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「1987」 最近話題にのぼ「一万円札を廃止する計画」について (2) 副島隆彦 2017年8月10日

「1986」最近話題にのぼ「一万円札を廃止する計画」について 副島隆彦 2017年8月2日

「1985」最近のアメリカ政治情勢についての分析 2017年7月25日

「1983」 モーセを中心に見た古代世界史 (3終)2017年7月13日 

「1981」 モーセを中心に見た古代世界史 (2) 2017年7月6日



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「1989」定例会のお知らせ。今回は国際情勢解説者の田中宇(たなかさかい)氏をゲストに迎え、学問道場一丸になって、世界の今後の行方と大きな枠組みについて解明します。2017年8月19日

「1988番」花街(かがい)から歌舞伎の世界について(上)2017.8.11 副島隆彦

「1984」番 書評 『中国がいつまでたっても崩壊しない7つの理由』  副島隆彦の中国研究、10年の勝利である。 副島隆彦

「1982」 講演会DVD『ディヴィッド・ロックフェラー死後の新世界秩序“G3”を予言する』が完成しました。講演会内容の復習などにぜひご利用ください。2017年7月8日

「1978」 『ニーチェに学ぶ 奴隷をやめて反逆せよ! ―まず知識・思想から』(副島隆彦著、成甲書房、2017年6月18日)が発売されます 2017年6月15日 古村治彦(ふるむらはるひこ)記

「1977」 日本の「国家秘密警察長官」である 菅義偉・官房長官の正体がわかる二冊の本を紹介する。(2) 2017年6月10日

「1974」新刊のお知らせ。『老人一年生-老いるとはどういうことか』(幻冬舎)が発刊されます。「老人とは痛いのだ」ということを思い知らせてくれる一冊です。2017年5月28日

「1972」 『夫のちんぽが入らない』(扶桑社)という本を読んだ。これが文学だ。副島隆彦 2017年5月15日

「1968」 副島先生の新刊『アメリカに食い潰される日本経済』(徳間書店)の発売が4月28日に決まりました。ぜひお求めください。2017年4月21日

「1966」 第37回 副島隆彦を囲む会主催定例会「ディヴィッド・ロックフェラー死後の世界新秩序“G3”を大予言する」(2017年5月28日(日曜日))のお申込みをお待ちしております。2017年4月12日

「1964」 橋下徹・元大阪市長がアメリカで講演した件、それから売国官僚・高見澤将林(たかみざわのぶしげ)について 2017年4月2日

「1960」相田英男氏の緊急寄稿「東芝=ウェスティングハウス問題」について対話形式で理解する。2017年3月15日

「1957」お知らせ2つ。副島先生の新刊『税金恐怖政治(タックス・テロリズム)』(幻冬舎)の発刊の紹介。 それから、今、国会を揺るがしている、森友学園への「国有地ほとんどタダで払い下げ問題」(=安倍晋三記念小学校問題)を追いかけている作家の菅野完氏との対談の内容を動画と文で載せます。2017年3月1日

「1954」斎川眞(さいかわまこと)『天皇とは北極星のことである』(PHP研究所)の紹介。日本国の 天皇という称号はどのようにして生まれたか。 2017年2月16日

「1953」これは必読の一冊。下條竜夫(げじょうたつお)著『物理学者が解き明かす思考の整理法』(ビジネス社)が発売されます。小保方晴子、星占い、金融工学を理科系の視点で理解するほか、思考の整理法の実践編として好評だった前作に続いての新刊です。2017年2月10日

「1948」天皇陛下の譲位問題。この問題は「ワールドヴァリューズ(世界普遍価値)と民族固有価値(ナショナルヴァリューズ)のどちらを重視するか」という問題であり、天皇陛下と安倍晋三がその2つの価値観を巡って熾烈な争いを繰り広げている、ということなのである。副島隆彦・記 2017年1月16日

「1944」【講演DVD】「鳩山由紀夫元首相が見た『属国・日本』の真実」(2016年11月20日)の講演ビデオについてお知らせします。鳩山元首相が日本の対米従属政策の問題点、今の民進党の問題点、アジア・インフラ投資銀行(AIIB)の実像について語ります。2016年12月26日

「1942」 北方領土まったく返還なし記念。 「自民党ネットサポーターズクラブ(J-NSC ネトサポ)のネット世論誘導 ネトウヨその世界」。自民党によるネット上の言論操作を暴いたNHKの番組を載せる。 2016年12月18日

「1940」先日の鳩山由紀夫元首相をお呼びしての講演会の会場で皆様から頂いたアンケート結果です。2016年12月6日

「1937」  アメリカ大統領でトランプが勝利してから私がアメリカ大統領選挙について書いた、「重たい掲示板」への投稿を載せます。副島隆彦 2016年11月22日 

「1934」副島隆彦の、 最新の金融本 『ユーロ恐慌 欧州壊滅と日本』( 祥伝社)が発売。 恒例のエコノ・グローバリスト・シリーズの第19弾。2016年10月29日

「1931」 副島先生の緊急出版 の 新刊『Lock Her Up! ヒラリーを逮捕、投獄せよ』(光文社)が発売されました。注目の米大統領選挙の真の争点を理解するために是非お読みください。2016年10月10日

「1927」来る11月20日に私達の秋の定例会を特別ゲストを呼んで開催します。今回は、鳩山由紀夫元首相をゲストにお招きして、世界の行方、東アジアの今後、日本の将来についてじっくりお話をうかがいます。2016年9月15日

「1924」番 『明治を創った幕府の天才たち 蕃書調所=ばんしょしらべしょ=の研究』(成甲書房刊)が発売になります。 古村治彦(ふるむらはるひこ)筆 2016年9月4日

「1920」番  ” Lock Her Up ! ” 「 ヒラリーを逮捕せよ、 投獄せよ !」 の嵐が アメリカ全土でわき起こっている。 2016.8.11  副島隆彦記 

「1916」 最新DVD『アメリカ名物「トランプ・ポピュリズムの嵐」と最新の世界情勢』のお申し込み受付を開始します。9月以降の米大統領本戦本格化を前に是非ご視聴ください。2016年7月20日

「1912」 副島隆彦のアメリカ分析 の最新刊 『トランプ大統領とアメリカの真実』(日本文芸社)が発刊。2016年6月27日

「1910」 橋下徹(はしもととおる)前大阪市長はなぜ危険なのか。 それは国家社会主義(こっかしゃかいしゅぎ)の思想を持っている恐ろしい男だからだ。 副島隆彦 2016年6月16日

「1907」 重たい掲示板 [1938]私たちの定例会は盛況に終わりました。あとは最新の情報。 をこちらにも転載します。 2016年6月3日

「1905」番 あの2年前に突然、行方不明になったマレーシア航空機は、その後どうなったのか? 驚くべき事実が明らかになった。日本国内では初公開の情報である。 2016.5.21 副島隆彦  

「1903」【講演会】5月29日(日)の学問道場主催『ドナルド・J・トランプの<アメリカ名物>ポピュリズム旋風と現在の国際政治・経済情勢を読み解く』(東京・御茶ノ水)を宣伝します。ポピュリズム政治家の分析では日本の第一人者である副島隆彦のトランプ論をご期待ください。2016年5月9日

「1901」 4月28日発売 新刊書のお知らせ 。 日銀・黒田は、自分たちのインフレ目標が遅々として進まないのを居直った。マイナス金利導入で分かった日銀の真の思惑。 副島隆彦新刊『マイナス金利「税」で凍りつく日本経済』(徳間書店)で、日銀の「隠された真意」の謎が明かされた。 2016年4月28日

「1899」【2016年定例会のお知らせ】 5月29日に今年第一回目の学問道場の定例会を開催します。テーマは「アメリカ大統領選挙と最新の国際政治・経済情勢」です。ドナルド・トランプ旋風の原動力 “ポピュリズム”と”アメリカファースト!”とは何か、改めてじっくり語ります2016年4月20日

「1896」 副島隆彦先生の新著『日本が中国の属国にさせられる日』(ベストセラーズ社)が発刊。日本が中国の影響下に呑み込まれるとき、私たちはどのような態度をとるべきか。20世紀の右翼・左翼の両翼思想のタブーを、反権力の思想家である副島隆彦が抉り出す大著です。2016年3月28日

「1894」米大統領選挙、共和党はトランプが躍進し、民主党はヒラリーが候補を指名獲得し、二者の対決になりそうだ。2016年3月18日

「1891」 新刊のご案内『世界連鎖暴落はなぜ再発したか』(祥伝社)のご案内です。海外の金融メディアは軒並み、「黒田は弾切れ」(Kuroda's Bazooka is out of ammunition)と言い始めています。2016年3月2日

「1588」副島隆彦著作、その他の「学問道場」関連書籍を期間限定で割引販売します。この機会に是非ご利用ください。2016年2月21日

「1584」 ドナルド・トランプはどこで失速するか。急浮上してきたマルコ・ルビオ上院議員とはどういう背景を持つ政治家か。2016年アメリカ大統領選挙の予備選挙について。2016年2月4日

「1581」 『BIS(ビーアイエス)国際決済銀行 隠された歴史』(アダム・レボー著、副島隆彦監訳、古村治彦訳、成甲書房、2016年)が発売になります。古村治彦記 2016年1月21日

「1579」 学問道場関連の新刊書籍二冊、『暗殺の近現代史』(洋泉社、中田安彦が参加)と、『天皇家の経済学』(同、吉田祐二・著)が発売されています。ぜひ、お求めください。2016年1月14日

「1577」「副島隆彦の学問道場」から 新年のご挨拶。2016.1.1 /1月3日加筆 「崩れゆくアメリカ」を見てきて。短期留学修了を受けての報告。 中田安彦 2016年1月3日

