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理科系掲示板


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[48]勉強が足りないと危険かどうかもわからない
投稿者:相田英男
投稿日:2018-03-07 21:32:21

ー相田さん、お久しぶりです。本が出てからしばらく経ちましたけど、元気してます?

(相田)ああ、おかげ様でね。あれで落ち着くかと思ってたけど、いやいやどうして。GEが、まさか、こんなことになるとはな。

ー去年の9月過ぎから、GEの株価が急に下がったのが、ニュースで騒がれ始めました。年が明けてからも、保険の赤字で1兆円計上した、とか、すごかったですよね。ウォーレン・バフェットからも、とうとう見放されたGEですけど、まだまだ苦境は続きそうですよね。

(相田)それもだけれど、眞子さまはこれからどうなっちゃうのかな?紀子さまとの仲も険悪だって、女性自身にも書かれてたよな。まあ、週刊誌情報だけど、相手の男があれだと、母親もやっぱ心配になるわな。いくら見た目が爽やかで、性格が優しくても、生活力が足りなくて金にだらしない男は、大勢いるからな。イケメンだけど、あちこちから借金しまくってる男とかな。眞子さまも人生経験をある程度積んだら、そんな世の男達のダメダメさも、段々わかってくるだろうけど。いかんせん、あの環境だとな・・・

俺は別に二人で駆け落ちして、10年くらい一緒に暮らして、後になってから「やっぱりダメだったわ、お母さん」とか、眞子さまが戻って来てもいいじゃん、とか思う。でも、二人とも思いっきり面が割れてるから、何処に隠れても、オッカケが付いて来て、生活が丸裸にされるされるだろうし。若いのに大変だな、とか心配になるよな。

日本中のオッサン、オバサンの全員が、俺と同じ気持ちなんだろうな。「できるなら皇居まで乗り込んで、眞子さまを直接説得したい」とか、誰しも思うよな。

ーそんなこと話すために、僕を呼んだんですか?

(相田)いや、そうじゃない。申し訳ない。今回は川崎重工の、新幹線組み立てのトラブルのニュースだったな。

ー去年の年末に、JR西日本の車両が運転中に異音がしたので、名古屋駅で止まった事故ですよね。点検したら、何と、台車の部品がバックリ割れていた。最初は鉄道会社の運転対応の不備が責められましたが、実は川崎重工の作り方が問題だったという。川重の社長さんが記者会見で謝ったんですよね。

(相田)俺もよくわからなかったのが、新幹線の台車が割れて壊れたという。ところが鋼材の厚さが、たった7mmのペラペラだって言うんだよな。で、そのペラペラの薄板鋼材を、台車の組み立て中に、川重の作業員が4mmまで削っちゃった。だから割れた、とかニュースに書かれていた。新幹線の台車にそんな薄板を使うなんて、一体どうなってるんだろう?と、疑問だった。今回のニュースで、川重から部品(側バリ、そく梁)の断面図が出てきた。それを見たら、ようやくわかったよ。

台車の部品とはいえ、羊羹(ようかん)の外箱みたいに薄板を曲げて、箱型の形状にしてるんだよな。昔は多分、もっと厚い鉄鋼材を使ってたんだろう。でも今の新幹線では軽量化のために、箱の厚みをギリギリまで薄くしてるんだ。それでも設計を工夫して、外側のフレームだけで十分な強度を出す構造にしている。今回初めて絵を見てわかったよ。ものすごいハイテクの設計だと、感心したよ。でもこのハイテクの構造が、今回の事故に繋がったんだよな。残念なことだけど。

ーあんな薄い板をさらに削ったりしたら、すぐに穴が空くだろうなとは、誰でも普通に思いますからね。また削った場所というのが、よりによって梁(ハリ)の真下の底面ですからね。あの部品で一番荷重が掛かる場所でしょう?よく今までもったと、逆に感心しますよね。

(相田)マスコミでは、川重の安全への認識が足りないとか、専ら書かれている。けど、今回の件では「大変すみません。これからはもっと、安全と信頼性回復に努めます」とか川重に反省させても、全く意味が無いと、俺は思うな。

ーどういうことですか?

(相田)だって、あの構造の部品に、上から大型車両が載っかって、何トンもの荷重を支えるんだぜ。しかも、高速移動体の台車の梁だから、運転中には、振動や繰り返し疲労変形がひたすら加わる訳だ。その梁の厚さは、たったの7mmしかない。現場で組み立てる時にそんな場所を、更に削るなんて選択肢があるか?ましてや、亀裂の起点になり得る可能性が一番高い、梁の下側を削るんだぜ。安全性とか持ち出す以前に、普通はそんな技術的な判断をするか?

俺は機械設計を本格的に勉強した訳じゃない。だから偉そうなことは言えない。だけど、例えば、板材を曲げた時に、曲がった外側には、引っ張りの応力(おうりょく)が掛かって、裏のの内側の表面は逆に、圧縮の応力を受ける。これくらいは、素人の俺でもわかるよ。応力(おうりょく、英語ではstress、ストレス)は、材料の内部で働く力のことで、物体の外から働く外力(がいりょく、英語ではforce、フォース)とは違う、というのは、言うまでもないよな。

その時に、板の外側の一部だけが厚さが極端に薄かったり、亀裂があったりしたら、引っ張りの応力集中(おうりょくしゅうちゅう)が起きて、外側からの亀裂が貫通して、板はあっという間に割れてしまう。これくらいのことは、技術者なら誰でも、理解してるのが当たり前だと、俺は思ってる。

ーまあそうだと、僕も思います。

(相田)そもそも川重の作業員達は、毎日現場に行くとさ、最初にこれから組み立てる台車を現場で見る訳だ。その時に台車を眺めながら、自然に頭の中で考えるもんじゃないのか?「これは、新幹線のボディーを支える土台だ。それで、横に取り付けるこの側バリに、上からものすごい力が掛かるんだよな。新幹線の運転中には、この側バリの中央が上から押されて、下にたわむから、下側には強烈な引っ張り応力が掛かるだろうな」とかさ。

それから「だから、側バリの下側には割れの起点になる傷とかを、出来るだけ付けちゃいけないよな。板の厚さもたったの7mmしかないから、これ以上薄くなったら、絶対にマズイよな」という具合に、連想するんじゃないか?。普通の技術者センスをもった作業者なら、そう思うだろう?

ーあの台車の構造を見ると、梁はそういう機能になってると、普通はわかるでしょうね。

(相田)ところが、ニュースによると、現場で実際に梁を削ったという本人は「削ることで強度が落ちて、割れるなんて全然考えなかった」とか、言っているらしい。本当だとすれば、上の俺が言った一連の発想を、全く思いもしなかった、ということだよな。本人が実際に、何十個も台車を現場で削りながら、だぜ。

現場は別に削った本人一人だけじゃなくて、全員で40人位のチームだったんだろう?でも、周りの他の39人も、そいつを見ながら「あいつ梁の底を削ってるゼ、ああ、何かヤバそう」とか、誰も思わなかった訳だ。まさか、周りに隠れて誰も見えないところで、台車をこっそり削ってたりは、多分しないよな。

ー現場の責任者は、削る量は0.5mmまでにしておくように、言ってたそうですけどね。

(相田)その責任者も、一応最初に言っただけで、実際にどれだけ削ってるかは、後からは確認しなかった。そもそもが、その責任者が削るよう指示するのが大問題だ。けど、どうしても梁の底面を削らないといけないとしよう。それなら、0.5mm以上は絶対に削り過ぎないように、細心の注意を払うべきだ。

あの新幹線の台車と外バリの、構造と機能が正しく頭の中で認識できていれば、技術者ならば普通にそうする。でも、どれだけ削ったかどうか、現場の責任者は全く関心がなかったみたいだ。責任者も問題意識をほとんど持ってない、そのレベルの認識だった、ということだよな。

ーなんか、説明がくどいんですけど。要するに相田さんは、責任者を含めて現場の作業員全員の、技術の理解力が足りない、と言いたいんですか?

(相田)その通りだ。現場では、0.5mm以上は部材削ったらいけない、とかルールがあって、それを紙に書いて壁に貼ってあったともいう。でも「そのルールを守らなかった」ことは、大きな問題じゃない。それ以前の、「プロの技術者としての、ごくごく基本的な技術の常識を、作業員が持っているのか」という方が、はるかに重要だ。

どれだけ危険な事が目の前で起きていても、技術的な判断が間違ったら、それを危険だとは思わないだろう?壁にどデカく、作業ルールが紙で貼ってあってもさ。問題は現場作業員の、技術の基礎知識の不足だ。安全かどうかの認識ではなく、知識そのものが足りないんだ。だから、危険を見抜くことが出来ずに、こうなったんだ。

彼等は全員、会社に入ってからも、材料強度や機械設計の基礎知識について、座学で教育は受けている筈だ。でも習った筈の知識が、現場で全く生かされていない。現実の物や製品を扱う際に、頭の中の知識が使われていないんだよな。

例えば、自動車の運転免許を取って、最後の講習で、事故現場の悲惨な写真とかいっぱいビデオで見せられるよな。そこで安全運転を心がけましょう、とか聞く訳だ。その後で、本人が実際に車を自分で運転してて、すぐに歩いている人間にぶつかって、大ケガさせたとしよう。その時に「車に人がぶつかって、こんなに血が流れるなんて、思いませんでした。免許の講習では、実感が全然湧きませんでした」とか、言い訳するレベルだぜ。今回の川重の不具合は、俺にはそう思える。

ー最後の例えは、なんか変な気もしますけど。でも40人も作業員がいて、誰も危ないと気づかないのは、確かにおかしいですよね?

(相田)頭の中に「これは後から壊れるかもしれない」という認識が無かったら、「危ない」なんて思えないよ。本人達に悪気が全く無いんだから、周りが「安全に気をつけろ」と、散々注意喚起しても、全く意味がない。眞子さまの婚約相手みたいに、本人に悪気が全くないんだから、説得のしようがないよな。

ーそれは‥‥‥ちょっと‥‥‥違う話じゃあないんでしょうか?

