「2001」 『プーチンを罠に嵌め、策略に陥れた英米ディープステイトはウクライナ戦争を第3次世界大戦にする』 2022年6月20日

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 SNSI・副島隆彦の学問道場の古村治彦です。今日は2022年6月20日です。

 2022年6月28日に副島隆彦先生の最新刊『プーチンを罠に嵌め、策略に陥れた英米ディープステイトはウクライナ戦争を第3次世界大戦にする』が発売になります。

プーチンを罠に嵌め、策略に陥れた英米ディープステイトはウクライナ戦争を第3次世界大戦にする

 2022年2月24日にウクライナ戦争勃発後からこれまで、本サイトの「重たい掲示板」を中心にして、副島先生のウクライナ戦争分析と情報発信が続けられてきました。その内容が一冊にまとめられ、更により深い考察が加えられています。

ウクライナ戦争の戦況

 ウクライナ戦争は先生の分析通りの形になっています。戦争はこれからだらだらと続き、戦闘は停止されても、和平締結までさらに時間がかかることになると考えられます。こうした状況が続く限り、物資不足と円安によって日本に住む私たちの生活は苦しいままで、戦時中のような状況のままということになります。これからの世界がどのように進んでいくのかを知るための必読の一冊です。

金価格(青線はドル価格、赤線は田中貴金属価格)

日米両国の物価の推移

 以下にまえがき、目次、あとがきを貼り付けます。ぜひ手に取ってお読みください。

(貼り付けはじめ)

   まえがき 副島隆彦

 この本の内容は、表紙の書名に書いたとおり、「プーチンを罠に嵌(は)め、策略に陥れた英米(えいべい)ディープステイトはウクライナ戦争を第3次世界大戦にする」である。この書名(タイトル)で私の考えをはっきりと言い表した。
 この本は、この2022年2月24日、突如始まったウクライナ戦争で、日本人が何を深刻に感じたかを探(さぐ)る本である。

 私の結論は、「日本は平和な、中立国であるべきだ」である。これから世界は荒々しい戦
争(動乱)と大恐慌の時代に入る。もう安易な考えは通用しない。

 この齢(とし)になってこんなことが起きてしまった。私はウクライナ問題の専門家ではない。ロシアの政治の内部の動きもあまり知らない。普通の日本人として、2月24日からのプーチン大統領の命令(独断)によるウクライナ総攻撃(侵攻)に驚いて、慌てふためいて、それから3か月、ずっとネット上のニューズと情報文を朝も昼もなく追いかけて収集した。

 それでも私は、世界情勢を大きく見る目を40年間かけて自力で養ってきた。ウクライナ戦争が勃発(ブレイクアウト)して、これからの世界(人類の歴史)が大きく変わるのだ、ということは、嫌というほど分かる。
 私はもう自分が死ぬことはそれほど恐くない。もう十分に生きたという気持ちがある。だが若い人たちは戦争で死にたくないだろう。小さな子供を抱えている親たちはもっと死ぬ訳(わけ)にはゆかない。

 おそらく今度のウクライナ戦争は、このまま第3次世界大戦 [ザ ・サード・ワールド・ウォー](WWⅢ)にまでつながってゆく。私は冷酷にそのように予測(予言)する。それがいつ始まるか、だ。もうこのままでは、世界は収まらなくなった。

 私たちがたっぷりと享受した「世界の平和な時代」は終わりつつある。敗戦後(1945年から)77年間、日本はずっと平和であった。世界中では、あちこちの国々で動乱と戦争があったが、日本は幸運にも直接の戦争の脅威に晒(さら)されなかった。アメリカさまに守っていただいたからだ(その代わり、お金もたくさん取られた)。

 日本はアメリカの家来、子分の国(属国)として諾々(だくだく)とアメリカの言うことを聞いて、それでも、これだけの豊かな国(本当は国民生活はかなり貧乏だ)になった。

 今度のウクライナのように悲惨なことになりたくない。と日本人は皆、本能で本気で思った。あんなにウクライナ人たちのように、激しい憎しみをもってロシア兵と、命を賭けて戦うことができるか。と自問すると、日本人は誰もがそんなことはできない。自分は戦争(殺し合い)なんかする気がない、とハタと気づいて分かる。ごくごく一部の狂信的な者たちを除いて。

 今度のウクライナ戦争で世界中の軍人が、日本の自衛官も真っ青になった。「オレもあんな風に、ロシア兵のように戦車ごと吹き飛んで死ぬのかよ」とゾッとしたはずなのだ。これまでずっとアメリカと共に、中国と戦うぞ、と偉そうなことを言ってきた者たち全員が、今、心底(しんそこ)慄(ふる)えあがっているはずなのだ。

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『プーチンを罠に嵌め、策略に陥れた英米ディープステイトはウクライナ戦争を第3次世界大戦にする』◆ 目次

