強かったのだ。
そこには、ある戦略があった。自公両党内に菅と小沢へのアレルギーが強いことから、「小沢・菅」抜きの新たな連立の枠組みへ踏み出すというものだ。
〈不信任案採決後、岡田と仙谷由人官房副長官が菅に退陣を迫る。菅の後継を選ぶ代表選には前原グループの仙谷を擁立し、自民党との連携を探る〉
グループ内には、こんなシナリオさえあった。
前原や仙谷は既に、自民党の大島理森副総裁や石破政調会長と連絡を取り合っていた。1日夜の会合では「誰がやっても難しい状況だから、谷垣さんに首相をやってもらうのもありだ」との声も上がっていた。
それだけに、急転直下の「鳩菅」合意で、前原グループ内には脱力感も漂う。
「鳩山氏も余計なことをしてくれた。小沢氏を堂々と切ることができるチャンスだったのに」
同グループの若手の一人は悔しさを隠さなかった。(文中敬称略)
(2011年6月3日09時04分 読売新聞)