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「1979」 今売り出し中の国際政治学者・三浦瑠麗(みうらるり)の評論家としての立ち位置と、安倍政権の仕掛けた改憲論議について 2017年6月20日

「1976」 日本の 「国家秘密警察長官」である 菅義偉・官房長官の正体がわかる二冊の本を紹介する。2017年6月9日

「1975」【トランプ政権通信】トランプ大統領の初外遊の成果と国内で噴出する「ロシアゲート」の真相を考察する。(1)2017年5月31日

「1973」安倍晋三と昭恵夫人の熱い同志愛を副島隆彦が解説する。2017年5月18日

「1971」 1643年と1756年のヨーロッパの歴史(2) 副島隆彦 2017年5月8日



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「1978」 『ニーチェに学ぶ 奴隷をやめて反逆せよ! ―まず知識・思想から』(副島隆彦著、成甲書房、2017年6月18日)が発売されます 2017年6月15日 古村治彦(ふるむらはるひこ)記

「1977」 日本の「国家秘密警察長官」である 菅義偉・官房長官の正体がわかる二冊の本を紹介する。(2) 2017年6月10日

「1974」新刊のお知らせ。『老人一年生-老いるとはどういうことか』(幻冬舎)が発刊されます。「老人とは痛いのだ」ということを思い知らせてくれる一冊です。2017年5月28日

「1972」 『夫のちんぽが入らない』(扶桑社)という本を読んだ。これが文学だ。副島隆彦 2017年5月15日

「1968」 副島先生の新刊『アメリカに食い潰される日本経済』(徳間書店)の発売が4月28日に決まりました。ぜひお求めください。2017年4月21日

「1966」 第37回 副島隆彦を囲む会主催定例会「ディヴィッド・ロックフェラー死後の世界新秩序“G3”を大予言する」(2017年5月28日(日曜日))のお申込みをお待ちしております。2017年4月12日

「1964」 橋下徹・元大阪市長がアメリカで講演した件、それから売国官僚・高見澤将林(たかみざわのぶしげ)について 2017年4月2日

「1960」相田英男氏の緊急寄稿「東芝=ウェスティングハウス問題」について対話形式で理解する。2017年3月15日

「1957」お知らせ2つ。副島先生の新刊『税金恐怖政治(タックス・テロリズム)』(幻冬舎)の発刊の紹介。 それから、今、国会を揺るがしている、森友学園への「国有地ほとんどタダで払い下げ問題」(=安倍晋三記念小学校問題)を追いかけている作家の菅野完氏との対談の内容を動画と文で載せます。2017年3月1日

「1954」斎川眞(さいかわまこと)『天皇とは北極星のことである』(PHP研究所)の紹介。日本国の 天皇という称号はどのようにして生まれたか。 2017年2月16日

「1953」これは必読の一冊。下條竜夫(げじょうたつお)著『物理学者が解き明かす思考の整理法』(ビジネス社)が発売されます。小保方晴子、星占い、金融工学を理科系の視点で理解するほか、思考の整理法の実践編として好評だった前作に続いての新刊です。2017年2月10日

「1948」天皇陛下の譲位問題。この問題は「ワールドヴァリューズ(世界普遍価値)と民族固有価値(ナショナルヴァリューズ)のどちらを重視するか」という問題であり、天皇陛下と安倍晋三がその2つの価値観を巡って熾烈な争いを繰り広げている、ということなのである。副島隆彦・記 2017年1月16日

「1944」【講演DVD】「鳩山由紀夫元首相が見た『属国・日本』の真実」(2016年11月20日)の講演ビデオについてお知らせします。鳩山元首相が日本の対米従属政策の問題点、今の民進党の問題点、アジア・インフラ投資銀行(AIIB)の実像について語ります。2016年12月26日

「1942」 北方領土まったく返還なし記念。 「自民党ネットサポーターズクラブ(J-NSC ネトサポ)のネット世論誘導 ネトウヨその世界」。自民党によるネット上の言論操作を暴いたNHKの番組を載せる。 2016年12月18日

「1940」先日の鳩山由紀夫元首相をお呼びしての講演会の会場で皆様から頂いたアンケート結果です。2016年12月6日

「1937」  アメリカ大統領でトランプが勝利してから私がアメリカ大統領選挙について書いた、「重たい掲示板」への投稿を載せます。副島隆彦 2016年11月22日 

「1934」副島隆彦の、 最新の金融本 『ユーロ恐慌 欧州壊滅と日本』( 祥伝社)が発売。 恒例のエコノ・グローバリスト・シリーズの第19弾。2016年10月29日

「1931」 副島先生の緊急出版 の 新刊『Lock Her Up! ヒラリーを逮捕、投獄せよ』(光文社)が発売されました。注目の米大統領選挙の真の争点を理解するために是非お読みください。2016年10月10日

「1927」来る11月20日に私達の秋の定例会を特別ゲストを呼んで開催します。今回は、鳩山由紀夫元首相をゲストにお招きして、世界の行方、東アジアの今後、日本の将来についてじっくりお話をうかがいます。2016年9月15日

「1924」番 『明治を創った幕府の天才たち 蕃書調所=ばんしょしらべしょ=の研究』(成甲書房刊)が発売になります。 古村治彦(ふるむらはるひこ)筆 2016年9月4日

「1920」番  ” Lock Her Up ! ” 「 ヒラリーを逮捕せよ、 投獄せよ !」 の嵐が アメリカ全土でわき起こっている。 2016.8.11  副島隆彦記 

「1916」 最新DVD『アメリカ名物「トランプ・ポピュリズムの嵐」と最新の世界情勢』のお申し込み受付を開始します。9月以降の米大統領本戦本格化を前に是非ご視聴ください。2016年7月20日

「1912」 副島隆彦のアメリカ分析 の最新刊 『トランプ大統領とアメリカの真実』(日本文芸社)が発刊。2016年6月27日

「1910」 橋下徹(はしもととおる)前大阪市長はなぜ危険なのか。 それは国家社会主義(こっかしゃかいしゅぎ)の思想を持っている恐ろしい男だからだ。 副島隆彦 2016年6月16日

「1907」 重たい掲示板 [1938]私たちの定例会は盛況に終わりました。あとは最新の情報。 をこちらにも転載します。 2016年6月3日

「1905」番 あの2年前に突然、行方不明になったマレーシア航空機は、その後どうなったのか? 驚くべき事実が明らかになった。日本国内では初公開の情報である。 2016.5.21 副島隆彦  

「1903」【講演会】5月29日(日)の学問道場主催『ドナルド・J・トランプの<アメリカ名物>ポピュリズム旋風と現在の国際政治・経済情勢を読み解く』(東京・御茶ノ水)を宣伝します。ポピュリズム政治家の分析では日本の第一人者である副島隆彦のトランプ論をご期待ください。2016年5月9日

「1901」 4月28日発売 新刊書のお知らせ 。 日銀・黒田は、自分たちのインフレ目標が遅々として進まないのを居直った。マイナス金利導入で分かった日銀の真の思惑。 副島隆彦新刊『マイナス金利「税」で凍りつく日本経済』(徳間書店)で、日銀の「隠された真意」の謎が明かされた。 2016年4月28日

「1899」【2016年定例会のお知らせ】 5月29日に今年第一回目の学問道場の定例会を開催します。テーマは「アメリカ大統領選挙と最新の国際政治・経済情勢」です。ドナルド・トランプ旋風の原動力 “ポピュリズム”と”アメリカファースト!”とは何か、改めてじっくり語ります2016年4月20日

「1896」 副島隆彦先生の新著『日本が中国の属国にさせられる日』(ベストセラーズ社)が発刊。日本が中国の影響下に呑み込まれるとき、私たちはどのような態度をとるべきか。20世紀の右翼・左翼の両翼思想のタブーを、反権力の思想家である副島隆彦が抉り出す大著です。2016年3月28日

「1894」米大統領選挙、共和党はトランプが躍進し、民主党はヒラリーが候補を指名獲得し、二者の対決になりそうだ。2016年3月18日

「1891」 新刊のご案内『世界連鎖暴落はなぜ再発したか』(祥伝社)のご案内です。海外の金融メディアは軒並み、「黒田は弾切れ」(Kuroda's Bazooka is out of ammunition)と言い始めています。2016年3月2日

「1588」副島隆彦著作、その他の「学問道場」関連書籍を期間限定で割引販売します。この機会に是非ご利用ください。2016年2月21日

「1584」 ドナルド・トランプはどこで失速するか。急浮上してきたマルコ・ルビオ上院議員とはどういう背景を持つ政治家か。2016年アメリカ大統領選挙の予備選挙について。2016年2月4日

「1581」 『BIS(ビーアイエス)国際決済銀行 隠された歴史』(アダム・レボー著、副島隆彦監訳、古村治彦訳、成甲書房、2016年)が発売になります。古村治彦記 2016年1月21日

「1579」 学問道場関連の新刊書籍二冊、『暗殺の近現代史』(洋泉社、中田安彦が参加)と、『天皇家の経済学』(同、吉田祐二・著)が発売されています。ぜひ、お求めください。2016年1月14日

「1577」「副島隆彦の学問道場」から 新年のご挨拶。2016.1.1 /1月3日加筆 「崩れゆくアメリカ」を見てきて。短期留学修了を受けての報告。 中田安彦 2016年1月3日

「1576」 『物理学者が解き明かす重大事件の真相』(下條竜夫著、ビジネス社、2016年1月9日)が発売となります。古村治彦記 2015年12月24日

「1574」 『信長はイエズス会に爆殺され、家康は摩り替えられた』(副島隆彦著、PHP研究所、2015年12月17日)が発売となります。古村治彦筆 2015年12月15日

「1572」番 今の世界の中心の課題である ロシアによる シリアのIS爆撃、殲滅は、プーチンによる「ロシアから愛をこめて」である。最新の映画「OO7/ スペクター」の中にこれからの世界の動きの秘密が隠されている。 副島隆彦 2015・12・9 

「1569」 ダニエル・シュルマン著、古村治彦訳『アメリカの真の支配者 コーク一族』(講談社、2015年)が2015年12月8日に発売になります。 古村治彦(ふるむらはるひこ)筆 2015年11月30日

「1566」 宗教改革の始まりにおいてルターとローマ法王はどういう言葉の応酬をしたか 2015年11月13日

「1563」 『再発する世界連鎖暴落 貧困に沈む日本』(副島隆彦著、祥伝社、2015年10月30日)が発売となります。古村治彦筆 2015年10月29日

「1560」番  今のアメリカ政治の真の焦点である、「ベンガジ事件」での下院の特別委員会を、ヒラリーはなんとか 乗り切る。そして、シリアでのサリン爆弾の真犯人たちのこと。 2015.10.15 副島隆彦  緊急で冒頭加筆します。 10月16日 副島隆彦  