「1576」 『物理学者が解き明かす重大事件の真相』(下條竜夫著、ビジネス社、2016年1月9日)が発売となります。古村治彦記 2015年12月24日

「1574」 『信長はイエズス会に爆殺され、家康は摩り替えられた』(副島隆彦著、PHP研究所、2015年12月17日)が発売となります。古村治彦筆 2015年12月15日

「1572」番 今の世界の中心の課題である ロシアによる シリアのIS爆撃、殲滅は、プーチンによる「ロシアから愛をこめて」である。最新の映画「OO7/ スペクター」の中にこれからの世界の動きの秘密が隠されている。 副島隆彦 2015・12・9 

「1569」 ダニエル・シュルマン著、古村治彦訳『アメリカの真の支配者 コーク一族』(講談社、2015年)が2015年12月8日に発売になります。 古村治彦(ふるむらはるひこ)筆 2015年11月30日

「1566」 宗教改革の始まりにおいてルターとローマ法王はどういう言葉の応酬をしたか 2015年11月13日

「1563」 『再発する世界連鎖暴落 貧困に沈む日本』(副島隆彦著、祥伝社、2015年10月30日)が発売となります。古村治彦筆 2015年10月29日

「1560」番  今のアメリカ政治の真の焦点である、「ベンガジ事件」での下院の特別委員会を、ヒラリーはなんとか 乗り切る。そして、シリアでのサリン爆弾の真犯人たちのこと。 2015.10.15 副島隆彦  緊急で冒頭加筆します。 10月16日 副島隆彦  

「1557」 安倍晋三は国民がどれだけ「鈍感」かを試して喜んでいる。気付いている敏感な国民とそうではない国民に二極化している。2015年9月25日

「1555」 昨日、2015年9月14日に国会議事堂前で行われた安保法制反対抗議デモに行ってきました 古村治彦(ふるむらはるひこ)筆2015年9月15日

「1552」 学問道場の定例会DVD『副島隆彦が、今の重要なことを洗いざらい語ります』(2015年5月31日開催、約330分)の予約受付を始めました。ご案内が大変遅くなってしまい、申し訳ありませんでした。2015年8月25日

「1551」番 栗原康 (くりはらやすし)著 『現代暴力論』 という新刊書 がすばらしいので、私が書評して強く推薦します。 副島隆彦  2015年8月25日 

「1548」 好評連載企画:「思想対立が起こした福島原発事故」 相田英男(あいだひでお) 第3章 福島事故のトリガーがひかれた日(2) 2015年8月13日

「1547」好評連載企画:「思想対立が起こした福島原発事故」 相田英男(あいだひでお) 第3章 福島事故のトリガーがひかれた日(1) ※会員ページに掲載したものを再掲 2015年8月10日

「1544」 副島隆彦先生の新刊・中国研究本の第7弾! 『中国、アラブ、欧州が手を結び ユーラシアの時代 が勃興する』 が先週末に発売。ロンドン金(きん)の値決めに中国の二大民間銀行が参加、人民元決済圏の拡大 から 南沙諸島問題も含めてユーラシア大陸の時代 を余すところなく分析。2015年7月26日

「1542」番 戦後七十周年企画  なぜ日本は戦争に向かわされたのか(1)   日本共産党の戦前最後の委員長 野呂栄太郎(のろえいたろう)の命がけの闘いから昭和史の真実が見えてくる。 津谷侑太(つやゆうた)2015年7月13日

「1539」番  俳優 高倉健(たかくらけん)の生き方 と死に方について考えたこと。 副島隆彦 2015.6.27(転載)

「1536」現下の政治状況を勢力分析する。大阪都構想の住民投票に現れた、若い世代のファシズムへの欲求。それを支える橋下徹・菅義偉の背後にある勢力とは。安倍・菅の野党分断の動きに対し、維新の党の執行部をおさえた旧小沢グループが巻き返しにでている。2015年6月11日

「1535」 佐藤優氏との対談本、『崩れゆく世界 生き延びる知恵』(日本文芸社)が刊行されました。「発売後、即重版」で非常に好評です。副島理論を真っ向から佐藤氏が受け止めている重厚対談です。2015年6月6日

「1532」番  来たる 6月7日(日)に 横須賀市で私の講演があります。 いらしてください。「軍港 横須賀の150年の歴史」にちなんだ話をします。 副島隆彦 2015年5月27日日

「1529」5月31日に都内で開催する、学問道場自力主催講演会の具体的な講演内容が固まってきまたのでお知らせします。参加者はまだまだ大募集中です。ぜひおいでください。2015年5月11日

「1526」 副島隆彦の最新金融本、『「熱狂なき株高」で踊らされる日本』(徳間書店)が発売されました。第5章、アベノミクス金融緩和など金融政策の理論的支柱となっている「合理的期待(予測)形成学派」の正体を暴いたところが非常に学問的には重要な本です。2015年4月27日

「1523」来る5月31日に講演会『副島隆彦が、今の重要な事を洗いざらい語ります』を開催いたします 2015.4.16

「1520」 AIIB「アジアインフラ投資銀行」の設立をめぐるゴタゴタの真相を載せます。 副島隆彦 2015年4月1日 (重たい掲示板から転載)

「1517」 新刊2冊『余剰の時代』(ベスト新書)と『日本に恐ろしい大きな戦争(ラージ・ウォー)が迫り来る』(講談社)が発売されます。生き延びるための政治思想とアメリカ政治本です。2015年3月13日

「1515」 「思想対立が起こした福島原発事故」相田英男 第2章 「札束で引っぱたかれた科学者達」をシリーズで短期連載します。(第2回)2015年3月5日

「1514」「思想対立が起こした福島原発事故」相田英男 第2章 「札束で引っぱたかれた科学者達」をシリーズで短期連載します。(第1回)2015年2月25日

「1511」カナダの政治。カナダの歴代首相を、隣国の大国アメリカとの「帝国-属国」関係において明快に解説します。2015.2.7

「1508」 新刊本二冊を紹介します。『副島隆彦の政治映画評論 ヨーロッパ映画編』(ビジネス社)と、先生が巻頭文を書いた吉本隆明(よしもとりゅうめい)の評論集『「反原発」異論』(論創社)の二冊です。 2015年1月26日

「1505」 中田安彦です。私の新刊『ネット世論が日本を滅ぼす』(ベスト新書)が発刊されました。数年間「ネット世論」に密着して観察して学んだ結果を一冊の本にまとめました。ネット言論の理想主義はなぜ次々と自滅していくのか?その答えを知りたい人はぜひお読みください。2015年1月12日  

「1501」番 「副島隆彦の学問道場」から 新年のご挨拶。2015.1.1 続けて 「1503」番として、「1495」番の谷崎潤一郎論の第3部(終章)を載せます。副島隆彦 記

「1500」最新講演DVD『2015年、世界は平和か戦争への岐路に立っている』が完成しました。ぜひ御覧ください。2014.12.25

「1497」オーストラリアの歴代首相について。 日本人が知らない、オーストラリア政治の基本骨格を副島隆彦が分かり易く解説します。2014.12.17

「1496」番 俳優の菅原文太氏が亡くなった。 「1194」番会員ページ に載せた副島隆彦との対談を再掲します。 2014.12.13

「1493」 自力主催講演会「2015年、世界は平和か戦争への岐路に立っている」(2014.11.16)のアンケートの回答結果を掲載します。2014.12.4

 「1491」番 ノーベル物理学賞受賞の中村修ニが、なぜ重要であるのか、の本当の理由。10年前のここの、私たちの文を再掲載する。副島隆彦 2014.11.22 

「1487」 『官製相場の暴落が始まる――相場操縦しか脳がない米、欧、日 経済』(副島隆彦・著、祥伝社)発刊のお知らせ。「まえがき」と「あとがき」を掲載します。 2014.10.26

「1485」書評:アメリカの著名ユダヤ人小説家、フィリップ・ロスの小説「プロット・アゲンスト・アメリカ」(集英社)/架空歴史小説を手がかりに「アメリカ国内優先主義」(アメリカ・ファースト)の美名を表と裏で使い分けた米財界人の冷酷な世界戦略が見えてきた (その1) 2014年10月14日

「1481」 来る11月16日に都内・上野で「政治・国際情勢・経済」についての時局講演会を開催します。聴講希望者を現在募集中です!2014年9月29日

「1479」 『英語国民の頭の中の研究』(副島隆彦・著、PHP研究所)発刊のお知らせ。大幅に加筆修正が加えられています。「まえがき」 と 「あとがき」 を掲載します。 2014.9.22

「1476」番   文学とは何か の 2 。 日本文学とは何か 論。 を 載せます。 副島隆彦 2014.9.6

「1472」 『日本の歴史を貫く柱』(副島隆彦・著、PHP文庫) が8/4から発刊されています。「まえがき」 と 「あとがき」 を掲載します。 2014.8.27

「1470」 夏休み特集。アルチュール・ランボー論。パリ・コミューンという政治的事件を書き残そうとした文学について。2014.8.16

「1466」 お知らせ:『税金官僚に痛めつけられた有名人たち』(副島隆彦・著、光文社刊)が8/1に発刊されます。「まえがき」と「あとがき」を掲載します。2014.7.24

 「1460」 7月1日に、SNSI論文集第7弾『フリーメイソン=ユニテリアン教会が明治日本を動かした』が出ます。従来の教科書や歴史書では描かれない明治期以降の日本真実の姿を描き出しました。2014年6月25日

「1456」番  村岡素(もと)一郎 著 『史疑(しぎ) 徳川家康事績』(1902年刊)についての 松永知彦氏の長文の歴史論文を載せます。 2014年6月10日 

「1454」 【今読み返す副島本】 米同時多発テロ事件前に発表された、副島隆彦の「集団的自衛権」論をそのまま転載します。 今こそ読み返してほしいと思います。 2014年6月3日

