「「はやぶさ」のロマンは高すぎる」

投稿日:2010/06/19 07:11

「心に青雲」から貼り付けます。

(転載貼り付け開始)

2010年06月18日 | 自然科学
「「はやぶさ」のロマンは高すぎる」

 小惑星イトカワまで往復して、無事帰還したとされる探査機「はやぶさ」。
 7年の旅路を終えて6月13日深夜のオーストラリアの砂漠にカプセルが落ちた(らしい)。奇跡の成功と言われる。

 けれど、これは本当のことなのか? 誰がいったい確認できるのだろう。
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、なにしろ前科がある。前科者に信頼はない。
 もとはNASAのいかさまであるが、アメリカの月面着陸はなかった話である。
 「人類月面着陸はウソ」(06年7月25日)
http://blog.goo.ne.jp/hienkouhou/e/0877bb9968a45784e9c6b8d3bf986651
 で、詳しく書いておいた。

 なのに、JAXAはアメリカに同調して人類は月面に降り立ったのだと言い張っている。つまり嘘つきなのである。
 その嘘つき連中が、今度の「はやぶさ」に関しては本当のことを言っていると、誰が信じられよう? アポロ計画のように仕組まれた芝居ではないと断言できようか?
 JAXAにとっても、月面着陸が本当にあったとしておいたほうが、今後のいかさまの「夢」を国民に売って税金から研究費をかっさらうのに都合がいい。

 こう言えば、日本の科学技術による世界に冠たる快挙になんたるイチャモンをつけるのかと、誹(そし)られるのは承知しているが、なんとも「はやぶさ」の奇跡はタイミングが良すぎる、とみなさんは思いませんか?
 そのタイミングとは? そう、民主党が宇宙開発予算を大ナタをふるって削減したことであり、それを進めようとしてい鳩山内閣を、クーデターでアメリカ隷属派の官僚や議員どもが阻止しようとした、このタイミングである。

 ものごとは、なんでも一度はカネの問題を通してみなければなるまい。
 麻生政権時の2010年度予算概算要求時の17億円が、鳩山政権の概算要求やり直しと、さらなる「事業仕分け」で3000万円にまで削られた経緯があった。
 そこへタイミング良く、開発費用約127億円をかけた「はやぶさ」が成功をみせつけてくれたのである。

 さっそく、メディア各社は、「はやぶさ」の壮挙を褒めちぎった。そしてこの技術を眠らせてはならない、継続しろと言い始めた。つまりは公的機関へ税金を注ぎ込めと。まさにJAXAにとって願ったり叶ったりではないか。

 
 「はやぶさ」の開発費用は、国際宇宙ステーション参加の毎年の負担金400億円よりもずっと安いんだとか。
 「はやぶさ」の成果を引き継ぎ、世界をリードするためにも、政府は来年度予算で後継機の開発を支援すべきだとか。
 JAXAの主張を後押しする論調ばかりがいっせいに花開いた。
 だから逆に、本当に「はやぶさ」が仕事を完了したのかと、疑問が湧く。

 毎日新聞の社説(2010.6.15)では「低コストでできる無人探査の魅力を再認識した人は多いだろう。米国が小惑星探査に意欲を見せていることも念頭に、ぜひ予算をつけたい。」とまで言い切っている。手放しの持ち上げようだ。こういう場合は眉に唾して読むべきであろう。
 そもそも対米隷属と、役人御用達の御用メディアなのだから、裏があると構えておくべきである。

 開発費127億円が、どうでもいい小惑星探査なんかに使われずに、子どもの保育園支援に使われていたらどうだったろうか、とはなぜ考えない? 
 私は自分の税金が、何の日本社会に利益をもたらさない小惑星無人探査なんかに使ってほしくない。宇宙開発とは、もう何の社会的に役に立たないボケ老人に介護費を注ぎこむような愚行である。

 本ブログ「宇宙開発の目的とは」(07.7.6)
http://blog.goo.ne.jp/hienkouhou/e/05b83d2df69bc0207baa52710164dcf3
 で書いたことだが、世界中の子供から大人まで、人類が宇宙に進出するのは当たり前の事であり、人類の使命でもあると思っている。見事に洗脳されちゃった。
 だが、かつて評論家・山本夏彦氏が「何用あって月へ?」と、人類が月に行ったとか宇宙開発を進めているとかで大騒ぎする風潮をあざ笑ったことがあった。私も同感で、宇宙進出は意味がないと思っている。

 宇宙進出の夢は、第一義的には科学のためではないかと思われるかもしれないが、これはおおいに疑問である。天文学者や宇宙研究者たち自身は、科学のためにと思ってやっているかもしれないが、あんなものは科学ではない。それが証拠に、南郷学派は別に惑星に探査機を飛ばさなくても、宇宙誕生の謎、生命体誕生の謎を解ききったではないか。