「1557」 安倍晋三は国民がどれだけ「鈍感」かを試して喜んでいる。気付いている敏感な国民とそうではない国民に二極化している。2015年9月25日

「1555」 昨日、2015年9月14日に国会議事堂前で行われた安保法制反対抗議デモに行ってきました 古村治彦(ふるむらはるひこ)筆2015年9月15日

「1552」 学問道場の定例会DVD『副島隆彦が、今の重要なことを洗いざらい語ります』(2015年5月31日開催、約330分)の予約受付を始めました。ご案内が大変遅くなってしまい、申し訳ありませんでした。2015年8月25日

「1551」番 栗原康 (くりはらやすし)著 『現代暴力論』 という新刊書 がすばらしいので、私が書評して強く推薦します。 副島隆彦  2015年8月25日 

「1548」 好評連載企画:「思想対立が起こした福島原発事故」 相田英男(あいだひでお) 第3章 福島事故のトリガーがひかれた日(2) 2015年8月13日

「1547」好評連載企画:「思想対立が起こした福島原発事故」 相田英男(あいだひでお) 第3章 福島事故のトリガーがひかれた日(1) ※会員ページに掲載したものを再掲 2015年8月10日

「1544」 副島隆彦先生の新刊・中国研究本の第7弾! 『中国、アラブ、欧州が手を結び ユーラシアの時代 が勃興する』 が先週末に発売。ロンドン金(きん)の値決めに中国の二大民間銀行が参加、人民元決済圏の拡大 から 南沙諸島問題も含めてユーラシア大陸の時代 を余すところなく分析。2015年7月26日

「1542」番 戦後七十周年企画  なぜ日本は戦争に向かわされたのか(1)   日本共産党の戦前最後の委員長 野呂栄太郎(のろえいたろう)の命がけの闘いから昭和史の真実が見えてくる。 津谷侑太(つやゆうた)2015年7月13日

「1539」番  俳優 高倉健(たかくらけん)の生き方 と死に方について考えたこと。 副島隆彦 2015.6.27(転載)

「1536」現下の政治状況を勢力分析する。大阪都構想の住民投票に現れた、若い世代のファシズムへの欲求。それを支える橋下徹・菅義偉の背後にある勢力とは。安倍・菅の野党分断の動きに対し、維新の党の執行部をおさえた旧小沢グループが巻き返しにでている。2015年6月11日

「1535」 佐藤優氏との対談本、『崩れゆく世界 生き延びる知恵』(日本文芸社)が刊行されました。「発売後、即重版」で非常に好評です。副島理論を真っ向から佐藤氏が受け止めている重厚対談です。2015年6月6日

「1532」番  来たる 6月7日(日)に 横須賀市で私の講演があります。 いらしてください。「軍港 横須賀の150年の歴史」にちなんだ話をします。 副島隆彦 2015年5月27日日

「1529」5月31日に都内で開催する、学問道場自力主催講演会の具体的な講演内容が固まってきまたのでお知らせします。参加者はまだまだ大募集中です。ぜひおいでください。2015年5月11日

「1526」 副島隆彦の最新金融本、『「熱狂なき株高」で踊らされる日本』(徳間書店)が発売されました。第5章、アベノミクス金融緩和など金融政策の理論的支柱となっている「合理的期待(予測)形成学派」の正体を暴いたところが非常に学問的には重要な本です。2015年4月27日

「1523」来る5月31日に講演会『副島隆彦が、今の重要な事を洗いざらい語ります』を開催いたします 2015.4.16

「1520」 AIIB「アジアインフラ投資銀行」の設立をめぐるゴタゴタの真相を載せます。 副島隆彦 2015年4月1日 (重たい掲示板から転載)

「1517」 新刊2冊『余剰の時代』(ベスト新書)と『日本に恐ろしい大きな戦争(ラージ・ウォー)が迫り来る』(講談社)が発売されます。生き延びるための政治思想とアメリカ政治本です。2015年3月13日

「1515」 「思想対立が起こした福島原発事故」相田英男 第2章 「札束で引っぱたかれた科学者達」をシリーズで短期連載します。(第2回)2015年3月5日

「1514」「思想対立が起こした福島原発事故」相田英男 第2章 「札束で引っぱたかれた科学者達」をシリーズで短期連載します。(第1回)2015年2月25日

「1511」カナダの政治。カナダの歴代首相を、隣国の大国アメリカとの「帝国-属国」関係において明快に解説します。2015.2.7

「1508」 新刊本二冊を紹介します。『副島隆彦の政治映画評論 ヨーロッパ映画編』(ビジネス社)と、先生が巻頭文を書いた吉本隆明(よしもとりゅうめい)の評論集『「反原発」異論』(論創社)の二冊です。 2015年1月26日

「1505」 中田安彦です。私の新刊『ネット世論が日本を滅ぼす』(ベスト新書)が発刊されました。数年間「ネット世論」に密着して観察して学んだ結果を一冊の本にまとめました。ネット言論の理想主義はなぜ次々と自滅していくのか?その答えを知りたい人はぜひお読みください。2015年1月12日  

「1501」番 「副島隆彦の学問道場」から 新年のご挨拶。2015.1.1 続けて 「1503」番として、「1495」番の谷崎潤一郎論の第3部(終章)を載せます。副島隆彦 記

「1500」最新講演DVD『2015年、世界は平和か戦争への岐路に立っている』が完成しました。ぜひ御覧ください。2014.12.25

「1497」オーストラリアの歴代首相について。 日本人が知らない、オーストラリア政治の基本骨格を副島隆彦が分かり易く解説します。2014.12.17

「1496」番 俳優の菅原文太氏が亡くなった。 「1194」番会員ページ に載せた副島隆彦との対談を再掲します。 2014.12.13

「1493」 自力主催講演会「2015年、世界は平和か戦争への岐路に立っている」(2014.11.16)のアンケートの回答結果を掲載します。2014.12.4

 「1491」番 ノーベル物理学賞受賞の中村修ニが、なぜ重要であるのか、の本当の理由。10年前のここの、私たちの文を再掲載する。副島隆彦 2014.11.22 

「1487」 『官製相場の暴落が始まる――相場操縦しか脳がない米、欧、日 経済』(副島隆彦・著、祥伝社)発刊のお知らせ。「まえがき」と「あとがき」を掲載します。 2014.10.26

「1485」書評:アメリカの著名ユダヤ人小説家、フィリップ・ロスの小説「プロット・アゲンスト・アメリカ」(集英社)/架空歴史小説を手がかりに「アメリカ国内優先主義」(アメリカ・ファースト)の美名を表と裏で使い分けた米財界人の冷酷な世界戦略が見えてきた (その1) 2014年10月14日

「1481」 来る11月16日に都内・上野で「政治・国際情勢・経済」についての時局講演会を開催します。聴講希望者を現在募集中です!2014年9月29日

「1479」 『英語国民の頭の中の研究』(副島隆彦・著、PHP研究所)発刊のお知らせ。大幅に加筆修正が加えられています。「まえがき」 と 「あとがき」 を掲載します。 2014.9.22

「1476」番   文学とは何か の 2 。 日本文学とは何か 論。 を 載せます。 副島隆彦 2014.9.6

「1472」 『日本の歴史を貫く柱』(副島隆彦・著、PHP文庫) が8/4から発刊されています。「まえがき」 と 「あとがき」 を掲載します。 2014.8.27

「1470」 夏休み特集。アルチュール・ランボー論。パリ・コミューンという政治的事件を書き残そうとした文学について。2014.8.16

「1466」 お知らせ:『税金官僚に痛めつけられた有名人たち』(副島隆彦・著、光文社刊)が8/1に発刊されます。「まえがき」と「あとがき」を掲載します。2014.7.24

 「1460」 7月1日に、SNSI論文集第7弾『フリーメイソン=ユニテリアン教会が明治日本を動かした』が出ます。従来の教科書や歴史書では描かれない明治期以降の日本真実の姿を描き出しました。2014年6月25日

「1456」番  村岡素(もと)一郎 著 『史疑(しぎ) 徳川家康事績』(1902年刊)についての 松永知彦氏の長文の歴史論文を載せます。 2014年6月10日 

「1454」 【今読み返す副島本】 米同時多発テロ事件前に発表された、副島隆彦の「集団的自衛権」論をそのまま転載します。 今こそ読み返してほしいと思います。 2014年6月3日

「1451」【中国を理解する】『野望の中国近現代史 帝国は復活する』(ビジネス社・刊)(原題:Wealth And Power:China's Long March to the Twenty-First Century)という本を紹介します。中国の近現代史を正しく理解しなければ、日本は中国の台頭に向き合うことは出来ない。2014年5月25日

「1448」番  私が、今やっている仕事、考えていること、書くべき文章のことなどを、まとめて報告します。 副島隆彦  2014.5.11 

「1443」最新講演DVD『キャロライン・ケネディと安倍晋三』が完成しました。このDVDで米オバマ政権と安倍政権の暗闘の実態が分かります。現在の日本政財界に影響を与えるハーヴァード大学人脈についても解説。ぜひ御覧ください。2014年4月16日

「1441」 副島隆彦先生の最新金融本『金融市場を操られる 絶望国家・日本』(徳間書店・刊)が発売されます。日本は、アベノミクスに浮かれて「成長国家」どころか、「貧乏国家」となってしまった。この現実から逃れることが出来ない。世界の金融も統制されている。2014年4月5日

「1436」 後藤新平―日本の「セシル・ローズ」論(全4回/第1回) 中田安彦・記 2014年3月16日

「1433」『靖国問題と中国包囲網』(副島隆彦・著、ビジネス社刊)が3/7に発刊されます。「まえがき」と「あとがき」を掲載します。2014.2.27

「1429」 【寄稿・偉人伝の裏側を見破る】 自由民権運動の父・板垣退助はフリーメイソンだった!~伊藤博文のフリーメイソンネットワークに加入した板垣退助~津谷侑太(つやゆうた)筆 2014年2月5日

「1426」古村治彦研究員の新刊『ハーヴァード大学の秘密』(PHP研究所)の紹介と、その出版記念を兼ねた「囲む会」主催の2014年初めての主催定例会『キャロライン・ケネディ駐日大使着任が日本政治中枢に与えている衝撃』(仮題)のお申込みのご案内を致します。2014年1月21日

「1423」 明治期の慶応義塾で 最先端の学問を教えたのは ユニテリアン(フリーメイソンリー)だった 石井利明(いしいとしあき)研究員 2014年1月11日

「1421」TPP交渉と平行して、水面下で進む「民法改正」の動き。大新聞は連帯保証人(個人保証)制度の改正部分だけをクローズアップするが、実際はこの民法改正はアメリカによる日本社会改造計画の一つである。2013年12月29日

「1418」孫崎享・副島隆彦講演ビデオ『外務省の正体』のご予約を承ります。日本の国家の行く末を大きく左右する外務省(MOFA)の内部と歴史はどうなっているのか、必見の講演です。2013.12.10

