「「日本郵政斎藤社長人事の真相」(EJ第2856号)」

投稿日:2010/07/15 06:26

「エレクトロニック ジャーナル」から貼り付けます。

(転載貼り付け開始)

2010年07月15日
「「日本郵政斎藤社長人事の真相」(EJ第2856号)」

 「悪徳ペンタゴン」という言葉があります。植草一秀氏の造語
です。「悪徳ペンタゴン」とは次の5つです。
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     「政」 ・・・・・ 政治家
     「官」 ・・・・・ 特権官僚
     「業」 ・・・・・ 大資本
     「外」 ・・・・・ 米国
     「電」 ・・・・・ 記者クラブメディア
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/post-a726.html
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 現在、「政」は民主党が政権党として支配しているものの、既
に小沢氏は政権の座から降りており、菅政権は「官」に支配され
かかっています。さらに深刻なのは、「官」が参院選や衆院選に
立候補して、「官」の仮面を被った「政」が続々と増えてしまう
ことです。民主党の中にもそういう議員はたくさんいます。
 また、悪徳ペンタゴンの中に「外」──米国が入っていること
をわれわれは注目すべきです。鳩山政権の普天間基地移設を潰し
たのは「外」(米国)であり、その手先となって動いたのは、民
主党内部の「政」の一部です。
 小泉政権のとき、来日したアーミテージ国務副長官(当時)が
田中真紀子外相(当時)に面会を申し込んだとき、外相は面会を
拒絶し、メディアはそれを非礼として報道しました。これにより
多くの国民は田中外相を外交儀礼をわきまえない人物と考えたと
思います。しかし、それは違うのです。田中外相はアーミテージ
国務副長官の正体──CIAを使って日本国内で政治活動を行い
安保でメシを食う人々の1人であることを知っていて会わなかっ
たのです。同じような話を最近佐藤優氏が話しています。
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 鈴木宗男・新党大地代表は立派な政治家です。キャンベル元国
 防副次官補が会見を申し込んできたとき、鈴木宗男さんは「俺
 はあなたと会いたくない」、「見苦しい」「目障りである」と
 言いました。今、こんなことを言えるのは彼一人しかいないで
 す。民主党側も自民党も、まったくだらしのない状態です。
           ──副島高彦×佐藤優著/日本文芸社刊
  『小沢革命政権で日本を救え/国家の主人は官僚ではない』
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 鳩山─小沢政権における亀井前金融相の存在について、考える
必要があります。亀井氏が、昨年12月3日に次のようなことを
いって胸を張ったことがあります。
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 日本の政治は国民新党中心で動いている───亀井前金融相
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 多くの人は亀井大臣のいつもの大言壮語と考えたと思いますが
違うのです。財務省の勝栄二郎主計局長を脅し上げて、15兆円
の埋蔵金を奪い取ってきた直後だから胸を張ったのです。それに
よって今年度(2010年度)の予算が成立したのです。
 財務省は、菅首相や野田財務相はまるで問題にしていませんが
亀井大臣には一目置いているのです。それにその当時は小沢氏が
幹事長の職にあり、小沢─亀井の連携があることを財務省は掴ん
でいるので、反対できなかったのです。
 日本の政治家は首相や閣僚クラスでも平気で携帯電話でやり取
りしていますが、小沢─亀井ラインは携帯電話を絶対に使わない
のです。副島隆彦氏によると、日本の政・財・官のトップたちの
会話は、エシュロンで盗聴され、一部は日本の情報機関(米国の
手先の部局)や検察庁に流れているのです。このことを熟知して
いる2人は携帯電話などでは会話しないのです。
 これに関連して、日本郵政の社長に斎藤次郎氏──元財務省事
務次官──を任命したのも小沢─亀井ラインの知恵なのです。メ
ディアはこの人事に対し、一斉に批判しましたが、これにもウラ
があるのです。
 小沢─亀井ラインの狙いは、財務省が30の特別会計に隠して
いる埋蔵金を吐き出させることにあります。その大仕事をかつて
「10年に1人の最強の事務次官」といわれた官僚のトップであ
る斎藤次郎氏にやらせようと考えたのです。
 現在、埋蔵金について熟知している幹部官僚は次の3人です。
いずれもこの10年間、財務省の最高幹部だったからです。
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    勝勝栄二郎主計局長
    武藤敏郎大和総研理事長──財務省元事務次官
    坂篤郎・元内閣官房副長官補
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 この3人のうち、坂篤郎氏は小泉政権下で官房副長官補を務め
た人物ですが、現在、日本郵政の斎藤次郎社長の下にいます。民
主党に寝返り、小泉郵政改革を潰す側にまわったのです。郵貯・
簡保は、30ある特別会計の源流の川上に当たるのです。
 郵政改革法案を成立させ、米国に資金を流失させるのを防ぐと
ともに、特別会計に隠されている埋蔵金を吐き出させるために、
斎藤次郎氏を日本郵政の社長にしたのです。
 ところが、あの鳩山─小沢のツー・トップの辞任劇によって誕
生した菅政権は、早くも財務省の軍門に下り、10%の消費税を
打ち出し、小沢、亀井両氏の作ったせっかくの仕掛けを壊そうと
しています。その象徴的な出来事が勝栄二郎主計局長の事務次官
昇進人事です。小沢前幹事長は、香川俊介総括審議官を推してい
たのを覆したのです。菅政権は反小沢を一層確かなものにするた
めに勝氏を事務次官にしたのです。
 菅政権は秋に事業仕訳で特別会計に踏み込むといっていますが
ここまで財務官僚に取り込まれてしまっては到底無理です。勝栄
二郎氏を事務次官にすることは「菅」が「官」になったことを何
よりも意味しているといえます。小沢氏のいない民主党はかつて
の自民党と同じです。    ──[ジャーナリズム論/60]

≪画像および関連情報≫
 ●日本郵政・斎藤社長/民業圧迫に反論/朝日新聞
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  ゆうちょ・かんぽ資金を国内外の大型プロジェクトの投融資
  にあてる構想を巡っては、亀井静香郵政改革相が原口氏、斎
  藤社長の3人で構想を練ったと説明していた。しかし、斎藤
  社長は「アイデアを言ってもらうのはありがたいが、運用に
  手をつける人材も育っておらず、リスク管理能力もない。何
  も決めていない」と述べた。また、日本郵政は7日、グルー
  プ内に約20万人いる非正規社員の正社員への採用の方法を
  正式発表した。原則として勤続3年以上、週30時間以上働
  く60歳未満の約6万5千人が対象。今年度は夏ごろから面
  接など2段階の審査を実施し、11月をめどに採用する。不
  合格でも研修を受けて再挑戦できるように、休眠状態の職員
  研修機関「郵政大学校」を復活させる。最終的な採用人数は
  決めていない。
http://www.asahi.com/business/update/0508/TKY201005070563.html

(転載貼り付け終了)