(相田)まあ、それはともかくさ、「作り手が理屈をわかってなくても、作業のルールを決めてそれを守らせればいい」とかいうと、「それは違う」と俺は思う。ルールを決めても、その意味が理解できなかったら、「守ろう」なんてモチベーションが、湧くわけがない。ルールの前に理屈と技術がある。その理解と実践が、日頃から出来ているかどうかが、技術者にとって一番大事だ。当たり前のことなんだけどなぁ。

俺は川重全体がこんな素人技術者の集まりだとは、思わない。川重は、幅広いタイプの産業機械を長年作り続けて来た、立派な会社だ。でも、問題の新幹線の台車の現場には、並レベル以上の技術判断が出来る作業員が、誰もいなかったんだろう。名の知れた会社でも、今回みたいなトラブルが、しばしば起こる場合がある。何でかというと、以前に俺も、似たようなトラブルを起こした、とある現場を、見たことがあるからだ。大きな声では言えないがな。

現場の責任もあるけど、事故が起こる事例についての日頃の教育とか、注意喚起が足りなかった、会社の組織そのものに、問題があると俺は思う。

壊れた外バリの部品は、川重が別の会社に外注して作らせたんだ。今回のN700系新幹線の設計は、川重が率先してやるんじゃなくて、JR東海とJR西日本が主催するプロジェクトで、設計が進められたという。この時の台車の部品の設計には、川重はあまり関与してないんじゃないかな。設計側があまり問題意識を持っていなくて、部品の加工を外注に出したように、俺は思う。現場に外注先から外バリが届くと、形が歪んでいたんで、後付けの部品が溶接出来なかった。というのが、問題の始まりみたいだ。自分達のアイデアで設計した部品なら、設計側も問題意識も持ってただろう。だから、外注にももっと厳密に指示を出して、歪んでない部品ができただろうな。

ー世耕経産大臣が川重に対して、「猛省を促した」とか、書かれてましたね。

(相田)でも、経産省の官僚の連中も、偉そうなこと言えないぜ。あいつらの方が、もっと罪深いことしてるじゃないか。

ーと、言いますと?

(相田)3.11福島事故の話さ。11日の夕方に、福島第一原発の対応で官邸に呼ばれた、原子力安全・保安院の寺坂信昭(てらさかのぶあき)院長は、首相の菅直人にこっぴどく怒られれた。寺坂はそれ以来、官邸に出てこなくなった。あの時、原子力安全・保安院こそが政府の先頭に立って、原発事故の収集にあたる決まりだった。ところが、その組織の最高責任者が、最初に居なくなったんだ。寺坂は東大経済学部出身だから、「原発のことは何にもわかりません」て、逃げちゃった。一体何なんだ、これは?

ついでに当時、福島第一原発に常駐していた保安院のメンバーが数名いた。彼らが東電と連携して、現地の状況を官邸に送るルールだった。そしたら、その保安院の常駐者達は、真っ先に福島から逃げちゃった。だから現地の情報は、東電ルートからしか官邸に入らなくなって、対応がおくれた。そして、水素爆発しちゃったんだよな。保安院は経産省の下部組織で、原発事故の対応のために作られた最高組織の筈だった。そのトップと現地の派遣員の全員が、いきなり最初に居なくなるんだもんな。お前らこそ「猛省を促したい」、だぜ。俺からすれば。

ーでも、「あの事故の対応の責任は、菅直人と民主党にある」とか、世耕は言うでしょうね。

(相田)いいや、最初に保安院をあの組織として作った時は、自民党政権だった。だから、世耕も責任から逃げられないね。流石に文系キャリア官僚の天下り先には、保安院長のポストは無理があった。たいがいにしろよ、あいつらも。いざという時の覚悟が足りないぜ、全く。

ーとりあえず、こんなとこですか。ところで、副島先生から頼まれた、西村肇先生の物理の本の感想文は、一体どうなってるんでしょう?

(相田)あれか‥‥‥いや、俺が西村先生の本を書評するのも、あまりにおこがましすぎるだろう?だから、「大学時代にどうやって俺は、物理の勉強に挫折したのか」という内容にしたんだ。昔買った解析力学の参考書とかを、本棚の奥から引っ張り出して、読み返してるけど、難儀してるんだよな。

ーでも、途中の原稿読みましたけど、かなりおちゃらけた内容だったじゃないですか。シュレディンガーは、波動方程式の解き方がどうしても分からなかった。だから不倫相手の女性の旦那に頼んで、解き方を教えてもらった、とか書いてありましたけど。

(相田)そんな話ばかりじゃ、無いんだってば。

相田英男 拝



[47]本白根山の噴火
投稿者:澤田正典
投稿日:2018-01-24 00:56:29

 澤田正典です.会員番号2953です.今日は平成30年1月23日(火)です.

 どうせあまり長く書いても,みな,読まない.だから,簡単に書きます.

 静かな山が,地殻変動を全く起こしていない火山が,今日の本白根山みたいに,突然,爆発するでしょう.この爆発のエネルギーは,核爆発並のエネルギーなんです.そのエネルギー源を,説明できないのが,今の火山学なんです.

 水蒸気爆発とか,マグマ水蒸気爆発と説明されるでしょう.そう説明されて,わかってないのにわかったふりしちゃ,駄目です.その爆発のエネルギー源は,いったい,何でしょうか?これを,火山学者に問うことが大切です.

 これに答えることができないのです.火山学は.それぐらい,自然科学としての体裁が,火山学には欠けている.

 マグマは,冷たい地殻と密着して,何万年何十万年何百万年とかけてマントル層から地上まで上がってきたものです.マントル層は約一千度.マグマも約一千度.なぜ,冷めないのかな?同じ温度のまま,何万年何十万年何百万年も,なぜ少しも冷めないのかな?しかも地表付近で.おかしいと思いませんか?こういうことを,火山学者に,聞いてやると良い.熱力学の法則と,合わなさすぎるでしょ?と,聞いてやれ.マグマの,本当のエネルギー源は,何かな?

 マグマの中に含まれる揮発成分が,突然分離して一気に体積膨張することで爆発するという大嘘を,火山学者が,平気で言う.

 ハワイのキラウエア火山の溶岩には揮発成分がたっぷり含まれているのに,さらさらと流れ下るばかりで爆発しないですね.海の中に流れ込んでも爆発しないですね.これが現実ですね.

 2011年東日本大震災の時,震度6以上の振動にさらされた多数の東日本の活火山の一つも,爆発しませんでしたね.

 火山学の学者さん.何なら,ハワイのキラウエア火山の溶岩に,二酸化炭素を,好きなだけ足していいから,それを爆発させてみなさい.そのくだらない,小学生も騙せそうにないアホ説を,プロの学者として主張する以上,やってみろ.責任をとれ.日本の恥だ.

 原子は,プラスの電気を持つ原子核と,マイナスの電気を持つ電子で,できていますね.だから,電気的な力が,少し大きく作用すれば,電子が原子核に飛び込んで,原子核物理学的な反応をする可能性くらい,小学生でも,わかりますよね.実際,加速器では電圧で加速した電子を原子核にぶつけて実験しますよね.なんで常温核融合のメカニズムが,未だにわからないのかねえ・・物理学者さんたちもあまり,頭の良さそうな人たちじゃあ,ないよなw結構,日本の恥だから,ちゃんとやってくださいね.それくらい.

 なぜ,未だに地震や火山爆発で,日本人がある日突然,何人も何十人も何百人も何千人も何万人も死ななきゃいけないのか,もう,わかりますよね.皆様.

 それらが,天然の核爆発現象であり,その原理は誰でも理解できるくらいに単純だからです.誰でも核兵器作れちゃったら,それこそ個人ですら国家権力や世界覇権国とさえも,互角に戦えるでしょう?その程度の核爆発の原理だから,地震兵器や火山爆発兵器くらい,いくらでもいろんな方法で設計できるの.いろんな実験,やっているの.昔からずっと.日本人はモルモットにされてきたの.西洋白人に.

 だから,世界覇権国が植民地の日本に,まともな自然科学をやらせるわけが,ないじゃないですか.仁科芳雄とか,自分は連合国に守られるからサイクロトロンは残してくれる,特別扱いしてくれると,心底信じていたのに,その期待を見事に裏切られる形で敗戦後にサイクロトロンを東京湾に捨てられたから,深く落ち込んだんでしょうねえ.普通だったら,俺は敗戦国の科学者だから何もかも奪われて当たり前だくらいの感覚で,敗戦を迎えるに決まっているじゃないですか.期待できる理由が,あるわけがない.仁科芳雄は,サイクロトロンを東京湾に捨てられて初めて,ああ,俺は騙されていたのかと,思い知らされて,気づいたときは,もう母国は敗戦で滅茶苦茶にされて後の祭りだったんだよ.そんなものだよ.今でも,日本の学者の人生なんて.馬鹿にされているんだよ.心底.

 それを見抜く頭のいい日本人が,たくさんいるんだよ.私も気を抜けないの.真剣にやらなくちゃ済まないの.本当に.いい加減な仕事していると,どうせ見抜かれて,後で必ず借銭すましをさせられるから,私も覚悟を決めてやるしかないのです.

 地震の震動と,地下核実験の振動と,どこか,違うところが,ありますか?違うのは最大振動の出現位置だけでしょう.どちらも爆発振動でしょう.それでも,地震は地殻の弾性反発に伴う震動(=ブランブランというバネの自由振動のこと)だと,私たち日本人は,これからもいつまでも,騙され続けてあげなくちゃあ,いけないのかな?地震弾性反発説を主張する日本の地震学者の方たち.あなたたちは,「日本人は馬鹿ですよー」と国辱をさらしながら日本人を何万人も死なせたのだ.もう小学生も騙せませんよ.

 西洋白人にとって日本人はアニマルなんだ.アニマルが,高等生物の鯨やイルカを食うな,生意気だ,というのが,日本人に対する西洋白人の本当の考え方である.彼らは鯨やイルカよりも日本人が下だと考えている.だから西洋白人は今でもイルカを食べている.日本人に原子爆弾を落としたアメリカ白人ども.本当に許しがたい.おまえたちにも必ず借銭すましが行くからな.

 少しずつ,日本人は脳を鍛えられて,何者にも騙されない智慧と力を獲得してきているのだ.副島隆彦先生と学問道場の皆様の努力が,(もしかしたら俺みたいな想定外のやつが出てきちゃったかもしれないが)少しずつ実ってきているのだ.あなたたちは偉いのだ.

 これからも皆様を外から応援し続けます.顔晴ってください.