「1414」新刊『説得する文章力』(KKベストセラーズ)と『闇に葬られた歴史』(PHP研究所)をご案内します。2013.11.27

「1411」副島隆彦新刊金融本『帝国の逆襲―金とドル 最後の戦い Empire Strikes Back, Again.』(祥伝社)が発売されました。今年前半から中盤の主な金融ニュース(TPP、シェールガス、金価格の急落についても)を副島隆彦独自視点で分析しています。2013年11月16日

「1409」 腰痛(ようつう)と首、肩の痛みは治るようである。 「トリガーポイント・ブロック注射」という治療法を紹介する。 副島隆彦記 2013年11月6日

「1406」新刊『税金官僚から 逃がせ隠せ個人資産』(2013年10月、幻冬舎刊)発刊のお知らせ。官僚たちはいかにして資産家からお金を奪い取ろうとしているか。「まえがき」と「あとがき」を掲載します。2013.10.18

「1404」【最新版】世界権力者人物図鑑 刊行が発売中です。2010年発刊の第一弾から全面リニューアルのデザイン・内容です。2013年9月30日

「1402」 来月、10月26日(土)開催予定の「囲む会」秋の定例会のお申し込み開始お知らせ。今回は元外務省元国際情報局長の孫崎享先生をお呼びして「過去現在未来の日本外交」を語りつくします。ご期待ください。2013年9月16日

「1399」鬼塚英昭(おにづかひであき)氏の『日本の本当の黒幕』(下)を読む。戦前の日本政治の闇を象徴する田中光顕(たなかみつあき)という怪物を知る。それは現在の日本政治を支配するヤクザたちを知ることでもある。2013年9月1日

「1396」 新刊『中国人の本性』の紹介。私たちはどれだけ中国の思想史について知っているだろうか? そこで副島先生が中国亡命知識人の歴史を中共からの亡命知識人である石平(せきへい)氏に徹底的に質問しました。夏のうちに是非読んで下さい。2013年8月8日

「1394」定例会完全収録のDVD『いい加減にしろ!マイケル・グリーン/恐ろしいヨーロッパの秘密―フランドルからフローレンスへ』が完成しました。2013.7.29

「1392」 参議院選挙が終わって、次の日本国民の課題に向かう。アベノミクスとはA-sset B-ubble E-conomy(資産バブル・エコノミー)のことである。金融緩和派の経済学者のおかしさを理路整然と暴いた野口悠紀雄氏を評価する 副島隆彦 2013年7月25日

「1389」参院選後、日本の各階層(金持ち・サラリーマン・貧乏人)への、安倍政権による国家統制が進む可能性がある。その兆しとして参院選初日に福島県の総理演説会で自民党職員らが行った、一般国民の「表現の自由」への取り締り行為の動画がある。決して貴方の一票は自民党には投票してはなりません。それから先日の講演会のアンケート結果を載せます。 中田安彦(アルルの男・ヒロシ) 2013年7月13日

「1387」 『統制が始まる 急いで金を買いなさい』(祥伝社・刊、2013年6月)の宣伝を載せます。2013.7.4

「1384」再度、6月29日の定例会のお知らせをします。タイトルが「いい加減にしろ!!マイケル・グリーン~米中“新秩序”に取り残される日本」になりました。米日関係その他の政治経済の話題に縦横無尽に切り込みます。2013年6月13日

「1381」 私たちの福島復興活動本部 を 閉じて 撤退式をします。6月23日です。時間のある人は福島の現地まで自力で来てください。 副島隆彦 2013年6月2日

「1379」先週土曜日の会員交流会開催後のお礼の報告と、次の6月29日の講演会のお知らせ。2013年5月20日

「1376」 最新DVD『ますます衰退国家にさせられる策略を見抜く』(2013年3月3日、講師:副島隆彦・藤森かよこ)と、新刊・映画本『アメリカ帝国の滅亡を予言する』(日本文芸社)頒布のお知らせ。お待たせしました!2013.5.4

「1375」黒田金融緩和と金価格急落、そしてBRICS開発銀行の設立。新しい秩序に向けて世界は動いている。副島先生の最近の「重たい掲示板」への書き込みをまとめて載せます。2013年4月20日

「1372」副島先生の新刊『浮かれバブル景気から衰退させられる日本』(徳間書店)ではTPP交渉とアベノミクスの欺瞞について詳しく紹介。今回も豊富な図表・資料付きです。また、新しい試みとして会員同士の交流会(会員交流会 自由におしゃべり)もまだ募集中です。講演会とは別の形で交流(情報交換)いたしましょう。2013年4月4日

「1370」 日米地位協定に続いて、日米原子力協定(1988年)を暴く。中曽根康弘の周辺の「原子力外務官僚」たちが、アメリカに抵抗するカードとして持ちだした「日本の核武装論」には全く意味が無い。六ケ所村の再処理工場を維持してきた日本原電は中曽根派の利権の巣窟であるからすぐに破綻させるべきだ。(苫米地英人『原発洗脳』(日本文芸社)と有馬哲夫『原発と原爆』(文春新書)を書評する。)(その1) 2013年3月27日

「1366」書評:前泊博盛・編著『本当は憲法より大切な 日米地位協定入門』(創元社)を読む。ジャパン・ハンドラーズと外務官僚が威張れるのも日米安保と地位協定があるからだ。2013年3月8日

「1363」新刊『それでも中国は巨大な成長を続ける』(ビジネス社)の刊行のお知らせ。アメリカでは、巨大な中国とどう付き合っていくかは熱心に議論されていても、中国崩壊論など真面目に受け取られていない。2013年2月18日

「1361」 副島隆彦を囲む会・定例会、第29回定例会・自力主催講演会『ますます衰退国家にさせられる策略を見抜く』(講師:副島隆彦・藤森かよこ、開催日:2013年3月3日、日曜日)開催のお知らせ。2013.2.8

「1358」 アダム・ヴァイスハウプト著 『秘密結社・イルミナティ 入会講座<初級篇>』(KKベストセラーズ)が発刊されました。ドイツ啓蒙主義から生まれた「イルミナティ」はフリーメーソンなど秘密結社のルールブックを制定した集団である。2013年1月21日

「1356」番。 年末からの2週間の「産みの苦しみ」のあとで、副島隆彦が全力で書きます。 「ヒラリーの終わり」論文です。 今年もよろしく。 2013年1月8日

「1354」 「副島隆彦の学問道場」から 新年のご挨拶。 2013.1.1

「1351」自民党・公明党・日本維新の会の圧勝と民主党勢力の壊滅大敗北を受けて、「個人の力量によるサバイバル」というものが必須になってくる。そのことを選挙の数カ月前に副島先生の新刊『個人備蓄の時代』(光文社)では予測していた。みなさんも早く手を打ったほうがいい。2012年12月17日

「1349」  選挙が始まっての 直近での動き を読む 副島隆彦・記 2012年12月7日

「1346」 副島隆彦・最新DVD『ミケランジェロ、メディチ家、ルネサンスの真実』(2012年11月3日、講師:副島隆彦・松尾雄治)頒布のお知らせ。「教科書」と本編DVDのお得なセットも、個数限定で実施します。2012.11.29

「1343」緊急情報:アメリカによって崖から突き落とされた野田政権。解散総選挙はアメリカからの司令で行われた。今回もジェラルド・カーティスが根回しをしている。2012年11月15日

「1340」橋下徹(はしもととおる)大阪市長や一部大阪市特別顧問による「週刊朝日」に対する“言論弾圧”問題について考える。言論の自由が死ぬときとは、デモクラシーが死ぬときである。2012年11月5日

「1337」尖閣問題について。橋下徹・大阪市長の言う「国際司法裁判所」における解決の提案を支持します。副島隆彦・記 2012.10.18

「1334」新刊を二冊紹介します。権力者共同謀議という合理的選択で概ね、歴史は動いてきたから、私たちは世界の支配層の行動原理、思想、そして企業活動に現れる彼らの「合利的」な動きを理解しなければならない。2012年10月1日

「1332」 副島隆彦を囲む会・定例会、第28回定例会・自力主催講演会『ミケランジェロ、ダ・ヴィンチ、ダンテ、マキアベッリ、メディチ家、ルネサンスとは何だったか』(講師:副島隆彦・松尾雄治、開催日:2012年11月3日、土曜日)をご案内します。2012.9.25

「1330」SNSI・夏季研究報告から 「今こそ3分で読む小室直樹の『新戦争論』」六城雅敦(ろくじょうつねあつ)・記 2012年9月14日

「1327」共和党候補、ロムニーの安全保障政策を知る。最新刊『アメリカが作り上げた“素晴らしき”今の世界』(The World America Made)(ビジネス社刊)の紹介。古村治彦研究員の翻訳で刊行されています。2012年8月27日

「1324」  副島隆彦著の仏教論、『隠された歴史:そもそも仏教とは何ものか?』(PHP研究所)の読みどころを解説します。2012年8月12日

「1322」副島先生の仏教論の集大成『隠された歴史~そもそも仏教とは何ものか?』(PHP研究所)とロン・ポール米下院議員の『連邦準備銀行を廃止せよ(END THE FED)』(佐藤研一朗・訳、成甲書房)が発刊されました。 2012年7月29日

「1319」 副島先生の新刊本2冊。『ロスチャイルド200年の栄光と挫折』(日本文芸社)と石平(せきへい)氏とのケンカ対談『中国 崩壊か 繁栄か!? 殴り合い激論』(李白社)が発刊されました。世界の実像を知るのにおすすめの2冊です。 2012年7月19日

「1317」 副島隆彦・最新DVD『橋下徹の登場 と 政治思想の歴史』(2012年6月2日、講師:副島隆彦・中田安彦・須藤喜直)/最新刊『国家は「有罪(えんざい)」をこうして創る』(副島隆彦・植草一秀・高橋博彦・著、祥伝社刊)ラインナップ追加のお知らせ。2012.7.8

「1314」 「増税談合勢力」 の 野合(やごう)の増税に反対する。2012年6月25日

「1312」 第27回副島隆彦を囲む会主催定例会『橋下徹の登場と政治思想の歴史』に来場された会員の皆様のご意見をご報告します。 2012年6月19日

「1310」 ロマノ・ヴルピッタ『ムッソリーニ』を読む。現在の日本で重要な意味をもつ「ファシズム」とは何かを再考する 2012年6月4日

「1306」 爆弾のような破壊力を持った一冊!! 古村治彦著『アメリカ政治の秘密』(PHP研究所)を強力に推薦する。2012年5月13日

「1304」 副島隆彦を囲む会・定例会、第27回自力主催講演会(講師:副島隆彦・中田安彦・須藤喜直、開催日:2012年6月2日、土曜日)をご案内します。演題は『橋下徹の登場 と 政治思想の歴史』と決定しました!※金融・経済のお話はありません。2012.5.6

「1301」 新作DVD『今、世界経済がどう変質しつつあるか』(2012年3月24日、講師:副島隆彦・古村治彦)のアンケートの結果を掲載します。2012.4.25

