「1322」副島先生の仏教論の集大成『隠された歴史~そもそも仏教とは何ものか?』(PHP研究所)とロン・ポール米下院議員の『連邦準備銀行を廃止せよ(END THE FED)』(佐藤研一朗・訳、成甲書房)が発刊されました。 2012年7月29日
副島隆彦を囲む会の中田安彦です。今日は2012年7月29日です。
夏の新刊です。米連邦準備銀行の廃止を訴えてきた、共和党の大統領候補者でもあったロン・ポール下院議員の集大成とも言うべき、"End The Fed"の日本語訳が発売されました。日本語の書名は、『ロン・ポールの連邦準備銀行を廃止せよ』(成甲書房)となっています。また、もう一冊、囲む会主催の講演会でも好評を呼んだテーマである、副島隆彦の仏教論の集大成である『隠された歴史~そもそも仏教とは何ものか?』(PHP研究所)も発刊されました。
中央銀行を、議会がどのように取り扱うかというのは極めて重要な問題です。今回の世界金融危機の元凶は米連銀であるとするのがロン・ポールです。一方で、もう一人の「ポール」として知られる、ポール・クルーグマンはこれに異論を唱え、『さっさと不況を終わらせろ』(End the Great Depression NOW!)という本を書いており、これも書店では並んで展開されています。この二人はテレビ番組で議論をしており、「連銀は経済を操作できる」とする立場のクルーグマンと「どうせ連銀は経済を操作することなど出来ない」とするロン・ポールの間で大議論が行われた。(その模様は本書の「訳者あとがき」に収録されています)
本書『連邦準備銀行を廃止せよ』End the Fed は、アメリカの中央銀行であるFRB連邦準備銀行(連銀 れんぎん)を廃止、解体することを目標にして書かれた本である。現在の中央銀行を廃止し、金(きん)に裏付けられた金本位制(ゴールド・スタンダード)を復活させろ、というのが著者ロン・ポールの主張である。