 澤田正典 拝



[46]地球科学について
投稿者:澤田正典
投稿日:2018-01-09 21:01:50

 澤田正典です。今日は1月9日(火)です。
 あまり体したことは書けないのですが、少し地球科学について私の考えを述べていきたいので、よろしくお願いします。

 その前に、少し政治思想について書きたいことがあるのです。リバータリアニズムという政治思想なのですが、これは政治思想なのか?わからない。だって、国家権力からの干渉を極力避けることを信念とした生き方のことだったら、古来より我が日本国にも、土百姓の一揆とかあったから、あれのことでしょ。室町時代のあれでしょう。別に外来の新思想でも何でもないと思うのです。その程度の気概なら私でも持っているから、日本人は圧政に苦しみ抜いて我慢できなくなったら、いずれ米騒動や一揆を復活させると思う。(公務員も、あんまりエラそうにするなよ。何もしてないくせに。)その日まで、ずっとこのまま、この世界覇権国の植民地の日本国は変わらん。アメリカから中国に覇権が移っても、変わらんよ。地震兵器や気象兵器すらも、いつの日かアメリカから中国へ移るぞ。

 私は日本国の言論人の中で一番立派なのは副島先生だと、私なりに分かっている。私は自分の頭は普通程度だと思う。

 ところで会員継続の案内は、学問道場は、もう私に送らないのですか?私は年会費くらいなら、払って差し上げられますぞよ。まだメールが来ていないよ。


 地球科学は、広範な分野を扱うから、私も未だ、勉強が追いつかないのです。ただ、ここだけはおかしいぞと、見抜くことのできた部分が少しある。それは一つは地球の電気的な構造についてです。

 地球は、それなりに大きさを持つ天体だから、その中心部は364万気圧くらいはあるだろうと考えられている。すると、それだけの圧力を支えられるだけの斥力が、そこにあるはずである。でなけりゃ力学的な安定が成立しない。

 では、その力は何によって与えられているのか、考えると、物理学では力は、大きい力、小さい力、重力、電磁気力のたった四つだと言っています。私は個人的には全部電磁気力だと思っているけど、まあ、それでも全部でたったの四つだ。この四つのうちのどれか、皆様も考えたらよいのだ。

 消去法的な考え方だけれど、まず核力ではないでしょ。それは中性子星のような特別な天体に当てはまるもので地球には当てはまらない。
 そして小さい力でもないはずです。これらは原子核の内部のようなごく狭い範囲でしか働かない力だから。
 重力は万有引力と言われるくらいで斥力ではないから、除外されます。
 残りは電磁気力だけです。単極の磁気を持つ原子や素粒子は今の所はまだ無さそうですから、磁力では説明できそうにありませんので、電気力しか、候補が残らないのですよ。

 すると、仮に地球の中心部は鉄の結晶の固体でできているとするならば、その鉄原子同士が364万気圧の超高圧を支えるために、どうやって斥力を得ているのだろうか。電子を追い出して、プラスの電気同士で集まって、クーロン力の斥力で支えている可能性が、一番高いと、普通に想像できませんか?私は電気的地球論というものを地道に作っているのだけれど、その考察の果てに、地震兵器や気象兵器のメカニズムが、だんだん分かってきたのです。

 地球科学でも原子核物理学でも、電気力の作用についてすっぽりと抜け落ちている部分があって、これは意図的に抜いたんだなあと、私は見込みを付けている。学校教育で使われている教科書自体に、すでにたっぷりと罠を仕込まれているから、勉強すればするほど、大きく騙されてしまう仕組みになっている。だから敏感な高校生は、たぶん学校の勉強に拒絶反応を起こすこともあるはずだ。日本国は、ここまできちゃったから、どうせもうただでは済まないに決まっている。官僚や学者さんたちも覚悟しておきな。お前達の身から出た錆だ。

 まあ、もういいや。俺は大きく諦めたから。もうお前達官僚様や学者様達とくそまじめにつきあってやる気はない。もう疲れた。バカバカしい。もう二十年以上我慢して、その挙げ句が今の日本だもんね。あーあ。くっだらねー。

 地球内核は固体の鉄であろうと考える、現在の地球科学の考え方に私は賛成する。これは地震波トモグラフィーという地震波の縦波と横波の伝搬の記録を元に推定されたモデルであり、覆すことは難しそうである。そして地球内核の周りには液体の鉄でできた地球外核があると考えられているが、これについても私は賛成する。おそらくは外核は内核から追い出された大量の電子で充満していて、そこでは鉄が固体の結晶の形を取ることができないのだ。鉄は液体か気体の形で、原子や分子の運動量の力で斥力を得ていると思われる。もちろん、その斥力の源も電気力だ。(例えば鉄の棒や木の棒を腕で折り曲げようとしたときに、棒が抵抗して跳ね返してくるでしょう。その力の源だって、電気力でしか、説明できないのです。他の力では説明のしようがないのだ。この程度のことすら物理学は一言も言わないでしょう。力は四つしかないと言っているくせに。ひどい学問である。)

 すると、その地球外核では大量の電子で溢れかえっているのだから、電気抵抗なんてとんでもなく小さくなっている可能性も想像されてくる。そこにもし、太陽風によって電流が電磁誘導されたとしたら、地球外核にトーラス状の環状電流が励起されたまま保存され続ける可能性が、考えられるでしょう。このトーラス電流が地磁気の起源であろう事が、概ねはっきり見当がついてくる。

 地磁気の起源については地球ダイナモ説とかあるけど、まあ、そんなものはたぶん間違っていると俺は思う。徒労だと思うよ。地磁気の擾乱要因のうちもっとも小さい部類のものに含まれる可能性はあるかもしれないけどね。それでも社会的地位と学歴とお金は貰えるんだもんね。それやっていりゃ。どうぞ気が済むまでやってくださいな。人の言うこと聞くわけがないもんな。学者様の偉い皆様達。東京大学卒業ですかあ。そりゃあ、えらいんでしょうなあ。おーえらいことえらいこと。ずっとやっていろよ。

 あーあ。少し話は変わるけど、陽子は反陽子と対生成するのであって、電子と対生成するのではないのだ。また電子は陽電子と対生成するのであって陽子と対生成するのではないのだ。ならば、電子と陽子の素電荷の大きさが、等しいなんて保証はない。おそらく、電子の持つ素電荷の大きさの方が、陽子の持つ素電荷の大きさよりも、極々僅かなりとも、大きいはずだ。ちょうど、クーロン力に比較して重力が比較にならないくらいに小さいのと同じように僅かとはいえ、ね。

 澤田正典 拝



[45]アルミの話
投稿者:相田英男
投稿日:2017-10-13 03:59:26

ー 相田さんこんにちは。ずいぶん早い対談ですけど、もう東芝の話がまとまったんですか?

(相田)この間本が出たばかりで、そんな訳ないだろう。あれだよ、アルミの話だよ。

ー ああ、今話題になっている、神戸製鋼所(神鋼)がアルミ材料を売るときに、特性データを改ざんしたニュースですね。神鋼といえば日本を代表する老舗の鉄鋼素材メーカーですよね。東芝とか日産に続いて、「神鋼よ、お前もか」てな感じですよね。

(相田)まあ神鋼のやったことは、非難されて当然ではある。だけど、アルミって結構難しいところがあるんだよね、材料としては。

ー でもアルミは、飲料缶とか窓のサッシなんかで、普通に使われてるじゃないですか。ごくごくありふれた材料ですよね。

(相田)身近にありふれているところが、アルミの問題のひとつだ。沢山出回っているから、どうしても売値を下げざるを得ないところがある。「所詮はアルミじゃないか、値段が安くて当たり前だ」と、誰もが考えるからね。でも、アルミは簡単な材料じゃない。

本来の純粋なアルミ金属は、鉄に比べて強度がかなり低い。料理に使うアルミ箔なんか、ペラペラで簡単に破けてしまうだろう?だから、アルミを構造材料として使うには、高い強度を引き出すために、別の元素を沢山、例えば5種類以上とか、添加した合金にするんだ。多元合金(たげんごうきん)というんだけど。でも多元アルミ合金は、強度を上げた代償であまり伸びなくなる。強くても伸びが小さいという、バランスの悪い材料になりがちなんだ。

ー それなら、バランスの悪いアルミ合金を、どうやって使えるようにするんですか?

(相田)最初に合金のインゴットは溶かして作る。それから、鍛造(たんぞう)や圧延などの加工を加えたり、高温で加熱処理したりする。そうすると、伸びが出て特性のバランスが取れるようになるんだ。ただし、多元アルミ合金の特性には不安定なところがある。加工や熱処理の条件が少しでもずれると、特性が十分に出ない。逆に強度が落ちたりしやすいんだ。

アルミ合金の特性を安定させるには、加工や熱処理の条件を細かく変えて、何回も繰り返す必要がある。けど、何回も加工、熱処理を繰り返すと値段が高くなるだろう。安く思われているアルミに、手間ひまかけて高くすると、なかなか買ってもらえないんだよ。だから最後の方の手順をすっ飛ばして、ユーザーに出しちゃったんじゃないかな、神鋼は。

ー そんなことして、部品が壊れたらどうするんですか?

(相田)鉄に比べてアルミは軽いから、飛行機や電車や自動車なんかの移動機械に使われることが多い。H2ロケットにも使われてるらしい。移動中にこれらのアルミ部材が壊れたら、とんでもないことになる。でもアルミのユーザー側も、部品を設計する時には強度にある程度の余裕を取っている。材料のギリギリの強度で使っていると、あっという間に部品が壊れてしまうからな。神鋼も、その辺の余裕を見越して手を抜いてるんだと、俺は思う。向こうもプロだから。

ー 何のプロだかわかんないですが。でも、今のところでは、ユーザー側から問題があったという報告は無いみたいですね。神鋼のアルミ部材を使っても。

(相田)そもそもこのアルミ材料は、太平洋戦争戦争中にゼロ戦の機体として開発された、超々ジュラルミンから派生した合金だ。元々は超先端材料として開発された合金が、今ではバナナの叩き売りみたいに安く売られてる。材料を作る側にも、なかなかつらい所もあるよな。

トヨタのプリウスは3百万円台で売られている。だけど、使っている部品を個々でバラ売りしたら、総額は軽く一千万円を超える筈だ。ものすごい高級部品を揃えても、量産効果で無理矢理に値段を下げてるんだ。確かに消費者には良いことかもしれないけど、商売としてはどうかなという違和感が、前々から俺にはある。

神鋼は不正な手続きをやったけど、材料が今すぐに壊れる訳じゃない筈だ。欠陥だ、自分のクルマは大丈夫か、とか騒ぎ立てても、まず壊れたりしない。冷静に対応するべきと思う。

ー ところで、僕たちの対談も入った「東芝はなぜ原発で失敗したのか」(電波社)という単行本が、書店で発売中です。ぜひご覧ください。

相田英男 拝



[41]エーテルについて4
投稿者:澤田 正典
投稿日:2017-08-30 06:24:11

 澤田正典です.今日は平成29年8月30日(水)です.

 8月が終わっていきます.