「1300」 新作DVD『今、世界経済がどう変質しつつあるか』(2012年3月24日、講師:副島隆彦・古村治彦)/『欧米日 やらせの景気回復』(副島隆彦・著、徳間書店刊)のお知らせ。2012.4.19

「1296」橋下首相を誕生させようと目論む、関西財界ネットワークの正体とは 2012年4月3日

「1294」アメリカの共和党予備選で公然と囁かれる不正投票の横行。スーパチューズデーを終えて共和党予備選挙の様子、大統領選挙予備選挙・党員集会の複雑な仕組み、衝撃的な内部事情を現地から緊急報告します。 2012年3月24日 佐藤研一朗・筆

「1292」 (1) 4月28日(土)~30日(月)の「福島原発・難民キャンプツアー」のお知らせ。/(2) 6月2日(土)の「政治思想・日本政治の歴史(1960年代からこっち)講演会」のご案内。/(3) SNSI研究員・崎谷博征(さきたにひろゆき)氏の新刊『医療ビジネスの闇』(学研パブリッシング。2012/2/28刊)が出ました。2012.3.13

「1289」 (1) 3月24日(土)の「学問道場」定例会『今、世界経済がどう変質しつつあるか』(副島隆彦)の再度のお知らせ。/(2) 対談CD『日中殴り合い対談』(石平、副島隆彦。李白社)をご紹介します。2012.3.6

「1288」 日本は、「新・知日派」の台頭でも基地移設問題でアメリカの要求に屈服してはいけない 2012年3月2日

「1285」 「小沢一郎・陸山会裁判」の急展開。小沢一郎側が勝利しそうである。「ぼやき・会員ページ 1284」に掲載された文章の後半部分を、こちらにも転載します。2012.2.19

「1283」 まんが家・イラストレーターのぼうごなつこさんによる、政治漫画「小沢一郎・陸山会事件説明まんが お天道様がみてる」を掲載します。2012.2.10

「1280」 本年度初の副島隆彦を囲む会・定例会、第26回自力主催講演会(講師:副島隆彦先生・古村治彦研究員、開催日:2012年3月24日)をご案内します。2012.1.30

「1278」書評『父・金正日と私』(五味洋治・著)と『後継者・金正恩』(李永鐘・著)を読む。北朝鮮は改革開放に乗り出せるのか。“属国論”の観点で北朝鮮の対中外交を整理する。2012年1月23日

「1276」 新刊『中国は世界恐慌を乗り越える』(ビジネス社)と『衰退する帝国・アメリカ権力者図鑑』(日本文芸社)が発売されました。中国の発展の姿は100年前のアメリカ帝国そのものである。2012年1月10日

「1273」 「副島隆彦の学問道場」から 新年のご挨拶。 2012.1.1  下に加筆します。1月5日です。副島隆彦です。


「1508」 新刊本二冊を紹介します。『副島隆彦の政治映画評論 ヨーロッパ映画編』(ビジネス社)と、先生が巻頭文を書いた吉本隆明(よしもとりゅうめい)の評論集『「反原発」異論』(論創社)の二冊です。 2015年1月26日
 副島隆彦を囲む会の中田安彦です。今日は2015年1月26日です。

 まず、現在進行中のシリアにおけるイスラム国の人質事件については、まず私のブログを含めた、さん本の記事を紹介しておきます。これを読めば、だいたいマスコミで報じられていない裏話がわかると思います。

(1)私のブログ:2015年01月21日 テロを避ける唯一の方法:日本はイスラエルへの「関与」を今はやめるべきである(http://blog.livedoor.jp/bilderberg54/archives/42997368.html

(2)田中宇氏の最新記事:安倍イスラエル訪問とISIS人質事件(2015年1月23日   田中 宇)(http://tanakanews.com/150123ISIS.htm

(3)桜井ジャーナル:ISに拘束されていた日本人の一人が殺害されたことを示すという映像が日米の軍事介入を誘う可能性(http://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201501240001/

 私の分析を述べれば、ブログで書いたように、安倍晋三はイスラエルとアメリカのジョン・マケインというネオコン派の凶暴な政治家に嵌められてテロとの戦いの戦列に加えられそうになっている、ということです。安部晋三の地球儀外交は「中国封じ込め」の意図に基づいています。

 イスラエルと中国が軍事情報協力を開始するという報道が去年ありましたので、これに楔を打つべく中東に訪問したことで、逆に安部晋三はイスラエルの凶暴なリクード政権のネタニヤフ首相に利用されてしまったようです。これ以上は、今回は述べません。

 さて、今回宣伝する副島本は、映画本と故・吉本隆明の評論集です。





・吉本隆明。2010年、東京都文京区の自宅にて。86歳。


 最初の一冊、『副島隆彦の政治映画評論 ヨーロッパ編 』(ビジネス社)は、もうおなじみになった副島隆彦が独力で切り開いた 政治映画評論(political movie reviews)の分野の最新刊です。今回は欧州が舞台になった映画が多いです。制作にはアメリカの映画会社に資本が入ったものもありますが、主にイタリア、ドイツ、フランスなどの国で制作された近年の名作についての映画評論(ムーヴィー・レヴュー)を集めています。

 私のような副島本の古くからの読者は、まずは『属国・日本論』、『世界覇権国アメリカを動かす政治家と知識人たち』のような政治評論本と合わせて『ハリウッドで政治思想を読む』という映画評論本を重要視しています。映画評論というジャンルは撮影技法や俳優の演技だけについて語るものではなく、映画に描かれた表面と深層に現れる政治思想を読み取るべきだということを定着させたと思います。

 このような映画の鑑賞の仕方をすでに合計3冊の映画評論本で副島隆彦は私達に教えてくれてます。4冊目のこの本を読めば、TSUTAYA や ゲオ のようなレンタルビデオ屋に行って、どういう映画を見れば「脳の肥やし」になるかを選ぶのに悩まくてすむでしょう。 今回も、最新の「グレース・オブ・モナコ」のほか、「アレクサンドリア」などから、「副王家の一族」がビスコンティの名作「山猫」と同じ時代を描いたイタリア映画であることなどが分かり、内容は盛りだくさんです。まえがき、もくじ、あとがきを転載します。


(転載開始)

 まえがき   

副島隆彦

 この本は、私の映画評論の本の4冊目である。この本では近年のヨーロッパ映画の名作を集めて「ヨーロッパ映画編」と銘打って1冊とした。

 いい映画に出くわして、思わず魅(ひ)き込まれて、一場面の一瞬の重要性にハッと気づく。その時の大発見がないなら、私は映画評論などやらない。

 たとえば、ルキノ・ビスコンティ監督の往年の名作『山猫(やまねこ)(イ・ガトパルド)』(1963年)の謎が解けた。この本で取り上げた『副王家(ふくおうけ)の一族(イ・ビチェーレ)』(2007年、ロベルト・ファエンツァ監督)によって一気に解けた(本書P28)。私はヨーロッパ映画(そしてオペラ)の大作の中に折り込まれた、ヨーロッパとは何か、の大きな謎に日本人として挑戦した。このように豪語する。だからこの本を読んでください。

 この世の大きな真実に気づくためには、ピンとこなければいけない。一瞬の情景や、一行のセリフにハッと思って、ピンとこないようなら、私に政治思想(ポリティカル・ソート)の解読者としての資格と能力が足りないことになる。

 私はハッと気づいて、ピンとくる人間である。それは私の持って生まれた(生得の)才能だ。

 私は、「副島隆彦の政治映画(せいじえいが)の評論」という独自の文化・教養ものの出版物のジャンルを打ち立てた。2000年に刊行した『ハリウッドで政治思想を読む』(メディアワークス社刊)からである。私は自分が創始したこの「政治映画(ポリティカル・ムーヴィー)の評論(レヴュー)」という部門(カテゴリー、ジャンル)を自分が死ぬまで開拓し続ける。

 私の本のお客となってくれる、生来の鋭い感覚と嗅覚をした少数の読者・理解者に恵まれ続けるか否か、だけが気がかりだ。お客(読者)が足りないと燃料(収入)が切れて前に進めない。次の世代に読み継いでもらえない。

 私が切り拓(ひら)いたこの「政治映画の解説の本」という分野で、厳しく世界基準(ワールド・ヴァリューズ)での真実の暴(あば)き言論を、私は押相撲(おしずもう)もうでエイ、エイとこれからも真っ正面から押してゆく。それだけの自負と覚悟がなければ、こんな威張り腐ったまえがきは書けない。

 私は映画の形を借りた、世界各国の優れた諸見識(しょけんしき)を、日本に現地(産出地)の高品質のまま直輸入でお見せする。

                                 副島隆彦


副島隆彦の政治映画評論 ヨーロッパ映画編 目次

まえがき …… 2

第1章 キリスト教という圧迫

『アレクサンドリア』 AGORA
ヨーロッパの戦う女の原点を発掘した大作 …… 10

『ポー川のひかり』 CENTO CHIDI
イタリア知識層とカトリックとの壮絶な闘い。最高級の政治映画 …… 20

第2章 歴史を識(し)る

『副王家の一族』 I VICERE
ヴィスコンティ『山猫』の謎がやっと解けた …… 28

『終着駅 トルストイ最後の旅』 THE LAST STATION
トルストイを奥さんが理解しなかった …… 38
『アイガー北壁』 NORDWAND
これぞヨーロッパ人の美意識の極限だ。ただし山登りで死ぬ男たちの …… 46
『君の涙 ドナウに流れ ハンガリー1956』SZABADSAG, SZERELEM (CHILDREN OF GLORY)
この映画でハンガリー動乱(1956年)がすべてわかる …… 52
『コロンブス 永遠の海』 CRISTOVAO COLOMB O ENIGMA
コロンブスはポルトガル人だ。ポルトガル人のド根性がわかる …… 59
『シチリア! シチリア!』 BAARIA
軽快にイタリア人魂を描いている …… 65
『グレース・オブ・モナコ』 GRACE OF MONACO
モナコという国が日本人に初めてわかる映画 …… 70


第3章 イスラム教とは何か

『サラエボ、希望の街角』 NA PUTU (ON THE PATH)
過去のボスニア紛争と今の「イスラム国」ISがわかってビックリする …… 100
『約束の旅路』 VA, VIS ET DEVIENS
エチオピア系ユダヤ人という人々までいる。コプト教(キリスト教)とも異なる …… 111
『クロッシング・ザ・ブリッジ ?サウンド・オブ・イスタンブール?』
CROSSING THE BRIDGE:THE SOUND OF ISTANBUL
トルコ人の気質がわかる。コンスタンチノープルが世界の東西の分かれ目だ …… 116

