『副王家の一族』 I VICERE ヴィスコンティ『山猫』の謎がやっと解けた …… 28 『終着駅 トルストイ最後の旅』 THE LAST STATION トルストイを奥さんが理解しなかった …… 38 『アイガー北壁』 NORDWAND これぞヨーロッパ人の美意識の極限だ。ただし山登りで死ぬ男たちの …… 46 『君の涙 ドナウに流れ ハンガリー1956』SZABADSAG, SZERELEM (CHILDREN OF GLORY) この映画でハンガリー動乱(1956年)がすべてわかる …… 52 『コロンブス 永遠の海』 CRISTOVAO COLOMB O ENIGMA コロンブスはポルトガル人だ。ポルトガル人のド根性がわかる …… 59 『シチリア! シチリア!』 BAARIA 軽快にイタリア人魂を描いている …… 65 『グレース・オブ・モナコ』 GRACE OF MONACO モナコという国が日本人に初めてわかる映画 …… 70
第3章 イスラム教とは何か
『サラエボ、希望の街角』 NA PUTU (ON THE PATH) 過去のボスニア紛争と今の「イスラム国」ISがわかってビックリする …… 100 『約束の旅路』 VA, VIS ET DEVIENS エチオピア系ユダヤ人という人々までいる。コプト教(キリスト教)とも異なる …… 111 『クロッシング・ザ・ブリッジ ?サウンド・オブ・イスタンブール?』 CROSSING THE BRIDGE:THE SOUND OF ISTANBUL トルコ人の気質がわかる。コンスタンチノープルが世界の東西の分かれ目だ …… 116
第4章 戦争の真実
『誰がため』 FLAMMEN & CITRONEN デンマークがドイツに加担していなかったと強がりで作った映画 …… 122 『抵抗(レジスタンス)─死刑囚の手記より─』 UN CONDAMNE A MORT S'EST ECHAPPE OU LE VENT SOUFFLE OU IL VEUT すべての脱獄映画の原点がこれだ …… 130 『敵こそ、我が友 ?戦犯クラウス・バルビーの3つの人生?』 MON MEILLEUR ENNEMI 2000年代になってからこそ、政治映画が作られて歴史の真実がどんどん報告されるようになった …… 136 『カルラのリスト』 CARLA'S LIST 2014年の今でも検察官カルラは闘っている。腐ったヨーロッパの良心と正義を守る …… 141 『チェチェンへ アレクサンドラの旅』 ALEKSANDRA ロシアの国民的女流歌手の堂々たる風格。戦場の男たちを圧倒する …… 150
第5章 フランスという文化
『隠された記憶』 CACHE (HIDDEN) パリとフランス農村部の関係がわかった …… 160 『隠された日記 母たち、娘たち』 MERES ET FILLES (HIDDEN DIARY) ハリウッド(ヤンキー)が大嫌いのフランス右翼・愛国女優のふてぶてしいまでの貫禄 …… 166 『PARIS(パリ)』 PARIS アメリカに負けない気位の高さ。なのにやっぱり負けている …… 172 『パリ、恋人たちの2日間』 2 DAYS IN PARIS アメリカ人のフランス文化への劣等感は今も強くある …… 178
第6章 現代の憂鬱
『THIS IS ENGLAND』 THIS IS ENGLAND イギリス国民党というスキンヘッドの右翼政党のことがわかる …… 184 『バーダー・マインホフ 理想の果てに』 DER BAADER MEINHOF KOMPLEX ドイツの過激派=新左翼運動の全体図が見て取れる …… 191 『サルバドールの朝』 SALVADOR スペインの過激派青年が処刑された事件 …… 198 『ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男』 STONED 犯罪の共同者になること。ストーンズが今も結束している魔性の秘密 …… 204 『フェアウェル さらば、哀しみのスパイ』 L'AFFAIRE FAREWELL 真実の国家スパイたちは大企業や研究所の中にもいる …… 210 『ある子供』 L'ENFANT 貧しいベルギー人夫婦が赤ちゃんを売る話 …… 217 『4ヶ月、3週と2日』 4 LUNI, 3 SAPTAMANI SI 2 ZILE ルーマニアの女子大生たちの世界 …… 225 『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』 MAN SOM HATAR KVINNOR バルト海を挟んでドイツを嫌う本当はワルい映画だ …… 231