 不正選挙.
 この夏にあった,東京都議会選挙,横浜市長選挙,茨城県知事選挙で行われた露骨な不正選挙では,それぞれの土地における,もっとも古くからの日本国の土着の地元の権力者,有力者たちが潰されていった.

 不正選挙では無いと言いたいなら,是非,それを証明してごらん.不正選挙では無かったという,証拠を示してごらん.できないだろう.だから,不正選挙だったと言うことだ.これが真実だ.

 私は,アメリカとロシアと中国が,うまく世界を管理してくれるなら,それが一番良い.ぜひ,そうなって世界が安定すると良いと考えています.来年4月に,ワールドバリューが北朝鮮の問題を片付けた後,日本国政府をどうやって処分するかについても,もう,決まっているのでしょう.日本がこれから第2次ヤルタ会談において,どう処分されるのか,である.それによって,この国の資産家の皆様の命運が決まるおそれがある.ワールドバリューは,一致して,対日債務を棒引きしましょうという,話し合いだ.そのための政治体制を,日本国に作りましょうという話し合いだ.


 さて,エーテルについて,だいたい,解明しましたが,あっけないくらいに,単純なものがエーテルの正体であった.

 エーテル=電子と考えて,おそらく一通り,既存の物理学や天文学で得られた観測事実と,整合性がとれると思います.あくまでも観測事実であって,それらの学問が主張している標準的な理論とかモデルとか仮説との整合性ではない.観測事実との整合性が得られるかどうかが大切だ.

 重力も,おそらくは単なるクーロン力であり,それは,宇宙空間自体が大きくマイナスの電気に偏った存在であるために生じる見かけ上の力である可能性が大きい.今後,さらなる検証を進めます.

 赤方偏移は,太陽から放射された電子によって散乱されて,天体から放射された光子が相互作用によってエネルギーを失ったことによって発生する,単純なメカニズムによる見かけ上の現象だと言うことは,これも,大体確からしいことだ.後は,太陽風の観測事実を元に,数値的に証明する作業です.

 物理学にしろ,天文学にしろ,観測事実では無く,欠陥著しい仮説やモデルや理論に縛られて振り回されて,学者さんたちも,大変でしょう.属国で,学者なんて,やらないほうがいいかもしれない.美味しいところなんて,世界覇権国が,属国に渡してくれる訳が無い.

 なぜ,宇宙はこれほどまでに,マイナスの電気に偏った存在なのか.これが次のテーマとなります.

 太陽,というか,おそらくは恒星という存在のほとんどが,宇宙空間において,非常に特殊な現象を起こしている.それらは,マイナスの電気に偏って,物質を大量に宇宙空間に供給し続けている可能性が強い.太陽風が,実際に,ほとんど電子で構成されていることがわかったのだから,そう判断するしか無い.

 もし,太陽が初期状態において,正電荷と負電荷の量がおおむね等しかったのであれば,太陽は,負電荷ばかりを大量に放出してきたから,今の太陽は,強烈に正電荷に偏った天体だということになってしまう.それも,何十億年間も負電荷を放出してきたというのだから,クーロン力におけるバランスから考えても,あまり現実的なモデルとは判断しにくい.

 実際は,おそらくは,太陽は地球と同じように,大体,正電荷と負電荷のバランスが今も成立していて,でも,何らかのメカニズムで物質が新しく,かつ負電荷が優位に,常に生成されていて,その余った負電荷が宇宙空間に恒常的に放出され続けてきたと考えた方が,まだ,無理の小さいモデルを構築できそうである.

 太陽のエネルギー源が核融合反応であるとは,簡単には言えない.なぜなら,「陽子-陽子反応」においても,CNOサイクルにおいても,基本的に電子を消費する働きを持つ原子核反応であって,電子が生成される,もしくは電子が余る働きを持つ原子核反応ではないからである.

 太陽からは,鉄のスペクトルが確認されているから,従来の恒星のモデルでは,すでに色々と,説明できないことが多すぎる.太陽の,本当のエネルギー源は,何か.これも,私は解明したいと考えている.

 澤田正典 拝



[40]エーテルについて3
投稿者:澤田 正典
投稿日:2017-08-17 07:05:51

 澤田正典です.今日は平成29年8月17日(木)です.涼しい夏でした.もう,暦の通りに秋の雰囲気があります.お盆も終わった.今年も,早いものだなあと,思います.

 エーテルについての考察を続けます.

 宇宙空間について,考えてみます.宇宙空間は,何によって満たされているのか.これを,現在の科学で普通に考察可能な範囲で判断してみますと,太陽風で満たされていると考えて,一番,無理が無い.

 太陽は不思議な存在で,そこからは,常に休むこと無く,太陽風として質量をひたすら,延々と放出している存在です.放出するばかりで,吸収するメカニズムが見られない.もしかしたら,極域には想定外のメカニズムで質量吸収の仕組みを持っているかもしれないが,地球は太陽の赤道平面に近い位置にあるため,太陽の極側がどのようになっているのか,まだ観測結果が得られていない.

 さて,宇宙空間は,もう何億年間どころか,おそらくは何百億年間も,太陽のような構成によって,ひたすら太陽風を供給されて,満たされてきたといえます.太陽風は高速の0.1パーセント程度の速度は持ちますので,太陽の年齢が,まあ,50億年であれば,500万光年程度の距離まで,太陽風は到達している.銀河系の直径が10万光年,アンドロメダ銀河までが254万光年ですから,もう,太陽からアンドロメダ銀河までの距離の,さらに倍くらいのところまで,太陽風は到達していることになります.

 おそらくは太陽以外の恒星も,太陽風と同様に質量放出をしているでしょうから,宇宙空間はそれらで充満していることは間違いが無い.そして,興味深いことに,太陽風は水素プラズマでできていると言うよりも,ほとんどが電子でできている.陽子,プロトンの数よりも,電子,エレクトロンの数の方が,はるかに多い.おそらく3桁~5桁くらいは電子の方が数が多い.

 すると,過去にこれまで放出されてきた太陽風の成分比率や濃度が,現在観測されているものとおおむね同じ程度であるならば,宇宙空間は電子だらけだと言うことです.宇宙空間はマイナスの電気で満たされている.電子の数と比べて,陽子の数は非常に少ない状態が,宇宙という場所だと言うことです.

 しかも,他の恒星からも太陽風と同じように電子が放出されてきたと考えますと,それら恒星同士から放出され続けてきた電子は互いに運動量のベクトルが一致しませんので,相互作用して運動エネルギーをX線等に変換しながら,次第に低速になっていきます.それら電子の,ごく一部は,数少ない陽子に取り込まれて水素原子となるでしょうが,ほとんどの電子はあぶれて,そのまま,宇宙空間に漂う形になる.

 原子の電子軌道に吸収されないまま,時間とともに運動エネルギーを喪失してゼロへと近づき,次第に粒子としての性質をほとんど失って波の性質だけになった無数の電子が,宇宙空間には充満しているのでしょう.これが,おそらくはエーテルの正体だろうと思います.

 澤田正典 拝



[39]エーテルについて2
投稿者:澤田 正典
投稿日:2017-08-04 05:28:58

 澤田正典です.今日は平成29年8月4日(金)です.早いもので,もう今年も8月です.

 自然科学を,自分の人生の有益なものとして,使いこなそうと思うとき,台風5号のような,おかしなところで発生して,おかしな進路で向かってきている台風があるでしょう.

 大気上空には,ジェット気流があるから,ああいう,気象学の教科書では説明できないような動きをする台風がきたら,気象兵器の存在を疑うくらいの健康な智慧を持たなきゃ,だめだよ.

 線上降雨帯みたいな,いつまでたっても動かずにそこだけ積乱雲がずっと湧き出し続けるような,おかしな気象現象が出てきて,それで人が沢山死んだら,気象兵器の存在を疑うくらいまでは,健康な判断力なんだよ.

 そして,例えば東日本大震災とか,一年前の熊本地震みたいに,3つもの震源が一気に起爆するような,その地震波形も地下核実験とそっくりな地震があったら,人工地震くらい疑った方が,まともな考え方なの.

 それに証拠を示せるかどうかは,大切なことではあるけれど,別に証拠までは無くても,自分自身と家族と地域の人たちを守るために,まずは疑うことくらいは,した方がいいの.そして,真剣に,学者だったら,自分の責任を果たすべく,日本国民と自分の命を守るために,働くの.でないと,いつまでたっても,やりたい放題にやられるの.騙され放題に騙されるの.学者だって最後は使い捨てられておしまいだよ.汚名だけが残る.

 エーテルについて,もう少し述べようと思うのだけれど,光速度は,エーテル圧が高いと速くなります.そして,エーテル圧が低いと遅くなります.光速度が絶対ではありません.光速度は変わります.

 中性子は,陽子と電子が合体しているものだから,電荷はほとんど中和されているから,ほとんど持ってはいないのだけれど,磁気モーメントを持ちます.これは,中心に陽子,そのごく近傍に電子がある状態です.そして,エーテル圧が低い分だけ,エネルギー保存則で,質量が大きくなる.陽子と電子から自由中性子を作ろうと思ったら,質量欠損とは逆に,エネルギーを与えてあげないと,電子捕獲は起きない.

 e=mc2 の式は,成立すると思います.この式が成立するには,c2が小さくなったとき,mが大きくならないと,式が成立しない.光速度cが変数なのです.定数では無い.

 重水素から重い原子核は,エーテル圧が高い状態にあります.エーテル圧が高くなると,光速度が上がります.すると,c2が大きくなります.質量は,エーテル圧によって取り得る値が決まってくる様子であるから,c2が大きくなった分だけ質量が小さくなります.なおかつエネルギー保存則があるから,もともと質量として持っていたエネルギーが残っている.それが質量という形では維持できないから,結果として質量欠損になった分だけ,エネルギーとして出てきます.

 原子核の核融合や核分裂,中性子捕獲,中性子放出等により,質量欠損が,なぜ生じるのか,光速度が定数では,いつまでたっても説明できないでしょう.

 原子核では,陽子と中性子(陽子と電子の合体したもの)の配置が,原子の種類毎に違います.核子の数が異なりますから,当然ですが,核子の配置次第で,エーテル圧が変わる.エーテル圧が変わるから,原子の種類によって質量欠損の大きさが変わってくる.

 エーテル圧が等しい環境下では,光速度も一定の値を持ちます.光速度は,エーテル圧で決定される値です.それゆえ,私はe=mc2という式は,cが変数であるという条件において,今は正しいだろうと考えています.