「1451」【中国を理解する】『野望の中国近現代史 帝国は復活する』(ビジネス社・刊)(原題:Wealth And Power:China's Long March to the Twenty-First Century)という本を紹介します。中国の近現代史を正しく理解しなければ、日本は中国の台頭に向き合うことは出来ない。2014年5月25日

「1448」番  私が、今やっている仕事、考えていること、書くべき文章のことなどを、まとめて報告します。 副島隆彦  2014.5.11 

「1443」最新講演DVD『キャロライン・ケネディと安倍晋三』が完成しました。このDVDで米オバマ政権と安倍政権の暗闘の実態が分かります。現在の日本政財界に影響を与えるハーヴァード大学人脈についても解説。ぜひ御覧ください。2014年4月16日

「1441」 副島隆彦先生の最新金融本『金融市場を操られる 絶望国家・日本』(徳間書店・刊)が発売されます。日本は、アベノミクスに浮かれて「成長国家」どころか、「貧乏国家」となってしまった。この現実から逃れることが出来ない。世界の金融も統制されている。2014年4月5日

「1436」 後藤新平―日本の「セシル・ローズ」論(全4回/第1回) 中田安彦・記 2014年3月16日

「1433」『靖国問題と中国包囲網』(副島隆彦・著、ビジネス社刊)が3/7に発刊されます。「まえがき」と「あとがき」を掲載します。2014.2.27

「1429」 【寄稿・偉人伝の裏側を見破る】 自由民権運動の父・板垣退助はフリーメイソンだった!~伊藤博文のフリーメイソンネットワークに加入した板垣退助~津谷侑太(つやゆうた)筆 2014年2月5日

「1426」古村治彦研究員の新刊『ハーヴァード大学の秘密』(PHP研究所)の紹介と、その出版記念を兼ねた「囲む会」主催の2014年初めての主催定例会『キャロライン・ケネディ駐日大使着任が日本政治中枢に与えている衝撃』(仮題)のお申込みのご案内を致します。2014年1月21日

「1423」 明治期の慶応義塾で 最先端の学問を教えたのは ユニテリアン(フリーメイソンリー)だった 石井利明(いしいとしあき)研究員 2014年1月11日

「1421」TPP交渉と平行して、水面下で進む「民法改正」の動き。大新聞は連帯保証人(個人保証)制度の改正部分だけをクローズアップするが、実際はこの民法改正はアメリカによる日本社会改造計画の一つである。2013年12月29日

「1418」孫崎享・副島隆彦講演ビデオ『外務省の正体』のご予約を承ります。日本の国家の行く末を大きく左右する外務省(MOFA)の内部と歴史はどうなっているのか、必見の講演です。2013.12.10

「1414」新刊『説得する文章力』(KKベストセラーズ)と『闇に葬られた歴史』(PHP研究所)をご案内します。2013.11.27

「1411」副島隆彦新刊金融本『帝国の逆襲―金とドル 最後の戦い Empire Strikes Back, Again.』(祥伝社)が発売されました。今年前半から中盤の主な金融ニュース(TPP、シェールガス、金価格の急落についても)を副島隆彦独自視点で分析しています。2013年11月16日

「1409」 腰痛(ようつう)と首、肩の痛みは治るようである。 「トリガーポイント・ブロック注射」という治療法を紹介する。 副島隆彦記 2013年11月6日

「1406」新刊『税金官僚から 逃がせ隠せ個人資産』(2013年10月、幻冬舎刊)発刊のお知らせ。官僚たちはいかにして資産家からお金を奪い取ろうとしているか。「まえがき」と「あとがき」を掲載します。2013.10.18

「1404」【最新版】世界権力者人物図鑑 刊行が発売中です。2010年発刊の第一弾から全面リニューアルのデザイン・内容です。2013年9月30日

「1402」 来月、10月26日(土)開催予定の「囲む会」秋の定例会のお申し込み開始お知らせ。今回は元外務省元国際情報局長の孫崎享先生をお呼びして「過去現在未来の日本外交」を語りつくします。ご期待ください。2013年9月16日

「1399」鬼塚英昭(おにづかひであき)氏の『日本の本当の黒幕』(下)を読む。戦前の日本政治の闇を象徴する田中光顕(たなかみつあき)という怪物を知る。それは現在の日本政治を支配するヤクザたちを知ることでもある。2013年9月1日

「1396」 新刊『中国人の本性』の紹介。私たちはどれだけ中国の思想史について知っているだろうか? そこで副島先生が中国亡命知識人の歴史を中共からの亡命知識人である石平(せきへい)氏に徹底的に質問しました。夏のうちに是非読んで下さい。2013年8月8日

「1394」定例会完全収録のDVD『いい加減にしろ!マイケル・グリーン/恐ろしいヨーロッパの秘密―フランドルからフローレンスへ』が完成しました。2013.7.29

「1392」 参議院選挙が終わって、次の日本国民の課題に向かう。アベノミクスとはA-sset B-ubble E-conomy(資産バブル・エコノミー)のことである。金融緩和派の経済学者のおかしさを理路整然と暴いた野口悠紀雄氏を評価する 副島隆彦 2013年7月25日

「1389」参院選後、日本の各階層(金持ち・サラリーマン・貧乏人)への、安倍政権による国家統制が進む可能性がある。その兆しとして参院選初日に福島県の総理演説会で自民党職員らが行った、一般国民の「表現の自由」への取り締り行為の動画がある。決して貴方の一票は自民党には投票してはなりません。それから先日の講演会のアンケート結果を載せます。 中田安彦(アルルの男・ヒロシ) 2013年7月13日

「1387」 『統制が始まる 急いで金を買いなさい』(祥伝社・刊、2013年6月)の宣伝を載せます。2013.7.4

「1384」再度、6月29日の定例会のお知らせをします。タイトルが「いい加減にしろ!!マイケル・グリーン~米中“新秩序”に取り残される日本」になりました。米日関係その他の政治経済の話題に縦横無尽に切り込みます。2013年6月13日

「1381」 私たちの福島復興活動本部 を 閉じて 撤退式をします。6月23日です。時間のある人は福島の現地まで自力で来てください。 副島隆彦 2013年6月2日

「1379」先週土曜日の会員交流会開催後のお礼の報告と、次の6月29日の講演会のお知らせ。2013年5月20日

「1376」 最新DVD『ますます衰退国家にさせられる策略を見抜く』(2013年3月3日、講師:副島隆彦・藤森かよこ)と、新刊・映画本『アメリカ帝国の滅亡を予言する』(日本文芸社)頒布のお知らせ。お待たせしました!2013.5.4

「1375」黒田金融緩和と金価格急落、そしてBRICS開発銀行の設立。新しい秩序に向けて世界は動いている。副島先生の最近の「重たい掲示板」への書き込みをまとめて載せます。2013年4月20日

「1372」副島先生の新刊『浮かれバブル景気から衰退させられる日本』(徳間書店)ではTPP交渉とアベノミクスの欺瞞について詳しく紹介。今回も豊富な図表・資料付きです。また、新しい試みとして会員同士の交流会(会員交流会 自由におしゃべり)もまだ募集中です。講演会とは別の形で交流(情報交換)いたしましょう。2013年4月4日

「1370」 日米地位協定に続いて、日米原子力協定(1988年)を暴く。中曽根康弘の周辺の「原子力外務官僚」たちが、アメリカに抵抗するカードとして持ちだした「日本の核武装論」には全く意味が無い。六ケ所村の再処理工場を維持してきた日本原電は中曽根派の利権の巣窟であるからすぐに破綻させるべきだ。(苫米地英人『原発洗脳』(日本文芸社)と有馬哲夫『原発と原爆』(文春新書)を書評する。)(その1) 2013年3月27日

「1366」書評:前泊博盛・編著『本当は憲法より大切な 日米地位協定入門』(創元社)を読む。ジャパン・ハンドラーズと外務官僚が威張れるのも日米安保と地位協定があるからだ。2013年3月8日

「1363」新刊『それでも中国は巨大な成長を続ける』(ビジネス社)の刊行のお知らせ。アメリカでは、巨大な中国とどう付き合っていくかは熱心に議論されていても、中国崩壊論など真面目に受け取られていない。2013年2月18日

「1361」 副島隆彦を囲む会・定例会、第29回定例会・自力主催講演会『ますます衰退国家にさせられる策略を見抜く』(講師:副島隆彦・藤森かよこ、開催日:2013年3月3日、日曜日)開催のお知らせ。2013.2.8

「1358」 アダム・ヴァイスハウプト著 『秘密結社・イルミナティ 入会講座<初級篇>』(KKベストセラーズ)が発刊されました。ドイツ啓蒙主義から生まれた「イルミナティ」はフリーメーソンなど秘密結社のルールブックを制定した集団である。2013年1月21日

「1356」番。 年末からの2週間の「産みの苦しみ」のあとで、副島隆彦が全力で書きます。 「ヒラリーの終わり」論文です。 今年もよろしく。 2013年1月8日

「1354」 「副島隆彦の学問道場」から 新年のご挨拶。 2013.1.1

「1351」自民党・公明党・日本維新の会の圧勝と民主党勢力の壊滅大敗北を受けて、「個人の力量によるサバイバル」というものが必須になってくる。そのことを選挙の数カ月前に副島先生の新刊『個人備蓄の時代』(光文社)では予測していた。みなさんも早く手を打ったほうがいい。2012年12月17日

「1349」  選挙が始まっての 直近での動き を読む 副島隆彦・記 2012年12月7日

「1346」 副島隆彦・最新DVD『ミケランジェロ、メディチ家、ルネサンスの真実』(2012年11月3日、講師:副島隆彦・松尾雄治)頒布のお知らせ。「教科書」と本編DVDのお得なセットも、個数限定で実施します。2012.11.29