 たしかに“技術の進歩”のおかげでロケットは飛んで行くし、もしかしたら本当に60億キロ飛んで帰還したのかもしれない。電波望遠鏡で、とんでもない遠くの星がわかるようになったとか、月の裏側の写真を撮ったり、火星に無人機が着陸することはできても、それがどうした? なのである。火星の写真だと言っても、あれはいわば加工した写真であって、バカチョンカメラで写すほどのリアリティすら疑わしい。何百枚の火星表面の写真が撮れたからといって、掛かった莫大な費用に見合うものとは言えまい。
 人工的に純金をつくることができるとしても、費用を考えれば引き合わないだろう。1グラムの純金の値段が1000円だとして、それをつくるのにかかるカネが100万円かかったら意味がない。宇宙開発とはそういうバカげたものだ。

 「はやぶさ」は途中、トラブルに見舞われて、通信も途絶したではないか。それが奇跡の復活? ゾンビか? それはJAXAがそう言っているだけであって、誰か第三者機関が確認したわけではあるまいに? 私はこの時点で、JAXAどもの脳裏にどんな思いがよぎったか想像できる。
 これはまずい、なんとかしなければ、次の10年、研究者たちが食っていけない。成功させないと、もう一度やらせてくれとは言いにくくなる。
 そうだ、でっち上げてでも「はやぶさ」プロジェクトは成功したことにしなければならない、それが日本の「科学技術」のためのだから、と。

 関係者自身が「神がかりだった」とか「夢のようだ」と語っている。つまり探査機の持ち直しは「不可能」だったのだ。それを「どんなときでも諦めないことの大切さを伝えた」だと? よくいうわ。

 いやアメリカのNASAが追跡している、と言うかもしれないが、JAXAはいうなればNASAの植民地じゃないか。おそらくは、小惑星の無人探査を日本に命じてきたのであろう。

 小惑星「イトカワ」の微細な砂?? そんなものの分析で「太陽系の初期の知識が深まるはず」(毎日新聞の社説)があろうか。砂がもし本当にイトカワのものであったにせよ、どんな物質が何ナノグラムあったからと言って、太陽系の謎が解けるはずがない。断言しておく。

 なぜなら、彼ら研究者には弁証法がないからである。弁証法がないということは、対象(この場合は宇宙)の全体の生々発展を捉えることができないということを意味する。体系的に対象を見るすべを持たない者どもが、いくら127億円かけて砂を拾ってきたとて、それはただの分析で終わるだけである。
 実際、米ソが持ち帰ったと称した「月の石」も、偽物だからだろうが、当時太陽系誕生の謎が解けると多いにはやし立てられたものだったが、な~んにも解明できなかったじゃないか。あれも偽物を、何年もかけてただ「分析」しただけ。

 それが仮に分析できたとしたら? 彼らはまた言うだろう。もうちょっとで太陽系の謎が解けるんですよ、人類の悲願じゃないですか、それを日本がやり遂げる実力があるんです、だからもう一度、今度は予算を増やして300億円ください。(そうすればわれわれはあと20年食っていけます、というホンネは隠して)
 「はやぶさ」の成功で、日本の縮み志向が懸念される今、あきらめずに挑戦することの素晴らしさを国民みんなに印象づけられたではないですか、サッカーW杯で日本が一つ勝ったことのように、若者が自信と意欲を持つきかけになれば、300億円なんか安いものですよ、と。

 若者に自信と意欲が芽生えた? バカ言うなよ、そんなものは泡沫(うたかた)でしかない。

 私の推測はこうだ。日本のJAXAは、アメリカから無人探査の開発を要求されたのだと思う。なにせ日本はアメリカの属国なのだ。自分勝手な、スターウォーズに関わる研究開発をさせてくれるはずがない。
 アメリカは、今もアフガンやイラクで無人偵察機や無人爆撃機を飛ばしている。その関連で、無人で飛行して敵地に進入し、地面に降りてまた飛び上がって帰還する探査機(地球上の、である)の開発研究を、日本のカネでやらせようとしているのではないか。
 日本の宇宙開発関係者も、仕事をほしくてしょうがないだろう。名誉もほしいし、事業団の職員、研究者を食わせていかなければならないからだ。

 今度の「はやぶさ」のような仕事は、アメリカが、たとえばロシアのどこかに無人偵察機を飛ばし、そこから戦時中の日本軍の特攻ロケット「桜花」みたいに探査機を切り離して地上に降ろさせ、それで砂をしゃくってくるのである。その砂を分析すれば、どんな鉱物資源が眠っているか、あるいは地下にどんな施設をこしらえようとしているかなどが、スパイを潜り込ませなくてもわかるのだろう。

 そういう方面で活用するぐらいしか、小惑星の砂を拾ってくる技術は役にたつまい?
 メディアは、民主党政権が「事業仕分け」すると「はやぶさ」後継機もできなくなり、技術が継承できなくなり、人材も失われると脅すけれど、別にそれでかまわないじゃないか。
 むろんアメリカに貢いだ(今も貢いでいる)米国国債を売り払ってカネをつくるっていうのなら、127億円くらいは捻出できるだろうから使わせてやってもいい。それを存亡をかけてぜひJAXAにやってもらってはどうか。

 なんでも「お強請り(ねだり)」するばかりが能ではあるまい。資金は自分で見つけられたし。

(転載貼り付け終了)