 光の速さをもつもの同士が正面衝突する現象は,既に実験で確認されており,10年前には,ガンマ線同士を衝突させる実験をやっています.その結果は,各々のガンマ線の持っていたエネルギーに対して,エネルギー保存則と電荷保存則が正直に成り立つ結果が得られている.と思います.つまり,別に,正面衝突する光子同士の相対速度が光速度を超えても,各々の光子にとって,相対速度が光速度を上限とすることはなく,このガンマ線同士の衝突に関して言えば,相対速度は光速度の2倍であったということです.それで,誰も困らない.わざわざ,各々の光子にとっては相対速度は光速であったはずだなどと,不必要な考察をしなくてよい.

 光速度が定数で,時間の進行速度が変数になるといった,無理な考え方を,ここでは必要としないはずです.そして,エーテル圧が等しい環境下では,まあ,光速度が運動速度の上限だと,今は仮定しても,それはそれで,別に良いと思う.

 私は,アインシュタインの導いた式が,すべて間違っているとは,言わない.ただし,光速度の考え方に,間違っていたところがある.また,量子力学が波動方程式で量子の振る舞いを定義したことは正しい.それはエーテルについて記述したものだから.ただし,何か色々と,物理学者たちは,隠したことがありそうだ.その全てが悪いとまでは言わない.

 私は測量士で,測量行政が仕事で,最終学歴の専門学校で学んだことは土木工学と測量学だけです.けれども,不思議なご縁だとは思うけど,地震学や火山学にも無関係では無くなった.すると,公務員は国家賠償法で責任を問われる立場にあるから,国民が沢山,地震災害や火山災害で犠牲になると,大きくは不作為があったことが,後日,日本国民に暴かれたとき,実際に,後で公務員は責任を問われる可能性が,あるわけです.そこで,今やれるだけのことはやっておかないと,まずい.だから,多少以上に無理を感じつつも,私は専門家の領域に踏み込むことになります.仕事だから.仕方ない.

 なぜ私が,現代物理学や原子核物理学にまで,無理を覚悟で踏み込むのかと言えば,地震や火山爆発がどうやら自然現象として発生する核爆発現象であり,マグマの熱源が,どうやら核融合反応であるからです.しかも人為的に,それらを制御できる可能性があり得る.これらを解明する,地道な努力を続けるほか,日本国民の生命と財産を地震災害や火山災害から守る行政に到達できない可能性があります.

 この時代に,日本国に,副島隆彦先生のような,極めて優れた真実言論,暴き系の学者が表に現れたことは,とても不思議です.本来であれば,副島隆彦先生のような方は,国が抱え込んで,知恵袋として,戦略立案部隊として,表には出てきてくれないはずの頭脳だ.国の宝だから.

 どう考えても,副島隆彦先生は日本国の上流階級の味方である.舩井幸雄先生もそうだった.(俺みたいな日本国の下っ端は,別に上流階級では無いのだから,本来であれば,どうぞお好きなように,で済んだはずなのに,あまりにも日本国が弱体化しすぎていて,困惑しています.いくら何でも盗られすぎだし騙されすぎである.)

 中国やロシア,アメリカといった強国では,今でも,当然,一番頭の良い奴を国家権力の中枢に,大事に置いているはずだ.なのに,日本では,最高の知性が,市井の学者として言論活動家として出てきた.こういうことが,私が生きているうちにあるとは夢にも思わなかった.大変なことになったものだと思う.

 澤田正典 拝



[38]エーテルについて
投稿者:澤田 正典
投稿日:2017-07-22 11:56:36

 澤田正典です.今日は平成29年7月22日(土)です.

 私が高校生の頃,NHKでアインシュタイン・ロマンという番組があったのです.もう25年前の話だから,あまり記憶にある人も,少ないだろうな.

 量子力学と,アインシュタインの理論というか変な仮説ですね,それを「わかりやすく」紹介するような内容の,ちょっと奇妙な番組があったのだ.それも,月に1回ずつ,10回くらい放映していた.ミヒャエル・エンデなんかも出てきていた.

 私がこの番組でびっくりしちゃったのは,真空というもの,エーテルというものについて,ろくに説明できない理論やら仮説やらで,よくもまあ,ヨーロッパ白人たちが19世紀の終わり頃から20世紀前半にかけて,現代物理学を固めてしまったものだなあと言う,理由がよくわからない,途方に暮れたような感覚だった.(最近知ったところでは,仁科芳雄みたいな日本人も,それに協力していたみたいだしな.)今でも,その謎解きをやっている.

 本当に,物理学は,19世紀から進化したのかどうか,怪しい.加速器で原子核を破壊して素粒子を観測する実験を繰り返していれば,確かに,核子や原子核をさらに小さな粒子でモデル化するための「実験的事実」を積み重ねることは,できるでしょう.でも,その前に真空とかエーテルをどう解釈したら良いのか.その実感ある手がかりすら,未だに見当たらないのである.こんなものが物理学なのか?と私は感じている.

 例えば,手元にネオジム磁石を持つとします.ホームセンターとかに売っているやつだ.これは,動かさなければ電流を励起することはない.それは,わかる.だが,地球は自転している.日本では秒速390mくらいの速度で自転している.音速より早い.マッハ1くらいだ.地球外の静止系からみれば,そういう話になる.でも,ネオジム磁石は,私の手元で,電磁誘導による回転電流を励起しないのである.これは,磁石を飛行機に乗せたり,電車や車に乗せたときについても言えることだ.

 ということは,ネオジム磁石は,何に対して相対的に運動したときに電磁誘導で電流を励起するのか,考えることになります.これこそが現実として,エーテル場のことになるだろうと私は考える.
 単なる相対的な運動によって電磁誘導が成立するのでは無いのだ.同一のエーテル場において相対的な運動があったとき,ネオジム磁石は電磁誘導によって電流を励起するということになる.

 同じように,地球の自転の方向,及びそれとは直角をなす方向に同時に光を放射し,等しい距離に設置した反射鏡からの反射波を観測することで光の速度の差を検出し,エーテルの存在について判断しようとしても,同一エーテル場においては速度の差が出てくる,訳が無い.コンノケンイチ先生の著書が,この考え方を教えてくれた.従って,観測した結果,光速度に差が見られなかったからといって,まさか,観測者単位で光速度が絶対だなどという,異様に飛躍した仮説が出てくること自体が,普通に考えて,訳のわからないことだ.

 この異様な仮説が,アインシュタインの光速度絶対説である.普通であったら,こんな仮説,誰も相手にしないでしょう.だって,ばかばかしいもの.何言ってんのお前って感じだ.全員で思いっきり無視しますって普通は.

 こんな異様な仮説に,わざわざ,人類は全体として付き合ってやらなくちゃ,いけないのかよ.誰が,そんなふうに人類を誘導したのだ.理科系の分野から,この世の怪しげな仕組みが垣間見えるようだ.

 エーテル場というものを成立させている要因が,おそらくは重力の原因であろうから,これは実は,いずれ重力に関連した話になると思う.(どうやら,測地学的には上り坂である地形でありながら,なんと坂を登る方向に球が転がるような,とんでもない重力異常を示す土地は,日本国内にも,身近な土地に多数,潜んでいるようなのだ.びっくりだ.)これを,少しずつ,解明したいと思う.

 本当は私は,相田先生の興味深い原発分析の論文の後に,自分の文章を投稿したくない.(面白いもの.相田先生の原発の論文.中国には日本のような失敗をして欲しくない.がんばれよ中国.俺は何もしてやれないけどな.)けど,ごめんなさい.投稿させていただきます.これから,大体週一のペースで,投稿します.

 テーマは地震学や火山学も含みます.理科系全般にテーマは及ぶと思います.気楽に書いていきたい.つっこみ,歓迎します.

 シン・ゴジラというヒットした映画があって,最近,DVDレンタルで借りて観ました.面白かった.なんで最後にゴジラが凍ってしまったのか,なんでゴジラのエネルギー源が原子力なのにDNAが取得可能な細胞のタンパク質が高熱で変性しないのか,など疑問は沢山合って,それがまた面白かった.(あんなふうに勢い良くストーリー展開されてエンターテインメントにされちゃうと,観ている間は深い疑問を持つ余裕無く通り過ぎちまう.ショックドクトリンと同じ原理だ.)シン・ゴジラの「シン」は,日本国を破壊しまくった安倍晋三の「シン」だろうな.なんか暗号じみていたものな.映画の題名.

 実際,生体内核反応は実在するだろう.ミトコンドリアが積層コンデンサとよく似ている.

 澤田正典 拝



[34]中国で建設中のアレバ製原子炉には欠陥部品が使われている。それでも彼らは交換せずに稼働させるだろう。あとは野となれ・・・である。
投稿者:相田英男
投稿日:2016-05-27 23:25:31

相田英男です。
今日は2016年5月17日です。
オバマが広島に来た日です。

 フランスの有名な原子力メーカーにアレバという会社がある。先日、中田さんのブログの中で、アレバが開発したEPRという新型原発に関する話が書かれていました。

http://blog.livedoor.jp/bilderberg54/archives/48029153.html 

 EPRについては正直なところ、私はこれまでノーマークであったので、なんであんなに建設に手間取るのだろうと不思議に思っていました。今回、中田さんのブログをきっかけに、自分でいくつかの資料をネットで探してながめてみたところ、見えてきたEPRの実情は、予想を超えたダメダメさでした。

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題目:ヨーロッパ新型軽水炉(EPR)は何故ダメ原発になったのか

相田英男

1.EPRの特徴
 EPR (Europrean Pressure Reactor) とは、フランスとドイツが共同開発した新型の加圧水型軽水炉である。EPRの最大の特徴は、福島原発のように電源が破壊されてしまっても、炉心熔融に至らず、自然に燃料の冷却を続けることができるという「受動的安全性」を備えている(と言われる)ことだ。この受動的安全性を持つ軽水炉のことを「第三世代プラス炉」と呼ぶ。現在運転中の軽水炉のほとんどは第二世代型原発にあたる。順に説明すると、第一世代炉とは第二次大戦後にソビエト、英国で作られた炉と、シッピングポート(PWR)、ドレスデン(BWR)の二つの軽水炉のことで、最初期に作られ始めた発電用原子炉である。これらを量産化出来るように改良して普及した炉型が第二世代にあたる。