「1343」緊急情報:アメリカによって崖から突き落とされた野田政権。解散総選挙はアメリカからの司令で行われた。今回もジェラルド・カーティスが根回しをしている。2012年11月15日

「1340」橋下徹(はしもととおる)大阪市長や一部大阪市特別顧問による「週刊朝日」に対する“言論弾圧”問題について考える。言論の自由が死ぬときとは、デモクラシーが死ぬときである。2012年11月5日

「1337」尖閣問題について。橋下徹・大阪市長の言う「国際司法裁判所」における解決の提案を支持します。副島隆彦・記 2012.10.18

「1334」新刊を二冊紹介します。権力者共同謀議という合理的選択で概ね、歴史は動いてきたから、私たちは世界の支配層の行動原理、思想、そして企業活動に現れる彼らの「合利的」な動きを理解しなければならない。2012年10月1日

「1332」 副島隆彦を囲む会・定例会、第28回定例会・自力主催講演会『ミケランジェロ、ダ・ヴィンチ、ダンテ、マキアベッリ、メディチ家、ルネサンスとは何だったか』(講師:副島隆彦・松尾雄治、開催日:2012年11月3日、土曜日)をご案内します。2012.9.25

「1330」SNSI・夏季研究報告から 「今こそ3分で読む小室直樹の『新戦争論』」六城雅敦(ろくじょうつねあつ)・記 2012年9月14日

「1327」共和党候補、ロムニーの安全保障政策を知る。最新刊『アメリカが作り上げた“素晴らしき”今の世界』(The World America Made)(ビジネス社刊)の紹介。古村治彦研究員の翻訳で刊行されています。2012年8月27日

「1324」  副島隆彦著の仏教論、『隠された歴史:そもそも仏教とは何ものか?』(PHP研究所)の読みどころを解説します。2012年8月12日

「1322」副島先生の仏教論の集大成『隠された歴史~そもそも仏教とは何ものか?』(PHP研究所)とロン・ポール米下院議員の『連邦準備銀行を廃止せよ(END THE FED)』(佐藤研一朗・訳、成甲書房)が発刊されました。 2012年7月29日

「1319」 副島先生の新刊本2冊。『ロスチャイルド200年の栄光と挫折』(日本文芸社)と石平(せきへい)氏とのケンカ対談『中国 崩壊か 繁栄か!? 殴り合い激論』(李白社)が発刊されました。世界の実像を知るのにおすすめの2冊です。 2012年7月19日

「1317」 副島隆彦・最新DVD『橋下徹の登場 と 政治思想の歴史』(2012年6月2日、講師:副島隆彦・中田安彦・須藤喜直)/最新刊『国家は「有罪(えんざい)」をこうして創る』(副島隆彦・植草一秀・高橋博彦・著、祥伝社刊)ラインナップ追加のお知らせ。2012.7.8

「1314」 「増税談合勢力」 の 野合(やごう)の増税に反対する。2012年6月25日

「1312」 第27回副島隆彦を囲む会主催定例会『橋下徹の登場と政治思想の歴史』に来場された会員の皆様のご意見をご報告します。 2012年6月19日

「1310」 ロマノ・ヴルピッタ『ムッソリーニ』を読む。現在の日本で重要な意味をもつ「ファシズム」とは何かを再考する 2012年6月4日

「1306」 爆弾のような破壊力を持った一冊!! 古村治彦著『アメリカ政治の秘密』(PHP研究所)を強力に推薦する。2012年5月13日

「1304」 副島隆彦を囲む会・定例会、第27回自力主催講演会(講師:副島隆彦・中田安彦・須藤喜直、開催日:2012年6月2日、土曜日)をご案内します。演題は『橋下徹の登場 と 政治思想の歴史』と決定しました!※金融・経済のお話はありません。2012.5.6

「1301」 新作DVD『今、世界経済がどう変質しつつあるか』(2012年3月24日、講師:副島隆彦・古村治彦)のアンケートの結果を掲載します。2012.4.25

「1300」 新作DVD『今、世界経済がどう変質しつつあるか』(2012年3月24日、講師:副島隆彦・古村治彦)/『欧米日 やらせの景気回復』(副島隆彦・著、徳間書店刊)のお知らせ。2012.4.19

「1296」橋下首相を誕生させようと目論む、関西財界ネットワークの正体とは 2012年4月3日

「1294」アメリカの共和党予備選で公然と囁かれる不正投票の横行。スーパチューズデーを終えて共和党予備選挙の様子、大統領選挙予備選挙・党員集会の複雑な仕組み、衝撃的な内部事情を現地から緊急報告します。 2012年3月24日 佐藤研一朗・筆

「1292」 (1) 4月28日(土)~30日(月)の「福島原発・難民キャンプツアー」のお知らせ。/(2) 6月2日(土)の「政治思想・日本政治の歴史(1960年代からこっち)講演会」のご案内。/(3) SNSI研究員・崎谷博征(さきたにひろゆき)氏の新刊『医療ビジネスの闇』(学研パブリッシング。2012/2/28刊)が出ました。2012.3.13

「1289」 (1) 3月24日(土)の「学問道場」定例会『今、世界経済がどう変質しつつあるか』(副島隆彦)の再度のお知らせ。/(2) 対談CD『日中殴り合い対談』(石平、副島隆彦。李白社)をご紹介します。2012.3.6

「1288」 日本は、「新・知日派」の台頭でも基地移設問題でアメリカの要求に屈服してはいけない 2012年3月2日

「1285」 「小沢一郎・陸山会裁判」の急展開。小沢一郎側が勝利しそうである。「ぼやき・会員ページ 1284」に掲載された文章の後半部分を、こちらにも転載します。2012.2.19

「1283」 まんが家・イラストレーターのぼうごなつこさんによる、政治漫画「小沢一郎・陸山会事件説明まんが お天道様がみてる」を掲載します。2012.2.10

「1280」 本年度初の副島隆彦を囲む会・定例会、第26回自力主催講演会(講師:副島隆彦先生・古村治彦研究員、開催日:2012年3月24日)をご案内します。2012.1.30

「1278」書評『父・金正日と私』(五味洋治・著)と『後継者・金正恩』(李永鐘・著)を読む。北朝鮮は改革開放に乗り出せるのか。“属国論”の観点で北朝鮮の対中外交を整理する。2012年1月23日

「1276」 新刊『中国は世界恐慌を乗り越える』(ビジネス社)と『衰退する帝国・アメリカ権力者図鑑』(日本文芸社)が発売されました。中国の発展の姿は100年前のアメリカ帝国そのものである。2012年1月10日

「1273」 「副島隆彦の学問道場」から 新年のご挨拶。 2012.1.1  下に加筆します。1月5日です。副島隆彦です。


「1972」 『夫のちんぽが入らない』(扶桑社)という本を読んだ。これが文学だ。副島隆彦 2017年5月15日
 副島隆彦です。今日は、2017年5月15日です。

 私は最近、一冊の本を受けて衝撃を受けた。本の書名は『夫のちんぽが入らない』(扶桑社)という本です。「こだま」という女性がペンネームを使って書いています。これが、11万部突破という。知っている人だけ知っている本です。これは今年の1月16日、初版発売です。私がこの本の存在を知ったのは3月になってからだった。あっという間に書店でたくさん売れた。これが文学だ、と、これこそは文学なんだということを、今日は強調して話します。


夫のちんぽが入らない

 それに対して、私は、日本を代表する文学者――小説家ですけれど――と呼ばれているらしい2人の男が大嫌いです。この2人というのは誰かというと、村上春樹(むらかみはるき)と平野啓一郎(ひらのけいいちろう)です。

 文学(ぶんがく)というのは、大学の文学部で学ぶことを意味するから、何か大変、立派そうに描かれます。ですが、本当は、文学とは、その時代時代の、その国の国民が共同に本気で悩んで考え込んでいる人間たちの生き方の問題、取り組んでいるテーマ、課題に、正面から応えているもの、です。それが文章による作品として世の中に登場すること、をいう。さらに言えば、それに多くの人が激しく共感することが必要です。これがその時代時代をつくっていく。

 ですから、文学というのは、「 何か立派そうな偉そうなことを、学者先生みたいなやつらが、教えを垂れたり、自分は他の人たちよりも、爽(さわ)やかで、芸術的で、すばらしい生き方をしています、ということを書くこと」ではありません。この『夫のちんぽが入らない』というのは、一昨年、扶桑社という出版社の編集者が、インターネット上に書かれていた、インターネット上の同人誌を見つだして本にしたものだ。発掘したわけです。インターネットの同人サイトで話題になって、人気が出た。

 ネット上の、同人誌即売会「文学フリマ」という所に寄稿した短編小説で、「夫のちんぽ が 自分の性器の中にどうしても 入らない」という、まさしくそのままのテーマの小説です。この本の帯(おび)には、「衝撃の実話。絶望の果ての、揺るぎない希望」と書いてあって、「 これは “結婚” という名の怪我をした、血まみれ夫婦の20年史である」と書かれています。

 私がこの本を知ったのは、LITERA(リテラ)という本読みたちのサイトでの紹介文を読んだから。このサイトは「サイゾー」という雑誌出版社が運営しているもので、黄色いデザインのサイトです。政治に関する文章もたくさん載っていて、主に自民党政権に批判的な内容です。

 この「リテラ」で、新田樹(にった・いつき?)というライターが、直接にこの「こだま」という著者にもインタビューしていた。インタビューの前にはこの新田というライターが、『夫のちんぽが入らない』を紹介している。これが非常に重要な文芸批評の文章になっています。

 まず、1月22日に、このライターの新田樹が、「 話題の本『夫のちんぽが入らない』のタイトルに込められた深い意味…しかし一方では広告掲載拒否の動きが 」という文芸書評文を載せたんですね。そして3月3日号に直接この著者のこだまにインタビューした記事が載った。