第4章 戦争の真実

『誰がため』 FLAMMEN & CITRONEN
デンマークがドイツに加担していなかったと強がりで作った映画 …… 122
『抵抗(レジスタンス)─死刑囚の手記より─』 
UN CONDAMNE A MORT S'EST ECHAPPE OU LE VENT SOUFFLE OU IL VEUT
すべての脱獄映画の原点がこれだ …… 130
『敵こそ、我が友 ?戦犯クラウス・バルビーの3つの人生?』 MON MEILLEUR ENNEMI
2000年代になってからこそ、政治映画が作られて歴史の真実がどんどん報告されるようになった …… 136
『カルラのリスト』 CARLA'S LIST
2014年の今でも検察官カルラは闘っている。腐ったヨーロッパの良心と正義を守る …… 141
『チェチェンへ アレクサンドラの旅』 ALEKSANDRA
ロシアの国民的女流歌手の堂々たる風格。戦場の男たちを圧倒する …… 150

第5章 フランスという文化

『隠された記憶』 CACHE (HIDDEN)
パリとフランス農村部の関係がわかった …… 160
『隠された日記 母たち、娘たち』 MERES ET FILLES (HIDDEN DIARY)
ハリウッド(ヤンキー)が大嫌いのフランス右翼・愛国女優のふてぶてしいまでの貫禄 …… 166
『PARIS(パリ)』 PARIS
アメリカに負けない気位の高さ。なのにやっぱり負けている …… 172
『パリ、恋人たちの2日間』 2 DAYS IN PARIS
アメリカ人のフランス文化への劣等感は今も強くある …… 178

第6章 現代の憂鬱

『THIS IS ENGLAND』 THIS IS ENGLAND
イギリス国民党というスキンヘッドの右翼政党のことがわかる …… 184
『バーダー・マインホフ 理想の果てに』 DER BAADER MEINHOF KOMPLEX
ドイツの過激派=新左翼運動の全体図が見て取れる …… 191

『サルバドールの朝』 SALVADOR
スペインの過激派青年が処刑された事件 …… 198
『ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男』 STONED
犯罪の共同者になること。ストーンズが今も結束している魔性の秘密 …… 204
『フェアウェル さらば、哀しみのスパイ』 L'AFFAIRE FAREWELL
真実の国家スパイたちは大企業や研究所の中にもいる …… 210
『ある子供』 L'ENFANT
貧しいベルギー人夫婦が赤ちゃんを売る話 …… 217
『4ヶ月、3週と2日』 4 LUNI, 3 SAPTAMANI SI 2 ZILE
ルーマニアの女子大生たちの世界 …… 225
『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』 MAN SOM HATAR KVINNOR
バルト海を挟んでドイツを嫌う本当はワルい映画だ …… 231

あとがき …… 238


あとがき

 私はヨーロッパとアメリカの映画から多くを学んできた。中学・高校生の休みの日に、自転車をこいで出かけて、地方都市の朽ちた映画館の「名画座」に、300円也を払って欧米の古ぼけた名作映画を観(み)に通った。

 欧米の政治映画(あるいは歴史もの映画)を観ることで、私はものすごく多くのことを知った。私の脳はそれらの多くを今も記憶し保存している。世界理解と政治知識、政治思想の吸収において、欧米の映画を見ることで得たものが、後のちの私の政治思想の研究の3割ぐらいの糧(かて)(原資料)になっている。

 しかし私は、たかが思想の輸入業者に過ぎない。そのように厳しく自覚し自己限定している。私は欧米の先端の政治思想(ポリティカル・ソーツ)(politicalthoughts)の流派のあれこれを日本国内のインテリ読者人層に、なんとかわかるように丁寧に解説してきた。それらを日本に移入し、導入し、移植(トランスプラント)する仕事しかしていない。この作業は、日本の映画配給会社が、外国映画の権利を買って来て日本語字幕(スーパーインポーズ)をつけて、優れた解説紹介文のパンフレットを作成するのと同じことだ。

 ただし私の場合は、この仕事をいささかドギツクやる。ストーリー(物語)(ものがたり)の裏側の真実を、さらにひんむいて実感のこもった日本文にしないことには、日本の大おお方かたの読書人階級になかなかわかってもらえない。日本言論人としてのこれが私の職分だ。

 難渋(なんじゅう)で難解な論文に仕立てることでしか日本に欧米の諸(しょ)政治思想を輸入することができないバカ学者たちの作業とは自(おの)ずと異なる。映画はあくまでお金を払って観てくれる大衆観客にとっての娯楽(アミューズメント)である。このことを忘れて、クソおもしろくもない気取り屋たち(今や絶滅種(ぜつめつしゅ)に近い)による高級知識の押しつけのようなことを、私はしない。

 私はこの国の、少数だが(10万人が限度だろう)感と勘かんの鋭い、政治見識(知能)的に優れた人々(学歴なんかなくてもいい)とともに常にある。彼ら(すなわち皆さん)とともに生きて死んでゆければ、それでいい。それが「ああ、こんな国に生まれてしまった」、私の運命だ。

 2014年12月                           副島隆彦

(貼り付け終わり)

 中田安彦です。 映画という娯楽作品を通じた、「思想の輸入業者」である副島隆彦の十八番(おはこ)である政治評論と映画評論の融合をぜひ実感ください。

副島隆彦の政治映画評論 ヨーロッパ映画編
副島 隆彦
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 さて、二冊目は、震災後に亡くなった思想家・吉本隆明(よしもとたかあき)氏の遺稿集である『「反原発」異論』(論創社=ろんそうしゃ=)です。この本は、吉本が1982年に出版した『「反核」異論』と同じく、吉本の科学技術論の核をなすものです。スリーマイル島での原発事故の数年後に『「反核」異論』は出ています。

 吉本隆明については私、中田は全くと言ってほど知りません。副島隆彦の読者は、最近では金融評論や船井幸雄先生との対談本から入ってくる人が多かったですが、少し前からの中高年の読者は、2010年に亡くなった小室直樹(こむろなおき)先生の流れを組む読者が「小室・副島系」として入ってきていました。

 私は実はそのどちらでもなく、産經新聞の『正論』の連載を読んで、それこそ、『アメリカの秘密』という映画評論集から読んでいったのですが。小室直樹と同じく、副島隆彦に影響を与えていた思想家が、この吉本隆明という人だったわけです。

・吉本隆明。1995年。71歳。


・吉本隆明。1968年。44歳。


 副島先生は、この『「反原発」異論』の中で、吉本について次のように紹介しています。

(引用開始)

 ・・・・ 吉本隆明は、敗北し続けた日本の民衆の、民衆革命の敗北を一身に引き受けて死んでいった悲劇の革命家だ。いくら説得しても理解してもらえることが少ない民衆の側の恐怖心と愚かさに起因する敗北の責任を我が一身(いっしん)に引き受けて、吉本隆明は死んでいった。
 ヨーロッパ民衆(労働者)のために闘い続けて、敗北していった、社会主義(ソシアリズム)思想の大成者、カールマルクスの思想を全身で受け継いだ、偉大なる日本の革命家だった。

(引用終わり)

 中田安彦です。私は吉本隆明が一世を風靡(ふうび)した時代の後の世代の人間なので、あの時代の社会主義思想が与えた若い学生たちへの大きな影響力の熱風と言うものについてはよくわからない。ただ、言えることは、2012年の衆議院選挙での自民党圧勝によって、私達の世代の中でも別の種類の「政治の時代」というものが終わった。それは小沢一郎の敗北という形でもたらされたのだと思う。そして、政治革命家の小沢一郎の晩節を汚したのが、原発や放射能に対するまるで「もののけ」を相手にするような異常なまでの 感情的な反応 だったのではないか。

 私は、この『「反原発」異論』の 巻頭文 の副島先生の、メルトダウンやメルトスルーは無かった、 の書きぶりにはやや異論があるのだが、副島先生が以下で紹介している吉本隆明の徹底した近代主義者(たろうとしている)ぶりについては、副島先生と同じくまったくこれに賛同したい。

 どうせ日本が原子力をやめても、海外では原発は当分使われてのだ。日本の大企業が作りにゆく。そのことを踏まえた上で、無理の無い形の今の原発、すなわち軽水炉からのフェイドアウトを目指すのであれば、ともかく、「すべての原発を廃炉にしよう」という感情的な、それこそ、フィレンツェに突如としてあられた、ジローラモ・サヴォナローラ Girolamo Savonarola(1452 - 1498)のような熱狂にうなされた政治運動としての反原発活動には正直嫌気が差していた。

 私があれこれ言っても始まらないので、ここではこの本のエッセンスを伝えている吉本隆明のエッセイ(短文)を読んでもらった方がいい。

(貼り付け開始)

 (『「反原発」異論』、p.134~p.141)

「反原発」で猿になる

 僕は以前から反核・反原発を掲げる人たちに対して厳しく批判をしてきました。それは今でも変わりません。実際、福島第一原発の事故では被害が出ているし、何人かの人は放射能によって身体的な障害が生じるかもしれない。そのために“原発はもう廃止したほうがいい”という声が高まっているのですが、それはあまりに乱暴な素人の論理です。

 今回改めて根底から問われなくてはいけないのは、人類が積み上げてきた科学の成果を一度の事故で放棄していいのか、ということなんです。

 考えてもみてください。自動車だって事故で亡くなる人が大勢いますが、だからといって車を無くしてしまえという話にはならないでしょう。ある技術があって、そのために損害が出たからといって廃止するのは、人間が進歩することによって文明を築いてきたという近代の考え方を否定するものです。

 そして技術の側にも問題がある。専門家は原発事故に対して被害を出さないやり方を徹底して研究し、どう実行するべきなのか、今だからこそ議論を始めなくてはならないのに、その問題に回答することなしに沈黙してしまったり、中には反対論に同調する入たちがいる。専門家である彼らまで、“危ない”と言い出して素入の論理に同調するのは「悪」だとさえ思います。

 いま、原発を巡る議論は「恐怖感」が中心になっています。恐怖感というのは、人間が持っている共通の弱さで、誰もがそれに流されてしまいがちです。しかし、原子力は悪党が生み出したのでも泥捧が作ったわけでもありません、紛れもなく「文明」が生み出した技術です。

 今から100年ほど前、人類は放射線を発見し、原子力をエネルギーに変え、電源として使えるようにしてきました。原子力をここまで発展させるのには大変な労力をかけてきたわけです。

 一方、その原子カに対して人間は異常なまでの恐怖心を抱いている。それは、核物質から出る放射線というものが、人間の体を素通りして内臓を傷付げてしまうと知っているからでしょう。防御策が完全でないから恐怖心はさらに強まる。もちろん放射能が安全だとは言いません。でも、レントゲン写真なんて生まれてから死ぬまで何回も撮る。普通に暮らしていても放射線は浴びるのです、それでも、大体九十歳くらいまでは生きられるところまで人類は来ているわけです。そもそも太陽の光や熱は核融合で出来たものであって、日々の暮らしの中でもありふれたもの。この世のエネルギーの源は元をただせばすべて原子やその核のカなのに、それを異常に恐れるのはおかしい。