 その次世代にあたる第三世代の軽水炉で、実際に建設されたものは世界でも4機しかない。それは、日本の柏崎、浜岡、島根にある、改良型沸騰水型原発(Advanced Boiling Water Reactor, ABWR)である(いずれも現在は停止中)。PWR型原発の第三世代炉は、なんだかんだで実は未だに稼働していない。この日本のABWRの4機は、第二世代よりも安全性が高いといわれるが、受動的安全性は持っていない。福島のように全電源喪失が起これば、ABWRはやはり炉心溶融する(そうならないように、電源のバックアップが整備されているが)。全電源喪失が起きても炉心溶融しない(はずの)軽水炉が、アレバのEPRと、ウェスティングハウスのAP1000であるが、共に建設中で運転実績はまだ無い。

 EPR については、10年位前に学問道場でも話題になったことがある。ヨーロッパに留学されたある研究者の方から、日本の軽水炉よりも安全性、経済性が格段に優れた原子炉が欧州で作られて、既に建設が始まっている、日本の原発技術は時代遅れになるだろう、という紹介記事が、何度か書かれていたからだ。私はその時初めてEPRについて知ることとなり、そんなすごい炉が作られたら、確かに日本は追いつけないだろうな、と思った。ところが、先の中田さんの記事によると、ヨーロッパが自信を持って送り出したはずの、EPRの調子が実はさっぱりであるらしい。

2.EPR問題の概略
 数あるEPRの問題の中でも特に深刻なのは、圧力容器という部材の欠陥であるという。PWR軽水炉の炉心は稼働中に157気圧の高い圧力にさらされるが(BWRでは半分以下の70気圧)、この高い圧力を封じ込める部材が圧力容器である。圧力容器は軽水炉の中核となる最重要部材であり、厚みが20㎝かそれ以上の分厚い鋼材で作られている(原子力百科事典ATOMICAより)。ここに欠陥があるとすれば尋常な話ではない。私がEPRの圧力容器問題についてネットで調べたら、日本の原子力規制委員会がまとめた資料を見つけた。絵付きの大変わかりやすい内容で、概要をほぼつかむ事ができる。この資料を参考にして、EPRのどこがダメなのかを、一般の方にわかりやすく解説しようと思う。

http://www.nsr.go.jp/data/000130929.pdf
フラマンビル3号機(EPR)におけるRV材料(上蓋、下鏡等)の鋼材組成に関する問題
(以下は資料①とする)

 一部の説明では、アレバによる圧力容器の設計不良とされているが、この資料①を見たところでは、設計が悪いわけではなくて作り方に問題があるようである。

 資料①スライド4の絵からわかるように、軽水炉の圧力容器は長い円筒の上下に、球体を2分割したドーム形状のパーツ(上蓋、下鏡)を取り付けて作られている。問題はこの上下のドーム状の部材に、通常より強度の弱い箇所が存在していることだ。この部材は初号機のオルキルオト3号(フィンランド)を除く、建設中のEPR全てのプラント〔フラマンビル(仏)、台山1,2号(タイシャン、中国)〕で採用され、下部の部材(下鏡)は圧力容器と一緒に既に現地で設置されてしまっているらしい。上蓋はなんとかなるが問題は下鏡で、こちらを交換するには圧力容器全体をもう一度吊り上げて外すことになり、とんでもない手間と費用がかさむことになる。現実的にはアレバ単独で下鏡を交換するのは不可能だと思う。

 何でこんな事になったのかの理由も資料①に描かれている。ドーム部材の作り方は、資料①スライド4と7によると、大きな溶解炉(鉄を溶かす御釜)を使って鉄材を溶かして、円柱形状の鋼塊(こうかい)をまず作る。この鋼塊を薄くロールで圧延し、最後に型で押し潰してドーム形状に仕上げるのだという。溶解後の鋼塊の上下の部分にはスラグと呼ばれる細かいゴミや不純物が集まっているので、圧延の前にこの上下の使えない部分を切り飛ばす事になる。ところがアレバは上部分の切り飛ばしが甘く、鋼塊上部に使えない部分が残ったままで圧延にかけてしまった。その結果、絵に描かれているようにドームに成形した後で、てっぺん部分にちょうど質の悪い部材が残ってしまったという。

 何ともお粗末な話であるが、資料①の最後のスライド12には、このトラブルの防止方法もきちんと書かれている。その方法とは、単に、鋼塊をもっと大きな御釜で溶かすことだという。日本でこの部材を作る際にはスライド7のように250トン溶解炉を使うところが、アレバの溶解炉は157トンと容量が小さかった。鋼塊を大型にすることで、上下の不具合部分をたくさん切り飛ばしてやれば、質の良い部分だけで圧延が出来るでしょう、という事だ。言われなくてもわかるよ、そんな事は、てなものである。

3.日本製鋼所(JSW)が有する、恐るべき鍛造(たんぞう)技術
 実は圧力容器を作るには、今回問題となった上下のドーム型よりも、間の円筒部分の方が難易度は数段高い。しかしEPRでは、この難しいはずの円筒部分では問題はなかったらしい。何でドームよりも円筒の方が作るのが難しいのか?円筒を作るには、板材を圧延した後で筒状にグルンと巻いて、突き合わせの部分を縦方向に直線状に溶接すれば、簡単に作れると思うであろう。初期の軽水炉ではこの方法で圧力容器は作られていた。私が論考で取り上げた原研のJPDR(動力試験炉、今は解体されて存在しない)の圧力容器も、この方法で作られていた(技術評論家の桜井淳(さくらいきよし)氏の著書「日本原子力ムラ行状記」による)。

 しかし近年の軽水炉は違う。最近の原子炉圧力容器では、円筒の縦方向に溶接をしてはいけない。原子炉を稼働する際には、圧力容器の円筒の周方向に引っ張り力が加わるため、縦方向に溶接線があると、割れる恐れがあるとASME(アスメ、アメリカ機械学会のこと)により縦方向溶接線を無くすように推奨されているのである。現在、圧力容器の筒の部分は、溶接無しの丈の短い筒を縦に数段重ねて、円周方向にグルンと溶接して作られているのである。

 継ぎ目のない円筒の作り方は、陶芸の手まわしロクロを思い浮かべればよい。鋼塊の中心に穴を開けてくり抜き、分厚いドーナッツにする。その後に高温に加熱して、回転させながら鍛造(たんぞう、高温の金属をプレス機で変形させる技術)を行い、外径を徐々に拡げてゆくのである。言うのはたやすいが、100トンを超える馬鹿でかい真っ赤に焼けた鋼塊を、大型機材を駆使して加工するのは、至難の技である。

 EPRでこの加工が難しい筒の部分にどうして問題が無いのかというと、作ったのがヨーロッパでなく、我が日本の日本製鋼所(JSW)の室蘭工場だからである。日本製鋼所は100トン以上の大型鋼塊の鍛造技術に関して、世界トップの技術力を持つ日本の誇るべきメーカーの一つだ。

http://www.meti.go.jp/committee/sougouenergy/denkijigyou/jishutekianzensei/003_haifu.html
資料4 (株)日本製鋼所における「技術・技能の伝承」と「人材の育成」 
(以下は資料②とする)

 上の資料②のスライド5の中に、JSW室蘭工場で原子炉圧力容器を作る際の方法と、実際の写真が記載されている。見ただけでおよそのやり方はわかると思う。スライド5の図面に載せてあるプレス設備は、最大荷重1万トン以上の超大型の装置である。その大型プレス機の外側に巨大なリングを置いて、厚みを少しずつ減らすのだ。写真の中の人間から鋼塊リングのサイズが把握出来る。なんとも恐るべきアクロバティックなやり方で、圧力容器のシームレスリングは作られているのだ。同じものを中国でも作ろうとしたものの、ことごとく失敗したという。そりゃそうだろう。

 JSWは明治の創業以来、日本最北の室蘭で鍛造技術を黙々と磨いて来た。戦艦大和の大砲もここで鍛造されたという。JSWはざっくりいうと三井系列の兵器産業部門の中核企業である。三菱重工と並ぶ日本の国家の屋台骨を支える重要企業の一つだ。左翼連中からは兵器産業会社とか、軍産複合体の一員だとか、原発会社とか、さんざん批判されるだろうが、このような高い技術力を持つ企業が地道に活動することで、社会の安定が図れるのも疑いようのない事実だ。

4. 圧力容器は何故割れる?
 EPRの圧力容器の作り方が悪いとして、いったい何が問題なのかを簡単に述べる。圧力容器の材料は鉄なのだが、もう少し詳しくいうと低合金フェライト鋼というもので、鉄の 中に1%ちょっとくらい他の元素を加えた合金である。水道管などに使われる安価な炭素鋼(鉄と炭素の単純合金)よりも、ニッケル(Ni)、モリブデン(Mo)、マンガン(Mn)などの特殊元素を加えて、強度を増している。資料①のスライド8に合金の成分表がある。

 EPRの圧力容器で何が問題なのかというと、運転中にバキンと割れる可能性があるかもしれない、と心配されている。金属を構造材料として使うメリットは、力を加えるとグニャリと曲がるからだ。手持ちの針金やスプーン等を探して、手で力を加えると曲がるのだが簡単には折れない(昔は関口少年のスプーン曲げとか、テレビで話題になった。わかるのはジイさん連中だけだろうが・・・・)。一方で、力を無理に掛けると、曲がらずに割れてしまうセラミックスのような材料は、構造材料としては危なくて使えない。金属に力を加えた時にグニャリと曲がる現象を、冶金学(やきんがく)では塑性変形(そせいへんけい、plastic deformation)と呼ぶ。構造材料として重要な性質は、強度が強いだけではなく、塑性変形が可能であることである。だから鉄のような金属材料が重宝されるのだ。

 鉄鋼材料は金属の中で構造材料に最も広く使われている。しかし鉄鋼材料にはある問題があって、温度が低くなると塑性変形が出来なくなり割れてしまうのである。鉄は温度が下がるとセラミックのように 、恐ろしくもバキンと割れるのだ。なんで温度が下がると鉄が割れるのか、それは鉄の塑性変形の主体となる「らせん転位(てんい)」(screw dislocation、金属の結晶の中に存在する原子1個分の線状のズレのこと)という格子欠陥(こうしけっかん、lattice defects、金属結晶中の原子の規則配置のズレの総称)の一種の動きが、温度が下がるに伴って急激に難しくなるためである。らせん転位が動きにくくなると、力を加えても鉄が変形出来なくなり、曲がるより先に割れてしまうのである。なんで、らせん転位が低温で動きにくくなるのかというと、パイエルス力という結晶周期に対応する力が転位に作用して、その大きさが低温になると・・・・・・、となる前に話をやめる。