話題の本『夫のちんぽが入らない』のタイトルに込められた深い意味…しかし一方では広告掲載拒否の動きが http://lite-ra.com/2017/01/post-2868.html

『夫のちんぽが入らない』著者が告白…本がヒットすればするほど恐怖に震えるその理由とは? http://lite-ra.com/2017/03/post-2960.html

 だから、この二つの書評(ブックレヴュー)の記事をきちんと後で読んでくれれば、この本の概要はわかります。ここで、言論人、評論家である副島隆彦が、この本についての私の考えを言って置かなければなりません。

 私がこの本を買ったのは、新田樹の1月22日の書評文を読んでからだ。「レジに持っていくのに思わず躊躇してしまう、こんな衝撃的なタイトルの本が、いま大変な話題を集めている」と新田樹が書いていますが、まさにこのとおりで、私でも新宿の紀伊國屋で探したときには、レジで女の店員に書名を口に出して聞くわけにもいかず、同じフロアの検索のコンピューターで探して、置いてある場所がコンピューターに表示されて、自分でそのコーナーに行って本を手にしてレジに持っていきました。買ってすぐ読みました。つい最近のことです。

 おそらく、これを買っている小説が好きな読者は、8割、9割は女性だと思います。これは大きく切実な問題です。要は、彼氏と彼女として交際した結果、結婚して、夫婦になってしまうと、結婚生活が続いていると、夫婦の間にセックスがなくなるという重要な問題が出てくる。この本にかかれているのはまさにその苦しみであるわけです。これを深刻に受けとめている人々の激しい苦しみというか、関心事になっている。これが静かに全国でうわさになって、読者を獲得した。これが文学だ。

 タイトルの衝撃的な力で真実を書いてある。だから誰も反対することができない。共感を呼ぶ。それが文学として受けいられる条件です。ただ、こんな問題を正面から受けとめたくないという人たちもいる。だから、インターネットのAmazonの書評でも「ふざけるな」「不愉快だ」という非常に手厳しい評価がたくさんあった。この作品は、わがままだという批評でした。

 自分の夫とはセックスができないのに、よそではほかの男と、ネットの出会い系サイトに実名を書いて知り合ってセックスしている。その前に、自分の主人も風俗に行ってお金を出して女と寝ている。そのクーポン券というかカードを妻が見つけるわけです。ところが、お互いそれぞれセックスはしているのに、この夫婦の間には性行為がない。そういう夫婦です。この本が売れたのは、そういう同じ境遇にある人たちから共感を得たのであって、こういう感じ感受性をした男や女たちが日本全国にたくさんいるというだ。だから、この著者の「こだま」という人は、別に特別な性癖(せいへき)を持っているわけではなく、人格に問題があるわけではない。恐らく2017年 という今の日本の時代状況の中に出現している、切実な人間像なのです。

 すでに前の方で言いましたが、文学の課題というのは、その時代その時代の最先端の切実なテーマを、社会の表面に押し出す、ということです。それが解決とか答えとかになっている必要はないわけで、とりあえずみんなにとっての重要な課題で、隠されているものを、あえて露出させるということの大事さなんです。暴くことです。

 この本の著者は、恐らく北海道出身の、地方の極めてへんぴなところの出身の女性ですが、夫は東北地方です。東北の割と大きな都市、おそらく秋田県か青森県かそういうところの都市で、大学を出て学校の教師になっています。著者の「こだま」は小学校の先生になった。2年先輩で同じぼろアパートに住んでいた夫と出会っているわけですが、この夫のほうが2年先に、同じ東北の県の私立の高校の教師になっています。

 すぐに分かるのは、この2人は極めて真面目な人間たちであるということだ。そのころ家賃が2万円か3万円みたいな、大学の周辺のぼろアパートに住んでいること自体が、家にお金がないから、大学までは何とか出すけども、自分で半分以上は生きていきなさい、という感じの、決して貧乏ではない、という家庭の子供たちです。しっかりとした家庭で育っていて、その子供たちによくあることで、我慢してぼろアパートに住んで出会ったという2人が、何とそのまま結婚してしまったわけです。

 二人は何年もつき合ったというのだけども、性関係はないわけです。そうして、夫が彼女の親のところに会いに行ったときに、「こんな真面目な女性に出会ったことがありません」という言い方を相手の親にしている。この著者の「こだま」のほうも、「自分の主人が真面目な誠実な人間なんだ」ということを十分に知っている。

 これは、真面目な男女のつき合いの話なんです。この本の中に、「まるできょうだいのような夫婦」という言葉が1カ所出てきた。あっ、これなんだと、私は分かった。だから兄と妹の関係で、しかも仲が悪いきょうだいじゃなくて、兄のことを尊敬している妹との、非常に近いところでの男女関係なんですね。

 つまり、ここでは性愛、性欲というものが存在できないんですよ。「血まみれの夫婦」と書いてあるけど、一緒に努力して性交を行おうとする。けれども、どうしても入らないんだと。そこの問題点に2人でずっと直面して、年に一遍やろうとしたり、旅行に行って旅館で性交しようとしたりするんだけども、できない。ローションを使ったり、ジョンソン・アンド・ジョンション社のベビーオイルを使ったりしても、どうしてもできない。

 この夫婦にとっては、深刻な問題で、だけど何か不妊(ふにん)夫婦で、赤ちゃんができなくて悩んでいる夫婦と似たような感じになるんですけどね。それから、やっぱりこの女性が文学者(作家)特有の気質(きしつ)を持っていると、私は感じました。こういうタイプはひどくなると自律神経失調症になる。精神状態が安定しないんですよ。神経過敏症みたいになる女性だということがよくわかる。

 だから自分が公立小学校に赴任して、2年目で学級崩壊を起こしているクラスを担任するんですね。他の教師たちが、みんな逃げちゃうから、周りから彼女が押しつけられる。そこでものすごく苦労するわけで、学級崩壊を起こしているクラスというのは、もう騒ぎがすごくて、それを扇動している女の生徒がいるんだけど、とある宗教団体に親が入っていて。それは宗教に凝(こ)っているというよりも、さらに進んで、集団生活をしている両親の子だそうです。無農薬野菜(むのうやくやさい)とかお肉とかをつくっているヤマギシ会のような団体だと思うけども、その集団生活をしている宗教団体から小学校に通ってくる女の子だった。やがてこの子も自分の母親を大好きで、母親と同じ宗教団体の中で、農作業とかを集団生活で生きる女性に成長していくんですけど、彼女がクラスで一番暴れてもう手に負えない状況になっている。

 私も以前、学級崩壊をしている現場のクラスを見学して目撃したことがありますので、これはやっぱり大変なことなんです。しかし、教師の指導力や監督力や包容力がある、すぐれた教師ならば、そのクラスをうまくまとめていくことができる。このように、と今でも思われています。しかし、それは子供たちをだます力があるというだけのことです。それは集団を指導する人間の能力なんですけども、上手に人々をだまして、うまいぐあいに集団を運営していくという力です。

 これは政治指導力とか会社経営とかの問題でもあるんですけども、それ自体は、大したことではなくて、生き方上手というか、人の上に立つ能力がある人間がちゃんと人々の上に立っている、というだけのことなんです。私は、このことはそんなにすごいことだとは思っていません。

 それで、著者は、学級崩壊している小学校の中で悩み苦しみながら生きた実情があって、それでついにもう神経を病んでしまって、小学校の先生をやめてしまう。で、家にいて、夫の高校教師の収入で生活していくわけですが、子供をつくろうとするけれども子供ができないという問題になる。

 その間に、「出会い系サイト」で、同じ町や別の市ぐらいに住んでいる男たちと出会ってセックスするということになって。ある一時期だけなんでしょうけど。そして逆につき合った男から危ないことをするなと諭(さと)されたりする。

 夫の高校教師も真面目な人で、私立の底辺(ていへん)高校みたいなところで教えているようで、そこには当然、不良がたくさんいる。こういう生徒は、学校の勉強は大嫌いに決まっていますから、そうすると大体補導されるわけですね。万引きしたり、トラブルを起こしたり、けんかしたりして。今の高校生は、田舎も都会も、だいたいセックスを経験している。親や学校には内緒ですが。そうすると、そういう不良(大阪では、ゴンタロウ というらしい。副島隆彦は、このコトバを最近、大阪の森友学園を見学にいって、現地で知りました。 「松井一郎・知事は、ゴンタロウやったやん」と大阪人は皆、知っている。) を、警察に受け取りに行く仕事というのを、夜もいとわないでこの夫はするんです。ほかの教師たちが嫌がってやらないことも一所懸命やる。だからこの夫も真面目ないい人なんだということがよくわかります。

 あと、部活の指導というのがあって、これは最近は社会問題になりつつありますが、真面目な学校の先生たちはバスケ部とか陸上部とか何だか、それは文科系の活動でもいいんですが、顧問というのを無理やり割り当てでさせられて。真面目な教師は体育の教師でもないのに、つき合って土日も休んで、合宿の参加まではしないだろうけど、大会や試合があると応援に行くということをします。

 私も私立大学の大学教師をしていたので、一応割り当てはあったんですけど、年に2回ぐらいしか顔を出せなくて申しわけないねと言いながら、学生たちに挨拶だけした。何も応援できないとか言って、何かあったら印鑑だけは何でもつくからと。ただ私はご飯だけは学生たちに食べさせたというか、彼らを飲み会だけはおごってあげていました。それぐらいはできるわけで。だから夜も7~8時までつき合わされる真面目な教師たちの厳しい生活がある。

 公立小学校、中学校はものすごい量の書類作成をやらされるんです。いざというときの責任逃れ、を教育委員会がするからだ。現場の教師たちはものすごい量の書類作成をさせられる。公立校のほうがこれは大変で、私立のほうは相当楽なんです。勝手にやってくれとなる。文科省としても、自分たち公務員は、私立には、知らん顔ができる。役人というのは、本当に汚(きたな)いやつらで、自分たちの保身ばっかりだ。

