「みんなの党を称賛するマスコミにうんざり」

投稿日:2010/07/14 07:06

「動き出すチカラ~防府市議会議員伊藤央~」から貼り付けます。

(転載貼り付け開始)

2010/7/13(火) 午前 6:28
「みんなの党を称賛するマスコミにうんざり」

昨日のテレビは、朝から晩まで参院選の結果や、その分析。

しかし、どうも伝え方に疑問を感じます。

マスコミは参院選の最中から、その焦点を「消費税」に置いて、民主党の敗因もここにあると分析しているものが多いようです。

しかし、民主党の敗因は、菅総理が消費税UPをぶち上げたことにあるのでしょうか。

だいたいが、菅総理が消費税増税を口にしたとき「自民党を参考に」と言ったように、自民党のマニフェストにも『消費税は当面10%』がはっきり書かれています。

となると、自民党が議席を伸ばした説明がつきません。

もっと言えば、『消費税10%』を掲げた2党で改選121議席中、95(自民51、民主44)議席を獲得したのですから、どうして消費税が民主の敗因と言えるのでしょうか。

逆に言えば、消費増税に「NO」と言った党が獲得した議席を合計しても20議席余りというになります。

消費税UPの目的などについて、菅総理の発言がブレまくったことは一つの要因かもしれませんが、世論調査の結果をみても、それほど国民は「消費増税にNO」と言ってはいないようです。

そのやり方に意見はあっても、容認派は少なくない。

となると、民主党の敗因はそれ以外の部分にあると考えるべきではないでしょうか。

ド素人集団で、政権担当能力が欠如していること、確かな国家観を持たないことで、政策が根本からブレまくること、こういった部分に国民が嫌気がさしたという方が分析としては合理的ではないでしょうか。

しかし、ここを指摘すると民主党としては挽回の余地が無いことになってしまう、消費税を原因にしておけば、この政策さえ引っ込めればOKと言える・・・どうも、こんな意図が見え隠れすると感じるのは私だけでしょうか。

マスコミがやたらとみんなの党を持ち上げるのも気持ち悪い。

官僚政治打破、公務員改革などは、一つの政治手法として悪いとは言いませんが、これらをやった後、どのうような国家を創るのかという点がみんなの党からは伝わってきません。

中心メンバーや、政策の傾向からすると、新自由主義、市場原理主義傾向が強いと見るべきです。

衆院選での民主党の躍進は、小泉改革以降(本当は橋本内閣あたりからですが)の改革方針への反発だったはずなのに、みんなの党は正にこの路線。

それなのに、民主党からみんなの党へ支持が流れるというのは、不可解です。

まぁ、有権者の投票行動は論理的でないことが多々あるのですが、この部分に関してマスコミがきちんと伝えていないように感じます。

更に川田龍平氏が参加したように、政策というか、思想的に幅があり過ぎます。

幅というより、両極に近いかもしれません。

正に民主党と同じ。

「アジェンダ」などと聞きなれない言葉を駆使するところに胡散臭さを感じる。

こういう党が政策でブレまくるのは、民主党政権で経験済みなのですが、マスコミは一切指摘しません。

まぁ、「大躍進」といっても、参院で11議席。

数からいうと、「大勝利」したのは自民党なのですが、「民主党惨敗」「みんなの党躍進」を伝えても、「自民党大勝利」とは絶対に言わないマスコミ。

言いたくないから、あえてみんなの党に注目を集めようと必死なのか・・・。

昨日は、相変わらずのマスコミの偏向ぶりに辟易する一日でした。

(転載貼り付け終了)