 これがフェライト系鉄鋼材料(体心立方結晶(BCC構造)を持つ鉄合金のこと、BCC結晶についてはWikipediaとかを見てください)で生じる「低温脆性(ていおんぜいせい)」のメカニズムである。広瀬隆(ひろせたかし)よ、あんたは私が上で書いた内容を正確には理解出来ないだろう。広瀬は「原子炉時限爆弾」という本の中で、原子炉メーカーの技術者は金属材料について 全くわかっていないと、無責任にもほざいていた。私は原子力には関係無い会社にいるのだが、これくらいの金属の基礎知識は、企業研究者ならば誰でも持っている常識なのだ。いらぬ心配を拡めて世間の不安を煽るな、アホ。

 ちなみに、鉄にクロム(Cr)という元素を13%以上加えた合金をステンレス鋼と呼ぶ。クロムの作用により、鉄の表面に不動態皮膜(ふどうたいひまく)という薄い皮膜が出来て、サビにくくなるのだ。さらに鉄にクロムを18%、ニッケルを8%加えると、結晶構造が 面心立方構造(FCC構造、Wikipediaとか参照のこと)に変化して、低温でもらせん転位が動きやすくなるため、低温脆性が原理上起きなくなる。この材料がオーステナイト系ステンレス鋼と呼ばれるもので、サビにくくて低温でも割れないという、優れものの材料である。一般に18-8ステンレスと呼ばれる材料がこれである。

 こんないい材料が出来てバンザイと、最初は皆喜んでいたのだが、世の中はそんなに甘くはなく、オーステナイト系ステンレス鋼もやはり割れてしまう場合があったのだ。これが「応力腐食割れ」(おうりょくふしょくわれ、stress corrosion cracking, SCC)と呼ばれる現象である。応力腐食割れはBWR型軽水炉の部材で多発し、関係者を大いに悩ませることとなる。私の原子力の論考の第5章で触れると思う。

5. 初めからヤバイと思っていたアレバ
 話がそれたが、鉄が低温で割れるとはいえ、通常の材料で割れるのは、零下何度の低温での話である。軽水炉の圧力容器が零度以下に冷やされるのは、ほとんどあり得ないことなので、原子炉で鉄を使うことには全く問題はない。しかし、鉄の成分が資料①のスライド8の表の値から外れて、不純物などが多数混入してしまった場合は、室温(20℃くらい)か、場合によっては100℃を超える高温でも、割れが生じてしまう場合がある。EPRの圧力容器では、これが起きる可能性が高いことが確認されている。

 上の説明のように、鉄鋼材料はある温度以下に冷えると急激に割れやすくなるのだが、この温度を延性−脆性遷移温度(えんせいぜいせいせんいおんど、ductile brittle transition temparature, DBTT と略す)とよぶ。DBTTより高い温度では鉄は割れずに、DBTTより低温になると割れやすくなるということだ。

 DBTTを評価する方法が、資料①にも記載されているシャルピー衝撃試験と呼ばれるもので、角棒形状の鉄の試験片を横に置き、その中心を振り子の先に付けたハンマーで叩き割るという、ユニークな実験である。試験片は振り子の最下部に置かれ、試験片を叩き割ったハンマーが、その後にどれ位の高さまで上がるかにより、鉄の割れやすさを判断する。割れやすい(変形しにくい)材料では、ハンマーが当たった瞬間に破断するため、その後にハンマーは高い位置まで上昇して最後に落下する。一方で変形し易い材料では、割れる前に試験片が変形してハンマーのエネルギーを吸収するため、ハンマーは低い位置までしか上がらない。試験片を叩き割ったハンマーの動きで、鉄が割れやすい(脆性)、または、割れにくい(延性)かどうかの、判断が出来るのだ。

 資料①のスライド2によると、ASN(フランス原子力局、日本の原子力規制庁に相当する組織)からの要求に従って、アレバが 米国製EPRに使用する予定の上蓋から試験片を採取して、シャルピー衝撃試験を行った。その結果がASNが定めた安全規格値を満たさなかったことが、問題が大きくなったきっかけらしい。面白いのは資料①スライド2の説明で、

-引用始め-

AREVAは上蓋・下鏡を新しい方法で製造することとした。2008年以降、ASNとAREVA間で設 計が妥当であることの評価方法を協議。合意を得ず、AREVAは製造開始。

-引用終わり-

という記載があることだ。ASNとアレバの間で、新しい作り方について協議をしたものの、物別れとなり、ASNが疑惑の目を向ける中で、アレバは勝手に圧力容器を作り始めてしまった。そして、容器を実機に組み込んでしまった後で、衝撃試験の結果が基準に満たないことがわかったのだ。アレバのやり方はある意味、確信犯的なやっつけ仕事であり、安請け合いして仕事をミスする三流メーカーによくあるパターンだと思う。

 さて、上の引用で「新しい方法」と書かれているならば、「古い方法」もある筈である。古い作り方とは一体どのようなものなのか?おそらく誰もが察しがつくであろうが、フラマンビルの前に造り始めたEPR初号機であるオルキルオト3号機の、上蓋・下鏡の製造元はJSW(日本製鋼所)だったのだ。JSW室蘭の250トン溶解炉により最初の上下の蓋は作られたが、EPR2号機以降になるとアレバはJSWでの製造を止めて、フランスの子会社で内作させることとしたのだ。しかし、アレバの「新しい方法」がJSW等のそれまでのセオリーから離れた作り方だったため、ASNが疑問を呈した。そしてASNの危惧に全く沿う形で、実機に欠陥が見つかってしまったのだ。

 次の資料のスライド12の中に、JSWが作ったERP用の圧力容器、蒸気発生器の部材の一覧が記載されているので、確認して頂きたい。

http://www.aec.go.jp/jicst/NC/senmon/kenkyuukaihatu/siryo/kenkyuu08/ka-si08.htm
資料第1号 室蘭製作所における原子力発電機器用鍛鋼品の取組み
(以下は資料③とする)

 資料③のEPRに関する表において、上下の蓋はそれぞれ①(Closure Head)、⑦(Bottom Head)に該当している。オルキルオト3号機の①⑦にはF(おそらくFinish、製造完了のことか)マークが記載されており、JSWが作ったことが確認されるが、それ以降のフラマンビルと中国の台山1の原発では、①⑦にFマークの記載は無く、JSWは上下蓋を作っていないことがわかる。そして、フラマンビル、台山は既に圧力容器の据え付けを完了して、建設工事は終盤に差し掛かっているのである。もはや、あちゃー、としか言えない状況である。(台山2号機も圧力容器は既に設置済みで、上下蓋①⑦は多分アレバ製である。米国EPRの圧力容器はまだ現地設置されていない)

6.世界最新鋭の原発は張子の虎だった
 今回の事例から見えて来たのは、ヨーロッパでの物づくり技術力の著しい低下だ。日本で鍛造を行う場合は、JSWの技術が基準となることから、アレバのような失敗は(現状では)まずあり得ない。10年くらい前の原子力業界御用達の業界紙である「電気新聞」の記事で、EPRの建設工事を見学した技術者のコメントを読んだ記憶がある。それには、「日本の原発の建設現場に比べて、EPRではかなり時代遅れな方法が多く使われていた」、とあったと記憶している。EPRの特徴としては、旅客機が衝突しても壊れない、とか、いかなるトラブルが起きても安全性を確保できる、等の先進性が広くアピールされていた。おそらくは設計段階では、そのような性能が盛り込まれていたのだろうが、その先進性を実機の建設に反映できなかったのだ。

 EPRの概念設計はおそらく80年代から始められていたと思う。その時点では、欧州でも第2世代軽水炉の建設を経験したベテラン技術者達が多数存在し、先進的な設計を取り込んだとしても十分に実現性があると、関係者達は見込んでいたのだろう。しかし、時が経つにつれてベテラン技術者達は少しずつ現場から離れて行き、「現実の物づくりの困難さ」の認識が、開発担当者達の中で徐々に薄れてしまったのではないのだろうか。

 上の資料③スライド12によると、初号機のオルキルオト3号の圧力容器、蒸気発生器は全て、JSWで作られている。流石にアレバも、最初の1発目は信頼できるメーカーに全てを任せたのだが、2号機以降では少しずつ内作に切り替えた様子が伺える。アレバがJSWから内作に変えたのは、納期の短縮とコストダウンの必要に迫られたからだと思う。「主要機器がまともだった」オルキルオトの建設が10年以上遅れて、違約金や追加工事の予算がアレバの経営を圧迫するようになった。続くフィラマンビル、台山では、そのダメージを少しでも取り返すために、圧力容器の一部を内作に切り替えたのが、結局は仇になった、ということだ。

 この圧力容器のトラブルはアレバとEPRの致命傷といえる。EPRは張子の虎だったのだ。

 高性能のマシンを提案することは立派なのだが、商業設備ならば安く作って利益を上げることも大切だ。高性能の機械を安く作るには裏付けとなる高い技術力が必要なのだが、アレバの、圧力容器という最重要機器を作る際の技術判断をみると、あまりにもお粗末としかいえない。最近の風潮で、プレゼンテーションなどのバーチャル技術は素晴らしいのだが、現実の物作り技術が遂にバーチャルに追い付かなくなったのだろう。I to T〔Internet of Things(モノのインターネット化)〕等といった、美辞麗句で誤魔化しても、日々の地道な継続と積み重ねがなければ、現実の物はつくれないことの証明である。技術力が衰えつつある日本も他人事ではない。

7.台山(タイシャン)原発は一体どうなる?
 他人事でない話はもうひとつあり、それは中国の台山に造られてしまったEPRだ。こちらの2基の圧力容器には、アレバが「内作」した部材が既に設置されてしまっている。彼らはこいつを、これからどうするつもりなのか?私の予想では、新規部材への交換はせず、このまま稼働させると思う。フラマンビルの方はASNが待ったをかけても、台山の稼働の判断はアレバと中国政府の取決めで決められる。おそらく手間と金のかかる交換等せずに、このまま運転するだろう。

 資料の①によるとアレバはASNに、欠陥があったとしても圧力容器が脆性破壊する(バキンと割れる)ことはない、とコメントしているらしい。一見開き直りにも思えるアレバの主張であるが、これには実は一理あり、現在稼働中のアメリカの軽水炉の中には、圧力容器の劣化が進みDBTTが100℃を超えるプラントが現れている。しかしASME(アメリカ機械学会)は、圧力容器が破壊に至るには材料の脆化以外にも、相当に厳しい条件が加わる必要があるため、これらの原発でも脆化の状況を継続監視しながら運転を行うことに支障はないと、判断しているという(桜井淳「日本原子力ムラ行状記」による)。