 だから現場のほうへ、教育の現場のほうへ仕事を押しつけます。だから、ものすごい量の書類作成に追われるんですね。問題児(もんだいじ)をひとり抱えると、もうそれだけで大変な手間がかかるということになって、トラブルを起こさないで、その年、その年を、なんとかやって、学校から卒業させてしまうことが何より目標ということになります。

 学校の教員という特殊な人種は、自分が上に出世していこうと思っている悪い教師たちほど――あえて悪い教師たちと私は言いますけどね。人格者のふりをした本当に悪い連中です。人格者ぶるんですね。私は、かなり見ました。これはお坊様(僧侶)たちと同じなんだろうけど。それになれない教師たちがいます。この人たちがいい人だ。

 だから、この小説は、この真面目な教員夫婦の話なんです。だから夫のちんぽが入らないは、時代の切実なテーマだと私は言ったけれども、そんなことは千差万別であって、世の中には、もっといろいろの男女の関係が起こっていることで、個別に病気の問題というか、精神的な(すなわち、頭=mind マインド。マインドは、「心」なんかではない、頭だ)の病気の問題もいろいろある。あとホモセクシャリティ(同性愛)の問題とか、性同一障害(トランスジェンダー)もあるから、何を言っても解決なんかないのです。

 だけど最初に言った、私が気づいた、この夫婦はきょうだいなんだと。きょうだいの間には、一行で、「嫌(いや)らしさ」(オブシーンティ obscenity , 猥褻、わいせつ)という言葉であらわされる、男女の性欲の関係が成り立たないんだ、という根本的な問題があるのだ、と私、副島隆彦は思います。

 だからといって解決策として、2人は別れればいい、そしてそれぞれ別の人を見つければいい、ということではない。このまま平和にこの2人は、子供もつくらないで暮らしていくだろう。それで穏やかな老後が来るわけで、この問題。つまり自分たちは真面目な人間なんだというところを納得し合えれば、それでもういいことだと思います。

 なぜ2017年の今、こういう本が出現して売れたのか。それは、結婚しない、子供もつくらない、という男女が日本全国で2000万人以上になってしいるだろうからだ。40歳を超しても、50歳になろうとしても、もう結婚しない男と女たちがいます。私の弟子たちでももう40歳ぐらいだけども結婚しません。つまり子供もつくらない。そして、こっちのほうが社会的に多数派になりつつあると思う。多数派を少数派が差別する、ということは出来ない。

 これは今の政府(国家)の政策が間違っていて、アメリカにお金をたくさん、ものすごい金額で奪い取られるものだから(このことを、私、副島隆彦は、ずっと、自分の金融本で20年、書いてきた。だが誰にも相手にされていません。注記おわり )、日本国が貧しくて、豊かさがないものだから、若いサラリーマンたちがもらう普通の給料では、とてもではないが家族生活を営めないという現実があるんです。だけど、政治のせいにするな、それぞれの個人の問題だ、とか言われるだろうけども、本当は政治の失敗なんです。

 と同時に、日本の国自体の成長がとまって、もう30年ぐらい経(た)つので、衰退国家ですから。「マイナス成長」という変な日本語を使うけども、本当は、衰退(すいたい、decline)なんです。マイナス成長という言葉が当たり前だと思っているほうがおかしい。しかも、これが20年も続くとものすごい勢いで貧困が、私たちの目の前の衰退社会に、生まれるんです。それでも、社会的なインフラストラクチャーだけはものすごく発達していく。公共輸送機関と道路や町並みはものすごく整備されるんですね。きれいになる。

 つまり、社会全体の外見(そとみ)は、非常にきれいになります。ところが一人一人の人間の生活は貧しいという大きな問題だ。しかし、この問題を皆(みんな)直視しない。公務員の数だけはたくさん増えて、あらゆる場面に国家としての対応はなされている。だからどんな田舎に行っても日本はきれいなんですね。道路がちゃんと走っていて、車をみんな持っていて、便利な快適な生活をしているように見えます。しかし乗っている車はみんな軽自動車で、便利に動けるように、最小限度の収入で生き延びている、というのが日本の現状です。田舎に行けば行くほど、その現実がよく見える。

 だから貧しさというのが、今の日本の若い男女の、結婚しない、子供をつくらない問題を生んでいる。これは個人の選択ですから誰も文句は言えない。あと一つは、人間が我が儘(わがまま)になっちゃっている。みんなわがままですから、他人と理解し合うとか、仲よくするとか、妥協するとかということができなくなっているんです。これは結婚生活をやっている夫婦でもそうですが、わがままなんです。わがままというのは何だといったら、もうこれ以上、私でも何にも言えないですね。

 これはこれまで、「インディビジュアリズム」(individualism)と言われていた個人主義という言葉ではもう足り得なくて、本当は「パーティクリズム」( particlism )というべきかもしれない。パーティクルというのは粒子(りゅうし)です。粒(つぶ)なんです。一つ一つの人間が粒のようになって、ばらばらになっていまして、もう人の言うことを聞きたくないんですよ。

 だから典型的には男の人、ご主人がちゃんとお金を稼いで家族を養えないとなると、女が不満を持ち出して、子供を連れて出ていくんですね。離婚するんです。そして女の力で生きていこうとする。そのとき能力を発揮する女性というのがいまして、生きてゆくために能力を発揮して、どんなことをやってでも、自分の力で生きてゆく女性たちがたくさん出現しています。子供を自分の力で育てる。それは非常に強いことです。だからそのために、鉄筋アパートというのが、さらにどんどんつくられて、どんどん家族の数が少なくなって、それでアパートを経営しているプロの業者たちが潤うということが起きています。私は、講演先で業界のトップたちからそのように聞きました。

 だからわがままなんていう問題は、社会的テーマにならないように見えて、今はもう大きな要素です。かつ自分の生活水準を落としたくないという問題があるので、だから家族生活なんかできないし、ほかの人の面倒を見るなんていうことはできなくなっています。

 これは「人口問題」として別個に考えることです。この人口問題のことを、デモグラフィー(demography)といいます。デモクラシーのデモで、人間たち、人間集団という意味ですが、グラフで図形。デモグラフィーというのは人口動態学(じんこうどうたいがく)とか訳したほうがいいのですが、経済学(エコノミックス)のさらにその基礎学問なんですね。人間の集団としてのある国民とかを、それをまとめて取り扱う統計学(とうけいがく。スタティスティックス)の一種なんです。

 このデモグラフィーから見た人口問題というのを論じる学者た、統計人間(ほとんどは公務員)たちが、デモグラファーという連中です。これが人口動態学者で、経済学の基本のところを研究している。例えば『カピタール』” Le Capital au XXIe siecle ” 「ル・カピタール オ・ドゥージエム? シエクル」という大作の本( 本当は、『21世紀の資本論』と訳すべきだった)を、近年(2015年?)、書いたトーマス・ピケティというフランスの経済学者が、このデモグラファーなんですね。大変すぐれた本ですが、今日はもうこの話はしません。

 前記した、リテラの書評と、著者こだまに対するインタビューの記事をどちらも、このうしろに載せますが、冷酷に書かれていて、私が、ここまで語ってきた、夫婦の苦しみとか葛藤(かっとう)の問題とかにはそれほど触れていませんね。私が今、述べたようなことに触れていません。でも、これが今の時代の文学なんですね。時代の表面に出てきた最先端の課題です。

 この最先端の課題を追い求めるために人間はいるわけであって、古い話で、例えば日本のフェミニズム運動の最初の平塚らいてう(平塚雷鳥)と夏目漱石の弟子だった森田草平(もりたそうへい)という男が逃避行(とうひこう)というか、駆け落ちみたいなことをしてみせた。すると、当時の新聞で大騒ぎに騒がれました(  年 月 ごろ)。どうっていうことはないんですけどね。2人とも憔悴(しょうすい)しながら、自殺もできないで、帰ってきて。でもこれが事件としてスキャンダルとして新聞で騒がれたことで、この2人は、文学者としての名前を高めた。

 あと日蔭茶屋(ひかげのちゃや)事件というのもありました(  年 月)。関東大震災(1923、大正12年)の直後に甘粕正彦(あまかすまさひこ)大尉に殺された大杉栄(おおすぎさかえ)という男がいて、これが日本のアナーキストの輝ける代表で、すぐれた思想家だったんだけど、殺さました。

 その大杉栄が自分の愛していた、一緒に殺された伊藤野枝(いとうのえ)とは別の女性と一緒に、神奈川県の葉山にあった日蔭茶屋で刺された。刺した女というのが、当時の「東京朝日新聞」の女性記者をしていた。この事件が大騒ぎになって、警察に捕まって裁判にかけられたりするわけです。

 こういうスキャンダルが、実は当時の文学者と呼ばれている先進的な人たちによって、次々と起きた。「夫婦交換契約」とか (佐藤春夫 と 谷崎潤一郎の? )の。人々にとっては大変な衝撃だった。これは一方では、浪曼派(ろうまんは)と呼ばれる運動でもあったのだけれど、その前の、アララギという詩を書いている、和歌とかを詠む集団とかの中から生まれた文化人、先駆的な歌人たちの行動でもあり、それは文学がわかる上流階級というか、知識階級の人たちの存在があって、そこの中での男女関係の、ぎりぎりの危ないところが描かれて、それが事件までなってしまうと新聞でたたかれるわけで、そのときに大評判になった。それが日本の文学です。

 ところが、大学の文学部というところでは、そういうふうに真実を教えないんですよ。何か立派な作品があってみたいな、作品鑑賞をやるんですけどね。本当は、今の芸能人たちがやっている、きゃーきゃーわーわーの男女間の乱れの大騒ぎ、スキャンダル、ゴシップそのものなんです。まだテレビはない、ラジオはあるけど、新聞が騒ぐしかない。映画もろくすっぽつくられない時代ですね。その前の歌舞伎役者たちがやっていたスキャンダル事件を、明治、大正にはいると、そういう知識人階級が引きずって行ったんですね。

