中国には労働組合がはない。なぜなら、「労働者階級(ワーカーズ・クラス workers class )が勝利して解放された社会、国家だからだ」と、説明している。これはウソで、虚偽だ。そういう社会(国家)は、この地球上にまだ存在しない。 中国には地下労働組合というのがあって、中国の企業、会社、工場にも、そういう動きがある。
この後、1847年6月にロンドンで、初期のヨーロッパの労働組合運動である「正義の人同盟」から、発展した、というか、分裂した形で、「共産主義者同盟」 der Bund der Kommunisten、The Communist League という組織を設立したということになっている。実際は、大して大きくない組織だ。 それでも、意気盛んで、自分たちが、当時のヨーロッパで、すなわち、世界で、一番、先鋭な、最先端の人間たちなのだ、という気迫と 自信に溢(あふ)れていた。
マルクスはベルギーにいたけれども、パリに密かに来たりしている(追放処分への違反だ)。この時代は、24人乗り乗り合い馬車( Bus 、ブス)から、急激に、蒸気機関車の鉄道が、引かれ始めていて、大きな都市と都市の間は、どんどん鉄道になっていた。この鉄道という、当時の、ヨーロッパが獲得した、最新の交通、輸送手段のことを、誰も、日本人は、書かない。あまりにも当たり前、ということで、現地のヨーロッパ人の知識人たちが、本に書かないものだから、日本人が、分からないのだ。
だが、『資本論」を出した同じ46歳のときに、ジュネーブ、ロンドンで国際労働者協会というのをつくた。 International Worker's ( もしくは、Labourer’s )Association という。これが、別名、「第一インターナショナル」だ。このヨーロッパ全体をつなぐ労働運動をつくって、ここで、マルクスは、「万国の労働者、団結せよ!」 ” Workers of the world, unite! ” という思想を作った。