 それでも、恐怖心を100%取り除きたいと言うのなら、原発を完全に放棄する以外に方法はありません。それはどんな人でも分かっている。しかし、止めてしまったらどうなるか。恐怖感は消えるでしょうが、文明を発展させてきた長年の努力は水泡に帰してしまう。人類が培ってきた核開発の技術もすべて意味がなくなってしまう。それは人間が猿から別れて発達し、今日まで行ってきた営みを否定することと同じなんです。

 文明の発達というのは常に危険との共存だったということも忘れてはなりません。科学技術というのは失敗してもまた挑戦する、そして改善していく、その繰り返しです。危険が現われる度に防御策を講じるというイタチごっこです。その中で、辛うじて上手く使うことができるまで作り上げたものが「原子力」だと言えます。それが人間の文明の姿であり形でもある。

 だとすれば、我々が今すべきは、原発を止めてしまうことではなく、完壁に近いほどの放射線に対する防御策を改めて講じることです。新型の原子炉を開発する資金と同じくらいの金をかけて、放射線を防ぐ技術を開発するしかない。それでもまた新たな危険が出てきたら更なる防御策を考え完璧に近づけていく。その繰り返ししかない。

 他の動物に比べて人間が少し偉そうな顔をできるようになった理由は、こうした努力をあきらめず営々とやってきたからではないでしょうか。

 そして、仮に放射能の防御装置ができたとしたら、その瞬間から、こうした不毛な議論は終りになる。科学技術というのは明瞭で、結果がはっきりしていますから。
正直言って原発をどうするか、ちゃんとした議論ができるにはまだ時間がかかるでしょう。原発を改良するとか防御策を完璧にするというのは技術の問題ですが、人間の恐怖心がそれを阻んでいるからです。反対に、経済的な利益から原発を推進したいという考えにも私は与しない。原発の存否を決めるのは、「恐怖心」や「利益」より、技術論と文明論にかかっていると考えるからです。

 もちろん、原子力を語るとき核兵器の問題は避けては通れません。
 戦争で大切なのは、主として兵器ですから、改良して相手に勝るようにしていくのが戦時の技術開発です。そうやって開発してきた原子爆弾は、今や、人類を何度も滅亡させられるだけの規模に達している。しかし、人間が原子力という技術を手に入れたとき、それがどんな現実をもたらすかまでは想像していなかった。どんなに優れた人でも予想はできなかったのです。

 一番分かりやすい例はアインシュタインだと思います。アインシュタインは相対性理論を提唱した理論物埋学の大家ですが、原子力の利用については、原爆を開発することに賛成していますよね。しかし、アインシュタインは後で被害の大きさを知りショックを受ける。そこで「自分は原子力を兵器に用いることに反対した」と態度を翻す。核爆弾からどれだげ大量のエネルギーが生み出されるかという計算はできても、結果を見たら、とてもそんな反対賛成云々なんて軽率なことじゃなかった。あれだけ優秀な頭脳で、あれだけの業績をとげてきた科学者でさえ、とことんまで想定できていたかは疑わしい。

 今回の原発事故も天災とか人災などと言われていますが、やはり危険を予想できなかった。つまり、人間は新技術を開発する過程で危険極まりないものを作ってしまうという大矛盾を抱えているのです。しかし、それでも科学技術や知識というものはいったん手に入れたら元に押し戻すことはできない。どんなに危なくて退廃的であっても否定することはできないのです。それ以上のものを作ったり考え出すしか道はない。それを反核・反原発の人たちは理解していないのです。

 福島原発の事故が起きてから、よく思い出すのは第二次大戦後の日本社会です。当時、僕は敗戦のショックに打ちのめされて迷いに迷っていた。敗戦を契機にほとんどの価値観が180度変わってしまいましたから。知り合いにも「もう日本はお終いだ」と自決する入もいた。

 そんな中で、当時の大人たちが敗戦に対する責任をどう考えているのか、文学界の中でもそれを問う雰囲気がありました。

 特に私は小林秀雄(こばやしひでお)に、「あなたはこの戦争とその結果についてどう考えているのか」と聞いてみたかったのです。他の文学者はいい加減な答えをしたとしても、小林秀雄は尊敬していた人でしたから、何を考えているのか知りたかった。今のような状況の中で、答えが欲しかったのです。折しも若手文学者たちが先輩たち一人一人に意見を聞く機会があった。

 そこで、意見を求められた小林は、「君ら若い人たちは、考え方を変えるのもいいかもしれないけれど、俺はもう年寄りだからね、“今は違う考えになっている”なんて言う気はさらさらない。だから、戦争中と同じ考え方を今も持っているさ」と答えたんです。そう言われたら、突っ込みようがない。私はその答えを聞いて、小林秀雄という人は、考え方を易々と変えることはしない、さすがだなあ、と思いましたね。世の中では時代が変わると政府も変わる、人の考え方も変わる。それがごく当然なのですが、僕はそれにもの凄く違和感があった。だから、福島原発事故を取り巻く言論を見ていると、当時と重なって見えてしまうんです。

 原発を捨て自然エネルギーが取って代わるべきだという議論もありますが、それこそ、文明に逆行する行為です。たとえ事故を起しても、一度獲得した原発の技術を高めてゆくことが発展のあり方です。

 僕はこういう立場ですから、保守的な人からも、進歩的な人からも、両方から同じように攻撃されて、言ってみれば“立つ瀬がない”という状況でした、批判はしょっちゅうです。

 それも、ちゃんと名を名乗ったり、政党や党派を明らかにしての批判ならまだ反発のしようもあるけど、覆面を被ったままでやっつけにくる。特に今みたいな状況の中では誤解のないように言うのは中々難しいんです。

 しかし、それでも考えを変えなかったのは、いつも「元個人(げんこじん)」に立ち返って考えていたからです。

 元個人(げんこじん)とは私なりの言い方なんですが、個人の生き方の本質、本性という意味。社会的にどうかとか政治的な立場など一切関係ない。生まれや育ちの全部から得た自分の総合的な考え方を、自分にとって本当だとする以外にない。そう思ったとき反原発は間違いだと気がついた。

 「世間で通用している考えがやっばり正しいんじゃないか」という動揺を防ぐには、元個人に立ち返って考えてみることです。そして、そこに行きつくまでは、僕は力の限り、能力の限り、自分の考えはこうだということを書くし、述べるだろうと思うんです、

【『週刊新潮』2012年1月5・12日号】

(貼り付け終わり)

 中田安彦です。ここで重要なのは、この吉本隆明という原発推進論者とも言える存在を、東京電力とか政府の経済産業省とかのようないわゆる「原子力村」と言われる集団が、決して「原子力推進」のためのプロパガンダ文書として使えない、という事実である。

 なぜなら、吉本は思想家として、科学技術の発展途上である原発を肯定しつつも、それが未だに「扱いを間違えば非常に危険なもの」であるという認識の上に発言しているからである。例えば、次のような文章が重要である。

(引用開始)

 だとすれば、我々が今すべきは、原発を止めてしまうことではなく、完壁に近いほどの放射線に対する防御策を改めて講じることです。新型の原子炉を開発する資金と同じくらいの金をかけて、放射線を防ぐ技術を開発するしかない。それでもまた新たな危険が出てきたら更なる防御策を考え完璧に近づけていく。その繰り返ししかない。

 他の動物に比べて人間が少し偉そうな顔をできるようになった理由は、こうした努力をあきらめず営々とやってきたからではないでしょうか。

 そして、仮に放射能の防御装置ができたとしたら、その瞬間から、こうした不毛な議論は終りになる。科学技術というのは明瞭で、結果がはっきりしていますから。

 正直言って原発をどうするか、ちゃんとした議論ができるにはまだ時間がかかるでしょう。原発を改良するとか防御策を完璧にするというのは技術の問題ですが、人間の恐怖心がそれを阻んでいるからです。反対に、経済的な利益から原発を推進したいという考えにも私は与しない。原発の存否を決めるのは、「恐怖心」や「利益」より、技術論と文明論にかかっていると考えるからです。

(引用終わり)

「反原発」異論
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吉本 隆明
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 中田安彦です。このように、吉本は語っているのである。あの福島第一原発事故がなぜ起きたのか。これは「朝日新聞」の記者だった添田孝史という人の『原発と大津波 警告を葬った人々 』(岩波新書)という本にも書いてあるが、わずか数百万円の非常用電源のためのコストを東京電力がケチって投資しなかったことである、というのだ。

 そして、仮に大地震が起きれば津波が起き、それによって電源が失われるということは福島原発事故前も東電の幹部に次々と警告をしていたのである。この警告をすべて無視して東電は津波対策、地震対策を怠ってきた。その結果が、数兆円にもわたる事故収束費用という「国費の浪費」である。つまり、原発事故は、東京電力と経済産業省の原子力安全・保安院の「ガバナンス(運営)」によって起こされた人災であったのだ。

 例えば、『東京新聞』が報じた次のような事実もこれを裏付けている。

(貼り付け開始)

「 津波対策「関わるとクビ」 10年 保安院内部で圧力」

 東京新聞 2014年12月26日

 政府は二十五日、東京電力福島第一原発事故で政府事故調査・検証委員会が政治家や東電関係者らに聴取した記録(調書)のうち、新たに百二十七人分を公開した。

 当時の規制機関だった経済産業省原子力安全・保安院は、大津波が襲う可能性を認識しながら、組織内の原発推進圧力の影響で、電力会社にきちんと指導しなかった実態が浮かんだ。 

 保安院の小林勝・耐震安全審査室長の調書によると、二〇〇九年ごろから、東日本大震災と同じクラスの貞観(じょうがん)地震(八六九年)の危険性が保安院内でも問題になっていた。独立行政法人「産業技術総合研究所」の岡村行信活断層・地震研究センター長は、貞観地震が福島第一周辺を襲った痕跡を指摘。自らの調書では「四百~八百年周期で反復していると考えている」と述べた。

 岡村氏らの指摘を受け、小林室長らは貞観津波の再来リスクを検討するよう保安院幹部に提案したが、複数の幹部から一〇年に「あまり関わるとクビになるよ」「その件は原子力安全委員会と手を握っているから、余計なことを言うな」とくぎを刺されたという。

 当時、国策で使用済み核燃料を再処理した混合酸化物(MOX)燃料の利用が推進されており、保安院の幹部の中には、地震・津波対策より国策の推進を重視する体質があった。

 これまでの本紙の取材で、プルサーマル関連のシンポジウムでは賛成派の動員要請などの「やらせ」に加わった。〇六年には、事故に備えた防災重点区域を検討しようとした原子力安全委員に、院長自らが「寝た子を起こすな」と圧力をかけたことも判明している。

 小林室長は、保安院内の雰囲気について「貞観地震に懸念を示す人もいれば、福島第一のプルサーマルを推進したいという東電側の事情に理解を示す人もいた」と打ち明けた。電力会社の姿勢について、保安院の山形浩史・原子力安全基準統括管理官は調書で「(電力会社は)ありとあらゆる場面で、嫌だ嫌だというような話だったし、指針の見直しだといった時も、ありとあらゆるところからプレッシャーを受けた」と吐露した。