 だから私たちの時代(1980年代)には、田中康夫(たなかやすお)というスキャンダル的な作家が存在して、一時期、『なんとなく、クリスタル』で騒がれたころの雰囲気が、80年代の私らの世代の、スキャンダル文学の最高峰でね。モデルさんみたいな女たちと付き合って康夫ちゃんが、次々に爽やかに寝て回るみたいな話のすごさとして、時代を象徴していた。みんなあの雰囲気に憧(あこが)れて、羨(うらや)ましかった。だから、その時代その時代の先端のところの課題が大事なんです。

 ところが、2010代の今は、文学者とか作家というのはろくなやつがいない。ろくな作品がない。例えば、私は、平野啓一郎(ひらのけいいちろう)というのが嫌いです。こいつは泥棒作家で、盗作作家なんですね。

 佐藤亜紀(さとうあき)さんというすぐれたヨーロッパ中世物を書く力のある小説家の文章を、たくさん泥棒したんです。ところが新潮社という大きな出版社が、平野啓一郎の肩を持って佐藤亜紀からの告発というか、はっきりとした批判を全て封殺して、佐藤亜紀に小説を書かせないようにしして、彼女を潰(つぶ)した。私は本当に怒って、以前このことを書いたことがある。ここの「学問道場」のサイトの中に、はっきりと平野啓一郎、このにやけや野郎の盗作作家を許さない、と怒って書いた。

 これは、1998年の『日蝕』で芥川賞を受賞した、この小説自体が盗作作品なんですね。これは佐藤亜紀のすぐれた小説からの泥棒でした。1993年に同じ新潮社から出された佐藤亜紀の『鏡の影』と内容がものすごく似ているんです。なのに今もこの平野啓一郎はいけしゃあしゃあと、このあともテレビに出てきて、何だかモデルの女と結婚して、京都大学出の華やかな文学者として出版業界で、ある意味祭り上げられているんですね。テレビ局まで含めて。何でこんなことになるのか。

 佐藤亜紀には、もう一つ『バルタザールの遍歴』というすばらしいデビュー作があるんです。これもすばらしいんです。だから佐藤亜紀が泣きながら訴えている文章とかも、私の「今日のぼやき」に載せてあります。(http://www.snsi.jp/tops/kouhou/1740

 あと一人は村上春樹ですね。こいつも救いがたいぐらいの男だ。今度の『騎士団長殺し』というわけのわからない、この小説でノーベル文学賞をもらえるんじゃないかぐらい業界は言ったけど、全く売れなかったそうで、ざまあ見ろ、だ。

 村上の処女作『風の歌を聴け』(  年)はよかった。優れていた。ところが、そのあとの、『羊をめぐる冒険』とか『ノルウェイの森』とかで200万部売れたみたいな時代が、1980年代、1990年代、続いたんだけど、これらのヒドい駄作に対しては、私は、「いいかげんにしろよ」の一言しかないんです。

 平野啓一郎の文章もそうだけれども、村上春樹も何をやっているか。とにかくかっこいい男女が、爽やかにセックスをして、その後、お茶を飲んで、音楽を聞くんですね。たらたらそこらを上品に散歩するんです。そればっかりなんですよ。「何、このばかたちは」としか言いようがない。わけのわからん思い出話をしてずっと、ずーっとしてみたりとか、「1970年ごろの学生運動の記憶」とか。とにかく、セックスして、レコード(まだ、LPレコードですよ)で音楽を聞いてコーヒーを飲んで、また、たらたらと散歩をするというシーンばっかりなんです。つまり、この男は、20代のころから全く成長がないまま 60過ぎのじじいにまでなってしまった。これは何事なんだと。

 こんなのが日本における文壇(ぶんだん)の、この文壇という言葉自体が本当はおかしいんだけどね。論壇(ろんだん)というもがあって、評論業界ですけど、そんなものありません。出版業界自体が滅びかかっていて、月刊誌の総合雑誌が、この20年で、ほとんど全部、出版中止、廃刊(はいかん)になって滅んでいきましたので。出版社自身の存立が危ない。だから文壇、論壇の大御所とか親分とか言っているほうがおかしい。私はずっと、自分も一応、所属しているこの業界をじっと見てきて、「ばかじゃないの、こいつら」と言って、一切相手にしないで、自力でやってきました。彼らに対する思い入れは何もありません。

 だから、私も日本文芸作家協会というのに入っているけれども、ここの理事とか代表たちが全く、これが文学者かよというぐらい、本なんかまったく書いていないし、小説も売れなくなった。過去の遺跡みたいなじいさん、ばあさんたちで、そこでまだ林真理子(はやしまりこ)やらが威張っててね。三田誠広(みたまさひろ)が何か次の理事長になるみたいな、本当に腐り果てたやつらです。この人達は、自民党(小泉政権 や安倍政権)にべったりくっついて、文化庁の官僚たちと仲よくしたりすれば、補助金、文化活動助成金が出て、それを分け合って、何か自分たちが日本の文学者を代表しているみたいに思い込んでいる。

 ところが、その中身は全く国民に相手にされていない。小説家崩れじじいたちか、何だかわからないけど和歌か短歌か何かの会で何とか賞をもらった程度のばあさんたちなんですね。その程度の人たちの集まりなんですよ。でも何か文学者を気取るんだよね。

 だから私が業界への八つ当たりなんかしてても仕方がないんだけど、この平野啓一郎と村上春樹に比べたら、今回の『夫のちんぽが入らない』を書いた こだま という女性のほうが、現代、時代の最先端を生きている文学作品なんですよ。それを私は今日は言いたかった。

 うそを書いていない。真面目であるということ、小説、文学の大事なことはうそを書かないということなんですね。真に迫って本当のことを書くと。どうせ小説(文学作品)は、人間がやるつくり話なんだけども真剣でなければいけない。本気で時代と闘っていなければいけない。ところが、ただのつくり話が、虚構そのものであるということになると、読んでいて周りは本当に不愉快になります。村上春樹のアマゾンの書評を、600本ぐらい、私は読んだけど、「なに、こいつ。こんなものが小説か」とか、中年の文学部での女性が、「何ですか。この村上という人の小説は、私たち小説読みを馬鹿にしているのですか」と書いている。

 この「夫のちんぽ」という言葉を、私は、自分が口に出しているうちに、もうあまり違和感がなくなった。だから、やがて、世の中にこの言葉が広がって、みんなも嫌ではなくなってゆくだろう。 恐らく日本国内でじわじわとそういうふうになってゆく。男と女というのは難しい関係ですから、まったくあきれ返りますが、もっとお互い、仲よくすればいいのに、といくら言ったって、できやしないわけで、いろいろな夫婦、男女 がいて当たり前なんです。

 別にそれが異常だということはもうないわけですから、これからの世界はもっと人間という生き物が変わっていくんでしょう。どんどん人間というものが変わっていって、それをつかみ取った小説が文学として認められていく、ということなんですよ。  副島隆彦 記

 最後に、『夫のちんぽが入らない』についての前記したリテラの文章2本を載せます。

(転載貼り付けはじめ)

 話題の本『夫のちんぽが入らない』のタイトルに込められた深い意味…しかし一方では広告掲載拒否の動きが
2017.01.22

『夫のちんぽが入らない』──。

 レジに持っていくのに思わず躊躇してしまう、こんな衝撃的なタイトルの本がいま大変な話題を集めている。この本は発売前から大きな注目を集め、今月18日の発売日からわずか1日で重版が決定。早くも累計6万部を超えるヒットとなっているという。

『夫のちんぽが入らない』(扶桑社)は、著者のこだま氏が「文学フリマ」で発売した同人誌「なし水」に寄稿した同タイトルの短編が元になった自伝的私小説。何ともネタ感の強い表題ではあるが、その物語はおふざけなどではなく、性、出産、親子関係、仕事などに悩み苦しんだ一組の夫婦による切実な戦いの記録である。

 こだま氏が夫と出会ったのは18歳のとき。大学進学に際して入居したアパートの2つ隣の部屋に住んでいたのが縁だった。2人はほどなくして付き合うことになるのだが、ここである問題が起こる。

〈私と彼は、セックスをすることができなかった。
 ちんぽが入らなかった。
(中略)
 最初何をふざけているのだろうと不思議に思った。
 でん、ででん、でん。
 まるで陰部を拳で叩いているような振動が続いた。なぜだか激しく叩かれている。じんじんと痛い。このままでは腫れてしまう。今そのふざけは必要だろうか。彼は道場破りのように、ひたすら門を強く叩いている。
 やがて彼は動きを止めて言った。
「おかしいな、まったく入っていかない」
「まったく? どういうことですか」
「行き止まりになってる」
 耳を疑った。行き止まり。そんな馬鹿なことがあるだろうか〉

 彼はこだま氏のことを処女だと思い込み、その夜は無理をせずに寝ることになった。しかし、彼女は処女ではなかった。高校2年のときに初めてした相手とは、痛みと出血はあったものの問題なく事を行うことができたのだ。だから、日を改めてまた夜が来ても結局うまくいくことはなかった。

 何が原因だったのかは本書では明かされない。著者のブログ「塩で揉む」のなかでこだま氏は、この話を読んだ複数の女性から同様の悩みを打ち明けられたと明かしており、それは決して彼女だけの特異なケースというわけではないようだ。

 とはいえ、セックスができないという一点を除いては、こだま氏と彼の交際は順調に進み、ほどなくして結婚。だが、幸せな生活は長くは続かなかった。

 仕事での人間関係に躓いたこだま氏は自死を思い立つほどに追いつめられ、夫婦もすれ違うようになっていく。そんな日々のなか、こだま氏はインターネットを通じて知り合った男性とセックスしてしまう。