まえがき 1

第1章 ウクライナ戦争は核戦争まで行く。だが日本は大丈夫だ論 11
本当に核戦争になる 12
現実が未来予測を追い越す 16
世界で1億人が死ぬ 27
「ブチャの虐殺」の真実 30
ゼレンスキーそのものがネオナチ 42
ロシアの軍事作戦は国連憲章第51条に基づく 48
国連人権委員会のロシア追放決議は93対100で「可決」だった 54
核兵器の「×共同保有」議論は消えた 61
英情報機関が動いていた 72
台湾有事を煽動するのは日本のネオナチ 76
中国はドローンの最先端技術をロシアに渡すだろう 84
アメリカ軍将校がロシア軍の位置情報を解析して教えている 88
マリウポリで一般住民を人間の盾にしたアゾフ連隊 92
世界金融市場の動き 94

第2章 プーチンは罠に嵌はめられた 103
プーチンは開戦から罠に嵌められた 104
大暴落したルーブルは今や逆に大高騰 110
悪魔崇拝のディープステイトは世界中を火の海にする肚はらだ 114
手ぐすね引いて待ち構えていたアメリカ軍とNATO軍 118
戦争は続く。停戦はない。2024年に世界恐慌に突入する 122

第3章 ゼレンスキーはネオナチで大悪人 129
ゼレンスキーは『1984』のビッグブラザー 130
ウクライナは生物兵器と中性子爆弾の開発、製造をしていた 138
ディープステイトが仕組んだ世界中の集団発狂状態 143
日本は〝風の谷のナウシカ〟である 147
回廊国家は中立国として注意深く生きねばならない 150
ウクライナ国民の4割はロシア系 154
台湾人とは何か 158
今時キエフにいる日本人は日本政府の特務機関の〝鉄砲玉〟だ 161
日本政府は本当はロシアと対立したくない 163
インドのモディが重要 164

第4章 人類(人間)は狂ったサルである 169
狂ったサルは殺し合いをやめない 170
悪いのは米と英―これが本当の真実 175
日本には核は落ちて来ない 180
「責任はアメリカにある」のさらに一歩先まで行けない遠藤誉女史 184
「戦争の責任は米国とNATOにある」―J・ミアシャイマーとE・トッド 190
「サイバー戦に敗れたロシア軍は負ける」説 199
テレビのコメンテイターは軍事オタクとディープステイトの手先だらけ 202

第5章 ウクライナの歴史 209
1000万人が餓死した1933~1934年の〝ホロドモール〟 210
ヤヌコーヴィッチ政権のときウクライナは豊かな国だった 213
ネオナチとは何か 216
白人優越思想の起源 222
マリウポリ陥落 228
悪魔どもを滅ぼすまでプーチンは負けない 233

あとがき 241

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  あとがき     副島隆彦

 私は、この本で国論(こくろん)を変えたい。そして日本政府の対外(たいがい)政策の変更に影響を与えようと決意している。
 この5月18日に、ウクライナ戦争に決定的な戦況(せんきょう)の変化があった。ロシア軍が、この天王山(てんのうざん)の戦いに勝ち、ウクライナ軍は敗北をした。ウクライナ軍は「勝って兜(かぶと)の緒(お)を締めよ」(北条早雲[そううん]の嫡男[ちゃくなん]。後北条氏2代目北条氏綱[うじつな]の言葉)をせず、調子( 図[ず])に乗って東部に進撃して大敗北した。

 この戦争が始まって、3か月が経った。激しい戦闘の様子が、SNSの映像(動画)で流れ続けて、私もそれらを追いかけ続けて、その中で自分の考え、立場、思想を明確にしてきた。ロシア軍の戦車が次々に待ち伏せしたウクライナ軍のドローンと「ジャベリン」(携帯式の対[たい]戦車誘導ミサイル)で吹き飛んで、散乱しているロシア兵の死体もたくさん見た。
 
 私は、日本国で、民間人国家戦略家( a Civilian National Strategist [ア・シヴィリアン・ナショナル・ストラテジスト] )を自称してきた。こう英語で書くとおり、私は私的な部内( private sector [プライヴェット・セクター])でしか自分の考えを主張( assertion [アサーション])できない。大きな勢力や集団、団体を背後に持たない私の考え(アサーション)の表明は無力であり意味を持たない。

 結論として、私は、ロシアの体制を支えているプーチンを全面支持し、全面的に応援する立場になった。一言でプーチンが正しい。プーチンが指導する今のロシア国民の戦いはすばらしい。このように私は旗幟[きし](敵、味方)を鮮明にしている。だから読者になってくれる者は極(きわ)めて限られてくる。商業出版物としてこういう著者の生き方は決して上手(うま)い生き方ではない。
 