 日本でも九州にある玄海1号機等の旧式の原発では、DBTTが100℃を超えて上昇しており、緊急炉心冷却装置(ECCS)が作動して炉心が水で急激に冷やされた場合に、大きな熱応力(大きな温度差により圧力容器内部に働く力のこと)が加わり、圧力容器が割れて大惨事になるという警告を、東大金属工学科の教授だった井野博満(いのひろみつ)氏が行っている。しかし元東大教授の井野氏といえども、権威のあるASMEの判断を覆すのは難しいと思う。(結局のところ、玄海1号炉は2015年12月に廃炉が決定された)

 私の論考の第5章のネタばらしになるが、井野氏は武谷三男(たけたにみつお)の愛弟子の一人である技術評論家の星野芳郎(ほしのよしろう)が組織した、現代技術史研究会というグループのメンバーである。実は西村肇(にしむらはじめ)先生も、この研究会のメンバーである。一方で先に触れた技術評論家の桜井淳氏は、原研等で原子力実験に携わりながらも、星野芳郎に弟子入りして評論家としての指導を受けており、星野の正当な後継者を自認している。しかしその桜井氏は、井野氏を始めとする現代技術史研究会のメンバーの主張を、正当な技術論から離れた左翼政治運動の一環であると、厳しく批判しているところが面白い。ちなみに元は原発容認派だった桜井氏は、福島事故をきっかけに軽水炉の即時廃止を主張するようになった。

 話は戻るが、アレバの言うように、台山原発の圧力容器の一部が脆化していたとしても、すぐには破壊することは無いのだろう。しかしEPRは全くの新設計の原発であり、未だ運転実績はない。EPRは、他の第2世代原発のような枯れた技術による機械ではないため、「想定外」のトラブルが起きないとは言えない。仮に圧力容器が破損しても、EPRでは「受動的安全性」による多重防護装置が機能するため、他の原発よりも安全だとアレバと中国が言い張るのなら、何をかいわんやであるが・・・・

 このような状況に至ったならば、日本も台山原発が少しでも安全に稼働するように、積極的にコミットするべきだと思う。南シナ海に面した台山が事故ったならば、日本への影響も避けられまい。アレバから圧力容器の図面を入手して、独自に強度解析を行って検証するなど、先方に要求しても良いのではないのか?資料①などでは、日本の原子力規制委員会も調査は進めているようだが、静観するだけでは済まなくなるだろう。

 副島先生の新刊ではないが、今後中国が世界覇権国として台頭するならば、原発大国として米欧日に取って替わるのも、避けられない必然だ。左翼が主張するように日本の原発を全てシャットダウンしても、共産党が支配する中国、そしてロシアでの新規な原発建設を止めることは出来ないだろう。この事実を冷静に受け止めて対応する姿勢が、今の日本の識者達にあるとは言えまい。

相田英男 拝



[30]参考<「反原発」異論』をめぐって 松岡祥男>
投稿者:1094
投稿日:2016-04-23 07:13:08

参考
http://www.fitweb.or.jp/~taka/Nyadex.html

「反原発」異論』をめぐって 松岡祥男(「猫々だより140 2015.2)

 吉本隆明『「反原発」異論』(論争社)を読んで、その刊行の意義はじゅうぶん認める。けれど同時に、なんか嫌な感じもした。
 副島隆彦の「序文」は、「反原発」を〈正義〉と錯覚する倫理的反動を真っ向から批判している。しかし、原発(福島第一原発事故)を〈踏み絵〉にしている点では、「反原発」を主張する人たちと同じだ。わたしは、それに反対である。あの東日本大震災と福島第一原発事故で避難を余儀なくされている人々のことをおもうと、とうてい副島のように言えないと思うし、また〈事態〉に対して無力だからだ。こういうことは〈面々の御はからい〉がほんとうなのではないのか。
 たとえば、遠藤ミチロウは福島県の出身で、震災以降は、救援のコンサートを企画したりしている。彼が仮に「反原発」の立場にあったとしても、それは当然だとおもう。そうだったとしても、彼は吉本隆明を尊重する気持ちを少しも失っていないことは、先のNHKの番組(「戦後史証言プロジェクト 吉本隆明」)をみても明らかだ。吉本隆明が存命だったら、遠藤ミチロウの活動を励ますことは疑いない。
 「原子力」に対する基本的な認識と「原発事故」とは微妙に位相が違うし、その全体の構造は多岐に渡っている。それを是か非かの一点に集約して〈踏み絵〉にすることはできないはずだ。
 原発の事故に〈責任〉があるのは、誰がなんと言おうと〈政府〉と〈電力会社〉であり、地域住民はそれに対して、どんな立場をとろうと〈自由〉なのだ。そして、原発の設置や再稼動は周辺住民の〈直接投票〉で決すべきだと、わたしはかんがえる。そんなことは、今の状況では実行されることはないとしても、それが国家を開くということだ。
 それに、この大将(副島)はご立派なことに、「弟子」を従えているとのことだ。吉本隆明は「弟子」など一人も持たなかった。むろん、わたしなどそういう器量は初めから持ち合わせていない。

 「それでも原子力の研究を続けねばならない」と吉本が書き続けたので、吉本隆明の熱心な読者及び吉本主義者だったものたちまでが、吉本のこの考えに距離を置いていった。その代表は糸井重里氏と坂本龍一氏だと私は考える.
                 (副島隆彦「悲劇の革命家 吉本隆明の最後の闘い」)

 「それでも原子力の研究を続けなければならない」というのは、揺るぎない〈基礎〉的な科学的真理である.
 しかし、どうして、吉本思想の「背教者」として糸井重里を挙げるのか。わたしはこの発言に強い違和感を覚えた。
 糸井重里は、評論家でも思想家でもない.吉本隆明との関係でいえば、年齢の離れた友人みたいなものである。遠くからみていても、糸井重里は昭和女子大学人見記念講堂での「芸術言語論」という大規模な講演会の開催や、『五十度の講演』を刊行して、晩年の吉本隆明を応援してきた。多少やりすぎに見えたことはあるけど、〈善意〉の人というべきだ。その糸井重里をここで槍玉に挙げるのは、絶対に不当である。
 また、坂本龍一は音楽家で、もともとお坊ちゃん育ちの、極楽トンボなのだ。いまさら取り立てていうほどの存在ではない。どうしてもそういう人物を挙げろと言われたら、わたしなら芹沢俊介などを挙げるだろう。
 そもそも、誰が吉本隆明(その思想)と〈距離〉を置こうと、〈背反〉しようと、その人の勝手であり、そんなことは、本質的にどうでもいいことである。なぜなら、じぶんにとって、吉本隆明がどんなに重要な〈存在〉であるかが問題なのだから.
 そういう点で、副島の「吉本隆明は、敗北し続けた日本の民衆の、民衆革命の敗北を一身に引き受けて死んでいった悲劇の革命家だ」という総括に全面的に同意するとしても、その発想は党派的思考でしかない。それは政治から宗教にまでまたがる、あらゆる宗派思想の止揚をめざしてきた吉本隆明の全営為に〈逆立ち〉するものだ。それら全部を「吉本主義者」という倒錯の言葉が表象しているといっていい。
 だいたい、この本の編者も含めて、六〇年安保闘争、「反核」運動、オウム真理教事件、福島第一原発事故というふうに、象徴的なことがらを捉えて、「悲劇の革命家」といっているけど、わたしはそういうところだけで言うのは〈一面的〉だとおもう。
 吉本隆明が真に〈革命的〉な思想家であったのは、言語表現論や共同幻想論や心的現象論をめぐる〈体系的構築〉は言うまでもなく、晩年の負けると決まっている〈老い〉との闘いを最後まで止めることなく身をもって〈開示〉しつづけたことをはじめ、オウム真理教事件のことを言うなら、同時期の阪神大震災に対する的確な〈分析〉なども抜かすことはできないはずだ。そういう〈切実な課題〉に真向かいつづけたところにある。
 もちろん、ろくに読みもしないで、出鱈目なことを言いふらしたり、じぶんの限界を棚上げし、世論の動向に迎合して、吉本隆明を中傷する輩はごまんといる。だから、姜尚中みたいな連中と〈闘い〉は終わることはないのだ。

 この『「反原発」異論』に収録されているものと、「編者あとがき」で紹介されているもののほかにも、大阪で行われた「ハイ・イメージ論199X」(1993年)の講演の後の質疑応答がある。
 吉本隆明は、明確に〈敵〉(わたしにそう語った。その党派性を否定していたからだ)と位置付けたうえで、「デス・マッチをやってもいいんだぜ」というふれこみのもと、いつもそうであるように〈単独〉で臨んだのである。
 吉本隆明はどんな場合でも、講演会の主役はそこに集った〈聴衆の一人ひとり〉であるという原則を持っていたからだ。
 そして、次のように質問に答えている。

 それから核エネルギーのことですが、これはなかなか確定的な論議がしにくくて、僕も確信を持っていえないけれど、エネルギー産業だけでなく学問も技術も実際の工業も、一般的に科学技術的なものは全部、少ない費用で多くのエネルギーを得られるもの、より安全でより精度の高いものを科学技術が生み出せば、今まであった産業は衰退してしまう。これが自然科学や技術の趨勢というか、一般てきなあり方だと思うのです。だから原子力エネルギーよりも効率的で公害が出なくて、あらゆる面でこれより良いエネルギーの取りかたが可能になれば、原子力発電というものはひとりでに衰退して行くだろうと思います。仮にいくら核エネルギーに固執しようとしても、より経済的でより安全なやりかたが生まれてくれば、原子力発電みたいなものは直ちに衰退に向かうだろうと思っています。

 だから核エネルギー肯定論者でもなんでもないですけれど、科学技術というのはもっといいものを必ず生み出します。蒸気機関車から段々進んできましたし、石炭から石油になったようにエネルギー問題も段階が進んできました。必ずいいものはできますから、ある期間だけ日本は40%使う、フランスは99%使ってるというふうになってますけど、それは危険でもありますけれど、技術者がものすごく気をつけて、反対する人がその情報をよく疎通させて、少し危ないとすぐ指摘できるようなシステムを作っておけば、ある程度はそれでやれるし、止むを得ないこともあるんじゃないかと思いますから。
 僕は核エネルギーに対してやみくもに反対していないことは確かです。そういうこといつでも怒られています。「あいつはけしからん」といつも怒られています。危険なことをわざわざやらせるわけでもないし、やらせる立場でもない。僕が云って別に何が変わるわけでもないですけれど、自分の経験と考えではこういうことです。
         (吉本隆明「ハイ・イメージ論199X」質疑応答)






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