 さらに、20代後半に差し掛かると、今度は両家の親族から子どもを産むようにプレッシャーがかかってくる。だが、もちろん「夫のちんぽが入らない」という問題を抱える2人はその思いに応えることができない。

 こだま夫妻がそのあとどういう道を選んだかはぜひ、本書を読んでもらいたいが、読み進めていくうちに、こだま氏が葛藤してきたのは、物理的に「ちんぽが入らない」ことだけではないことがよくわかってくる。こだま氏が戦ってきたもの、それは「普通」だ。夫婦そろって子どももいて、家族助け合って生きていく。それが「普通」。その「普通」を築くことのできなかった人は白眼視されても仕方がない──。いま現在の日本社会は、そういった誰が決めたかわからない「普通」を押し付け、その枠に入ることのできない人々を排除しようとする空気が日に日に強くなっている。

『夫のちんぽが入らない』は、そういった時代のなか生み出された極めて現代的なテーマの物語だ。多様性に対しての不寛容さがどんどん広がるなか、こだま氏がつづる言葉は重要なアンチテーゼとして強く響くのである。

『夫のちんぽが入らない』というタイトルも実は、センセーショナルを狙ったわけではなく、もっと深い意味合いがあったようだ。ウェブサイト「cakes」に掲載された、詩人・文月悠光氏との対談でこだま氏自身はこのように語っている。

〈文月 タイトルの「入らない」の部分についてもお伺いしたいのですが、これは文字通り「入らない」という意味もありますし、大人の社会に「入れない」、世間で「これが幸せ」とされる家族の形に「入れない」というところにも掛かっているのかなと思ったんです。
こだま わあ……うれしい。タイトルについては、変える話は何度も出たのですが、だとしても「入らない」だけは使いたいと思っていたんです。ちんぽも「入らない」し、級友の輪、生徒の心、妊娠や育児の話……とあらゆる場に「入れない」自分を強く意識しながら過ごしていました。これ、読み取っていただけてすごくうれしいです。〉

 だが、この本をめぐって一つ懸念があるという。問題となっているのは、やはりインパクトの大きすぎる『夫のちんぽが入らない』というタイトルだ。「週刊ポスト」(小学館)2017年1月27日号にはこのように書かれていた。

〈発売前から話題沸騰の本書だが、一つ大きなハードルが立ちはだかる。新聞広告だ。書籍のタイトルにもかかわらず、新聞社によっては「ちんぽ」という字が審査で引っかかり、広告を出せない事態が想定されるという〉

『夫のちんぽが入らない』は決してふざけた本ではないし、エロ小説でもない。押し付けの家族観・恋愛観に苦しんでいる人に一筋の光を照らしてくれるような本である。一読すれば、ただのウケ狙いのタイトルなどではなく、このタイトル以外にあり得ないことも理解できるだろう。タイトルだけでこの本が誤解され、届くべき人のところまで届かないといった事態が起きないことを切に願うばかりだ。
(新田 樹)


http://lite-ra.com/dev/print/?url=http://lite-ra.com/2017/01/post-2868.html


LITERA/リテラ 本と雑誌の知を再発見

『夫のちんぽが入らない』著者が告白…本がヒットすればするほど恐怖に震えるその理由とは?

2017.03.03 新田 樹

 話題の私小説『夫のちんぽが入らない』(扶桑社)の勢いが止まらない。13万部を突破と、文芸書としてはベストセラーと言ってもいい大ヒットとなっている。また、出版当初はそのインパクトの強すぎるタイトルゆえに難しいと言われていた新聞広告も、「書名は書店でお確かめください」と記載してタイトルをぼかすという前代未聞の荒技で朝日新聞など大手新聞にも掲載されることになった。

 しかし、本に対する注目度が上がれば上がるほど、著者のこだま氏はある恐怖に震えているという。

 いったいなぜ? その本題に入る前に、『夫のちんぽが入らない』とはどんな小説なのか、念のためおさらいしておきたい。

『夫のちんぽが入らない』は、主婦ブロガー・こだま氏による実体験をベースとした自伝的私小説。物語は彼女が大学に入学した年の春、後に夫となる彼と出会うところから始まる。順調に交際を重ねていく2人だが、初めてベッドを共にしたとき問題が起きる。本のタイトル通り、ちんぽが入らなかったのである。初体験の相手とは問題なくできたのに、夫のちんぽだけが入らない。ジョンソンベビーオイルを塗っても、激痛が走りシーツが血まみれになるだけでどうしてもダメ。それは結婚後も変わらず、結果として夫は風俗に、そして彼女は不倫に走るなど悩み苦しみながらも、最終的には2人だけの夫婦のかたちを見つけだしていくという物語だ。

 新聞に書名を載せられないタイトルとは裏腹に、読後は読んだ人が自分の家族観や夫婦観を再考するきっかけにもなる本で、生き方の多様性を肯定するそのメッセージには多くの人が勇気づけられた。

『夫のちんぽが入らない』は、決して邪な本などではない。では、なぜこの本が売れることを著者は恐れているのか? 「クイック・ジャパン」(太田出版)vol.130に掲載された写真家・植本一子氏との対談のなかで彼女はこのように語っている。

「今回の本の存在は夫も家族も知りません。できれば死ぬ間際まで言いたくない。私は嘘をついているんだな、って思います。こうして本が話題になればなるほど、自分の身が苦しくなる」

 もともと、こだま氏は自分がライターであることを夫や親に明かしていない。しばしばエッセイのネタに家族のことを書いているのにも関わらず……。しかもそのうえ、『夫のちんぽが入らない』という小説は、夫婦のベッドルームでのことをいっさい包み隠さず書き綴った本だ。自分のことはもちろん、夫が妻に隠れて風俗に通っていること、そこで性病をもらってきたこと、行きつけの風俗嬢に「キング」とあだ名されるほどの“モノ”をもっていることまで明かしている。夫の職業や住んでいる場所などは実際のものとは少しずらしているそうだが、周囲の人が読めば気づかれるほどしか変えていないようで、事実、旧友にはライターとして活動していることを見破られていたそうだ。

 実は、こだま氏は、本の出版当時から周囲、特に夫や親に自分の書いている文章を知られることに関して恐れを表明していた。「SPA!」(扶桑社)2017年1月31日号に掲載された松尾スズキ氏との対談でもこのように語っている。

「実はあんまり売れてほしくなくて。このタイトルにしたのも、下ネタが許されない厳格な家庭に育ったので、これなら親は絶対に手に取らないからバレないだろうという算段があったんです」

 また、自身のブログ『塩で揉む』には、発売直後に近所の本屋で起きたエピソードをこのように書き綴っている。

〈発売から1週間後、近所の書店に2冊だけ入荷していた。「こんな田舎じゃ当然置いてないだろう」と試しに覗いた程度だったので、高倉健さんの御本の隣で申し訳なさそうにうっすら光る「ちんぽ」を発見したときは変な声が出た。そして、手に取り「よくこんな僻地の潰れそうな本屋まで来たね」とねぎらった。地元の人間には読んでもらいたくなかったので、その2冊を買い占めようと思ったが、「すぐ売り切れたら、売れる本だと思われてもっと入荷してしまう」という話を聞いた覚えがあり、変に手を出さず流れに任せることにした。都会でだけ売れてくれ。そう願いながら棚に戻した。〉

 しかし、幸か不幸か、『夫のちんぽが入らない』は大ヒット。こだま氏は大きな注目を浴びることになった。そう遠くない未来、執筆業のことを知られる日が来るかもしれない。

 ただ、こだま氏は少しずつそういった煩悶を乗り越えつつあるようだ。「クイック・ジャパン」で連載している自伝エッセイ「Orphans」にてこだま氏は、こんな決意を綴っている。

〈私小説を出したことで私の人生が大きく変わってしまうのかもしれないし、今まで通りひっそりと続くのかもしれない。だけど、これから迎える春は、何もしてこなかった過去の春とは違う。
 自分のしてきたことを悔いたり、押し潰されたりするだろう。夫や両親を傷つけることになってしまうかもしれない。でも、私の今できることをした。ずっと言えなかった気持ちを一冊のどうしようもないタイトルの本に詰め込んだ〉
〈いつか家族に打ち明けたい。逃げずに手渡したい。口も心も閉ざしていた日々のこと、誠心誠意、同人誌、夫婦の性、私小説。これまでに放った自分の言葉の球が一気に跳ね返ってくるに違いない。
 すべてを知ったあとでも私と家族のままでいてくれるだろうか〉(前掲「クイック・ジャパン」vol.130)

 本を読んだ人ならわかる通り、『夫のちんぽが入らない』という作品は、夫婦の性的な問題、仕事に関する挫折、病、子どもができなかったこと、親に対する複雑な思い、といったものを正直に書き綴ることで、主人公=作者が、知らず知らずのうちに抱え込んでいた思い込みや偏見を捨て去り、多様な生き方を肯定することができるようになるという物語だった。

 執筆の過程で得た、固定観念を打破し、色々な価値観を受け入れる力は、彼女の人生を確実に前に押し進めつつある。

「Orphans」にせよ、「SPA!」連載エッセイ「こだまの不協和音家族」にせよ、彼女の文章は自分の周囲で起こったことを一歩引いた目線で観察し、そこで芽生えた自分の感情をこれまた第三者的な視点で表現するところにおもしろみがある。「ライターとしての仕事がバレる」という危機を彼女はどんな筆致で書き続けていくのか。ただ、たとえバレたとしても、エッセイから受ける印象で見る限り、夫は案外あっさり執筆業のことを受け入れてくれそうな気がするのだけれど、どうだろうか。 (新田 樹)


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(転載貼り付け終わり)

副島隆彦拝

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