 一方、東電の地震・津波対策を担当する吉田昌郎(まさお)原子力設備管理部長(後の福島第一所長)らは、一〇年三月ごろの朝会合で、保安院の担当者から「貞観地震の津波が大きかった」と指摘された。しかし、東電側は具体的な検討を先送りした。 (肩書はいずれも当時)

<政府事故調> 2012年7月に最終報告書をまとめるにあたり、福島第一の吉田昌郎(まさお)所長(故人)や菅直人首相ら計772人を聴取。調書は、承諾が得られた関係者から順次、公開されている。公開は3回目で、計202人分になる。 今回が最後の公開とみられる。

東京新聞 http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014122690070039.html
(貼り付け終わり)

 中田安彦です。福島第一原発事故というのは、運営する側のガバナンスの問題であったということだ。ここには原子力技術というものを扱う際に不可欠な「科学的・合理的精神」がなかったということである。

 吉本隆明が言う、「 『恐怖心』や『利益』より、技術論と文明論にかかっていると考えるからです」という点に引き寄せて言えば、原子力村は「利益」と慢心のために必要なわずかの額の安全投資を怠り、一方で市民運動は「恐怖」に支配されたということである。

 吉本隆明は「反原発で猿になる」と書いている。しかし、私に言わせれば、この福島原発事故の原因となったガバナンス不全も、その事故後の恐怖心に支配された市民運動も、ともに「日本人がそもそも欧米から見れば猿の惑星の猿」であるという、かつて、副島隆彦が映画評論集『アメリカの秘密』で論じた論点にそのまま帰着するのだという他はない。

 その意味では吉本は因果関係を取り違えている。日本土人は西洋の近代人と違って、もともと「猿」なのである。猿であるということは、前近代人であるといってもいい。そこに生まれるのは強固なムラ社会であり、合理性に基づかない判断である。

 ただ、それでも時々、吉本隆明のような「よくしっかり考える猿」が出てくる。しかし、日本全体においては、未だ日本は前近代なのだ。ここに小室直樹の「日本はまだ近代社会ではない」論が大きく絡んでくる。猿マネをして日本は近代化を進めてきて、原発も導入してきた。しかし、その猿が慢心した結果起きたのが、原発事故である。だから、私は、原子力村という前近代的集団を批判するのだ。

 東京電力の幹部たちは地震津波が起きれば原発がどうなるかしっかり理解していただろうことは、前出の添田氏の本からもわかる。しかし、東電の会長だった勝俣恒久(かつまたつねひさ)元会長らの刑事告訴を検察組織はまともに取り上げていない。検察は「予見可能性」がなかった、と予め結論を決めて捜査している。

 検察審査会の議決を踏まえて、検察は再捜査したようだが再び不起訴にした。東電原発を巡っては、事故前に福島県元知事の佐藤栄佐久(さとうえいさく)が検察の国策捜査の犠牲になった、そして東京地検特捜部によっては、小沢一郎・元民主党代表も犠牲になった。東京地検特捜部長に今年になって新しく就任したのは、齋藤隆博(さいとうたかひろ)という男だ。

 この男は、特捜副部長のときに佐久間達也(さくまたつや)特捜部長の下で陸山会事件の捜査をし、部下の田代政弘(たしろまさひろ)検事らと共謀して虚偽の捜査報告書を検察審査会に提出し小沢一郎の起訴相当議決をさせた。そのことで、偽計業務妨害罪で市民の会から告発されたにもかかわらず、今回、特捜部長になった。

 だから、原発事故もまた、日本の官僚主導の前近代的な律令国家体制の継続に問題があるのだ。原子力発電は、いまだ廃棄物の処理については技術的に解決されていないが、それ以外の点ではきちんと最新の安全防護をすれば事故が起きてもそれが放射能の大量拡散につながるような事態が起きたりはしない。問題は運営する側の安全に対する心構えなのだ。その時に、放射能が安全かという不毛な議論をしていたのは、間違いなく原子力村をほくそ笑ませる結果になっただろう。

 その点で、吉本隆明の科学技術の進歩に期待する楽観論はそれ自体では正しいが、「政治」「統治」「経営」という問題を考慮していないのでその点が物足りない。

 その上で考えると、これは素晴らしい本ではあり、吉本隆明の「「反原発」異論」という課題も見えてくる。

 私の書評は以上です。以下に副島先生の 巻頭文 も転載します。上で引用したのはこの文章の最後の部分です。

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(貼り付け開始)

「反原発」異論

巻頭文

 悲劇の革命家 吉本隆明の最期の闘い

  副島隆彦

 「もう別のところに行ってもいい」と、最期の頃に言って吉本隆明は死んでいったそうだ。死の床の吉本隆明は、「生きていても何もいいことはない、目は見えない。体は動かない。食べることへの執着もない。しかし自分の思想として自殺することはできない」と言いながら死を迎えたと親しい編集者から私は聞いた。

 日本に生まれた偉大な思想家である吉本隆明が87歳で逝った。2012年3月16日。その2年10ヶ月後に出されることになった、この吉本隆明の「遺稿集」に、私が巻頭の文を書くことを頼まれてからさえ四ヶ月が過ぎ去った。私はじっと堪えている。今も吉本隆明の霊魂(れいこん)と向かい合っている。

 私の吉本思想への思い入れはものすごく深い。私は自分が18歳の時から吉本の本を読み始めてもう40余年が経つ。私は誰に憚(はばか)ることなく、紛(まぎ)れもなく吉本主義者である。自分を吉本隆明主義者と標榜(ひょうぼう)し、自認(自任)して生きてきて全く恥じることがない。

 多くのかつての吉本主義者たち、あるいは熱烈なる吉本の本読みたち自身が、やがて吉本の思想に忠実でなくなり、吉本の思想を裏切っていった。彼らは背信者(レネゲイド、renegade、アポスタ-ト、apostate)である。彼らは今では自分を指してもはや吉本主義者と呼ばなくなったろう。多くのかつての吉本主義者は吉本隆明から離れ、背教(はいきょう)していった。誰とは言わない。たくさんいる。彼らは吉本が書いて語って、主張したことに対して「そうかなあ。私は最近の吉本さんの考えには異論があるなあ」と、各時期に言いだした人々である。

 2014年初秋の今、彼ら自身がもう七十歳が近くなった人々である。自分のことを吉本主義者と自称することがなくなり、かつ、他称(回りからそのように呼称されること)に対しても異和を唱えて拒否するであろう。

 本書『「反原発」異論』の内容についての事実関係を時間軸(クロノロジー)で明確にしてゆく。福島第一原発の1号機の爆発事故が起きたのは2011年3月12日午後3時36分である。それから3ヶ月後に吉本隆明が発言した「原子力研究を続けるべきである」の第一声は、5月27日の毎日新聞の夕刊である。

 わずか3年9ヶ月前のことなのに多くの人は正確には記憶していないだろう。日本人だけでなく、世界中の人々を震憾させ、一時期恐怖のドン底に突き落とした原子力発電所の爆発事故は、1号機の爆発のあと(その翌日は何もなかった)2日たった3月14日の午前11時01分に起きた3号機の爆発事故である。あの時、小さなきのこ雲が原発の真上に立った。それで人類を広島・長崎の原子爆弾(アトミック・ボム)のちの核兵器(ニュークレア・ウェポン))の再来として真に恐怖させた。

 そしてその翌日、3月15日に、午後6時14分に、2号機地下の圧力抑制(よくせい)室(プレッシャーチェインバー)が損傷した爆発が起きている。続いて4号機でも水素爆発(すいそばくはつ)が起きたらしい(これも水蒸気爆発=すいじょうきばくはつ、火山の爆発のような= ではない )。これで全て終わった。これで「福一(ふくいち)の原発事故」は収束したのである。

 いずれの爆発(4つの原子炉の爆発)でもメルトダウン(炉心溶融(ようゆう))は起きていない。今の今でも「メルトダウンが起きた」と騒いでいるのは、ものごとの真実を明確に自分の脳(頭)で確認しようとしない愚か者たちである。原子力工学 の専門家たちの意見を今からでもいいから聞くべきである。私はたくさん聞いた。彼らを”御用学者”と決めつけて総なめに忌避(はき)したことの報(むく)いが日本国民に帰ってくる。

 原子炉(ニュークレア・リアクター)の底に燃料棒(フューエル・ロッド)がこぼれて落ちて冷えて固まっただけだ。原子炉への海水注入で全てが収束した。温度は冷却し気圧は一気圧に落ちた。

 原子炉を包んで防御している頑丈な 鋼鉄製 の格納容器(コンテイナー)も破られていない。

 原発事故のあと3年9ヵ月たつが、現在に至るも、福島の現地では幼児ひとり、作業員ひとり原発事故による漏出(ろうしゅつ)した微量の放射能(放射性物質)による病人、発病者はひとりも出ていない。たったのひとりも病人はいない。福島の現地の人々は全員元気だ。

 私ははっきりとこのように書く。このように書くことで、この本の読著になってくれるであろう人々の一部と論争をここでは始める気はない。

 この本は吉本隆明の本であって、巻頭文の書き手である私、副島隆彦の本ではないからだ。

 原発の危険性(の少なさ)についての議論は、別の場所で十分に行いたいと思う。私は、この三年九ヶ月間、多くの人と今度の原発事故の事実関係について言い合ってきた。私は苦(に)が虫を噛みつぶした思いでずっと生きてきた。

 福島の現地に行きもせず、遠くの方からよくもこの「リベラル・左翼大衆ども」は、ニューズ映像を見ただけで自分の脳に突き刺さった恐怖感と、雑多な情報・知識に捕われて(即ち洗脳、ブレインウォッシングされて)よくもこれほどの巨大な迷妄(めいもう)の大騒ぎをしてくれたものだ。私の怒りは今も怒張天(どちょうてん)を突(つ)くほど深い。激しい論争は他の場所で行っている。そちらへどうぞお越し下さい。

 吉本隆明は、事故のあとの5月27日の毎日新聞のインタビュー記事で次のように答えている。

(引用開始)

  福島の土地に多くの放射性物質が降り注ぎました。2万人以上もの人々が住んでいた場所から非難していますが」と問うと、吉本さんは「ひどい事故で、もう核エネルギーはダメだという考えは広がるかもしれない。専門ではない人が怒るのもごもっともだが……」と理解を示しつつも、ゆっくり続けた。「動物にない人間だけの特性は前へ前へと発達すること。技術や頭脳は高度になることはあっても、元に戻ったり、退歩することはあり得ない。原発をやめてしまえば新たな核技術もその成果も何もなくなってしまう。今のところ、事故を防ぐ技術を発達させるしかないと思います。

(引用終了)