 しかし今はもう世界的な緊急事態なのである。曖昧(あいまい)な態度を取ってはいられない。
 今も続いている愚劣なるウクライナのゼレンスキー大統領という男は、私にとっての敵である。ネオナチの極(ごく)悪人である。そしてゼレンスキーを背後から操(あやつ)って、ウクライナ国民を鉄砲玉のように使っている、西側(ザ・ウェスト)のアメリカのバイデン大統領たちは極悪人である。そこの主要な閣僚たちは、強固な反共右翼の統一教会 Moonie の大幹部たちである。今もヒラリー・クリントンがバイデンの背後で動いている。

 とりわけ、「ヘビのジェイク」“ Snakey Jake [スネイキー・ジェイク]( Jacob [ジェイコブ])” と呼ばれる安全保障担当大統領補佐官と、ヴィクトリア・ヌーランド国務次官(アンダー・セクレタリー)は、悪魔教(Diabolism [ダイアボリズム])の祭司で、人類を滅ぼそうとしている悪魔(ディアボロー)そのものである。11月のアメリカの総選挙(中間選挙 [ミッドターム・エレクション])で公職から攻め落とさなければいけない。

 このまま突き進めば、やっぱり人類は核戦争にまで至るし、第3次世界大戦(WWⅢ)に突入してゆく。
 ここでは一切の甘い考えや、どっちつかずの中途半端(アメリカの俗語で half-ass [ハーフ・アス]と言う。お尻の半分だけ座席に腰かけている状態)な考えは、すべて消し飛んで消えてなくなる。
 私はプーチン支持であり、プーチンが戦っている敵であるディープステイト(陰に隠れる世界支配者たち)と、自分の命を賭けた戦いを日本の言論でやってきた。 ドイツの政治学者カール・シュミット( Carl Schmitt 1888-1985)が断言したとおり、「政治とは、敵と味方の区別をつけること、である」。

 私は日本国内における自分の敵たちを明確に識別し、彼らと、自分の運命としての持ち場
である日本という土俵で闘い続ける。
 幸い、日本国民の努力もあるから、日本には核兵器は落ちて来ない。だが、日本にもゼレンスキーのような極悪人の人造人間のようなやつが現れて頭[あたま](ヘッド。首相)になるようならば、アメリカ製の核兵器を導入するだろうから、その時は、そこに向かってロシア及び中国の核が飛んで来る。
 
 この3か月の間に日本政府が行った一番重要な政治決断は、4月12日に、松野官房長官が、記者会見で、「日本は、AUKUS [オーカス](米、英、豪の国家情報共有協定)に参加することを拒否します」と言ったことだ。

 このAUKUS [オーカス]は、QUAD [クアッド](米、日、豪、インド戦略対話)が5月24日に東京で崩れたあとに出てきた反(はん)中国の、中国包囲網のための軍事同盟である。AUKUSは、Five Eyes(ファイブ・アイズ。5つの目)と呼ばれる英米系アングロ族の国家情報共有組織の一部である。

 中国は、はっきりと「AUKUSは、中国を包囲するためのアジア版のNATO(ネイト―)である」と言っている。だから、日本政府(岸田文雄政権)が明確にこれへの参加の誘いを断ったことは、すばらしいことである。日本は、ロシア、中国ともケンカしないで仲良くしてゆくべきなのだ。

 私たち日本人は、今の平和憲法を死守しなければいけない。そして、「非核3原則」(1.核を作らない。2.持たない。3.[アメリカに]持ち込ませない)を堅持して、徹底的に平和な中立国 a non-aligned country(ア・ノンアラインド・カントリー) として生き延びなければいけない。

 そして、「アジア人どうし戦わず」(戦争だけはしてはならない)である。この標語は私が作ったものだ。
 
私たちの日本国は、じつは、遠くで起きたウクライナ戦争で、 
“Japan is not the stakeholder [ステイクホールダー](利害関係人)in the Ukrainian war. ”
「日本は、ウクライナ戦争の関係当事者ではない」なのだ。これが国際社会からの冷厳なる認定であって、日本はウクライナ戦争では傍観者(オブザーバー)である。
 
 だが、私たちはこんなに騒いだ。血相を変えた。ゾっとした。テレビやネットの情報や映
像(動画)に釘付(くぎづ)けになった。何故なのか。そのことを私はこの本一冊で、その謎を解いた。私たちは、今、迫り来る何に脅(おび)えながら生きているのか。それをこの本で私は解き明かした。

 最後に。私の苦悩の3か月間を、脇でずっと見ていて、私が刻々と変わる戦況[せんきょう](war situation  ウォー・シチュエイション )で追い詰められながら書いた文章をこうして一冊の本に纏(まと)めてくれた、秀和システム編集部の小笠原豊樹氏に感謝します。

                    2022年5月      副島隆彦

(貼り付け終わり)

(終わり)

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