 副島隆彦です。この吉本隆明の発言は正しい。絶対的に正しい。かつ優れている。日本一かつ世界一優れている。「原発をやめてしまえば新たな核技術もその成果も何もなくなってしまう。今のところ、事故を防ぐ技術を発達させるしかないと思います」という吉本の”状況への発言”はズバ抜けて優れていた。これが日本の最高の頭脳であり民衆の中の革命家であり思想家である吉本隆明の文字どおり最期の闘いであった。このあと一年弱で吉本は、八十七歳で逝ってしまった。

 この本の読み手になる人は、まず本書の133ページの「「反原発」で猿になる」という吉本隆明の「週刊新潮」誌(2011年の年末発売号 )インタビュー記事を読んでほしい。これは「反原発をやみくもに唱えることでヒトはサルに退行する」という意味だ。

 ここで吉本は次のように発言している。

(引用開始)

 僕は以前から反核・反原発を掲げる人たちに対して厳しく批判をしてきました。それは今でも変わりません。実際、福島第一原発の事故では被害が出ているし、何人かの人は放射能によって身体的な障害が生じるかもしれない。そのために”原発はもう廃止したほうがいい”という声が高まっているのですが、それはあまりに乱暴な素人の論理です。

 今回、改めて根底から問われなくてはいけないのは、人類が積み上げてきた科学の成果を一度の事故で放棄していいのか、ということなんです。

(引用終了)

 吉本隆明のこの発言はすばらしいものであり、人類(人間)にとって今一番大切な考えである。私はそのように信じて疑わない。

 私が吉本隆明の原発事故への発言を、その次に読んだのは、日本経済新聞の8月5日のインタビュー記事だった。

(引用開始)

 ―― 事故によって原発廃絶論が出ているが。

 原発をやめる、という選択は考えられない。原子カの問題は、原理的には人間の皮膚や硬い物質を透過する放射線を産業利用するまでに科学が発達を遂げてしまった、という点にある。燃料としては桁違いにコストが安いが、そのかわり、使い方を間違えると大変な危険を伴う。しかし、発達してしまった科学を、後戻りさせるという選択はあり得ない。それは人類をやめろ、というのと同じです。

 だから危険な場所まで科学を発達させたことを人類の知恵が生み出した原罪と考えて、科学者と現場スタッフの知恵を集め、お金をかけて完璧な防御装置をつくる以外に方法はない。今回のように危険性を知らせない、とか安全面で不注意があるというのは論外です。

(引用終了)

 副島隆彦です。この吉本隆明の発言が最もよくまとまっている。「原子力研究を今後も続け、原発を稼働させるべきである」の明確な主張である。

 私が、先に挙げた毎日新聞の吉本隆明の第一声の記事の内容を聞いたのは、私が弟子たちと福島の現地で、第一原発から21キロ離れた所(都路(みやこじ)という町。2〇キロ以内は4月22日から入れなくされた。警察機動隊による検問所が出来た)に私たち自身の現地活動本部を作っている最中だった。事務所開きは6月22日だった。

 「吉本さんはさすがだ。私も彼と全く同じ考えです」と、電話で私に知らせてくれたのは、西村肇(にしむらはじめ)束京大学工学部名誉教授(1933年生。82歳で存命。日本の環境工学の権威 )である。西村教授は、日本に原子カ発電所が導入された1950年代からの金ての動きを刻明に身近に知っている学者である。多くの論文を書いている。

 私は自分の弟子たちと、原発の事故の直後の3月19日(土)から、福島原発の現場の真実を知るために現地で活動した。もし東京にまで高濃度の放射性物質(セシウム)が降りそそいで、300万人とかの子供たちが甲状腺ガンで死ぬことになるのなら、それをくい止めるための作業をやりに行こうと考えた。そのための決死隊を組織すると公表した。そのためにはまず隊長(司令官)になる自分が現地に行って現状を把握すべきだ、と考えて行動した。

 私はこのことを事故の直後の3月14日に、自分が主宰する「副島隆彦の学問道場」http://soejima.toというインターネット上のサイトに書いた。この文は、一連の活動記録と共に今もそのまま残っている。そして、事故原発の石棺(せきかん)(詰め)作業(コンクリートの壁で原発全体を覆う作業)をしなければいけないと知った。それに参加するための決死隊を自分で結集、編成しようとした。しかし緊急の石棺作業は必要でなかった。何故なら現地で事故は終結していたからだ。

 私は弟子たちと第一原発正門前で放射線量の測定作業を続けた。私は何事か大事件が起きたら、可能な限り現場に駆けつけて、現場で現実を見るべきと考えている。遠くの方から「危険だ、危険だ」と言っている程度の人間の言うことなど相手にしない。薄(うす)らバカたちだと思っている。

 私が福島の現地と東京の住居を往復しているうちに3年が過ぎた。私はその間に更に多くのことを学び、知ってしまった。

 人間という生き物が、これほどに愚かで、おのれの脳に突き刺った恐怖心に支配されると巨大な迷妄に簡単に陥るのだ、と知った。その時からが日本民衆の総敗北だ。

 私が福島第一原発の正門前で、3月28日(1号機の爆発から16日後)に放射線量を測ったら86〇マイクロシーベルト毎時(パーアワー)860μS/h であった。こんな微量では人間は死なない。誰も発病しない。これの1〇〇〇倍でも病気にならない。3月15日(爆発3日目)には、正門で8260マイクロシーべルト毎時 8260μS/h (即ち瞬間だ。積算=せきさん=ではないということ)が測定された。

 東京・都心では新聞各紙が号外を出して、この数値を大きく報じた。8260マイクロシーベルトとは、8・2ミリシーベルトである。こんなものでも微量であるから誰も発病、発症しない。1シーベルト(=1〇〇〇ミリシーベルト)毎時(パーアワー)から上が危険なのだ。

 以後、多くの「原発をやめるべきだ」派の人々と、事実は何かを巡って私は激しく議論をして来た。そして私は疲れ果てて今では、「 人をコトバのカで説得する、というのは容易なことではないな、ほとんど不可能だ」と、イヤな思いを繰り返して、身に染みて分かった。何人もの友人と離別した。

 それに引き比(くら)べて、吉木隆明の発言と思想は、この事故(問題)でも際(きわ)立って明晰であり優れていた。

 吉本隆明は、福島箪一原発の事故から遡(さかのぼ)ること32年前である、1982年に『「反核」異論』(深夜叢書社)という本を書いた。この本で、「反核・反原発」という一見(いっけん)、誰も反対できない、正義の主張であるものに日本の国民大衆を引きずり込もうとした運動を批判した。そのために吉本隆明は、またしても日本の保守派(体制派。権力者たちを含む)からだけでなく、左翼・リベラル派からも敵視されこの両方から嫌われた。

 吉本自身(当時58歳)は、この『「反核」異論』を書いて出すことで、自分が言論界、出版界から激しく忌避(きひ)され、発言の場所(書く場所)を奪われ干(ほ)されることまで厳しく覚悟していた。そのように吉本に近い編集者から私は聞いていた。

 『「反核」異論』を書いて、まさしく孤立した吉本隆明は、それから32年後の3・11の大地震・大津波のあと(津波の二五時間後に1号機が爆発)の、原発事故に際して、再び大きく孤立した。

 「それでも原子力の研究を続けなければならない」と吉本が書き続けたので、吉本隆明の熱心む読者及び吉本主義者だった者たちまでが、吉本のこの考えに、距離を置いていった。その代表は糸井重里氏と坂木龍一氏だと私は考える。

 私は吉本隆明の考えと判断を今も全面的に支持している。私は自分が長年、信念にして来たとおり、誰憚(はばか)ることなく自分が吉本主義者であることを誇りに思う。腹の底からこう思う。

 吉本隆明は、この『「反核」異論』の中で、次のように、明確に書いている。やや難解な文だが、ここに吉本思想の真骨頂(しんこっちょう)が表われている、じっくりと読みほぐすように一行ずつ、しっかり読むと、誰にでも解読できる。

(引用開始)

 知ったかぶりをして、つまらぬ科字者の口真似をすべきではない。自然科学的な「本質」からいえば、科学が「核」エネルギイを解放したということは、即自的に「核」エネルギイの統御(可能性)を獲得したと同義である。また物質の起源である宇宙の構造の解明に一歩を進めたことを意味している。これが「核」エネルギイにたいする「本質」的な認識である。

 すベての「核」エネルギイの政治的・倫理的な課題の基礎にこの認識がなければ、「核」廃棄物汚染の問題をめぐる政治闘争は、倫理的反動(敗北主義)に陥いるほかないのだ。

 山本啓(やまもとけい)の言辞に象徴される既成左翼、進歩派の「反原発」闘争が、着実に敗北主義的敗北(勝利可能性への階程となりえない敗北)に陥っていくのはそのためだ。

 こんなことは現地地域住民の真の批判に耳を傾ければすぐに判ることだ。半衰期が約二万四干年だから、約五万年も放射能が消えないプルトニウム廃棄物質にまみれて、あたかも糞尿に囲まれて生活するかのような妄想を、大衆に与えるほかに、どんな意味もない。いいかえれば開発によってではなく、迷妄によって大衆の「反原発」のエネルギイをひき出そうとする闘争に陥るほかないのだ。

(引用終了)

 このように吉木隆明は書いている。

 ここで、「この認識がなければ、「核」廃棄物汚染の問題をめぐる政治闘争は、倫理的反動(敗北主義)に陥いるほかないのだ」とはっきり書いている。そして文字どおり、日本の民衆の闘いは、2011年の3・11のあとに、核エネルギーと原子カ発電所を巡る大いなる倫理的反動と総敗北主義に陥っていった。私は深い慚愧(ざんき)の念に襲われる。この『「反核」異論』(1982年刊)から32年後の今(2014年)『「反原発」異論』が、こうして32年前と全く同じ課題を引き継いで、吉本隆明の「遺稿集」として出版される。

 私は、吉本隆明の生き方の多難さに多くを学びながら、同じくそれに自分の人生の多難を重ね合わせて生きている自分に気づいている。どうしても孤立してしまう少数の優れた理解者しか得られないキツい人生だ、これが吉本主義と吉本思想の継承ということだ、と深く腹に念じて生きるしかない。そして吉本隆明の、透徹して極め抜いた生き方と思想を次の世代に伝えてゆく。

 吉本隆明は、敗北し続けた日本の民衆の、民衆革命の敗北を一身に引き受けて死んでいった悲劇の革命家だ。いくら説得しても理解してもらえることが少ない民衆の側の恐怖心と愚かさに起因する敗北の責任を我が一身(いっしん)に引き受けて、吉本隆明は死んでいった。

 ヨーロッパ民衆(労働者)のために闘い続けて、敗北していった、社会主義(ソシアリズム)思想の大成者、カールマルクスの思想を全身で受け継いだ、偉大なる日本の革命家だった。

(そえじま・たかひこ)

(貼り付け終わり)

重たい掲示板:[917]革命思想家 吉本隆明(よしもとりゅうめい)の死 に 際して 投稿者:副島隆彦 投稿日:2012-03-18 02:02:37


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